"K" -奴の名は- "Chapter 2-C




森ノ宮「(石韮探偵事務所前。従来の成人男性の姿で、二人の人物をトラックの荷台に押し込んでいる)良いから!乗れって!大丈夫だから!なんとかなるから! 」

難波「(頬に医療用の大きなガーゼを貼った姿で森ノ宮にトラックに詰め込まれ)いや……ちょっ……荷物とか……じゃなくて、本当にここ残る気なんですか!? 」

笠間「(微妙な表情で難波と共に押し込まれながら)荷物とかはまあ、なんとかなるって知ってるんすけど……マジで一人で残る気なんすか、絶対狙われる奴じゃないすか 」

森ノ宮「そうだよ、狙われるし危ないから此処に俺だけ残るんだ。心配すんな、運転手は信頼できる奴だし行き先立って安全な筈だし…狙われてんのが分かってんなら俺がこっちに来た連中皆(ピー)しにしてやれば頭数は減るだろ?ほら見ろ完璧なプランだな、っつー訳で胡桃、難波を頼む。いきなり顔に傷付けられるなんてあっちゃいけねえよ(普段は見せない、やや不気味な笑みを浮かべながら二人に) 」

笠間「甲ちゃんもしかして割とガチ目にキレてます?顔がもうなんかアレなんすけど(もはや諦めたのか、荷台の中で寝そべり) 」

森ノ宮「キレてるよ、でなきゃ皆(ピー)しなんて単語使わねえからな。っつー訳だ、あんま目立っちまっても意味無いし……難波を頼むぜ、胡桃(難波と笠間を交互に見た後、トラックの荷台の扉を閉め) 」
大澤「(トラックの運転席から顔を出し、森ノ宮に向かって)よう、閉めたか?わざわざ民間用のトラック用意したんだ、この後も車を変えて寄宿舎まで移動のハードスケジュールだからな、終わったら移動だ……また野球見に行こうぜ、森ノ宮。そうだな…そっちのお嬢さん二人連れても良いな 」

木田「大澤さん……今は野球の話してる場合じゃないでしょう、チェックしてきます(トラックの助手席から降りてきて荷台をチェックし、森ノ宮に向き直り)久しぶりですね、森ノ宮さん。あの時の病室以来ですか……急がないとなのであまり話せませんけど、久しぶりに会えてよかった。二人は任せてください 」

森ノ宮「お前、木田か……?本当に久しぶりだな……!(久しぶりの再会に喜んだ様子で)……コールドビルの一件から息を吹き返してくれて良かったよ。ああいや、この話前もしたな……お前と大澤さんが居りゃあまあ、心配はしてないさ。二人は頼んだぜ 」

木田「ええ、また会いましょう。もしかしたら大澤さん達と野球場かもしれませんけど……森ノ宮さんも、元気で!(森ノ宮に軽く会釈し、トラックの助手席に戻る) 」

大澤「騒ぎが起こっちまったら応援は多分来るだろう。まあ…大して心配もしてないが、死ぬなよ。お前結構滅茶苦茶な事言ってるからな……じゃあな(運転席から顔を出していたが、直ぐに顔を戻してトラックを発進させる) 」

森ノ宮→森野「(去って行くトラックを見送りながら)腸煮えてんのは本当だからな…ま、俺が此処で狙ってくださいってツラしてりゃああの二人は大丈夫だろ。俺が狙われてんのは確実だし……っ!?(やれやれ、とでも言わんばかりにため息を吐こうとした時、全身に雷光が走り)……はあ、戻るの早くね?(再びピンク髪の幼女の姿に戻ってしまう) 」



―――――――数時間後―――――――



森野「溜まってた仕事っつっても意外過ぎるぐらいあっさり終わったな……すげえな……俺実は書類仕事めっちゃ得意だったかもしれねえ……(事務所の外階段でココアシガレットを咥えながら黄昏ている。見た目も相まって家出少女的なアトモスフィアを醸し出している) 」

オリヴィエ「チリーン……チリーン……  (季節に的にはやや早々な風鈴の音が静粛に響く。雪のような白長髪に傷み、土埃で色褪せた白のコートをふわりと靡かせ、どことなく浮世離れした風貌の少女が通りすがる。片手には鈴が先端に吊るされた杖を握っていた)……。(事務所のある雑居ビルの前で足を止め、看板をうすぼんやりとした意識のまま見上げる。次に外階段に座る少女(森野)へ目線を写し、口を開いた) こんにちはお嬢さん。一つお伺いしますがここは『石韮探偵事務所』のある建物でよろしいでしょうかね(透き通った声でやわく微笑し、ひざを屈め目線を合わせて問いかけて来る) 」

森野「(オリヴィエに気付き、ココアシガレットを一気に飲み込みながら)……あー……石韮探偵事務所は此処であってますよ 。ただ、ちょっと今休業中でして……(正体が30代男性である事を隠そうともしない動きで、薄手のジャケットの内側に片手を突っ込みながら立ち上がり) 」

オリヴィエ「どうもありがとう。(やんわりと微笑み森野の中身なぞつゆ知らず人撫で) コン コン  コン    コン     (外付け階段をマイペースに上がっていき、事務所入り口の前に立つ。ドアノブではなく、戸板に掌を当て沈黙した)……。 チリン コン    コン  コン  コン コ ン (暫くすると目を伏せ、階段をゆったりとした足取りで降り森野の隣に腰を下ろす)—————留守だったようです。困りましたねぇ(にっこり) 」

森野「いや、今休業中……(自分を撫で、更には事務所の戸を叩くオリヴィエに呆気に取られ)……あっ、そう……?留守みたいですね……?(凄ぇ自然に横に座られたな……マイペースというか、完全に向こうのペースに吞まれてる……)……実はお…私事務所の関係者なんで、用があったら(オリヴィエに終始ペースを掴まれている様で、なんとなくオリヴィエの横に座り)(……?俺を狙ってきた、訳じゃ無い……?いやあ、まあ油断は出来ねえが) 」

オリヴィエ「おやおや、それはそれは。少年少女の探偵団なんて空想上の産物だと思っていましたが……看板を背負っていらっしゃるのなら安心というものです。ご立派ご立派(ただただお手本のような笑みを浮かべたままコートの内ポケットへおもむろに手を突っ込み『拳銃』を取り出すような仕草を見せる)じゃあ前金として飴ちゃんを差し上げましょう(比喩でもなんでもなく本物のアメ(イチゴ味)を取り出した)ここには人探しを依頼しに来たのですけどね。そこらの探偵会社ってほら、浮気調査会社でしょう?だからこういう……そう、し店みたいなの探してたんですよ 」

森野「少年探偵団………まあ見た目完全にそうだな……胡桃なんかも完全にそんな風には見えないし……あ、立派、どうも……(苦笑いしながらもオリヴィエが コートの内ポケットに手を伸ばすのを見て、さりげなくオリヴィエに近付き、手を伸ばした所)……あっ、飴ちゃん……どうも…(伸ばした手に飴を置かれ) あっはは……有難うございます…(見た目同様微妙に定まらない口調で)まあ、話だけでも聞きますよ。暫くは事務所も空けられないし……この辺も少し危なくなるし 」

オリヴィエ「そうですね……。まあ何処まで場慣れしてるかわかりませんし依頼の簡潔な内容だけ。詳細は後程本職の所長さんと後ほどご相談させていただければ(続けざまに内ポケットに手を突っ込み、写真の束を取り出す。森野の手元にそれを差し出し、扇状に広げた) 君、幾つかな? 多分ですけど皆さんだいたい同じぐらいの年齢ですかね(写真にはそれぞれ東洋人、白人、黒人、北欧系、アジア系、ラテン系エトセトラ。人種にこそ統一はないが全員十代前半の少年少女の顔が映し出されている)迷子さんなんですねぇ。警察に相談してってのはなしですよ。もうしましたから 」

森野「……まあ、後程、所長と…ね(あまりにも微妙な表情で写真の束を受け取りながら)……迷子、ね………大体歳は十代前半、性別も人種も……多分、他の状態もばらばらで無作為…(写真一枚一枚を手早く確認しながら)……これ、普通の迷子じゃあないですよね。警察っても本当なら"そういう"部署が動く案件だ 」

オリヴィエ「手慣れてるぅ(森野の一挙一動を目だけで事細かに追い、感心したように口笛を吹く)おやおや、ひょっとしてその歳でお酒の味まで知ってそうなクチ?お姉さん感心しないなぁ(笑みをほころばせつつも、森野が手にした写真。その中でも取り分け色白、白髪の少女写真に注視し)そういう部署には知り合いが居ますけどね、どうも鼻持ちならない者がいるので……。それにね、私はこの仔達を見つけ出してくれればいいんです。助けてくれれば無論言うことなしですが、そこまで要求はしません。ほら、組織ってば多くを望めば一番大切な者を取りこぼしてしまうでしょう?(ぽんぽんと森野の頭を軽く撫で)それ以上は"私"の仕事ですから 」

森野「いやあ、まあ……書類や資料の相手をするのは慣れてますから…お酒もノーコメントで(やっべいつもの感じで見ちまったよ……まあ、今更気にしても無駄かあ…)鼻持ちならない、かあ……そりゃそうだわなあ……一番大切な者を取りこぼす、か…心当たりは無くはないなあ(相変わらず微妙な顔で撫でられ)……あ……ああー…(顔を上げ、事務所に向かって来る数台のバンが目に入り)…所長には伝えとくんで、ちょっと帰った方が良いかも 」

オリヴィエ「いやぁ、むしろ君に話した方がいい気がして来ましたねぇ。ほら、なんでも成果主義ですし?見た所筋も良さそうな……  (森野の目線に合わせバンに一瞥をやる)所長も薄情ですねぇ。一人前の探偵さんとはいえ子供一人置いてこんな状況下にほっぽり出すだなんて(外付け階段から腰を上げきょろきょろと辺りを見渡す。ビルの間に捨て置かれている物干し竿の束が目に入り足を止めた)ふぅむ…… 」

美優「あああ~、バスト全然成長してねえ~!!(事務所の前を頭を抱えながら通りかかる)  」

龍姫「い、いきなりどうしたの!?(美優の隣で驚いた顔) 」

バンヂ「(雷の魔力を僅かに纏いながら、大勢のチンピラを連れてバンから降りて来る)………おうおうおう!!居るじゃねえかよ二匹も!!おう、お前ら、向こうの女の方は好きにしちまっていいぞ 」
森野「……まあ俺に話してくれたのは正解かな……難波とかだと熱くなっちまいそうだし…あっ所長は実際のとこおr……いややめとこ。(降りて来た男たちを見ながら)あーあー、降りてきてるよもう……(ジャケットの内ポケットから一振りの"小太刀"を取り出し)いやもう本当こっちで何とかするから!大丈夫!……ってああ!見た事ある二人が!!(龍姫と美優が目に入り) 」

オリヴィエ「まぁまぁ、出るのが出るにしても怪我人だけに済ましたいじゃないですか。死人が出てしかも子供だったなんて以ての外(物干し竿を片手に取り、掌で弾ませ)……だめだこれ、強度が足りない(放り投げ肩をすくめる) なんか好きにされちゃうみたいですね私 」

バンヂ「(龍姫、美優を捉え)あのガキ二人も聞いた事あるぜ、ちょっと車で突っ込んで来い こっちは……(両腕に纏った雷の魔力が、密度を増して雷光を放ち……)"お楽しみ"は俺様だ(両腕に黄金色の"篭手"が装着され、悠然と階段を上ってオリヴィエと森野に向かう) 」

オリヴィエ「指紋、残らないといいんですけどね……(コートのポケットから束ねられた黒革のグローブを取り出し右手、左手の順で手際よくはめ口で引っ張り固定する。)属性付与、雷。此方が頭上の利を得ているようで有利に見えますが階段伝いに感電させられるリスクがあります。状況のアドバンテージはあなたにありそうですねぇ(階段を一段一段悠長に降りバンヂとの距離を詰める) 」

森野「いやあ、悪いがこっちも(ピー)する気だったから遊んでやる気はないんだわ ―――東雲流、"小太刀術"…『呪』(小太刀を持ち替えて僅かに"溜め"……問答無用で、バンヂの身体目掛け、弾丸の様な速度の小太刀を投擲する) 」

美優「いやさ、昨日身体測定の結果が来たじゃん?…この前とちっとも変わってねーの(龍姫の胸を見て)…ちっと大きくなった? 」

ランディオ「(またしてもなにも知らないランディオ。だが今回ばかりは違う)……な、な、なんだぁ。ありゃあ。(物陰から一同を観察するように隠れながら大量の冷や汗をかいている)が、ガラにもなく自分で調査してみたらよぉぉぉおお~~~。なぁんか、抗争めいたことが始まろうとしてやがる。しかもあのチンピラども……(バンから出た面々を見ながら)……それにあの女、どっかで見たことがあるぞぉ。どこだっけか……思い出したいけど、なんだこの感覚は、本能が、本能が告げている!『アイツは思い出しちゃいけねぇ奴』だって!!」 」

ランディオ「(またしてもなにも知らないランディオ。だが今回ばかりは違う)……な、な、なんだぁ。ありゃあ。(物陰から一同を観察するように隠れながら大量の冷や汗をかいている)が、ガラにもなく自分で調査してみたらよぉぉぉおお~~~。なぁんか、抗争めいたことが始まろうとしてやがる。しかもあのチンピラども……(バンから出た面々を見ながら)……それにあの女、どっかで見たことがあるぞぉ。どこだっけか……思い出したいけど、なんだこの感覚は、本能が、本能が告げている!『アイツは思い出しちゃいけねぇ奴』だって!!(オリヴィエを見て) 」

バンヂ「気付くのがちっと遅かったんじゃあねえか!?手前ら二人まとっ(篭手で手摺りを掴もうとした所、森ノ宮の放った小太刀に反応も出来ず右胸を貫かれ)………あァ…?(派手に血を噴き出しながら膝を付くが、オリヴィエを睨みつけ)……舐めてんじゃねえぞ、女二人で……! 」

オリヴィエ「寧ろ舐めていただきたいんですが、せっかく此方女の子なので。(聴き手を前に晒す構え。"ジークンドー"に酷似したそれを晒す)装備支給が足りないのは些か不満なんですけど……まあいいです。聞きたいこともあるんで(フィンガージャブを繰り出す予備動作を見せつつ、実際には地の利を活かした素早い前蹴りをバンヂの顔面へ向かって繰り出す)—————。(その一連の動作の間、美優などの学生達やランディオも含め周囲の面々へ一瞥を向け『顔』を覚えていた) 」

龍姫「…!?ど、どこ見てんの!(自身の胸を腕で隠し)…?(事務所付近の物音を聞き、立ち止まる) 」

バンヂ「(オリヴィエの"構え"に反応して此方も構え、フィンガージャブの予備動作に見事に引っ掛かり、防御姿勢を取った所で完全にタイミングがズレた前蹴りが飛来し……)ごお゛……っ…!…?(前蹴りが顔面に突き刺さり、力なく仰向けに倒れる) 」

スターム「(バンから現れた内、明らかに配下達から周囲を固められている派手なスーツの男)……ありゃあ……あー……バンヂさん死んでねーかアレ……?参ったな、マジかよ面倒くせえ……俺帰るわ、お前ら後頼む(部下たちと思しきチンピラたちを残し、バンに乗り込み) 」

森野「(イラつきが滲み出ている動きと体に見合わない威力でサッカーボールの様にバンヂの頭を蹴り、階段から突き落とす)多分リーダー格で……あとまだ居るな……あっチンピラ以外っぽいのも居る…なんか済みませんね巻き込んじゃって(申し訳無さそうにオリヴィエに向き直り) 」

チンピラたち「(バンの一台に再び大勢で乗り込み、方やランディオに向かって銃を撃ち、方や龍姫達に銃を撃ち……バン本体は美優を跳ね飛ばしに加速する) 」

ランディオ「―――――ッ!!(あの"動き"……思い出した。思い出しちまった……狼だ……間違いねぇ。なんでこの街に来てやがる?)(オリヴィエの正体に気付き、呼吸が大きく乱れ、汗がボタボタと落ちていく)……あ、アイツに狙われたが最後、グチャグチャになるまでぶっ殺されるって話だ。こっちの理屈も利益も関係ねぇ……ただひたすらに暴力を振るいまくる殺人マシーン! ……お、俺だって、この業界についてかなり長いが、それでも、この俺でさえもッ! あの女を『サイコ野郎』って言いたくなるほどにまで恐ろしく感じちまうッ!! 今この街でダントツ。一番喧嘩を吹っ掛けちゃならねぇ奴だ……。く、だが、それじゃ俺のメンツが…。 」

ランディオ「ってうぉぉおお!? なんで俺様まで狙いやがる!? 俺様見てただけだろぉおおがあああ!!!(汗) 」

オリヴィエ「 あらら完全にお釈迦。まぁこれで知ってるようなクチに見えませんものねぇ(先ほど森野に見せていた写真と蹴飛ばされたバンヂを交互に見やり肩を竦める)いえいえ、こちらこそ怖い思いをさせてすみませんでしたねもっと早くにああ言うの見かけて処理できてればここに来ることもなかったと思うんですけどね~(のほほんと笑い階段を一段降りつつ森野に写真を握らせ)子供の最大筋力量を超えた脚力による前蹴り。感情のブレからフォームはやや崩れ気味、技でもありませんが一連の動作には相応の訓練量とそれに起因するクセが見える。(淡々と言葉を紡ぎ、底が見える井戸水のような瞳をじっと森野へ向ける) 」

オリヴィエ「————将来勇猛ですねぇ。所長の帰りが遅いようでしたら子供達の捜索はあなたにお願いしましょうかね。ああ、犯人グループに遭遇したらくれぐれも刺激しないように、警察より揉まず私に情報をいただけると助かります(朗らかな笑みを浮かべ、また一段と階段を落りる) コンッ (そしてまた一段。足を止め目線だけをランディオへ向け沈黙した)…………。(異様な発汗、脱水症状?熱中症がもう始まっているのか……。)あの、もし……?大丈夫ですかぁ 」

ランディオ「う、うぉぉおおおお!?(オリヴィエに声をかけられビックリ)て、て、て、てテメー! この俺様にいきなり声をかけんじゃあねぇえーー!!(シュババッとナンチャッテカンフーの構えを取って。オリヴィエは普通に話しかけただけだとは思うが、彼から見ればまた別の視線に感じられた)……(あ、あの目、間違いねぇ。お、お、俺様になにかしようってぇ目だ! 覚えがあるぜ。「せつ菜ちゃんの方が大事なの!?」ってわけわからんこと発して俺様に斬りかかってきた病んだ小娘のような目線にッ!!) 」

森野「……ハッ!(僅かに頭が冷え、普通に生命を狙ったバンヂが自分とオリヴィエの手掛りを持っていたという可能性に思い至り)……まあ、まあ良いか……どうせ粋がった末端だし…(オリヴィエの見定める様な視線には気付かず)…勿論仕事の方はこっちで責任もって!あと、そう!ああクソっ車で暴れてやがる……!兄ちゃん!?そこの二人!?大丈夫か!?(暴走するバン、そしてランディオに向かって) 」

オリヴィエ「えっ、 いやあの……なんかすみません……?(ランディオの取る構えを観察しつつもその言動に困惑の色を見せ小首を傾げる)いや汗すごいなぁって思いまして、ほら……どこかのそうしゃるげぇむでも5月から夏が始まってるらしいですしね?熱中症も早まったかなぁって。お水持って来ましょうか?(震え声)  」

ランディオ「も、問題ねぇ。なんか知らねぇ―が俺様にまで撃ってきやがって…(森野に) ね、熱中症じゃねぇ。ただ汗をかいちまっただけだ。(み、水を持って来るだとぉぉおおお~~!? コイツ、俺様に毒盛る気か!?)い、いらねぇ、平気だ(ガチゴチの笑みを見せながらなんとか余裕を見せようとしている) 」

チンピラたちの乗ったバン「(暴走の果てに盛大にスリップし、乗員を全員載せたまま海へと転落する) 」

美優「…うわっ!?(車を横に避ける) 」

オリヴィエ「(平常な状態ではない、何かを隠している……?いやけど、もしそうならここに来る理由は……?……。…………。 >>ポル[ピー]撮影者か<< )まあその……なんです。子供相手にだけはしないようにね、"バラ"しますよ(引きつった苦笑しつつもランディオの肩を軽く叩き事務所を後にする) 」

ランディオ「ハァ!? お、おいなんでバラ……な、えぇ!?(今こいつ俺のことコロすって言った? そっちの意味でバラすっていった?)と、とんでもねぇのに睨まれちまった!……クソ、ここ最近ついてねぇぞ!」 」

森野「あー……落ちてる……助けてやる義理もねえし少しは溜飲が下がったとはいえ……まあいいや、ほっとけ(見事に転落したバンを眺めながら) そうか!大丈夫なら良かった!この辺暫くあぶねえから気を付けてな!……いや、大丈夫だよな…?(ランディオとオリヴィエの一部始終を見届け) 姉ちゃん!大丈夫か!?怪我無いよな!?(美優達に目を向け) ……おっかねえなあ、まあでも……あの顔は暫くお目にかかる事になりそうだ(オリヴィエを見送り) 」

龍姫「!?(銃弾を見切り、横っ飛びで避けながら咄嗟にチンピラたちに向けて石を投げる) 」

ランディオ「な、なにがあったかはよくはわからねぇ。だがな!あんまり騒ぎ大きくすんじゃあねぇぞ!じゃあな!(そそくさと去っていく) 」

美優「ん、あー大丈夫大丈夫。こんなんかすり傷だから(車を避けた時に肘をすりむいたのかさすりながら)龍姫の方は大丈夫? 」

龍姫「あ、はい。なんとか…(起き上がり、森野にそう答える)…この前会った子…ですよね? 」

龍姫「…人の心配してる場合?ここ最近ずっと傷だらけなのに…(美優を見て)…まぁこうなった以上無茶するなとは言えないけどさ(やれやれ) 」

森野「騒ぎ大きくすんじゃねえ、か……いやまあ、全く持ってその通りなんだよな(ランディオを見送りながら)………あー…難波が世話になった子か……いやあ、本当に申し訳ない……この辺危ない
からちょっと気を付けて貰えると……つってもこの二人多分アレだな、思いっ切り巻き込んでるな…(流石に申し訳なさそうに龍姫と美優に) 」

龍姫「…逃げ遅れたのがまずかったわけですし、まぁ気にしても仕方ないですよ(ニコッと森野に) 」

美優「難波………あのおねーさんか。まぁ…ほっとけなかったから…(森野に) 」

森野「……話聞いてる感じ、助けが入ってくれないと不味かったと思う。本当にありがとう(頭を下げ) ……とりあえず、本当に怪我が無いなら良かった。……ああいうのがまた来るだろうから、気
を付けてな (海に転落したバンから何人かが這い上がってくるのを確認し、懐から拳銃を取り出し)片付けて来るかあ……(二人に背を向け、転落したバンに向かって歩いて行く) 」

龍姫「(ペコリと森野に頭を下げる)… 帰り道は一人で歩かない方が良さそうだね… 」




←————To be continued




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最終更新:2021年07月03日 18:48