ナナ「…っ……(目に浮かぶ涙を拭い去り、眦を決した顔で彼女と対峙する)…終わらせない…貴女の思い通りには、させない…! 」
マーシィ「…ああ、ですが私としても、一方的なのはつまらない。(掌の上でふわりと浮遊する聖典を手に取る)そうですねぇ…"『歴史』は書き換えられない"…そう言いましたが…実は一つだけ、この運命を覆す方法があります。 」
マーシィ「今から私と「遊戯」(ゲーム)をして…私に降参させることができたなら、その方法を教えてさしあげましょう。いかがですか。双方共に楽しみ合うこともできますし、素敵な提案だと思うのですが。 」
メイトリクス「バカを言え、楽しいの貴様だけだ。そこは訂正しろ。 」
火愚病「……。(先ほどまでの飄げた雰囲気は消えたまま、スラリとドスを引き抜き、ジャグリングアクションの様に、操りながら、再度キャッチ。だが、いつもの勢いは感じられない) 」
ヴォイド「楽しんでいるのはてめェだけだ(地につく雷神剣からは意志の見られる稲妻が放電してその僅かな空間を歪めている) 」
来ヶ谷唯湖「……正直、あまり遊んでいる時間はないのだが……(腕組みし、怪訝そうに) 」
レイス「(センチュリオンを握る手に力を入れたまま、構えこそ解かないが目を細め)遊戯<ゲーム>というからにはルールがあるんだろ、聞こうか 」
マーシィ「…♪(「バレちゃいましたか」と怪しくほくそ笑む)まあまあ、まずはやってみなくては分からないじゃないですか。ええ、退屈はさせません。退屈は私が最も嫌いなものですからね。(人差し指を唇に添える)…それではさっそく始めましょう。互いの命を賭けた、一触即発の楽しい御遊戯を―――(聖典を前方に突きつける。その頁は真っ白で何一つ記されていないのだが…) 」
マーシィ「――― "噫(ああ)失意を、失命を、失念を" ――――『 失 樂 園 』(レ・ミゼラブル)。( キ ュ ガ ア ァ ァ … ッ … ! ! )(真っ白で何も記されていなかった頁が、力の解放で白から黒へと反転し、隠された文字が碧の光を放って浮き彫りになっていく) 」
マーシィ「――― “神聖域『白黒碁盤』”(エルドラード『エシェック』) ――― 」
瞬間―――真っ白な空間が黒く点滅する。すると、一同はチェスボードを想起させる白黒のマス目が展開された空間へと誘(いざな)われる。
スカーフィ「かぅ…っ……!?(突然の空間転移に仰天する)うわぁー…なにここ…(呆気に取られて周囲を見渡し始める) 」
デットプール「ワァオ!いいね、俺もこの能力欲しい!!盗んじまおうかな、脳ミソ取り出して…シャキーン(背中の日本刀を抜き出して) 」
ヴォイド「(足元のマス目に視線を灯し、自らが踏んでいる色を瞳に入れ込む)コツコツ……(つま先でタイルに近い音を響かせる) 」
来ヶ谷唯湖「コツ、コツ… ……何のつもりだ?(空間の変化にも動じず) 」
レイス「(今更驚くこともないだろうと言わんばかりに左右、後方と四方に目配せし状況を把握する。構えを解かないまま)……。クルン ッ …チャキ(手にした剣をに回転させマーシィに焦点を絞ったまま黙して待機) 」
ヒロ「……なるほどね……ここがあんたのバトルステージってわけだな(ステージを見てマーシィを見やり) 」
マーシィ「外部と完全に遮断する…それが私の神聖域。(いつの間にか一同と距離を置いた個所に移動している。王冠を思わせる王座の駒に優雅に腰かけ、愉悦に満ちた笑みを含んでいた)貴方がたは、討つか討たれるかの結果に至らなければここから逃れられません。 」
マーシィ「ルールは簡単。この空間内で『駒』となった私たちは殺し合いを繰り広げます。『KiNg』の私を討てば貴方がたの勝利…ですが、貴方がた全員が全滅すれば敗北です。従来のチェスの型に嵌まることなく、自由に動いていただいても構いません。武器も能力も思う存分ご使用ください。"私は攻撃しませんので"。(にっこりと、無邪気とも不気味とも捉えられる笑みを向ける) 」
火愚病「……ほーう。なぁんか、うさんくせぇが……まぁいいや。 」
――― Vs マーシィ ―――
ナナ「(白と黒の二色の世界で、青と赤の双眸の眼光を輝かせている)…時空転換(幻術魔法)の類かしら…何にしても、ここが貴女にとって有利な戦場だというのは分かる。…チェスなら、私も負けないから。(はるか先で余裕に浸るマーシィを睨む) 」
ヒロ「……なるほどね……(…チェスのように動き、チェスのように戦えってことか……)………やり方次第は、シンプルだな………(だが…………俺はチェスがまったくわかんねぇ!!)(何 」
来ヶ谷唯湖「ふむ…… (とりあえず、こいつらには先に動いてもらうか……) 」
レイス「クイーンじゃないんだな。あくまで遊戯、役柄は機械的なものか(羽織っているトレンチコートのボタンを外し、内側に収納された小振りなナイフを一本取り出す)……(こちらは7人、相手は一人。これがチェスを模したゲームとするなら–––––) ヒュッ (手にしたそれを、王の身座に君臨するマーシィへ軽く投擲する) 」
メイトリクス「 ……。攻撃しないと言うことは、そう言わせる余裕があるんだな。気を付けろ(一同に)何か仕込んでいる。迂闊に動くな。 」
――――― ダ ァ ン ッ ! ! (その時、上空から黒い何かが盤上に落下し、ナイフを遮る様に現れる。それは、よく見るチェスの駒「
ルーク」であり、住人たちと同じ背丈を誇っていた)―――― ダ ン ッ ! ダダダダダァン…ッ… ! ! ! !(それから、様々な駒が同様に現れる)
ヴォイド「……(無表情淡白のその目つきを、1秒程マーシィに向けた後、再びマス目に視線をやる)……(奇妙なのは奴本体じゃねぇ、チェスの型にハマるなといっても『敵駒』の存在だ。それが今最も留意すべき事……)自由に動けるっていう最悪の条件下だ(「相手」も同じなんだろうな、それは)――(一歩、コマを進んだ矢先、その駒を視界に入れると口角を若干あげる) 」
マーシィ「KnIgHt(ナイト)、BiShOp(ビショップ)、RoOk(ルーク)、PaWn(ポーン)、そして…QuEnN(クイーン)。KiNgはこれらの駒を自在操る権能『支配』(ドミナシオン)を持っています。でもご注意を。「権能」を持っているのは、KiNgだけとは限りませんよ。…ここまでネタを明かしたのですから、"あとは"よろしいですよね。(くすくすと嗤う) 」
スカーフィ「…!な、なんか降ってきたよ…!?(駒の落下と共に伝わる振動に身構える) 」
ヒロ「……なるほどね…………”あんたは攻撃しないので”……だけど……兵士さんは別ってことね(マーシィに)……(下手に動けねえな、こりゃあ…) …用心しな、この兵士さん達…ただもんじゃねーぜ(スカーフィの方を向きながら) 」
PaWn:A「ジャキ…ッ… ! ズ パ ァ ッ ! ! (『斬撃』(サーブル)の権能を持つ、剣を持った兵で形作られた駒の数体が次々と動き出す。その内の一体が、ヒロとスカーフィ、ナナ、デットプールの背後から剣閃を放った) 」
レイス「……(案の定。何を今更といったところか、予想以上でも予想以下でもない。問題は)凝り性だね、骨董品に出したら結構な値打ちがつきそう(チェスを模しているのは駒の形状のみ、ルールらしきものはない。遠隔操作をする術者を倒せば終わりだっていうのは実戦においても同じこと。)見掛け倒しじゃないんだろ(–––––駒が差別化されている意味があるはずだ、それぞれに備わった個体としての特性が) 」
火愚病「(指揮系統でトップがKiNg……、普通に考えりゃ次に偉いのはQuEnNだが……俺の考えすぎ、か) 」
メイトリクス「やはり……(降ってきた敵の駒を見て) さて ……試しに先行しろ。このまま睨み合いでは埒が明かん。(ヒロに) 」
ナナ「(わざわざ自分の能力の能書きを垂れるほどの自信があるということなのかな…いや、きっと何かまだある。…余所見をしていたら首を取られてしまうかもしれな――――)――――っ!(背後から現れたポーンの奇襲をしゃがんで回避する) 」
火愚病「……じゃあ俺は、桂馬の動きで参ろうかねッ!!(身を屈め、ダンッと疾走。トリッキーな軌道で、駒をかいくぐらんと動き回る) 」
BiShOp:A「シュボ…ッ… ! (『魔法』(ソルセルリー)の権能を持つ、司教冠で形作られた駒の先端が発火する)ボアアアァァア…ッ ! ! !(その先端より劫火を解き放ち、レイスとシュワを焼き尽くそうとする) 」
RoOk:A「ズ…ズズ…ッ…――――― ズ ン ッ ! (『障壁』(ブクリエ)の権能を持つ、塔で形作られた駒。微かに動き出すと、突然速度を上げて来ヶ谷に突撃を仕掛けた) 」
KnIgHt:A「 ヒ ュ オ ッ ――――(『跳躍』(ルヴォル)の権能を持つ、馬で形作られた駒が跳躍―――その落下先は、ヴォイドの頭上だった)」
BiShOp:B「バリバリバリィ…ッ… ! ! !(先端が帯電し、火愚病の行く手を阻む様に電撃を解き放った) 」
来ヶ谷唯湖「――――――――! はっ…(人間離れした身体能力により迅速にサイドステップ)やれやれ…… 」
デットプール「ヘイ、見た?スーパーヴィラン着地だ、膝に悪い。(高位存在閲覧者に向けてカメラ目線)来たれ我が僕よ、遊んでやるがいい。(変な声で悪役の声真似)クソッ、待てっ!!逃げるのか!? ククク、そいつらを倒してみせよ、その時は改めて貴様らの相手をしてやろう。 クソッ!待てっ!!行かせん!! グハハハハ、ここは通さんぞ 邪魔だーーー!!!カチャッ BANG!!!(後ろを見ないまま正確無比にPaWnのドタマ(頭)に鉛を一発くれてやる) 」
火愚病「―――うおっとっと!!?(ヒュバッと電撃を空中側転で躱す)……Bishop、僧侶、聖なる証。……おいおい、これは俺に対する当てつけか? 」
スカーフィ「にゃ…っ!(持ち前の脚力による跳躍で剣閃から逃れる)相手が誰でも、負ける気はしないよー!(宙で態勢を整え、ポーンに踵落としを繰り出す) 」
メイトリクス「――――――ダダダダダダ!!!!(発火を確認した瞬間にBiShOpへ弾丸を叩き込み先手を奪い返す) 」
RoOk:A「 ヒ ュ ッ ―――――― ゴ ゥ ッ ! ! ! (しかしその安堵も束の間―――来ヶ谷が回避した直後、その後を追うように滑らかな軌道を描きながら旋回し、彼女に追撃の突撃を噛ました。あたかも、"彼女が回避することを読んでいた"かのように) 」
レイス「(そら来た––––!!)トッ トッ タァンッ!(劫火に対しあえて全速力で突っ込み、3度目の踏み込みでスライディングしBiShOp:Aの懐に潜り込む) キィンッ カ ツ ン…… (反撃のチャンスが目の前にあるが、メイトリクスに一瞬目配せし、口で手榴弾のピンを解放、それをBiShOp:Aのすぐそばに捨て置き、それに背を向けてマーシィの方へ向けて駆け出す)駒の配置も"自由"なんだろ、出せるもんなら出してみろ 」
PaWn:A「ダァンッ ! ………(鉛弾が炸裂した頭部には傷一つ付いていない。かなり頑丈な作りの駒であることが窺える)グルングルングルイン…ッ――――― ズ バ ァ ン ッ ! ! (剣を振り回しながら突撃し、最初に狙いを定めたメンバーに回転斬りを繰り出す) 」
来ヶ谷唯湖「――――――む………しつこいな。しかし、この動き……もしかしたら…… …………(RoOk:Aのほうを向いたまま後退りのような後ろ歩きでRoOk:Aを存分に引き付ける) 」
BiShOp:A「ダキュンキュンガキュン… ! !(メイトリクスの発砲した弾丸のほとんどが命中する。しかし、デットプールのと同様に、駒自体はかなり頑丈な作りとなっており、傷一つ付いていなかった)ボッグァアアアァァァアアアアーーーーンッ ! ! ! (その後爆炎に呑み込まれる) 」
ヴォイド「(チェスの型に嵌りてぇ、それは俺の娯楽だとかそういった魂胆とは離れている。今あそこに坐す帝王の笑いをどうにかして崩してェ、その為にはやはり)俺はこの『空間』通りにで勝負を挑む(手元に置く雷神剣を上方へ振りかざし)だが多少の脚色はさせてもらうぜ(その騎士を切るのではなく自身の手前のコマに弾き飛ばす)駒は一度動いた、次は俺が動く(手前に追いやった駒を無視し、歩兵の動きで再度1マス、騎士の隣に動くように斜めに移動)あんたのターンだ 」
ヒロ「…あっ……!!(剣閃に気づき、飛びのいて避ける)……奴らめっ!!(土で銃を作り、駒に向けて連射)……俺がか!?…ったく、特攻は俺のタチじゃねえんだけどよ!!(唯湖に) 」
BiShOp:B「バリィバリィバリィッ ! ! ! (火愚病にゆっくりと接近し、三日月状に電撃を放つ。その後、彼が回避するのを読んその先に電撃の針を解き放った) 」
デットプール「 ――結局雑魚退治かよ、俺は
主人公がいいんだけどね。 どうかな、ぽーん!!って頭飛んでったかな(そういって向き直る)ないみたい。ヒョイッ(バックステップして間合いから抜ける)ハイハイハイ!!パンパンパン!!(手を叩く)良く狙っテ! 」
RoOk:A「 ギ ュ ン ッ ―――― グ ゥ ン ッ ―――― オ ゥ ン ッ (その動きは徐々に徐々に速さを増していく。来ヶ谷を翻弄するかのような動きで彼女の周囲を疾走し、死角から突撃、回避された後もそのパターンで彼女を攻め崩す) 」
ヒロ「…剣には……剣だってのが、セオリーダルルォ!!??(回転切りに向けて刀を振るう) 」
KnIgHt:A「 ガ キ ィ ン ッ (弾き飛ばされヴォイドの前方に降り立つ)――― ダ ァ ン ッ ! !(再び跳躍し、重力をかけた落下攻撃を繰り出す) 」
火愚病「(ひょう!と回避した先の電撃の針……しかし、もしもの事態にそなえ、"奥義"の準備はかかさずいた)―――時は転輪する。(『久遠仏理 涅槃寂静』。針は依然として火愚病に向かって飛び続ける。しかし、その時間を繰り返し、繰り返し、繰り返すあまり、彼に到達しない)……-―――ずっこい手ぇだけど、わりぃな! (サイドに移動し、喰魔喰魂の矢を弓につがえ、Bに向かって放つ) 」
メイトリクス「 (レイスの手榴弾が炸裂した様を確認する)弾が効いてなかったな、石像でなく鉄だったかな。(ライフルを構えたまま警戒を続ける) 」
来ヶ谷唯湖「(突撃されては回避…を繰り返しながら徐々に壁際に到達し一時停止、RoOk:Aの次なる一手を窺う)………… 」
マーシィ「……――――― ニ ヤ (こちらへ駆け出すレイスに一瞬、狡猾な悪魔の如きの笑みを浮かべる) キ ュ ア ア ァ ァ … !(聖典の頁に〖庚〗の文字が浮かび上がる) 」
――――― ド ッ グ ン ッ ! ! ! (その時、レイスの身体に大きな異変が生じたかのようにびくんと激しい痙攣が起きる。その後、彼の身体がひとりでに動き出し、その剣の刃をマーシィから――――"メイトリクスに向けた")
PaWn:A「ゴキィン…ッ… !(スカーフィの踵蹴りが炸裂…しかし、それで怯むことはなかった)ザンッ、ザンッ、ザンッ ! ! !(ヒロの剣戟を弾き、彼とデットプールに三閃を繰り出した) 」
ナナ「あぶない…!(ポーンの回転斬りを回避し、一同の背後に立つ)……(戦況を読まなくちゃ…私まで呑まれてしまったら…)(全員の背後から戦況を冷静に確認し、何か策を考え始める) 」
火愚病「(自分へ来る攻撃を、味方への攻撃に変換した……ッ?) 」
ヴォイド「(やはりこの駒は『手法』こそ形通りだが……)役職もルールもないわけだな……雷神剣ッ!!(上方からの攻撃に対して、再び剣を掲げあげると)飛んでけッ!(通常戦闘でも披露する下段から振り上げるモーションで騎士を稲妻効果付属の切り上げで攻撃して、その駒を大きく前方、4マス先に吹き飛ばす)ドンッ(堂々と前方のコマをふみ歩き、自らの型にハマったやり方で戦っている『意志』を見せると同時マーシィへと視線を向けて様子を伺う) 」
BiShOp:B「メギャアァンッ ! ! !(火愚病の放った矢が貫通―――爆音の様な響きと共に破裂し、残骸が残った) 」
KnIgHt:A「 ガ ァ イ ン ―――――― ドシャアアァァァーーーンッ ! ! !(大きく弾き飛ばされ、宙で一回転した後垂直落下する) 」
ヒロ「………はぁつ!??(レイスがメイトリクスに刃を向けたのを見て)………敵の味方に攻撃させるなんて……んな将棋みてえなルールありかよ!!??(マーシィに向けて叫ぶ)……くっ……!!(三閃を必死に刀ではねかえそうとする) 」
レイス「 チ ャ キ ッ (切っ先をメイトリックスへ向け一瞬動揺し瞳が小さくなるが)将棋じゃないはずなんだけど…… よし、"足"を頼むよ。機動力は奪える(あくまで冷静を保ち冷や汗を流しつつも苦し紛れに口角を吊り上げメリトリックスの持つ銃を一瞥し) 」
火愚病「――――……一匹。さぁてさて、困ったもんだ。このままマーシィの方へ行ってもあの変換の餌食になるだけだ。……彼女は云った、”自分は攻撃しない”と。つまり、駒をいくら倒されようとも、彼女自身、攻撃する意思はない(約束を破らなきゃだが……ま、そうにはみえないがな)まずは、駒共を片付けることに専念するってのはどうかな? 」
マーシィ「(さも満足そうに、こみ上げてくる嗤いを静かに堪えている)…「攻撃はしない」と言いましたが、「邪魔はしない」とは言っていませんよ。(レイス、そして…こちらに視線を向けたヴォイドと目を合わせ、蠱惑的な笑みを零す) 」
スカーフィ「かぅ!?(効いてない…っ…!)それなら…―――――(第三の眼『殺戮眼』の開眼を発動しようとするが…) 」
マーシィ「……ス…(スカーフィに一瞥を与え、彼女の方向を"指した") 」
デットプール「アーッハ!(普通に背中を向けて走って間合いから抜ける、当然当たらない)ほらほら、身体固すぎ!!力が入ってるね、ストレッチした?(ジョーク) 」
火愚病「アー…訂正しよう、攻撃はしないといった。だが邪魔はしないとは言っていない、とね。 ――――ん?(あれ? なんだろう、なぁんか、違和感を感じる。奥歯の歯と歯の隙間に残渣物がつまったような……) 」
ヴォイド「次の手があるんだろう、マーシィ。俺はチェス盤のルールに則り、アンタを破る(周囲の戦闘状況の確認はもちろんだが、それを投げ捨ててさえマーシィに普段と変わりない視線を浴びせ続ける)一歩ずつテメェを追い詰める……次こいよ、騎士(ナイト) 」
RoOk:A,B,C,D『 ギ ュ ン ッ ――――――(来ヶ谷の相手をしていた一体が突然軌道を外し、彼女ではなくスカーフィの方へ急速旋回する。その後影から更に三体が現出し、スカーフィを囲む様に彼女の周辺を高速回転する。そして――――)――――― ド グ ゥ オ ォ ン ッ ! ! ! (瞬く間に四体が同時に動き出し、十字を描く様に四方からスカーフィを圧砕する)』 」
来ヶ谷唯湖「 何……!(RoOk達の動きを見て、妙な冷や汗が生じる) 」
スカーフィ「へ―――――がふ…ぅ…っ…!?………ドシャァ… ! (突然の出来事に酷く動揺し、そして、その見切れない速度に翻弄されるまま、四体に押し潰され、気絶した) 」
ヴォイド「――ッ(視界の隅、ほんの僅かだがRoCkの多勢が動くのを視界に収めると、スカーフィの方角に肩を動かし大きく視線を外す)スカーフィ!!? 」
ヒロ「…あっ…!!???(スカーフィが気絶したのを目にやり、彼女の方へ) 」
火愚病「Oh、1人、再起不能(リタイア)、か。……攻撃しても何らかの形に変換される、攻撃行動を示せば、駒は一斉に潰しにかかる……。なぁるほど、もしかしたら、ヒントくらいにはなるかもしれんね。 」
マーシィ「…先ずは一人…さて、では、次は誰に致しましょうか…(倒れ込んだスカーフィに一瞥を与えて)楽しんでいただけたようで嬉しいですよ、ヴォイドさん。(にこりと微笑みと、ヴォイドを"指した") 」
ナナ「――――!?(駒の動き、そしてその移動先にスカーフィがいることを察知するとすぐに身を乗り出して彼女に注意を喚起しようと試みるが…時すでに遅し…)く…っ……(気絶したスカーフィのもとへ駆け寄り、悔しそうに奥歯を噛みしめる) 」
メイトリクス 「チャッ――グルンッ――グイッ(ライフルを逆に持ち換えマガジンの出っ張りをレイスの手首に引っ掛け、引き崩し体制を崩す)ガッ!!(そのまま刃を持つ手首を右手で上から掴み)グルン(左手でレイスの肩を押し下げ体を捌き)ぬ″ん!!!!!!(間接を極めて地面につき伏せる) 」
KnIgHt:A、B『ダンッ、ダンッ ! ! (ヴォイドの前方にいた一体が飛び上がると、空中で分裂したかのようにその影が増える。否、分裂したのではなく、初めから最初の一体の背後に紛れこんでいたもう一体が、ついに動き出したのだった)』 」
メイトリクス「ベチン!!(そして手の甲でレイスの頬をビンタする)目を覚ませ、正気に戻ったか? 」
ヒロ「………大丈夫だ、気絶してるだけだ……(スカーフィの首に手をあてながらナナに)………くそっ………!!! 」
火愚病「……(盤上の混乱に乗じ、自分はヒョコヒョコとマーシィの所まであるく。3マス程の間隔をあけ、彼女と向き合う)……こうやって立ち止まってみたはいいが、はっきりいっていい案が浮かばん。 」
ヴォイド「…………【やられた】ッッ!!!(今までにないほどの忸怩たる思いを表情、言葉に出し、マーシィの今までの『表情』が何を示していたのかを理解する)(プライドが全てを邪魔した、まんまと引っかかった。こんな簡単な卓上遊戯自体に――マーシィ、あんたに踊らされた。俺が『チェス』をすると確信付いたんだろうな)ソゥオリャッ!!(威勢のいい叫びと共に、剣を振りかざしAの騎士を叩き割ると)――雷神(潜んでいたBの騎士対して反応が遅れ、守護方陣を出現させようとするも頭上から騎士の駒が直撃し、周囲から見れば潰れたように見える) 」
PaWn:A「ザキィンッ ! ! ザキィンッ ! ! ザキィィイーーンッ ! ! !(デットプールに単調な斬撃を繰り出す度に回避されるが…)グルングルングルン―――― ド シ ュ ア ッ ! (突然回転したかと思えばハンマー投げの様に勢い良く剣を投げつけた) 」
BiShOp:A「ボフンッ――――― ボアアアァァァァーーッ ! ! !(黒煙から勢い良く現れるや否や、火愚病に劫火の波を放った) 」
ドッギュ ―――z___ ン !!(突如マーシィの爪先スレスレの地面を目掛けて弾丸が飛び込んでくる)
レイス「 ┣¨ゴォッッ ベチン!!(関節技で説き伏せられ、頬にきついのをもらい)……(それでもなお、マーシィから受けた術が溶ける気配はない。ただ唯一"左目"が僅かに光を灯し)"撃てってば"(ポツリと囁き、一瞬後方にいるマーシィに一瞥をやると同時に懐にしまったナイフを取り出す) 」
来ヶ谷唯湖「 (ナナの傍らに移り)……このままでは第二、第三の犠牲者が現れ兼ねない。……何か、策を講じなければ。 」
マーシィ「いらっしゃいませ、火愚病さん。(王座の駒に足を組んで、彼の姿を見下ろしている)……(前方の地面に食い込んだ銃弾に視線を落とす) 」
火愚病「おんどりゃ、僧侶共ッ!! 俺になんか恨みでもあんのか!(Bishopに向け、喰魔喰魂の義手。巨大な異形の腕で劫火ごと薙ぎ払う) 」
KnIgHt:B「ズズズ――――(ヴォイドを踏みつけた一体がスライドしながら後退する) 」
デットプール「 ハァ――?ぼしゅっ どちゃっ(肋の半分から上のあたりを鉄が通り抜けて吹っ飛んでいく)どぴゅるるるるるー… (倒れた肢体から勢い良く血液が噴射し血溜まりが出来る) 」
火愚病「おうおう、いらせられましたよ、シスターさんよ。……いやはや、十分に楽しいテーマパークをつくったもんだ、夢と魔法の国の創設者も裸足で逃げ出しちまうほどのな。…・ 」
ナナ「よかった…(ヒロの発言にひとまず安堵する)そうだね…でも…(駒と交戦する住人たちのひとりひとりを見つめ、苦い表情を浮かべる)…王を討つか、駒を全て討つか…どうしたら…(今までにない窮地に立たされ、頭を悩ませる) 」
火愚病「おうおう、いらせられましたよ、シスターさんよ。……いやはや、十分に楽しいテーマパークをつくったもんだ、夢と魔法の国の創設者も裸足で逃げ出しちまうほどのな。……さて、アンタは俺にどういうアプローチをしてくれるんだ? さっきからヴォイドだスカーフィーだレイスだと……イケメンはアイツ等だけじゃあないんだぜ? じゃないとボク拗ねちゃう(この状況でどういう訳か、ヘラヘラとおどけて見せる) 」
PaWn:B「シュンッ―――― ザ ァ ン ッ ! (新手の駒がヒロの真横に出現し、横一文字に薙ぎ払う) 」
BiShOp:A「 ゴ ッ ! (薙ぎ払われ、盤上の上で金属音の様な鈍い音を立てて横たわった) 」
ホル・ホース「┣¨┣¨┣¨・・・ スッ(マーシィの横から現れこめかみに銃を――突きつけるような指の形をしている。【スタンド】である。)忘れたな…オレのことを、キャラが薄かったせいでガードの皆さんも相手をしないと来た。これは反省だね、次からはもうちょっと顔を覚えて貰うようにしなきゃあ…… ま、おかげで今日は君にお近づきになれたわけだが―――。 」
来ヶ谷唯湖「うーむ………やはり誰かに囮の役を買ってもらうか……(思考) 」
ヒロ「……な……っ!(スカーフィの方を見ていた隙を突かれ、薙ぎ払いをまともに喰らう)……手駒が追加されやがったか…! 」
メイトリクス「 ……何のつもりか知らんが、納得のいく理由だろうな。(レイスに) 」
マーシィ「ふふふっ…そんなに慌てなくても、趣向はたくさんございます故… それにしても、火愚病さんはとても"消極的"なお方なのですね。(依然固く閉ざされたままの目を向けて) 」
ヴォイド「(ゆっくりとスライドした駒が止まったと同時、踏み潰されて岩盤を作り上げたそこで寝転がった態勢で雷神剣の先をBナイトに向けており)嘗て啼き閃光(貫通光線をぶちかます) ――ッデ ェ ェ(悲痛且つ男らしい呻き声をあげつつ、頭部から大量の血を吹き出しながらも立ち上がる)……(屈辱、失態、多くの負の感情が表情に残るが、ゆっくりと立ち上がりマーシィの方角ではなくスカーフィの元にルールを無視して駆け寄る)……息はあるか、最低の罪悪感にまでたどり着かなくて何よりだ…… 」
マーシィ「ほや。(頬に人差し指を添えたまま硬直する)横を取られましたか。これは失態。(にもかかわず、何処か嬉しさのあまり興奮で身を震わせている) 」
火愚病「……消極的? ほうほう、なるほど。それはたぶんアレだ、周りの連中があまりにもハッスルな連中だからきっと俺の影がぼやけてんのさ。 」
ナナ「囮…―――――わかった。(一瞬考え込む様に視線を落としていたが、来ヶ谷の発言にやむを得ないと決心する)…『眼』は使えないけど…この体はまだ使える。私が囮になるから、死角から貴女が斬って。(来ヶ谷に) 」
ホル・ホース「――へっ、前からキスをするには、お前はあまりにじゃじゃ馬だからな。(と返す)―――何故こんなことをする、親の愛が足りなかったってえのか。(神妙極まる形相でそうマーシィに問い掛ける、その声には怒りや嫌悪感、そして哀しみが込められていた。) 」
レイス「『アルターエゴのバックアップで対処できるのは意思疎通だけだ、残念ながら"僕自身"は全く自由がきかない。たぶん行動パターンは僕そのものだ、"2時の方向へ投擲したナイフへテレポートし拘束を解除。あんたの刺客から幹竹割り"で反撃。ここまで言えば簡単だろ、僕が消えたら振り向いて発砲、それだけでいい。ないと–––––(レイスの声を模した機械音声。左目に埋め込んだ義眼のデバイスが発する音声だった。 それがノイズを立てて切れると同時に) フォン 『––––––僕が人殺しになる』(予見通り、投擲していたナイフの位置へテレポートし拘束を脱出、剣を振りかぶっていた) 」
KnIgHt:B「 ド ォ ゥ ッ ! ! (ヴォイドの放つ閃光に呑まれ、浄化されるように消滅した) 」
来ヶ谷唯湖「なんと……なにもきみでなくとも、ここには囮程度には使えそうな男どもがごろごろいるだろう。…それではいけないのか?(ナナに) 」
マーシィ「…果たしてそうでしょうか?(口角を上げて)火愚病さん、貴方…"この状況下"では私を攻撃することが出来ないんでしょう。(ゆらりと妖しい軌道を描きながら小首を傾げる)何故…ですか…(不思議そうにホル・ホースの問いかけを口ずさむと、口を結び、歪み、この世のものとは思えない軽装で口角を上げた)――――理由なんてありません。私はただ、『楽しいこと』をしたいだけですよ。子どもが玩具を手に取り遊ぶことに、わざわざ理由なんてあると思いますか?私は『子ども』です、だからこそ、自らの好奇心に赴くままに、『楽しむ』。それだけのこと!(あはぁと嬌声を上げ、両腕を高らかに広げた) 」
火愚病「……んっん~? 中々面白いこと言うねぇ。"俺"が"君"を、攻撃できないだってぇ? 」
ナナ「今はみんな、彼女の得体の知れない力に翻弄されてる…この状況下で彼女に接近できるのは私たちだけしかいないの。考えてる間もないよ、行こう。(そう言うとマーシィの視線から外れるように、彼女のもとへと駆け出し始める) 」
メイトリクス「 ガ チ ャ ッ ッッッッッ――――――ダダダダダダダダダダ!!!!!!(短い会話のうちに全てを読み、王の首を狙いに行った彼の言う通りマーシィに弾丸をありったけ浴びせる) 」
ヴァン;ッッ!!(マーシィの右真横、掠めるような精度の稲妻の閃光が奔り後ろの亜空間へと誘われる)
ヴォイド「淑女がそんな顔をするんじゃねェ、次はぶち当てる(閃光を放ち終えた雷神剣が硝煙をあげ、駒を進む進む)(ナナを意識外へ――) 」
来ヶ谷唯湖「 …うむ。……幸運を―――――――― 」
マーシィ「…利用するのであれば、それなりの仕込みを整えた方がよろしいのでは。案山子の様に立っていても面白くありませんからね、私も、貴方も――――― ド オ オ ォ ゥ ン ッ ! ! ! (真横を過ぎる閃光に髪と衣服が大きく靡く。その閃光が放たれ先を見据え、静かに笑みを零した) 」
レイス「–––––!!(義眼にバックアップした方ではない、洗脳された彼自身が背後に回り込んだにもかかわらず素早い反撃に出るメイトリックスに驚愕、獲物を握った手のひらに風穴が開き武器を手放しながら飛び退き機関銃の軌道から逃れる) 」
ギギギギギギィン!!(レイスが飛び退き、弾丸の行き先に転がっていたのはマーシィの前方に横たわるBiShOp:A。機関銃の弾丸はそれに跳弾して四方八方へビリヤードのように跳ね)ギィンギィンギィンツッ……–––––– ヒュォッ (その弾丸の内3つが、マーシィの背後で跳弾し、彼女へ向かっていた)
ヒロ「……この手駒も、片付けないといけねぇってことか…!(PaWn:Bの姿を見やりながら立ち上がり、刀を構える) 」
マーシィ「(……!)――――― ザ ァ ン ッ ! ! (レイスの斬撃が肢体の半分を裂き、その後メイトリクスの銃弾が全身に全弾命中し、鮮血が宙へ舞い上がる) ………ユラ…(全身の力ががくっと抜け、片手がぶらりと垂れ下がる。赤く染まった王座の真下には血だまりができ、手にしていた聖典のページも真っ赤に染まり上がる) 」
ギ…ギギ…ッ…―――――(マーシィが討たれた後、すべての駒が機能を停止する)
火愚病「……おれは、確かに、攻撃できねぇ。……正解、だ。でも周りの連中は違う。女子供でも、敵とあらば容赦しねぇ。(事切れているマーシィを見上げながら) 」
ヴォイド「チェックメイトだ、マーシィ(駒が停止するのを意識的に確信しつつ、剣先は彼女に向けたままよりコマを進める)……(よくやった、レイス……) 」
火愚病「……でもそれは、お前さんにも言えたんじゃあないか? 俺が近づいたとき、アンタは俺同様、手出しをしなかった。お互い、変なところは、似てるんじゃあないか……?(ポツリと一人、真っ赤に染まった玉座を前に) 」
来ヶ谷唯湖「 ――――――――(む……何だ…?勝負は決したのか……?) 」
ヒロ「…やった、か……(マーシィが討たれたのを見て安堵) 」
ホル・ホース「 (『楽しい』――――――そうは言って欲しくなかった。何故ならそれが、代えられない一番美しい女のあり方だから。 女ってのは我儘で、自分以外のことは知らんぷりで、バカで、強かで、迷惑で――それでいて、夢を追うその姿が一番美しい。 義務だとか、正義だとか、責任だとか――そういったうわべのことは、男がやるもんだ。いくらでも背負ってやれる。だから女は…気儘に笑っていれば良い。 お前の口からグツグツに煮詰まった、ご高説が垂れ流されりゃ…オレはそれを否定してやるつもりだったのに。そんなことを言われたならオレはもう――) ――終わったのか(目前でこと切れたマーシィを見下ろしながら)弾(う)てなかった。 」
ナナ「……!!(やった……!?)(討たれたマーシィを直視して、重圧に押し潰されそうな緊張感が晴れる)よかった…なんとか……………?(ふと、戦闘の初めにマーシィが発言していたことを思い出す) 」
――― 外部と完全に遮断する…それが私の神聖域。貴方がたは、討つか討たれるかの結果に至らなければここから逃れられません。 ―――
ナナ「…… …… …… ―――――― 彼 女 か ら 離 れ て ! ! ! (途端、空間一帯に響き渡る大声で叫ぶ) 」
RoOk:A,B,C,D『――― ド グ シ ャ ァ ア ッ ! ! ! ―――(刹那、影から四体の駒が現出する。スカーフィを討ったように高速で輪を描きながら移動し――――― ホル・ホースを圧砕)』 」
PaWn:B「――――― ズ シ ャ ア ア ァ ッ ! ! ! (何の前触れもなく起動し、彗星の如く一直線に駆け出し――――瞬く間にヒロを斬り捨てた) 」
レイス「ッ……(マーシィの権能が切れると同時に、意識のバックアップも洗脳も同時に事切れ、ようやく自我が蘇り、剣が手から滑り落ちる)ッツ……。 バックアップの閲覧、まではしなくてもわかるか–––––(王の横たわる玉座、血だまり、メイトリックスを交互に見)……ゴプッ(安堵に満ちた笑みを浮かべると当時に口橋から流血が滴る、脇腹には期間樹の弾丸で開いた風穴があり、コートが赤く染まっていく)––––– 蟻のひと噛みで破れる気分はどうだ王様。なんて聞いても遅い、か……ドシャァ(血だまりに沈むかのように、地に崩れ伏す) 」
火愚病「――――"時の転輪"ッ!!(自分に攻撃が仕掛けられる前に、奥義による防御) 」
来ヶ谷唯湖「――――――――!(ナナの声に応じ、言われるままにマーシィの位置から遠ざかる) 」
ヒロ「……!!!??(PaWn:Bに切り捨てられ、倒れ伏す) 」
KnIgHt:A「 ホ ワ ン …(駒の背後に〖庚〗の文字が浮かび上がる)… キ ュ ガ ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ―――――――― ボ ォ ン ッ ! ! (瞬間的にヴォイドのもとへ跳躍移動し、激しい光を放ちながら―――彼を巻き添えに自爆した) 」
ホル・ホース「ナニッ―――― ぐおああああーーッ!! ド グ チ ャ !!(皇帝【Emperor】のスタンドを持つ男は、瞬く間に城【Rook】により押し潰された) 」
ヴォイド「――まだ終わっていなかったか、このゲーム(表情と共に、雷神剣を下げゲームの本質を理解し始め)――ッ!!(騎士の爆発にゼロ距離で巻き込まれる) 」
――――だって、最初に言ったじゃありませんか。(遠くて近い彼女の声が残響する。) 「私は攻撃しない」と。それは…――――私自ら手を下せば、"何もかもが終わってしまいます"から…それでは退屈になるんですよ。
メイトリクス「 小僧!!!ダッ(レイスの元に駆け寄り駒を警戒し、抱えて救助する)クソッタレ、往生際の悪さは見習いたいもんだッ!! 」
ナナ「……!(再び混乱に陥れられた最中、静かに周囲を見渡し始める)何で気付かなかったんだろ…!?私たちは"目の前に見える駒"に集中しすぎてた…!……『Queen』が、いない…! 」
火愚病「あれ? もしかして、俺もっと深く考えるべきだった? そういや、QUEEN一回も動いてねぇ!! OH MY GOD!! こりゃあ一本どころかヴィンテージもんのワイン10本分だクソッタレ!! 」
よく気づきましたね。いえ、むしろ、みなさん気づくのが遅かったようで…―――――― パ キ ャ ア ァ ァ ア ン ッ … ! ! (王座のマーシィの死体が、硝子の様に砕け散る。すると中から姿を現したのは『QuEnN』の駒だった)…ピキ…ピシ…ッ…パキャァン… ! (駒に亀裂が生じ、音を立ててその場に崩れ落ちた)
メイトリクス「そこまで俺たちは馬鹿ではない!気が付かなかったのではない、奴め、隠していたんだ!最初から俺達を嘲笑うために、あの小娘が画策した!!!ナメやがって…!お望み通りにしてくれる!! 」
火愚病「あっはっは~……それで? 俺達をどうしようってのかな? このままこねて丸めて、盤上ごとコンガリピザにでもしようってのか? お前さんの楽しみってのは、ただの虐殺趣向か? そうじゃあないだろぉ? 」
来ヶ谷唯湖「 …『Queen』…?あぁ、女王…………〝女王〟?そうだ……相手が女であれば普通、Kingではなく、『Queen』(女王)と呼ぶに相応しい。 」
マーシィ「 パ キ ャ ア ァ ン ッ … ! ! (ある空間に亀裂が入り、破裂音と共にあの王座の駒に居座るマーシィが姿を現す)QuEeNは『魅惑』(シャルモント)――幻影を見せつけ翻弄する権能を持ちます。そして…―――(ある方角に視線を落とす) 」
PaWn:A,B,C→QuEeN『ダンッ、ダンッ、ダンッ――――――(三体のPaWnが合体する)――――― ド ン ッ ! (すると合体したそれらは瞬く間にQuEeNとなった)』
マーシィ「…プロモーション(昇格)。私は虐殺などに興味はありません。それにしても、嘲る余裕はあるみたいですね。でもよろしいのでしょうか…今こうして御遊戯をしている間にも、『歴史』の崩壊は時を刻みながら進み始めている。悠長にしていては、困るのはそちらの方ではありませんかねえ。(くくくと不気味な笑みを絶やさず) 」
火愚病「あ~あ……つまり、なんだ。今いるメンバーで、アンタを潰しにかかれってのか? 言ってくれるねぇ。 」
メイトリクス「 きぃっ!!(噛み殺すような勢いで筒を向ける)チッ お前、ただでは殺さんぞ。この異常者(サイコ)野郎め! 」
ナナ「幻影…っ……(せっかく得た希望を踏みにじられた感覚に眩暈が生じる)…こんなことって…… 」
ヒロ「……ぐっ……!!(吐血しつつも立ち上がる)……今倒したのは、囮だったのか…! 」
火愚病「――――アンタの言いたいことは、それだけか?(突如、怒気も嬉々もない、乾いた声で) 」
マーシィ「私の目的は貴方がたの全滅ではありません。ただ、今この時を『楽しみたい』だけ。(口元から覗く白い歯が不気味な輝きを帯びている) 」
来ヶ谷唯湖「 なに…敵の愚策をひとつ潰せたのだと思えば、こちらにとっては損とも言い切れまい。 」
火愚病「……思い出すよ、梓が……初めて俺の目の前に現れた時の事。(ふふふ、と何故か、今度は乾いた笑みを)世界を滅ぼすとか、なぁんかな、やっぱ俺にはスケールデカすぎてどーもしっくりこねぇ。どうあれ、俺は"いつも通り"やらせてもらう。……マーシィ、テメェも梓同様、キチット面倒見てやるよ。……そんかわし、歯ぁ食いしばれやぁ!!(グッと拳を握りながら構え、咆哮する) 」
マーシィ「みなさん面白い顔をしていますねえ。楽しんでいただけているようでなにより…ですが、そんな貴方がたの表情を見ていると…こう、疼きが、止まらなくて、ですねえ…(興奮の余り身を震わせる)ちょっとだけ、私も動きたくなってきました。(聖典の頁に〖甲〗の文字が浮かび上がる)『楽しい時間』は、まだまだこれからですよ。ふふっ。 」
最終更新:2018年02月10日 19:33