―東北境界線 カッチコッチの森―
サ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ … …(小降りだが切れ目の無い雨が、静かに均一に降り注いでいる) 」
ボロマントの少女「ザクザクザクッ……(腐食したボロ雑巾のような頭巾マントを被さった少女が、弱々しい足取りで茂みを横断していく)ぐふぅ…(草木を揺らす都度、白地だった細いスニーカーを更に汚していき、弱音に近い呻き声をあげる)何処じゃ此処、おっと―、おっかぁぁ~…… 」
ボロマントの少女「おっと~~、おっk――いっつッ!!(鋭利な木枝で布外で露出していた足を切り、付近の大樹の根に背を付き座り込む)あたたッッ…………アカン……ぶち泣きそーや。どないしよ……(体育座りで蹲り、合間から滴る雨雫に打たれ身体を冷やす)寒いぃ(ボロマントをぐぐっと引っ張り、体を覆ってさらにさらに疼くまる) 」
若い男性の声「――――ガサ、ガサ……誰かいるんですか?(雨音に紛れ、声が少女の耳朶に響く) 」
ボロマントの少女「ビクッ(若い男性の声を聞くと、僅かに体を弾ませ、身体中を覆ったマントの狭間から顔を覗かせる)……人や……人が居る!おーい!おーーい!!(元気一杯に声を鳴らし、縋るように立ち上がって傷を抑える) 」
アオ「―――ガサガサ(雨をしのぐものは上着のフードひとつだけで、顔以外を濡らした体で茂みをかき分けてボロマントの少女の前に現れる)君はっ……! 怪我してるじゃないですか、えっと…大丈夫…!?(遭難しているとしか見えない少女を見て目を見張り、慌てて駆け寄っていく) 」
ボロマントの少女「あぁ、やっと誰かと会えた(喜びの言葉とは異なり、蓄積している疲労を顔に浮かべ思わず座り込む)お願いです、助けてもらえませんか……うち、ぶちお腹空いていて、もう力が……(吐息混じりに地の底から湧いたような疲れ果てた言葉をアオに投げかける) 」
アオ「(明らかに衰弱している…様子から察するに相当歩いたに違いない。ここは森のけもの道、加えてこの雨。体力が奪われて当然だ…)と、とりあえず移動しましょっか。雨も降ってるし…乗ってくれる?(少女の前に背を向けてしゃがむ)…あ!ちょ、ちょっと恥ずかしいかもしれないけど…そこは我慢してくれると…(後から少し焦ったように言葉を付け足し) 」
ボロマントの少女「――(細く、浅い呼吸を繰り返し、返事はせずアオの背に手を当てる)うぐっ(足の切傷に痛むも、目の前の厚意にさらに甘えまいと力を入れ、時間はかかるものの何とかアオの背に体を乗せる) 」
アオ「(辛そうだな…)ん……よし、(『よっ』と声を漏らして少女を背負って立ち上がる)じゃあ移動するね。そんなに遠くないから―――(小走りで森を抜ける道を進んでいく) 」
アオ「――――これでよし…と。(少女に最後の手当てを終え、救急箱のフタを閉じる)…ごめんね、簡単な手当てしかできなくって。少しは楽になったかな(友好的な表情で話しかけ、救急箱を元の棚にもどす) 」
ボロマントの少女「ありがとうございます、なんとお礼を言っていいのやら……(真っ白な敷布の上で半身を起こし、申し訳なさそうに表情を歪めるも、視線はアオへと向けている)あの、お金とかも無くて、その……(徐々に視線は俯いていき、最終的に自分の手元を見つめ、口元を結ぶ) 」
アオ「お礼なんか良いよ、お金も要らない。変な話だけど、俺はこうしているのが生き甲斐みたいなものだから(たははと苦笑をもらし、椅子に座って少女と向き合う。その少女の表情を見て両眉の尻が少し下がるが、彼女の不安を増長させぬよう、あくまでも明るくつとめようと柔らかな笑顔を浮かべる)……俺の名前は清辿アオ。ええっと、清いに辿るって書くんだ。…君の名前、聞いてもいい? 」
ボロマントの少女「ぁ……(裏のない善意に結んでいた口元を開き、その善意に押し潰されて表情を曇らせかけるが)ありがとうございます(関西風の抑揚がかかった口調で、明るい表情を見せる)『沖本 心忍(おきもと しのぶ)』です。沖合の沖、本(ほん)で本(もと)。心を忍ばせる、で心忍です 」
アオ「沖本心忍……うん、よろしく。沖本さん(友好的な表情を浮かべたまま)(ちょっと訛ってる…!) それでずっと聞きたかったんだけど、どうしてカッチコッチの森へ?どう見ても遭難…してたけど 」
心忍「よろしくお願いします。……遭難。その通りですわ、覚えて居る事も曖昧で、どう説明すればええのか分からないんですけど……(背を丸め、強張った体の力を抜き、手元を緩める)起きたら急に……って感じですわ。夢かと思って、不安げに散策しとったんですが、現実って気づいて、森から出られなくって……2回、暗くなりましたわ。なんとかボロ衣見つけたり、天水飲んだりしてやりきれましたが、限界きてあっこに蹲ってたんです……(白いレーヨンブラウスに、襟元にリボン。丈長スカートといった格好から、学生という成りはわかる)ここ、何処なんです?ウチ、家に帰れるんですかね…… 」
アオ「…… …… ……。(地球人であるアオ自身にも"覚えがある状況"に目を見張り、心忍を襲った恐怖を理解する)…よく、独りで耐えた。キミは強いね。(その身なりを見て伏し目がちになりながら小さく漏らす。それから顔を上げ、)…単刀直入に言うよ。ここは地球じゃない、
ケイオスという別の世界なんだ。家に帰ることができるかどうかは……残念だけど、保証はできない。…あんまり怖がらせるような事は、言いたくはないんだけど……キミは、"何らかの理由"でこちらに呼ばれてしまったんだ。…実は、俺もそうやって"呼ばれた"クチでさ。 」
心忍「
ケイオス……別の世界……さっぱり実感わきませんわ…………(思い出を追求している、”何か”を思い出そうとしている、そんな虚ろめいた瞳で虚空を僅かな時、見つめて口角をあげる)なんか、ゲームみたいでおかしいですね、今の状況。ようわからんこの現状の共感者が助けてくれるなんて……(冗談めかしく、明るく振舞おうと顔を心で揺さぶる)……こっちきて、どれぐらい経つんです? 」
アオ「あはは…やっぱりそう思うよね。ゲームとか、夢みたいって(心忍の言葉に覚えがあったのか、苦笑を浮かべる)…もう何年も経つかな。少なくとも、10年近くは。 」
心忍「じ、じゅうね……ッ!?(ポカーンと小さな口をパクパクと開き、目を見開いて驚愕めいた表情)あかん、一気にせんなくなってきましたわ(「ぐへぇ」と効果音のつきそうな動作で肩を竦める)……住むところ、食べるもの……その辺は、地球と変わらんのですか?(
ラーヴァ邸での家具や食物の様子から、素朴だが命が懸かっている事を理解しているような質問を飛ばす) 」
アオ「あ、ご、ごめん!余計なこと言っちゃったかな~…(デフォルメ作画で笑顔に汗を浮かべる) うん、基本は変わらないよ。街も活気があるし、食べ物も美味しいものがたくさんある。ただその、全部が全部地球と変わらないわけじゃなくって…いや、
ケイオスも地球も同じ常識ではあるんだけど……危なそうなところには近寄らないで。ここ
ケイオスでは特に。…本当に危ないんだ。 」
心忍「……なら、きっと、なんとかなりそーですわ。森林で生活なんか出来ん。ここ出たら、なんとか住めるところ、そんで、働けるところ探さんと……(この先の事を、起伏の激しい棘道であることを覚悟するも、当然不安がる表情を落とし、敷布から足だけ降ろす)アオさんは一人で暮らしているんですか? 」
アオ「………(心忍の覚悟の意を汲み取り、憐れむ事もいたずらに甘やかすような事もせず彼女を見守る) ううん。ひとりお姉さんみたいな人が居て、その人と二人暮らし。今はうちに居ないみたいだけど、もう少し経てば帰ってくると思うよ(視線を窓の外へやりながら) 」
心忍「そうですか……(まだ、雨は降っちょるけ……)アオさん、お願いしたい事があります 」
アオ「あ…うん!何でも言ってよ、俺にできることなら力になるから!(『任せて』と言わんばかりに気力に満ちた表情を浮かべ、ぐっと胸の前で拳を握り心忍の言葉を待つ) 」
心忍「あ……あの……(言葉を詰まらせ、視線が泳ぐ)……(手元が落ち着かず、反対に足元はベットのサイドシーツに踵を力強くつけ固定されている)……お……お金を、貸してほしいです(辛そうな口調でアオに視線を戻し、その一言の為に体力を使い果たしたかのような疲弊した表情)手当てしてもらった手前、こんなこと頼むのはどうかとは思いますけど……ここにはお世話になるわけにはいかんし……でも、手ぶらで生きていけるような感覚も、ウチには感じません……図々しい事この上ないんですが――(ついに言葉が詰まり、気まずく感じて俯きながらグッと口元を結ぶ) 」
アオ「……ちょっと待っててね。(表情を変えぬまま一言告げ、席を立って部屋を出ていく)―――これ…ちょっと少ないかもだけど。持っていって。(再び椅子に座り、今出せる自身の全額を差し出す。普通に暮せば一月と少しを暮らしていけるほどの額だった)催促はしないよ。どこかで働けるようになって、ちょっと心にもお金にも余裕が出てきたなーって思った時に返してくれればいいから。…なんとかなりそう、かな?(―――本音を言うなら、返してもらわなくったって良いんだけど……彼女のような性格だと、きっとしてもらいっぱなしじゃ気分悪くしちゃうだろうし…これでいい、よね)(心忍の目を見て、優しく諭すような声音で) 」
心忍「――(差し出された封の中身を見なくとも、それがどれほどの価値なのかは漠然と理解した。その上で、頼んだ彼女自身が『貸してもらえる』ことへの疑問を感じ、目を大きく見開いてアオを見つめる)――(込み上げてきた物を抑え込む為、見えないよう口を閉じて歯を食い縛る)ホンマに、ホンマに……ありがとうございます……ホンマに――(差し出された封を震えた両手で受け取り、時間をかけて膝上に乗せる)――(歯の隙間から声が洩れ、何度も感謝の気持ちを述べる中、目元からは感情が堰を切って漏れ出す) 」
アオ「いいって、これくらいはさ。俺はこうしないと、俺じゃないから。(お礼の言葉に目を伏せながら満足そうに言う)…って……わ、わっ 泣いてるのっ!?(彼女の涙に気づいてぎょっと目をむいて驚き、『あわわ』と大慌てでティッシュを手に取って心忍の涙を拭う)…び、びっくりしたぁ~……け、けどあの、悲しくて泣いてるんじゃ…ないんだよね? …だったら、俺も嬉しいな(ほっとしているような表情を浮かべる)…
ラーヴァさん――あ、さっき言ったお姉さん――が帰ってきたら、ご飯にしよっか。とりあえず今日は泊まって行きなよ、明日案内したいところもあるし(心忍の膝もとにティッシュ箱を置いて立ち上がる) 」
心忍「――はい(感情を引きずったままの声色で返事をし、頬を伝う感情を腕で拭き取る)是非、お願いします。アオさん(顔をあげ、安堵で満ち溢れた表情をアオへと見せて大きく呼吸する) 」
アオ「うんっ、任せて(トンッと自分の胸を叩いて笑う)じゃあ、えっと…いろいろ考えたい事あるだろうし、俺は別の部屋にいるね。何かあったら呼んでよ、それじゃあ(軽く手を振り、踵を返して部屋を出ていく) 」
心忍「――(扉の歪む音を聞き終えると、雨で濡れた窓に視線をあげる)―――――― 」
― がんばろう ―
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アオ「ふぅー……(時刻は午前9時ごろ。家主に言いつけられた家事を済ませて一息ついて壁掛け時計を見る)…あ、もうこんな時間なんだ。(ソファから立ち上がり、ある部屋に歩いていく)……コンコン、沖本さん? 入っていいかな?(ドアをノックし、中にいる少女に声をかける) 」
心忍「―ーのゎッ!お、おはようございますアオさん。ちょっと待って居てください(鏡前で、着替えを終える直前でのノックに身体を跳ねらせる。ブラウスのボタンを締め切り、リボンチョーカーをゆるく、ふわりと結ぶ)……よし(身嗜みに不届きがない事を目視で確認する)すいません、どうぞ 」
アオ「はーい(応答を聞いて頷き、ドアを開いて中へ)おはよ、沖本さん。昨日はよく眠れた? 」
心忍「ボチボチですわ。あ、ベットの質に文句つけている訳じゃなくって、精神的なそれの意味で(あたふた)お風呂に洗濯まで……助かりました(ぺこり) 」
アオ「あっははは…わかってるよ、大丈夫だいじょうぶ(あたふたしてる様子に汗笑いを浮かべ) いえいえ、そんなことでお礼なんかいいのに。さすがに泥だらけの女の子にお風呂を貸さないで服もそのままですっていうのは可哀想だよ(笑いながら)それで、昨日話した案内したい場所なんだけどさ。 」
心忍「はい、出かける準備は出来ています(借りたリュックサックの縁を掴み、ファスナーが閉まっているか確認をした上で背負う) 」
アオ「おっけー、準備がいいね(感心したように)それじゃあ行こっか!バスの時間も丁度いいし(スマホの時計をちらと見て踵を返して) 」
アオ「―――
ラーヴァさん、ちょっと出てきますね(部屋を出て、玄関に向かうためリビングを通りながらソファに寝転がっている女性に声を掛ける) 」
ラーヴァ「んん…タバコ買ってきてくれ……(寝ぼけ眼をこすりながら非常にぐうたらな姿勢でテレビのニュースを眺めている) 」
心忍「バスってことは結構離れたとこ行く感じですか?(扉を閉め、アオに付いて行く)ぁ……お部屋ありがとうございます、ホンマに助かりました……(リビングの通りから
ラーヴァへと深々と挨拶を交わす) 」
アオ「だから俺は未成年って何度も言ってるじゃないですか!(白目汗) そうだね。ここからはちょっと離れてるかな。歩いていけない距離じゃないんだけど、やっぱバスの方が早いから 」
ラーヴァ「ちっ…じゃあお菓子……(ボケー) んー…昨日の泥んこ少女か…気にするな。君ひとり泊めるくらい訳ない。むしろ、君たちのような者のために私達がいると言っても過言ではないのさ(テレビを眺めながらひらひらと手を振り) 」
アオ「この人はホントに……(手持ち全部あげちゃったし、帰り銀行寄ろう…) …い、いこっか。(見苦しいところを見せてしまった自分を苛んでいるのか引きつった顔で心忍に言い、玄関を出る) 」
心忍「 せ、正義の味方って感じだ……(「かっけ―!」と表情に出し、再度深くお辞儀して離れる) ……道案内任せっきりになってしまいますが、お願いします(アオの心境とは裏腹に、訛り方が徐々に顕著に表れ、音調に幅が広がる。軽い会釈を済まし、彼について玄関を出る) 」
ラーヴァ「…… …… ……(扉が閉まる音を聞き、)……もう一眠りするか(そのままソファで目を閉ざす) 」
アオ「―――というわけで、到着しました。
寄宿舎です!(眼の前にそびえる
寄宿舎を見て)へー…話は聞いてたけど、ちゃんと綺麗になってる…むしろ前よりも立派になった印象が…(全壊してから
寄宿舎に立ち寄ったことがないので驚いている) 」
心忍「バスん中で話してくれた、ほぼ無償で宿を貸してくれる云うのは此処なんですね。趣が有って雰囲気良いですね(「おー」と口を開いてアオの横で
寄宿舎を見上げる)管理人さんとはお知り合いですか? 」
アオ「うん、向こう側から呼ばれた人が立ち寄るには一番の場所だと思うよ(腰に手を当てて
寄宿舎を見上げながら)管理人さん…は……えっと、もう
カオスマスターさんじゃないんだっけ……うん、たぶん会ったことない…かも。とりあえず入ってみようか(肩越しに振り向き『いこう』と声をかけて入り口へ) 」
来ヶ谷唯湖「――――――――― バ ッ (突然背後からアオに忍び寄り、両手でアオに目隠しする)……だ~れだ。 」
心忍「ウチと同じ状況の人が居るっちゅーことかな……あ、はい(同じく入り口へ) 」
心忍「――ぅゎ!!(突如表れた来ヶ谷に対して飛び上がるほどの驚きを見せる) 」
……ガシャン!………ガシャン!!!(入り口に入ると、謎の音が聞こえてくる)
アオ「お邪魔しまー――――うぐっ(汗)(
寄宿舎に入館したところでまんまと目隠しをくらい汗を浮かべる)だだ、誰!?えっと、この声は~…えーっと…!だ、だれ!?沖本さんはこんなことしないよね!?(降参したように両手を上げ) 」
アオ「はっ…この謎の音は一体…!(汗) 」
来ヶ谷唯湖「 正解は… \ピンポンッ!!/ 越後製菓!…いやいや、何でやねん。(ペシ(アオの両目から手を離し、謎のノリで何故かアオに向かってツッコミ) 」
………ヌゥゥゥゥォォォォォォォ!!!(ガシャコン!!!(しばらくして、呻き声が聞こえる)
心忍「見ての通りウチじゃないです。すっごいフレンドリーな人もおるんですね(アオに返事をしつつ、来ヶ谷を見上げて)……あ、アオさん、凄い大きな音もしますが、本当に大丈夫なんですか、この宿(汗汗) 」
ヒロ「………はぁーっ!(しばらくして、謎の音がした方から半袖にハーフパンツ、タオルを首にかけたまま出てくる)…ん、なんだお客さんか? 」
アオ「キレッキレのセルフノリツッコミをありがとうございますぅーッ!(白目)来ヶ谷さんだったんですね、お久しぶりです(ぺこりと会釈し) う、やだこわい…住人の声、だよねこれ…(汗 うめき声を聞き) う、うん…俺もちょっと不安になってきたかも…(半眼で引きつり笑いを浮かべ沖本に)―――えーと…すみませーん。入居の手続きをお願いしたいんですけどー(少しボリュームを上げて管理人を呼ぶ) 」
?「 あぁん?お客さん? 」
心忍「なんか、仰山人が出てきましたけど(ヒロ、ビリーと視線を合わせて)管理人さんですか? 」
アオ「あっ…ヒロさんだったんですか!お久しぶりです。(ヒロに挨拶をし、)すごい…トレーニングできるジムみたいなところもあるのかな…(ヒロのいかにもトレーニング上がりという姿を見て) ホイホイチャーハン?あぁん?(ビリーに共鳴する) たぶん違うと思う…いやこっちの男の人は管理人さんかもしれない(ビリーを見て() 」
来ヶ谷唯湖「 ふふ…久しぶりだな。何やら楽しそうな話し声がすると思ったら…よもやきみだったとは。そして………しばらく見ないうちに、彼女ができた。(心忍を見ながらアオに) 」
ヒロ「え?いや俺は管理人じゃないよ。用件はなんだい?(心忍に)あ、なんだアオじゃねーかー。なんだ誰かに会いにきたのか?(アオに) 」
ルシフェル「 鼻塩塩。管理人には1万4千通りと3万8線通りの名前があるから何と呼べばいいか……確か最初に会った時は『くぼみ』だったか。まぁ、すごいやつだったよ。 」
心忍「……こんなごつい管理人さんおったら、住人の方はぶち安心しますね(汗笑) おぉ、勘違いされとる。でも今はそれどころじゃなかった……(来ヶ谷の反応に「おー」と口を開けるがすぐに閉じる) え、いや……今日は案内されてきたってだけで―― 」
アオ「い、いやいや彼女じゃないです…沖本さんに失礼じゃないですか(苦笑いを浮かべ来ヶ谷に) ううん、彼女に
寄宿舎を紹介しに来たんですよ。どうやら彼女も"俺達と同じ"…みたいで(ヒロに同じ地球人であることを伝え) 存在がメタい人がメタいこと言ってる!!1 」
ヴォイド「お前ら場を荒らすな勘違いさせるな服を着ろ話をしだすな(管理室から出てきて、早速首をバキボキと鳴らす)いらっしゃい、久々の入居手続きのお客さん――(アオを直視すると、時が止まったかのように身体を固定させる)――おっと、悪い……手続きだったな(客人用のウッドチェアとダイニングテーブルに案内して、座るよう誘導する) 」
来ヶ谷唯湖「 …だろうな。そうだと思っていた。(← (アオに) …!ほう……〝あちら側〟の人間か。といっても、もう何人の〝あちら側〟を目にすることやら… 」
心忍「(な、なんちゅーところじゃけぇ。色んな人が仰山居るけんの……)……ぁ、管理人さん?結構若そうな見た目しちょるなぁ……(ボソボソ)(
ヴォイドに誘導され、席に腰掛ける) 」
アオ「―――(
ヴォイドの姿を認め目を見張る)(若いお兄さんが管理人してる!!)あっ、ど、どうも初めまして。…俺も一緒にいいですか?(
ヴォイドに軽く挨拶し、ウッドチェアを一瞥する) からかわれた…!年上の女の人こわい…!(ぇ 来ヶ谷に)そう…ですね、最近少し多い…ような気がします 」
ヒロ「あぁ、あっちにな(先程出てきた方向を向く)どうだい、帰りにちっとやってくかい?(ぇ …案内…あぁー、なーるほどね(心忍を見て)ここを住まいの候補として見に来たわけね(アオに)案内されて来ただけ、ねぇ。まぁ、住居にするにはいいとこよ。タダってわけじゃあねえけどあんま金かからないからな。(心忍に)ナイスツッコミだ管理人さんよぉ!今日も冴えてるぜ(
ヴォイドに) 」
アオ「うーん…うぅぅーん…ありがとう、興味はあるけど遠慮しておきます。帰りにおつかい頼まれちゃってて(苦笑を浮かべヒロに)そういうことなんです、新しく断った
寄宿舎には初めてきたけど、ずいぶん綺麗になってますね(ヒロに) 」
来ヶ谷唯湖「 ハッハッハッ!! こう見えても歳はきみと然程変わらない。…ひょっとすると、同い年だったりするのかもな。(アオに) 」
ヴォイド「そっちの男の人は付き人でいいんだな?入居申請は貴女の分だけで(バインダーに挟まった書類を心忍へと差し出す)管理人の『
ヴォイド』だ。よろしく頼む。んで、一応確認しておくが
寄宿舎の待遇に関しては知っているかな?改めて説明しようか 」
心忍「え、あ。はい。よろしくお願いします……お言葉に甘えて、説明お願いします 」
アオ「ええっ!?お、同い年…かもしれないんだ…なんかほら、来ヶ谷さんってすっごく大人っぽく見えるし(来ヶ谷に) はい、彼女の分だけで。俺は清辿アオって言います、よろしくお願いします。…………(ウッドチェアに座り、
ヴォイドと心忍のやり取りを見てる) 」
ヴォイド「本人の生活状況によるが、無収入で基本的素行なら期限有りで家賃免除が可能だ。訳ありで紹介されたクチだろ?最初数ヶ月は水道光熱費含めた家賃に関しては頭に入れなくても平気だ。ただ食費は流石に自費だ。ロビーで気まぐれのシェフが適当に作ってくれたりもするが、部屋にはキッチンがしっかりあるから利用してくれ。部屋には個室風呂。ロビーには大浴場もある。これも好きな方利用してくれ。まぁこれぐらいか。住む気になったか?(猫背気味な姿勢で、心忍の返答を待つ) 」
ヒロ「あぁー、そうなんか、残念!まぁいつでも開放してるから、暇な時には来てくれな!(笑顔でアオに)あぁ、かなり修理の人も頑張ってくれたみたいだからな。ほんと、よく復活してくれたなと思うよ。(周りを見渡しながらアオに) 」
来ヶ谷唯湖「 …うむ。よく言われる。――――――――そういうきみのほうは、少しは大人になれたのかな?たとえば…………… ヒソヒソヒソ ………下のほうとか。(また大胆かつ、からかい気味にアオに) 」
心忍「ウ、ウチの知っとる宿屋と違うんですが!!(紹介したアオの肩を軽く揺さぶる)え、えと……有難い待遇です。御察しの通り、苦しい状況下におるので、その待遇に甘えたいのは事実ですが……ホンマに、ええんですか?(恐る恐る
ヴォイドを見上げ、裏がないかと不安がる) 」
ヴォイド「『条件が良すぎる』と感じ、自戒の意があるなら、免除してもらった分をいつか返すってノリでもいい。この
寄宿舎は避難所に近い形で経営しているつもりだから、足元掬うつもりはない。まぁ、申し訳ないと感じるのも無理ねェけどな、この世界をもっと気楽に生きて欲しい。だからまずは住処からだ。それで少しでも生きやすくなるなら俺としちゃ本望なんだよ 」
アオ「なっ。(
ヴォイドが示した条件に顎が抜けストーンとテーブルに顎がつく) うん!暇をみつけたらぜひ寄らせてもらいます。(笑顔でヒロに応え)壊れた
寄宿舎も、今はこうしてみんなが利用して活気もあって…なんだか俺も頑張らなきゃって思います(ヒロに) う……な、なんですか関係ないでしょそんなこと…ま、まd……はい、はい!終わり!この話終わりでーす!!(ピシャーンとシャッターを閉めるような動作で来ヶ谷に) 俺も!俺もびっくりした!!こんな宿屋みたことないよまさかココまでなんて
寄宿舎すごいね!!(汗 心忍に肩を揺すられ) 」
アオ「(良い人過ぎる…俺もこんな大人になれるよう努力しよう…!)(
ヴォイドの話に胸を打たれデフォルメ作画でほろりと涙が) 」
心忍「――(「俺はこうしているのが生き甲斐みたいなものだから」「俺はこうしないと、俺じゃないから」)(アオが放った言葉が心で反復し、それに連なるように
ヴォイドの本望であるという意を告げられ、歪みかけていた表情がきょとんとした呆気に取られた顔つきになる)……ありがとうございます……沖本 心忍です。改めて、入居手続き、お願いします(深々と頭を下げる) 」
春美「……はふぅー…….(大浴場からバスタオルで頭を拭きながら出てくる)んー、やっぱたまに使う大浴場はいいなぁ… 」
来ヶ谷唯湖「 ふっふっふ……♪(アオの反応を愉しむように笑う) まるで、なんちゃらビルダーズというやつだ…(壊れた
寄宿舎云々に関して) 」
ヴォイド「(なんで泣いてんだコイツ)(デフォジト汗) よしきた(ニッと口角をあげ、書類を指差す)名前はフルネームで。入居に○だ。部屋番号は飛ばして、まぁよくある同意書って奴だな。斜めに呼んでくれれば大体わかるはずだ。書くのはこれだけでいい 」
心忍「は、はい…(
ヴォイドが口にした項目を埋めていき、書き終えるとペンとバインダーを一緒にして返す) 」
ヒロ「おぅ!いつでも鍛えて……いや、俺が鍛えて貰う方になりそうだな(ククッと笑い)…壊れた
寄宿舎が、俺らのような異世界から来た人のために役に立ってる…確かに、そういう姿を見てると、誰かのために力になりたくなってくるな!(ビシィッと腕に力を込めながらアオに) 」
春美「……ん(頭を拭き終え、バスタオルを首にかけた時に
ヴォイド達が目に入る)ん、入居希望者かい? 」
ヴォイド「よし。部屋鍵はこれ使ってくれ。番号は鍵に書いてある(心忍に部屋鍵を渡す)見えている階段上がって右側にある部屋だ……ようこそ沖本。より良い
ケイオスライフを祈っているぜ 」
心忍「え、こんなアッサリ……(「
ケイオスライフ」と言葉に聞くと、改めて自身がここで生きていかなくてはならない事を実感する)……ありがとうございます。
ヴォイドさん…… 」
ヴォイド「少し自分の部屋確認してみたらどうだ?掃除はしてあるから綺麗なのは間違いない。保証する 」
アオ「うう…怖い…この人こわい…(来ヶ谷に震え声)へぇ…なんか建築ついでに魔王を倒してきそうな感じだね(来ヶ谷の話に) い、いやいや。俺なんかまだまだで…(『俺が鍛えてもらうほうになりそう』と言ったヒロに)…だね。やっぱどうあってもこの生き方は変えられないや(ヒロに) 彼女のこと、よろしくお願いします。(座ったまま
ヴォイドに深く頭を下げる) …ひとまず手続きが済んだみたいだね。どうかな、やっていけそう?……って、まだわからないか(苦笑しながら心忍に) 」
心忍「え、あ……はい!じゃあ、ちょっと待っててくださいアオさん。ウチ、部屋見てきますわ(席を立ち、部屋の番号と階段横の数字列を照らし合わせ、二階へと上がって行く)あ、ど、どうも―(すれ違いざまに春美に挨拶して上へ) 」
ヴォイド「…………(心忍の姿が見えなくなり、鍵を開ける音を聞くと、対面に座しているアオに向かう)言われずとも頼まれるさ……管理人として至極当然だ……しかし、本当に珍しい客が来るもんだぜ、アオ「さん」(彼を知っている住人であれば不自然な敬称が付属されており、普段の無愛想な表情から笑みが見てとれる) 」
アオ「うん、ゆっくり見てきなよ。いってらっしゃい(心忍に手を振って見送る) ……ひどく怯えていましたから。贔屓しろって言うんじゃないですけど…しばらくは目をかけてもらえると嬉しいです。(下げた頭を上げ、
ヴォイドと向かい合う形になり)……さ、さん付けだなんて。(照れるような、気恥ずかしいような顔をする)やっぱり、俺のことはご存知だったんですね。最初に俺を見た時の反応には…何度か覚えがあって(先の
ヴォイドの所作を見逃さず、友好的な彼の表情を見てこちらも笑みをもらす) 」
ヒロ「…更に上を目指してるって事か…俺も負けてらんねぇな!(『まだまだ』と言ったアオにそう言いつつ、いきなりスクワットを始める)どうやっても一度決めた生き方ってのはそう変える事は出来ないものさ。俺も、その生き方は尊敬しているさ。(アオに) 」
春美「やぁ。(挨拶をした心忍に微笑む)新入居者は、彼女か…(上を見やりながら) 」
来ヶ谷唯湖「 その役目が、或いは…きみだったり。(魔王倒してきそうな云々にてアオに) よし…この際あの子は私が思う存分可愛がってあげることによう。(ぇ(アオに) 」
ヒロ「……やめておけ!絶対あんなことやこんなことになるぞ!(ぇ(唯湖の『可愛がってあげる』に対し) 」
ヴォイド「誰だってあーなるさ。平然を隠そうにも隠しきれる訳がねェ(先程までの笑みとは違って、左口角だけをあげたぶっきらぼうな笑い方になる)まだ会って間もないようだな。いや、この世界に来てから間もないっていうのが正確か。貴方に見つけられて本当に幸運めいた運命だな、あの客人 おいヒロ、ロビーでスクワットをするな!筋トレは所定の位置でって約束だろ!(汗) 」
ヴォイド「可愛がるのはいいが、アオさんの面子潰すようなことはするなよ来ヶ谷。大事なお客様だ(汗) 」
来ヶ谷唯湖「 そのぐらいの事は重々承知している。なに、おもてなし精神だよ。 お・も・て・な・し(ジェスチャー付き)…おもてなし。 」
アオ「そう、だね…まだまだ自分には満足できないかな―――ってスクワット!?いきなり!?なんて美しいフォームなんだ…!(ヒロを見て) お、俺ですか!?まぁ…もちろん、そんなことがあれば喜んで買って出るよ。(来ヶ谷に) そ、そうだね!!なにか含みを感じる!含みを!!(ヒロと一緒に来ヶ谷に) あはは…なんていうか知らない人にいきなり名前を呼ばれるのは慣れないもんですよ(ヴィオドのぶっきらぼうな笑いに対し苦笑いを浮かべ)うん…そこは、俺が一番に見つけられて良かったと思ってます。だけど、欲を言えば…もっと早くに見つけてあげたかったです(眉尻を下げてため息をもらし) 」
ヒロ「おっと、失敬……つい発作的にやりたくなってしまった(ぇ(
ヴォイドに)どうだ、この美しいフォーム!そして、この美しいボディ!(服を脱ごうとする) 」
ヴォイド「……世間一般から見たおもてなしをしろよな。頼むから! 有名人じゃあしょうがねぇ。俺も知らないフリする程、素っ気ない人間じゃないんだ(目を伏せ、楽な体勢で背もたれに寄りかかる)怪我してたところ助けたって感じだろ?十分じゃねぇか。その善意が、最終的には「ここ」に導いてくれた。俺こそ感謝しているぜ 」
ヴォイド「そうだな、その発作直してくれねぇと困るな。いや服も脱ぐなよ!!タンクトップまでは許しちゃいるが半裸はだめだ!! 」
春美「………(まず世間一般のおもてなしは彼女の基準なんだろうか)(
ヴォイドと唯湖を交互に見やりながら) 」
ヒロ「失敬……フォームを褒められて、うっかり肉体美を見せるところだったよ……(手を止める)まぁ、タンクトップ上でも伝わるかな!(ぇ(ボディービルダーのようにポーズを決める) 」
アオ「わーストップストップ!!女の人もいるから!ね!?落ち着いて!(汗 脱ごうとするヒロに) あ、あはは。俺は当たり前のことを当たり前にしただけですってばぁ(困り笑顔を浮かべ頬をぽりぽりと掻く。特別『良いことをしている』という自覚が薄く、彼の感謝の言葉に恐縮する)それより…俺は管理人の後任が貴方のような人で良かった。前任の人が居なくなってから、ここには立ち寄ってなかったんだけど…なんだか少し立派になりましたよね。気のせいかな?(
寄宿舎の内装を見回し) 」
ヴォイド「内装や外装は古びたところは全部改装した。思い出深いところがあるんだろうけれど、流石に腐食が始まっていたしな……俺自身は昔の
寄宿舎ってのがわからねぇんだ。反感買ってねぇか不安にはなるが(苦笑) 」
心忍「トントントントンッ(心地よいビートを刻む階段の下り音)アオさん、めっちゃええ部屋でしたよ!(アオの元に真っ先に報告しに来る)なんとか、少しは安心してこの先のこと考えていけそうですわ! 」
アオ「むしろ喜ばれてると思いますよ!俺はここを利用してたって訳じゃないんですけど、やっぱり思い出の場所が立派にいつまでも残ってくれるのは嬉しいことだと思います。以前みたいな活気も、今日しっかり感じられたし…(内装に目をやり、想い出に浸るような表情を微かに浮かべ) 」
ヴォイド「お気に召していただけたようで何よりだ…… 」
ヒロ「おーっと失礼!貴婦人の方もいたとは!ごめんよぉごめんよぉ!!……やっぱ慣れねーわこれ(ぇ(急に素に戻る)俺は不満に思っちゃいねーぜ。それに、そういう腐食しそうなとこはちゃんと建て替えないと、元も子もねーしな(
ヴォイドに)…お、戻ってきたみたいだぜ。 」
アオ「!(階段の足音に目を丸くしてビクッと微動する)そっか!それは良かった!(心忍の報告に口元が緩む)高校生…なんだっけ、こっちにも学校あるから、編入とかも考えてみてね。(俺は籍だけおいて全く出席してないんだけど…)(ぉ) 」
ヴォイド「ヒロはそう思ってくれているか。それは心強いセリフだ。ありがたくって仕方ねぇな そうかい、そいつを聞いて安心したよ(伏せ気味にクッと笑う)少し話せてよかった。手続きも終わったしあとは自由に使ってくれ。書類のまとめもあるんで俺は失礼するぜ(アオと心忍に軽く挨拶を済ませ、管理室へ戻る) 」
心忍「学校……編入、ですか。はい、視野に入れてみます(学校に行く以上補助が必要と考えると、甘えすぎだと自戒を課せるが、アオの厚意を僅かでも無下にする訳にも行かず、「とりあえず」の返事をする)そうだ、カバン返さなきゃ…… あ!ありがとうございました、
ヴォイドさん(深々と頭を下げて
ヴォイドを見送る) 」
ヒロ「おぅ、またな(
ヴォイドに)…さて、そういやぁ自己紹介してなかったっけ…(心忍を見て)(学校か、そういや籍すら置いてなかったな…) 」
アオ「あはは…俺はありのままのヒロさんが好きですよ(素に戻ったヒロに苦笑しながら) あ、こちらこそ話せて良かったです。さようなら、
ヴォイドさん(管理室に入っていく
ヴォイドに軽く頭を下げる) カバン?あ、いいよいいよ。このままあげるから。えっと…入居祝いってことでさ。(心忍に目を向け) 」
心忍「あ、ヒロさん、ですよね。沖本心忍です。新米ですが、お願いします(訛り) え…………じゃあ、このカバンは頂きますわ。大事にします!(緊張のない、安堵とも違う、気楽な笑顔を見せる) 」
ヒロ「ヘヘッ、この前も同じようなことを言われたが…やっぱ嬉しいもんだな。…まぁ、ちっと今のは筋トレしまくってハイになってたんだけどな(恥ずかしそうに苦笑しながらアオに)お、なんだ俺のこと知って…あぁ、アオがそう呼んでたな。よろしくな、心忍ちゃん。ここの生活で分からないことがあったら、遠慮なく聞いてくれ、力の限り、力になるからな。(ドンっと自身の胸を叩きながら心忍に) 」
心忍「(頼りになる人やなぁ)はい。なんとか、迷惑だけはかけないようにしますわ(苦笑気味に) 」
アオ「うん、大事に使ってあげてね(心忍の様子にほっとしたような笑顔を浮かべる)今度こそ大丈夫そうだね。あとは俺がいなくても…って、なんかチュートリアルのお助けキャラみたいなセリフ言ってるな、俺(半眼になり苦笑し席を立つ) ああ、確かにトレーニングに集中してると気分が高揚しちゃうよね。気持ちちょっとわかるかも(ヒロに) 」
心忍「ま、まぁ、居てほしいってのが本音ですが……これ以上は甘えてられませんわ。1日で、ウチがメンタル回復出来たんもアオさんのおかげです。ホンマにありがとうございます(重々、深く、深くお辞儀)お礼、絶対しますんで!またアオさん家行くことになると思いまず。その時にはもうちょっとマシな顔つきで会えるようしますわ(ぺかーと笑ったまま、カバンを抱きしめる) 」
ヒロ「ま、多少の迷惑なら任せときな。そういう時に支え合うのが人ってもんだからな!…あ、ここぶっ壊したりとかそういうド派手な事までは手に負えないけどね(冗談っぽく笑いながら心忍に)わかるか……わかってくれるか…………同志だ、君は同志だ!(ぇ(アオの両手をガシッと握りながら) 」
アオ「こちらこそ、沖本さんが元気になってくれて本当に嬉しいよ。どういたしまして(彼女のお辞儀にこちらも軽くお辞儀を返す)あはは、じゃあ楽しみに待ってる!用がなくっても、いつでも遊びにおいでよ。家を空けてる時が多いから中々会えないかもしれないけど……あ、そろそろ行かなきゃ(時計を見て「あっ」と声を漏らし) 」
アオ「うわわっ!?どど、同志!?…うん!同志だねッ!(ヒロの手を握り返し、固い握手を交わす) 」
心忍「おぉ!まぁ流石にもの壊したりはしませんわ。大丈夫大丈夫…… ……(さみしいけれど、自分で言った。甘えていられねん)……また、お会いしましょ。アオさん(彼を見送る体勢で、じっと、彼の目を見つめて表情を崩さない) 」
ヒロ「同志…………スピリットフレンズ!今日から俺たちは、魂の友だ!(握手を交わしたまま熱いオーラを放つ) 」
アオ「あ、熱い!いや特に熱的な意味ではあつくないんだけど…あ、熱い、ヒロさんアツゥイ!! ………うん、またね。(心忍と目を合わせ、その言葉を一つの"約束"とし柔らかくも彼女を元気づけるような笑顔を返す)――ガチャ、バタン(2人に軽く手を振って踵を返し、
寄宿舎の扉から出てその場を後にする) 」
心忍「――(彼を見送り、ふぅと一息)ヒロさん、私も軽く部屋の装飾見てみますわ。わからないことあったら聞きますね!(二階へと上がって行く) 」
ヒロ「大丈夫ならオーケーだ。ただ事故には気をつけなよ、この前階段スリップしてド派手にここの床ぶっ壊れた事もあったし(ぇ(笑いながら階段近くの床を指差す)ん、それじゃあ…またな!(
寄宿舎から出て行ったアオに) 」
ヒロ「んっ、おう。ドンと聞いてくれ!(上がって行った心忍を見送る) 」
最終更新:2024年01月24日 21:33