衣摺「(市街地の大型書店にて、民俗学コーナーでオカルト関係の本を物色している)またこの前も変な夢見たんだよな、いまいちピンと来るのが思いつかないし……あっこの民間伝承気になるな… 」
衣摺「へー……精神医療とかの……(手に取っていた本を綺麗に棚に戻し、目についた別の大判書籍に手を伸ばす、と……近くに居た別人にぶつかる)あっ、すんません 」
岸波「(衣摺の手が当たるが、軽く払い)よう、久しぶりやん。相変わらずこういう本好きなんやな 」
松岸「(上下ジャージ姿の岸波の腕に抱き着くようにくっついている。自身は小奇麗なブラウス姿)衣摺ちゃん元気ー?何見てたん?私らもちょっと本見に来てんねんよ、私は漫画見たいんやけど 」
衣摺「あっ、二人とも久しぶりっす。相変わらず本当に仲いいっすね……(二人を避けて本を手に取りながら)学校の外で会うのは本当に久々っすね、なんか…二人でいたんですか? 」
岸波「仲っつーか……くっつかれてる感じなんだよ、こんな感じで……(松岸の顔をぐいぐい押して放そうとしながら)いやまあ、色々こう……あったんだよ、面倒事というか…私のそっくりさんとか居たって?(さり気なく、"もう一人"の存在を聞き出そうとする) 」
松岸「(物凄い力で岸波の腕を握り締めながら顔は動かさず)私も会いたいなあ、そっくりさん……岸波ちゃんが二人って素敵やん?そう、そう、ちょろちょろ岸波ちゃん一人で出てたけど他はだいたい二人やで、私がこうやってくっついてんの 」
衣摺「んまあ……仲良いに越したことないっすよね…あ、見ましたよ一回岸波さん……のアレ、例のそっくりさんなのかな…?向こうの喫茶店で見たんですけど雰囲気違うし、話しかけるか迷ったんですけど……双子の姉ちゃんみたいな感じっすか?顔はなんか本人そっくりで… 」
岸波「今みたいに上下ジャージとか、スカジャンとか……そういう感じじゃあ無かっただろ、私じゃないな。そっか、そこの喫茶店な……まあ、そうだな、色々複雑な事情があるんやけど、まあ姉って事で(衣摺が指した喫茶店の方を見ながら)……別次元の私、なあ…生き方が違うのは察しがついたけど、やっぱ好みは一緒ってことか…(衣摺にも聞こえない程の小さな声で呟き)松岸……お前本当こっち来てからずっとこうだよな… 」
松岸「ええやん別に、私はずっと岸波ちゃん一筋やし……でもその"お姉さん"も気になるなあ……両手に華やん…あっ向こうの店?好きなん?私も行きたいなあ、行こうやぁ…(ぐっ、と岸波の腕を引っ張り)私たちこれでも相思相愛…は置いといて、そのお姉さんらしき人っていつ見たん?つい最近? 」
衣摺「いやぁ結構前……っすね……具体的な日付は自信ないですけど、まあとりあえず結構前って事で……(書籍を脇に抱えながら)私は本の会計済ませてきますけど、あの、これ聞いていいのかちょっとアレかもしれないですけど……二人ともなんか、変な連中とつるんでるとか学校でちょっと聞いて……大丈夫ですよね?二人とも意外と授業態度も成績も良いとか聞きますし…(やや不安気に) 」
岸波「変な連中……変な連中かあ……多分”私”の方なんやろうな……あさぎが言うくらいやし…いや大丈夫やけどな、事情でちょっと付き合わされてるだけやし、な?(松岸に目配せ) 」
松岸「私らこう見えて優等生やから!まあ色々あるけどその人らは多分大丈夫やと思うで、多分あさぎちゃんが心配するような変な感じやないから(一瞬で岸波とのアイコンタクトを済ませ、話を合わせて衣摺に) 」
衣摺「まあ二人の事だから大丈夫だとは思うんですけど……まああの、気を付けてくださいね、なんか最近変な話ばっかり聞くし…報道とかされてないけど銃撃事件があったなんてのも聞くし……(純粋に心配を露にし、二人に向かって)」
岸波「(あのチンピラ連中やな……前から思ってたけど殊更おかしいわアイツら、縁切れたらええんやけど)……まあ、それ言うたらお互いやろ。んじゃ私らちょっとみたいのあるから、またな(松岸を強引に引っ張り、漫画コーナーへ) 」
松岸「あー!漫画コーナー行くん?やったぁ!新刊買って後はさっきの店行って……あっ、衣摺ちゃんまたねー(片手で岸波の腕にしがみついたまま、もう片方の手で衣摺に手を振って去って行く) 」
最終更新:2021年05月22日 11:45