絶者

《絶者/Trancer》

『現世』から目覚めた者。
『世界』とは五感を以ってのみ認識する幻夢鏡であることを知り、これより意識を解き放った超越者を指す。
呼び名は様々あるが、観測者と呼称されることもある。
神、魔などの超常的存在とは異なりあくまで人間のまま、『それぞれ異なるベクトルの』上位存在に達している。

概要

『世界』を超え、境界を自由に渡る異能を持つ。
干渉可能な世界の幅、深度、物理的接触の可否等個体差がある。
本体はどの世界ににも類さない『虚数世界』にある為、分身を移動させ世界を鑑賞する者もいる。
基本的に、どの世界もこういった絶者は『ルールから外れ、独自のルールを内包した』イレギュラーである為、
程度の差はあれど彼、彼女らを拒絶する傾向にある。
ケイオスは比較的絶者に対し寛容な傾向にある様子。
また、絶者は『元々住んでいた世界が既に終わっている』事が多い。

能力

これといって決まった能力はないが"極位到達者"の上位互換的精神力、ある種の狂気を有する。
絶者そのものが人の形をした世界であり、独自の法則を持っているため"認知していない権能が通用しない"(この頁における権能については後述)
これは権能への無効化ではなく、権能の対象外である為。
例外なく絶者は自身に通用しない権能、異能の類は扱えない。
干渉とは相互的なものであり、一方的に接触する事ができない為である。
例えば物理的干渉は絶対にすり抜ける霊体が一方的に物理的干渉ができるという事柄、これが一方的干渉に該当するが絶者はこれができない。
デスノートに名前を書かれても絶命しない、破壊神に破壊権能を行使されても破壊されない、
そういった絶者はデスノートは扱えないし破壊の権能も絶対に使用できない。
逆にそういった権能を行使できるようになった場合、絶者は権能の対象となる。
最も絶者は人間であり"神は絶者になれない"為、そういった権能を認知していないパターンが殆どである。
子のため権能依存の神や上位存在にとっての天敵、可能な限り遠ざけたい存在。

該当者


星追い人?

+ ...
世界の間を移動し続けるだけの『遊星人』。元人間
人格が存在せず、記憶もない。歴史に記録されていない。
何故か『存在する』と一部の人物に確信されている
彼、或いは彼女はいつの日かその永い旅路を終える時、全ての世界の『終わりの景色』を見るという
ある者はこれを『希望』と呼び、ある者はこれを『絶望』と呼ぶ
この評価の二分は、『死生観』へ直結しており『死』に希望を見いだす者、己に背徳感のある者にとって、
星追い人はまぎれもなく希望の星であり、いつの日か万民に平等な終焉を齎してくれる筈なのである

サタナエル

+ ...
元人間。各世界を渡り歩き、それぞれの世界に存在する『自分』と同調し、滅びの種を撒いて周る『害悪』
『終わり』を忌避し、『滅び』のみを与える為彼が渡り歩いた世界は共通して存続し続けている。
ただし、それは『終わるべき世界』と成り果てたにも関わらず存続し続けているだけの地獄に過ぎない
これまで同調した『自分』の数だけ分身が存在する
人は悪性を原動力とするという評価を下しながら、人という種を心底愛し、命を慈しむ
この為『死』や『終焉』に対し忌避的であり、『星追い人』は彼にとって天敵とも言える

アーデルハイト・グリモワール

+ ...
虚数空間に『本体』が存在する『魔法使い』にして『根元接続者』
『精霊言語』によって世界の力を行使する太古の『魔法』を扱い、それは『万能』の域に踏み込んでいる
ただし『大概のことはできるがそれらは結果に直結しない』という制約を受けている
この為、彼女が最も愛し、最も憎む世界である『ケイオス』の存続の手助けこそするが、自らの手で守護することはできない

カイナ?

+ ...
各世界を渡り歩き『星追い人』を探し求める剣士。
『ある神』のそれに酷似した黒い仮面で左目辺りを覆っている。
『星追い人』の捜索は使命ではあるが、彼自身その人物の全貌をしておらずかなり長い月日をこれに費やしている。
あるギルドに属する一方『神殺し』以外の仕事のみを請け負う為、受注歴存在しない。
神に対する憎悪等の念はなく忌避もしていない。寧ろ一部の神に対し畏敬の念を抱くこともある。
一方、神に準ずる人々へは芳しくない態度、言動を見せる等多々矛盾を見せる
寡黙、感情の起伏が表に出ない為他者との交流を拒んでいるように見えるが、当の本人はただ単に鈍感なだけ、のつもりでいる
例えば酒場で『一発芸を見せて』と無茶振りをすれば『自信はないが請け負った』と快く承諾する程度にはノリがいい
(芸といえば剣を丸呑みする、火を灯した松明でジャグリングするなどかなり古典的な『サーカス』しか知識にない様子だが……)
世俗に疎く、価値観にズレがあり言葉足らずな事を除けば彼も一人の『凡人』に過ぎない。彼自身も自らをこう語る
『俺は人より遥かに劣る。例えば君のように、異なる者と真っ向から向き合いながら己を守る術を持たない』

境界ノ絶者

+ ...
生者でもなく死者でもなく、『己を操る』術を得て何者にも束縛されることのなくなった『狂人』
意志の力のみで生存し、一度己の肉体を捨て、そして己の肉体に憑依することで死ぬことはなく、
しかし生きるが故の『業苦』から解脱している
超自我を以て存在し続け、未だ彼女の魂に死を強制する術はない


スペルヴィン?

+ ...
ケイオスではなく別の惑星からの生命体。つまるところ外星人。
別の次元軸からの切断や、空間そのものを刃にして万物を両断する等の能力を持つ。
普段は人間体として動き、本性を表したときのみ真実の姿をさらす。
その姿は無数の、色んな大きさの黒いブロックが密集してヒト型のようになっていて、これは数多のマルチバース移動を繰り返している間にそうなってしまったというだけであり、人間でいう所の日焼け程度のもの。
最近の趣味は剣士と言われる存在を観察すること。
銃器も異能も発展したこの世界で、何故剣に生きようとするのか、何故剣にこだわるのか。
好奇の目は尽きない


補足


  • この頁における権能について
権能とは"世界の法則に則った絶対命令権"と定義する。
デスノートによる抹殺は、その世界の法則に則り"名前を書かれた対象"に"死を強制する"、言い換えれば死ぬことを命令する力。
命令とは言語であり、言語とは通用して初めて意味を成すもの。その為"その言語を認知していない絶者"には通用しないということになる。
「ノート二名前を書かれると死ぬ?なにそれ?」 つまりこういうド天然、或いは究極の我儘には通用しないということになる。

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最終更新:2023年04月06日 23:35