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~パラガス邸~
ブロリー「ンゴォォォォォォォオオオオオオ……Zzzzz(寝室で盛大ないびきをかきながら爆睡している) 」
ドン、ドンッ――――!(至福の眠りを妨げるノック音が二度鳴る)
ブロリー「ムニャムニャ……ナンダァ……?(ドアのノックに半場起こされて寝ぼけながら寝返りを打つ) 」
――――― バ ァ ン ッ ! (その時だった。ドアの向こうから黒い何かがドアを粉砕する勢いで突き破ると同時にブロリーへと迫ったのだった――――!)
ブロリー「 ヘ ア ッ ! ? (驚いたのも束の間、暗がりの天井を更に黒く覆う「何か」の影に覆われ大声を上げるも――――) 」
―――― ギ ュ オ ン ッ ! ! (ブロリーに迫る謎の影が彼に手を伸ばす。その手はブロリーの強靭な腹筋を貫き…否、貫いたというよりもするりと体内へめり込んだ。手にあらかじめ握られていた謎の物体がブロリーの体内に侵入したのを実感したのか、影はその手を引いてブロリーから距離を置いたのだった)
ブロリー「お……オォォ……!気が……落ちてく……漏れていくゥ………っ……!(体内に何かがめり込む違和感を覚えたその直後、全身の筋肉が次第に縮ぢんていく。空腹や睡魔などが一気に押し寄せてくる気味の悪い感覚に陥り、昂り続けるはずのサイヤ人の気も低下していくのだった)……お……お前……は……――――― グ ゥ (ついには老衰しきった態勢でベッドから転げ落ち、床上にうつ伏せで倒れ込んでしまった) 」
仮面の男「――――(倒れゆくブロリーを見下す影の正体。その手には、怪しく光り輝く「ライドウォッチ」が握りしめられていた) ……上々な出だしだ。あとは「こいつ」を使って『奴ら』をおびき寄せるだけだ。(ウォッチを強く手繰り寄せると、壊したドアの方へと振り返って寝室を後にした――――) 」
~蓮ノ空女学院・レッスン室~
村野さやか「はっ――――!(ステップ、1…2……ここで、ターンを決めて、斜め45度の態勢をキープ。そして…――――)(一人にはあまりにも広すぎる練習室で、少女はジャージ着でダンスレッスンに励んでいた。もう何時間何十分――あるいはこんな長時間を今日と言う日まで――と練習に没頭していたのだろう。白い肌の全身と言う全身に汗粒が滴っている。それこそ水たまりができそうなほどに。この生真面目な少女「村野さやか」は、常にこうして己を磨き上げることに余念がない。その目的とは……夢とは……――――) 」
村野さやか「 っあ―――――!? (回転後に両足を踏み込んでのポーズ維持。そこへと乗り出す際に不注意にも転倒してしまい思わず尻もちをついてしまった)……っ~~~~……!ダメだ……どうしても上手くいかない……一つずつの難点を自分なりに克服しても、すぐにまた新たな壁にぶつかってしまう……こんな調子じゃ……(フローリング床にぺたりと座り込んで右の足首を摩りながら、少女はふと顔を上げる。視線の先にはカレンダー。今日の日付は「2024年2月2日」。その一週間後には花丸がついている。何か、特別な日なのだろう。その期間を凝視しては、疲労と焦燥で次第に息が上がっていく) 」
村野さやか「……――――(……そう。彼女はその為に練習に励み続けている。それでも、残された時間は、残り少ない。彼女にとっての進捗度で言えばまだまだ程遠いのだろう。表情には一切の余裕は感じられない。額から滴る汗が目元に差し掛かり、そこからはまるで涙のように床上に落ちていく。鏡面のように磨き上げられたフローリングに、そんな自分の表情(かお)が映し出されている。なんて、みじめなんだろう… ふと、そんな弱音を吐き出してしまいそうな脆い感情に侵されそうになった) 」
村野さやか「―――……こんなんじゃ……無理だ…… 「あの人」に、ついていけない……「あの人」の隣で、笑顔で踊れる自信も権利も……(悔しさに拳を強く握りしめては声と共に震わせる。憧れの「誰か」のことを思い浮かべる度に、非力な自分と比較してしまう。「あの人」のようになりたい。その一心で今日まで頑張ってきたというのに、今の自分はどれくらい近づけられたのだろうか?もしかするとまだスタートラインにすら立っていないのではないか?考えれば考えるほど卑屈になる)……ス…(くじけちゃダメだ。もっと、自分を追い立てないと。そうやって彼女はいつだって自分自身を責め立ててきた。) 」
村野さやか「…っ……(飴のない鞭の痛みだけを噛み締めて、立ち上がる。腫れあがった右の足首の痛みを堪えて。ふらつきながら再びが鏡の前に向かおうとした、次の瞬間だった―――) 」
ガ チ ャ ―――― (練習室に誰かが入り込んでくる。その人物こそ―――)
夕霧綴理「―――― 「さや」、いた。(「夕霧綴理」―――村野さやかの一つ上の先輩で、彼女と同じスクールアイドルクラブのメンバー。独特の世界観と考え方を持つ彼女を理解できるものはなかなかいないが、そのダンスパフォーマンスはまさに天賦の才によるものとされ、舞台の上に立てば誰もが彼女に魅了されるという。さやかもまた、そんな綴理に憧れてここに来た。そんな彼女を、綴理もまた面倒見ていた) 」
村野さやか「――――っ!?(突然の入室、それも、よりによってその人物が憧れの対象である綴理であることに動揺を隠しきれず硬直してしまう)……夕霧、先輩…っ……(思わずレッスンを止めてしまうほど狼狽していたが、すぐに冷静さを取り繕ろうとスロープにかけていた水色のフェイスタオルへ咄嗟に手を伸ばし額の汗を拭った)……あ…す、すみません…!も、もう帰っちゃったのかと思ってたので、びっくりして…… な、何か忘れ物ですか…? 」
夕霧綴理「あ~~~~……うん、そうなんだ。……でも…何を忘れてきたのか、それすら忘れちゃった……? あれ……?ボクは…何を、忘れてきたんだっけ……?(わざとなのか素なのか、自分のこめかみに両手の人差し指を突き付けたまま大げさに左右に揺れるジェスチャーを取る) 」
村野さやか「…もうっ…なんですかそれ。忘れ物を探して戻ってきたんですよね?それも忘れるなんて…流石にふぉーろできませんよ、私…!(はあ、飽きれて溜息を吐く。日常生活では、こんな不思議ちゃんな綴理の面倒を逆に後輩の自分が見ているのだ。寧ろ、自分しかいないのだ。彼女の性格に限りなく近づけられるのは。こんなやり取りをいつも行っている。苦難はするが、すべては憧れの先輩と、いつか肩を並べるため―――) 」
夕霧綴理「ん~~~~……思い出せないなぁ~……なんだったかなぁ~~~~~……――――――ん?(自分の身体をほぼ90度に曲げた時にさやかの右足…その足首の痣に気づいてぴたりと停止した) 」
夕霧綴理「…………………さや。足、ケガしてる。 」
村野さやか「―――――!!(綴理の唐突な指摘に驚愕する。今、一番見られたない自分の弱さの「証」。咄嗟に右足を左足へ隠すように後ずさった)……っ……な、なんてことありませんよ…!ちょっと赤くなっただけですので、冷やせばすぐに治ります…!だから、大丈夫ですy――――(そう苦笑を零しながら無理矢理笑顔を取り繕うが―――) 」
夕霧綴理「――――大丈夫、違う。(その苦笑を崩す冷静な声音を放つ。普段の彼女からは決して醸し出されない、れっきとした先輩のオーラが一瞬打が垣間見えた)……そのケガ…きっと、くるくる~の時に捻ったやつ、でしょ…? 」
村野さやか「………(図星だ。右足を軸に強く踏み込むなど、コツを掴めていない現状ではそこから起点を立てるなど難しい。正直なところ、何度も何度も同じ個所で文字通り躓いていた。何度も足首を床に打ち付けてしまう。捻挫のような激痛を重ねて、自分の右足はまるで悲鳴を上げるように今も尚赤く腫れている。そんな症状を、知られたくはなかった。また、迷惑をかけてしまうから―――) 」
夕霧綴理「…………そう、なんだ…(黙り込むさやかの意を汲み取ったように、どこか切なそうな眼差しで俯く。それから、先程さやかが向けていた壁のカレンダーに視線を移す)………さや、今度のユニットライブ…ボク、これね、やっぱり取りやめようと思うんだ…(カレンダーに赤ペンで描かれた花丸印を見つめながら、譫言のように語り出す) 」
村野さやか「…………ぇ………?(綴理から零れた衝撃の告白に驚嘆する)……ど、どうして……どうしてですか…っ…!?その日は、「私たち」にとって、とても大事な日…!夕霧先輩と、もう一度舞台に立てる日で……夕霧先輩のパフォーマンスを楽しみにしている人たちだってたくさん―――――!(そこで、脳裏に一つの答えが過った) 」
村野さやか「 …………私の……せいですか……? 」
夕霧綴理「――――!(自責の念に駆られるさやかのその発言を聞き捨てられなかったのだろう、咄嗟的に振り返る) 違う…っ……!さやの、せいなんかじゃない… ボクの…せいなんだ…… 」
村野さやか「……どういう、ことですか……? 」
夕霧綴理「……前回、さやと初めて、舞台の上に立ったあの日……最高に、楽しかった。さやと一緒に、スクールアイドルができるなんて…夢のようで…ほんとの、ほんとうに…忘れられないくらい、楽しかったんだ。だからもう一度、さやと一緒にステージに立ちたい。その思いが、先走っちゃって……前よりもレベルの高いダンスレッスンを、押し付けてしまった… 」
夕霧綴理「さやの気持ちも知らずに、ボクは…わがままだ…。さやに、大変な思いをさせた。前よりも、辛くて、苦しくて……自分にできることの「当たり前」を、さやに押し付けていたんだ…。だから……これは、ボクのせい… ごめんね、さや… (胸元に手を添えて、心の底から申し訳なさそうに声を震わせる) 」
村野さやか「――――(自らの思いを吐露する綴理の言葉に耳を傾けていたが、それを否定するように拳を強く握りしめて限界まで抑え込んでいた震えが爆発する)―――ちがう……ちがうんです…ッ…!! 夕霧先輩のせいじゃありません……!一緒に踊ってくれたことは、私もとても感謝しています…!夕霧先輩は、私のことを評価してくれて…同じステージに立ってくださった… だから私もその期待に応えて精進してきました。でも、自分自身があまりにも不甲斐ないばかりに、夕霧先輩にはご面倒を何度もおかけして…今だって、課題点を越えられなくて…私…私……――――― 」
夕霧綴理「……さや…っ…(自分自身を突き刺し続けるさやの今の様子が耐えられなくなり、否定するように何度も首を左右に振る)……さや、違うんだ… ボクは……さやのこと、面倒だなんて一度も思ったこと、ないよ…?さやががんばってることも、ちゃんと見ている。でもボクは…その……言葉足らずで、どう教えたらいいのかわからなくて…さやには、考えてもらうことが多くなっちゃって…だから…―――― 」
村野さやか「―――その夕霧先輩の教えを汲み取れない私の方こそ悪いんです!!(キッと睨みつけるように声を張り上げる。自分の声が、部屋中に反響する)………!(咄嗟に我に返って口元を抑える。なんてことを口走ったのだろう。そんな、自分の過ちを悔いるように) 」
村野さやか「………ごめんなさい……私、もう帰ります…っ…――――― バ タ ン ッ (思わず溢れそうな感情をぐっと堪え、逃げるように颯爽と退室していった) 」
夕霧綴理「……!待って、さや…っ……――――!(風のように立ち去るさやかを呼び止めようとするも、閉まるドアの音に遮られてしまい、そこから先へと踏み出せなくなった)…………(追いかけるべきなのだろうか。もう一度,ちゃんと会って彼女の誤解を解くべきなのだろうか。しかし、今の彼女の様子ではまた延々と自分を責め続けるのだろう。そんなこともしてほしくない、と…葛藤するうちに、日は暮れていた―――――) 」
ちゃちゃまる「ぴえん……(ずたぼろの雑巾のような身体でへろへろになりながら裏路地にあったゴミ箱へと向かい、その中を漁り出す) 」
ランドウ「この路地に行きかうもの好きは見ずかのう…(釣り糸を垂らし) 」
ちゃちゃまる「ううぅ…グスッ……どうして、オイラだけいつもこんな目に……(またいつものように誰かにいじめられたのだろう。全財産が入っていた財布はもうすっからかんで、家賃を払うこともできず、某タヌキに家を追い出された哀れな子羊。そんな彼はホームレスとなり、今はこうしてドブネズミのように残飯を漁る日々を送っていた)……オイラが…オイラがもっと強かったら…あんな奴……(ゴミ箱の中に捨てられたパンの耳をめそめそ泣きながら頬張っている) 」
――――――「力」が、欲しいか?
ちゃちゃまる「……ゑ?(声のする方へ、恐る恐る振り返る) 」
仮面の男「―――― ド ォ ン … ! (いつからそこにいたのか定かではない。渦巻くようなデザインの仮面をつけた黒衣の男が、子羊を憐れむようにそこに佇んでいた) いつの時代も弱者は強者に虐げられる。それが世の真理…――――(一歩ずつ、近寄ってくる) 」
仮面の男「強者こそが正義であり、勝者だ。弱者はそこに介在する余地は、ない。だが、どんな者にも与えられる権利というものがある。勝者だけの世界、平和だけの世界、愛だけの世界、それらだけの世界を造る権利が――――! 」
仮面の男「―――― お前に、その「権利」をやろう。 カ チ リ … ―――― \ ブ ロ リ ー / (黒衣の内側より手繰り寄せた黒い小型時計を取り出すと、その天面のボタンを押印) フ ン ッ ―――― ギ ュ オ ン ッ ! ! (その時計を、なんと目の前の羊の身体に"埋め込んだ") 」
ちゃちゃまる「お、お、お…お前…何を言っているんだ――――ぴええええええええええええええん!?!?!?!?!?(拒否権もなくその時計を埋め込まれてしまうと、全身が黒い瘴気に覆われ包み込まれていく) 」
仮面の男「 歴史が変わって、今よりお前が―――― 伝説の超サイヤ人「 ブロリー 」だ 」
ちゃちゃまる → アナザーブロリー「――― ウ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ッ゛ ! ! ! ! !(やがて子羊は人型となり、人型は更にそれを越えた巨体へと変貌を遂げ、挙句の果てにはその原型すらも留めない醜悪な怪物へとなり果ててしまったのだった――――) 」
その頃、街の表参道では―――
浮世英寿「スゥー……(カフェテリアのテラス席で優雅にコーヒーを嗜んでいる)……なんだかんだで居心地の良い世界だな、ここは。「姉さん」もそう思わないか?(向かい席の女性にはにかんだ笑みを送る) 」
いかりや長介「化け物ピエロに金平糖、マセガキがいないのは楽でいいですね♪(モンペ着用で店番) 」
ツムリ「だからその呼び方はおやめください、英寿。(はぁ…とため息をつきながら、未だに手を付けていないカフェラテに視線を落としては街並みの風景を見渡す)………どうして、私たちの世界と、この世界を繋げたのですか? 」
リオレウス「おまえらーーーー!!!!モンハンワイルズは楽しみかァーーーーーーーーーー!?(そう叫びながら空を飛んでいる) 」
浮世英寿「フッ…満更でもないくせに。(鼻で笑いながらコーヒーカップを皿の上へことんと置く)……深い意味はないさ。どんな世界にも、そこに住まう奴らには叶えたい「理想の世界」がある。何かに勝ち続ける世界…平和を求める世界…愛に溢れた世界…それらだけの世界…… いつか叶うかもしれないその可能性を信じて諦めてほしくない。人が願い続ける限り、必ず、チャンスはやってくる。この世界でもそうあってほしい…それが俺の望んだ結果だよ。それに…この世界には愉快奴らもたくさんいる。そいつらの思い描く「理想の世界」も、一つ一つが特別で面白い。あいつらがその願いをどう叶えるのか、見届けるのも「神」の役目だ。 」
イャンクック「すみません、このしゃぶしゃぶってヤツを一つお願いします 」
千夜「かしこまりましたあ~。おまたせしました~(※この間2秒)当店自慢のしゃぶしゃぶでございます~♪(アップルパイをしゃぶしゃぶしているモルペコを大皿にのっけて提供) 」
ツムリ「……なるほど、そういうことですか…(ふむ、と一つ納得しながらようやくカフェラテを口に含む)……確かに、面白い世界ではありますね。(都会の街の空を飛び交う赤い龍の影を仰ぎ見て、さもその光景すらこの世界では当たり前なんだと、行き交う住民たちの様子を見て思い知らされる)……!まさかとは思いますが、この世界でも……? 」
浮世英寿「……ああ。その「理想の世界」を叶えるチャンスを齎す、この世界だけのデザグラをいつかやるつもりだ。 そんな日が来れば…きっと面白くなるぞ。姉さんも、その時にはナビゲーターとしてよろしくな。(フッ、と面白おかしく笑う) 」
錦木千束「あ、私いつもの!(常連ぶる人) 」
千夜「いつものですね!かしこまりました~♪はい、「いつもの」で~す♪(特大級のウン\ デデーン /みたいなホットチョコパフェを千束へ提供) 」
はらぺこあおむし「(都会の中でハロウィンのアルバイトをしている) 」
錦木千束「そうそうこれこr……ブフゥ~~~~~ッ!!!!!(飲み物を盛大に吹き出す)げほっごほっ! えっいや何!?この店の「いつもの」これなん!!? 」
千夜「はい!当店の「いつもの」と言えばこれです♪その名もウン\ デデーン / (※シャロちゃんに口止めされる) 」
名もなきファラオ「そろそろ寿司を食べないと死ぬZE!! AIBOのアイコンしかなくて死ぬZE!!!! 」
錦木千束「あ…あ~……あはは、へ~、そうなんだ~…💦 いいよね~ウンッ……ぅうんすっごくいいよね~あはは(苦笑)じゃ、じゃあ、まあ……(一口分だけ) 」
錦木千束「――――――――――!!うんッ……!? 」
ツムリ「貴方と言う人は、また……でも、わかりました。皆様の願いを叶えるサポートをするのが、私の役目ですからね。(微笑む)……のどかな世界ですね。ジャマトもいないですし…(街並みを見渡してはふうと一息つく) 」
錦木千束「うんっま!!!なにこれヤッバ! このうんッ………(声に出そうだったものを必死に抑え込み)ッッッッッめい的な出会いをおにいさん方も是非!✨ ド ン ッ (…ながら、英寿たちの目の前にホットチョコパフェを置く) 」
村野さやか「……はぁ……(スクールバッグを左肩に引っ提げたまま下校し、街中を歩いている。あんなことがあったためか、その背はいつもより丸みを帯びていた)…………そうだ…夕飯の食材を買わないと…それから明日のお弁当……夕霧先輩の分も―――――!(自然に口走る彼女の名前。料理が得意な自分の弁当を美味しそうに食べる綴理の顔がふと脳裏を過って立ち止まる)………夕霧先輩……(強く、当ってしまった…… 明日…どんな顔をして部室へ行けばいいんだろう……) 」
千夜「ふふふ~、そうでしょう~♪ぜひぜひ、皆さんご堪能下さいね~♪ 」
浮世英寿「ジャマトか…流石にこの世界へは浸食していないだろう。それに、ジャマトどころではない大惨事も起きているみたいだが、そういう事件も数日後には綺麗さっぱりに片付いているのがこの世界の運命(つね)だ。去年の正月といい、先日のロウレクストの一件と言い…この世界の連中は揃いも揃ってやるときはやる奴らばかりだからな。俺たちが心配することは何もなさそうだ……ん?おお、こいつぁすげえな!じゃあ、お言葉に甘えていただくとするよ。(千束に会釈しながらスプーンで掬い、口へと運ぶ)………ん~~~~ッ、いけるじゃねーか!見た目こそウン\ デデーン /だが、悪くない味だ! 」
ツムリ「えぇ……(目の前のホットチョコパフェにドン引きするが、流石に断るのも悪いので英寿に倣って一口食べてみる)……!美味しい…♪たしかに、見た目はウン\ デデーン /ですが、美味ですね…♪ 」
うちはサスケ「フン…………(スカした態度でその場に歩いてくる、トコトコと)(こう見えて実は宇宙から帰ってきたばっかだし知り合いとの連絡手段は失っているし割と限界) 」
錦木千束「ヨシッ(ガッツポーズ)……食ったね?今それを、食いやがったね?(何 」
加賀「(サンドイッチを食し)たまにはこう言うのも悪くはないわね… 」
ヒロ「……(買い物袋を手に持って歩いている)(なんとか手に入った…期間限定の……)……?(立ち止まっているさやかを見て足を止める) 」
大賀美沙知「おすすめのケーキはあるかい?(勢いよく入店してくる) 」
浮世英寿&ツムリ『 え ? 』
錦木千束「ふっふっふ……わぁ~~っはっはっは!これでおにいさん達は、私たちと縁ができた♪(まるでどっかの口上) 」
うちはサスケ「…………(ニーサン……ミハリ……オビト……マダラ……いやマダラは別にどうでもいいや……一族全員と連絡が取れない……何なら一文無しで地上に放り出されたから知り合いに連絡を取ることも……)……フン(スカした態度を装いながらカフェに入り)(現金がないから公衆電話は使えないが……カードなら残ってる、取り敢えず食事と休憩を……) 」
浮世英寿「うわっ、どっかで聞いた謳い文句!頭痛がしてきた…(頭を抱える) 」
―――― ズ ガ ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! !(―――その時だった。平穏な日常が、またしても覆される事件が発生した。多くの住民が行き交うこの都会の何処かで爆音と黒煙が上がり、その方角から民間人がなだれ込むように逃げてくるのが見えた)
ふなっしー「うおおおおおどけええええええ!!ふなっしーが逃げているんだなっしいいいいいいいいい!!!!(梨汁を撒き散らしながら全力逃走している) 」
加賀「(投げ出して)皆様、ここは冷静に願います。(避難誘導を行う) 」
うちはサスケ「!(先ほどまでの疲れ切った顔から、急激に忍の顔となり、刀に手をかける)なんの騒ぎだ……!! 」
浮世英寿「――――?(突如響く喧騒の音に思わずテラス席から立ち上がり、その方角を見据えては眉を顰める) 」
錦木千束「いやぁ~、一度やってみたかったんだよね~こーゆーの!✨ …!? なになに!? 」
ツムリ「……!?何の騒ぎでしょうか…――――!(逃げてくる住民たちの経路を目で追い、その先にある者に驚愕する) 英寿、あれを―――! (そう方角を指さす) 」
大賀美沙知「…………ん?なんだ?(爆発音を聞いて) 」
アナザーブロリー「―――ブ ェ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ゛ ! ! ! (踏みつぶされ爆発を上げる自家用車。轟々と燃え盛るその残骸から陽炎のように巨大な影が姿を現して、悍ましい怨嗟の叫びをあげる。事の火種になったのは、間違いなくこの化け物だろう―――) 」
村野さやか「ぇ―――――!(轟く爆音…この世界に来てまだ間もない自分にとってはまだ慣れていない非日常的光景に表情が青褪め、逃げ惑う人々にぶつかりながらも自分もその流れに従って避難しようとするが―――)―――― ぁ !( ド サ ァ … ! )(例の右の足首の痛みがここに来て痛烈に走ってしまい、転倒してしまう)…ぅぅ……っ……(足、が……こんな、時に……)(足首の腫れ具合が悪化していることに今頃気付く。だが、立ち上がることはできない) 」
逆走爺「(逃げる民間人とは反対のほうへ逆走している) 」
ヒロ「…!(さやかの様子を見て彼女の方に駆け出し、手を掴む)…大丈夫か!(そのままさやかを立たせる) 」
浮世英寿「……ツムリ、付近の住人の避難誘導を頼む。(彼女を制するように手を伸ばしながら席を離れ、メインストリートへと移動する)……随分悪趣味な格好だな。ジャマトとはまた違って物騒だが…生憎、俺は先だっての事件を解決したばかりでもう少しリラックスしたいんだ。あまり出過ぎた真似はしないことだな。(ヘドロのような化け物を前に対話を試みる) 」
ツムリ「英寿……!わかりました……(「後へお願いします」と頭を下げて、その場から急いで離れていく) 」
錦木千束「うっわ、何なのあれ!映画の撮影? 」
黒塗りの高級車「ギャギャギャギャアアア(逆走爺の車を掠め、スピンさせ強引に避難経路へ向きを変えさせる。続けざまヒロの横へ車を停め) ウィーン 大丈夫か?その娘、歩けそうか(フォーマルな背広を羽織りサングラスで素顔を隠した強面の男が声をかける) 」
村野さやか「はぁ…はぁ……――――!(立ち上がることに苦戦していたその最中、差し伸べられたヒロの手によって辛うじて起き上がることに成功する)はぁ…はぁ……ぁ……ありがとう、ございます……(ぎこちない態勢でヒロへお辞儀する)……でも、あなたも、早く逃げないと―――― ヒ ッ ! ? (そんな中、ついにすぐそこまで迫ってきていた異様な化け物の姿が視界に入り、思わず足がすくむ) 」
うちはサスケ「フン……(写輪眼を展開しながら跳び上がり、アナザーブロリーの元に着地、逆走爺の車を片手で止め)……そこのお前。余裕がありそうだな。その子や他の奴らを逃がしてくれるか(ヒロにそう話しかけ、自らは刀をスルリと抜く) 」
アナザーブロリー「………――――― ブ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ ッ゛ ! ! ! (英寿の言葉が届いているのかどうかは定かではないが、口辺から気色悪いヘドロを撒き散らしながら咆哮を上げる。それだけで、街なかのビルのガラスが振動し、中には本当に割れてしまうものもあった) 」
射命丸文「何やら……何やら!!とんでもないことが起こっています!!パシャパシャ逃げ惑う市民達、それを追うヘドロの怪物!!一体あれは……!!(上空で写真を撮り、野次馬しながら実況している) 」
ヒロ「あぁ、逃げるさ。…一緒にな(足がすくんださやか和安心させるかのように手を離さずに握り続ける) 」
ヒロ「………?あんたは…?(高級車から現れた男を見て)…足を痛めているのかわからないが…歩けそうにはないな(さやかを見て)………ナルト!(違 わかった、任せろ…(サスケに) 」
黒塗りの高級車「フッ その年で男見せるじゃねえか。だがいざという時は……(車のキーをヒロへ投げ渡し、自身は高級車を降り、ゆっったりとバイオブロリーへ歩み寄る) やれやれ、どうしてだろうな……お前みたいなナリのデカブツに覚えがある。デジャヴってやつか?(そう首を傾げるなり飛翔。錐揉み回転しつつ、中空から遠心力の乗った蹴りをバイオブロリー目掛け……) 」
浮世英寿「っと……!(ヘドロと共に放たれる咆哮に思わず腕を掲げながら数歩退く)………聞く耳持たずか。なら、俺も出るとこは出させてもらうぞ―――― \ DESIRE DRIVER / (懐より取り出した「デザイアドライバー」を果敢に装着する) 」
黒塗りの高級車→ 浄龍「(【虎落とし】) ――――お”う”りゃァッッ!!!!(大振りながらも俊敏に振り下ろす) 」
巴マミ「――――――発射!!(住民たちの中から、大ジャンプしてアナザーブロリーの前へと飛び出す。そして無数のマスケット銃を召喚し、アナザーブロリーに一斉発射)みんな!逃げて!! 」
うちはサスケ「ナルッ……ハァ、とにかく背中は守ってやる。逃げ遅れを連れて早く行け!!(刀を逆手で構え、雷遁を流しバチバチと閃光を散らせる) 」
アンゴル「申し上げます!!申し上げます!!伝説の超サイヤ人……SHINE!!!!(申し上げに馳せ参じ跪く体制から転じてサマーソルトを繰り出す) 」
アナザーブロリー「 ヌ グ ゥ゛ … ッ ! ! (突如現れた浄龍に蹴り飛ばされ、そこへ更にマミの射撃を受けて数歩退く。化け物は炎上する残骸をバックに、残った者たちと対峙する―――!) 」
浮世英寿「(破壊されていく街並みを見渡し、悲痛に目を伏せる。そして、再び眼を開けた時には…新たな戦いへの覚悟が灯し出されていた)……こんな世界は忘れるに限る。だから俺が創り替えてやる。誰もが幸せになれるための「理想の世界」を…――――― \ MARK Ⅸ / (取り出したブーストマークⅢバックルを半分に切り離し「ブーストマークⅨバックル」として分離すると――) \ SET IGNITION / (そのバックルをドライバー両側のスロットへと装填する) 」
浮世英寿「 パ チ ン ッ ――――― 変 身 !( \ REVOLVE ON / )(指を鳴らしながら装填した直後、ドライバーを一回転させることで折り込まれていたバックルが展開される) 」
ド ゥ ド ゥ ド ゥ ド ゥ ド ゥ ド ゥ ド ゥ ド ゥ ド ゥ ッ ! ! ! (ギーツの周囲を白狐が駆け回る。その軌跡に沿って白い九尾の尾がギーツ本体を囲むように緒が次々と突出し、捻じれた九尾の尾が彼を包み込み、そして、弾ける――――!)
浮世英寿 → 仮面ライダーギーツⅨ「 \ DYNAMITE BOOST GEATS Ⅸ / (九尾から解放されると、底には真っ白な装甲に覆われたギーツの新たな形態が顕現されていく) \ GEATS BUSTER QB9 / (開いた右手に集う蒼炎が銃剣武器「ギーツバスターQB9」として実体化する) 」
仮面ライダーギーツⅨ「 \ READY FIGHT / (背に九尾を彷彿とする真っ白なマントが装備される。これこそが、ギーツの究極にして完成形「 ギーツⅨ 」である―――)―――― ォ ォ ォ ォ ォ … ッ … ! (蒼白い火花をその身に纏い、アナザーブロリーと対峙する) 」
仮面ライダーギーツⅨ「 さぁ…開幕から――――― ハイライトだ 」
ヒロ「……………(浄龍からキーを受け取り)………必ず返すからな(さやかを後部座席に乗せ、運転席に飛び乗る) 」
浄龍「見掛け倒しじゃないらしいな。少しは期待できそうだ(鼻で笑い拳を構えつつ、グラスのフレームに指を添え)――――要救護者数名、カゴを寄越してくれ。(短くそう告げると、バイオブロリーへ意識を集中し、"蒼オーラ"を纏う) 」
アナザーブロリー「 ウ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ ォ゛ ォ゛ ッ゛ ! ! ! !( ド ヒ ュ ヒ ュ ヒ ュ ヒ ュ ヒ ュ ン ッ ! ! ! ! ) (伝説の超サイヤ人の昂り続ける気が放出され、全方位に翡翠色の気弾が弾幕の如く解き放たれた) 」
夜神総一郎「 ガンダァァァーーーーーム!!!! (
トラックでその場に馳せ参じ、素早いがに股歩きで逃げ遅れた人に駆け寄っては有無を言わさず車内に放り込んでいく) 任せたぞ浄龍……あのガンダムは廃棄処分!! 」
うちはサスケ「千鳥鋭槍!!(右手に刀を構えながら、左手から雷の槍を放ち、アナザーブロリーの身体を貫き)千鳥光剣!!(それを伝って接近、その巨体に飛び掛かり脇腹を稲光を纏った剣で切り裂き)火遁・豪火球の術!!!(そのまま背後に回り込みながら火を噴きつける) 」
村野さやか「……!あのっ…すみません、ありがとうございます……!(浄龍やヒロに何度もお辞儀して高級車へと運ばれる)………(みなさんが心配だ……念のために連絡を取らないと……――――)――――?(そんな時、自分のスマホが紛失していることに気づく。恐らく、さっき転倒した際に謝って何処かへ吹き飛んでしまったのだろう) 」
アナザーブロリー「 バシュゥゥウウンッ!!! (サスケの先制攻撃によって全身をいとも容易く貫かれてしまう、だが…)……ズグ、ジュルルルゥ……(ヘドロで構成された身体はすぐに空いた穴をその泥で埋め直したのだった) ブェアアァァァツ!!! (振り抜く剛腕。それでサスケの斬撃と衝突するが、直後に火炎に包まれて引火する) ブオアアアアァァァアアアアアア!!!!(悍ましい咆哮。それだけで身を纏う火炎を吹き消し、態勢を整え直す) 」
浄龍「おらッ! せ"い"や"ァ"!!(スーツの袖からワイヤーを複数延ばしアナザーブロリーの攻撃で倒壊した建造物の瓦礫を絡め取り、投げ飛ばす。気弾によって一瞬で木っ端微塵に爆ぜるが…) シュッ シュッッ せいッッ ……ぃや”ァ"!!!!(瓦礫の破片を影に、左右へ不規則にスライド移動し撹乱しつつ接近。懐へ転がり込み、鳩尾目掛けアッパーカットを繰り出す) 」
仮面ライダーギーツⅨ「 キィン―――カァン―――ガキィンッ――――! (悠然とした足取りからブレードを握った右腕の身を振り回し、ふりかかる斬撃を跳ね返していく) ハッ! (瞬きした次の瞬間にはその懐へと迫り、強烈な横薙ぎを刻む) 」
ヒロ「………(高級車を走らせながらミラー越しにさやかの様子を見る)……足の調子が良くないようだな(ふとさやかに話しかける) 」
巴マミ「うっ……!?(気弾の弾幕を空中を舞う様に回避、アナザーブロリーと一定の距離を取りながらマスケット銃を次々に召喚、絶え間なく連射を続ける) 」
アナザーブロリー「ザシュゥウウウッ!!!バキュン、バキゥンッ!!ジュグ、ジュグググ…(ギーツの斬撃に断裂され、マミの銃弾に次々と風穴が開くが、すぐに身体を修復させる) ド ゴ ォ ッ ! (そこに浄龍の力強いアッパーカットが顎元に炸裂。数歩退いていくが…)―――― ヴ ェ ァ ア ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ッ ! ! ! ! (バシュゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!!!!)(口内に蓄えた閃光…それが一揆に解き放たれ、直線状を焼き払う破壊光線となってメインストリートを瞬く間に焦土に変えた) 」
うちはサスケ「狭い範囲の攻撃も火遁も効果は薄いか……(後転しながら距離を取り、印を結び)だが引火はするようだな、こいつでどうだ!!火遁・龍火の術!!(先ほどの接触で絡めたワイヤーを引っ張り、アナザーブロリーの全身を締め付けるとそれに引火させ、火だるまにする) 」
射命丸文「(周囲に風切り音が鳴り響くほどの速度で飛び回り、アナザーブロリーの死角に回りつつ写真を撮影)すごい、凄い力です!!あのヘドロの悪魔は、いったいどれほどの力を秘めているのでしょうか!! 」
村野さやか「……!……はい……(綴理だけでなく、初めて出会った赤の他人のヒロにさえ看破されてしまい、目を伏せる) 」
仮面ライダーギーツⅨ「――――― ちぃッ!( ザ キ ィ ィ ィ イ イ イ イ ン ッ ! ! ! )(ブレードを縦一文字に振るい、解き放たれた破壊光線を真正面から真っ二つに断裂する)……でたらめな破壊力だな…その上あの回復力……面倒な奴だ。 」
浄龍「 !! ぐゥ……ッ(咄嗟にスライディングしアナザーブロリーの股下をくぐり抜け資格に潜り込むことで光線の射程外へ。)(くッ……長引けば被害がデカくなる……!) ッッしゃァ!!(しゃがんだ状態からのローキックをアナザーブロリーの両踵目掛け繰り出し、足払いを狙う) 」
うちはサスケ「チッ……!!まるで尾獣玉だな……!!長引かせるとまずそうだ……!! 」
アナザーブロリー「ヌグゥ…ッ……!!?(浄龍のローキックによる足払い。それで転倒する…だが!)ジュググググ…――― ボ ォ エ ァ ッ ! ! ! (転倒し、辛うじて形作っていた人型が一度崩れて、再び年度のように瞬間的に人型へと形成することで態勢を整え直した) ブ ォ ン ッ ! ! (復活と同時に背後の浄龍へラリアットをかまして建物へと吹き飛ばす) 」
アナザーブロリー「 グェェェァァァアアアアアアアアアッ!!!! (サスケの放つ火遁にまたもや包まれて悶え苦しむ。だが…)――― オ ボ ェ゛ ア゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! (狙いが定まらない中、両手から特大級の気弾を無差別発射。その一つが、無防備に撮影している射命丸に迫ろうとしていた――――その時だった!) 」
仮面ライダーギーツⅨ「―――― 任せろ ( ゴォーン…ゴォーン……――――! )(ブレードを振りかざす。それを合図に、世界に創世の鐘の音が鳴り響く――――) 」
パ キ パ キ パ キ パ キ ィ ――――― ッ … ! ! (創世の鐘の音と共に、アナザーブロリーによって破壊された街並み…その残骸が巻き戻され、元通りに再生される神がかり的な現象が起こったのだった)
巴マミ「……そんな、効いていない上に、街があんなに……!!遠目からじゃあ一度破壊してもすぐに戻る、こうなったら近付いて何度も……!!(弾幕の合間を縫い、アナザーブロリーに接近を試みる) 」
射命丸文「え?あっっ本当に?これ流石に、やば………(飛んで来た気弾を、短距離のダッシュですり抜けようとした瞬間……鐘の音が鳴り響き、自らの位置も”戻る”) 」
うちはサスケ「時空間忍術……!!時間を戻すのは初めて見たな……!!(周囲の風景に驚きながら、龍火に使ったワイヤーを引きちぎり)ッ!!ヤツに接近戦は……!!(弾幕を刀で切り払いながら、マミに叫ぶ) 」
ヒロ「…あの惨状を見て足がすくんだだけではなかったのはわかった。だから………ほっとけなかった。…無理をしすぎたのかい? 」
アナザーブロリー「ジュグググ…――――ブェアアアァァァアアッ!!!(接近戦を仕掛けようとするマミをまるごと呑み込もうとその全身を広げて襲いかかるが――――) 」
村野さやか「……!……無理……そうなのかも、しれません… 自分は、そんなことはないと思っていたのですが……(腫れあがった足首を摩りながら、虚ろ気に応える) 」
ギュウウウンッッッ!!!!!!!(――――突如、上空から空を引き裂くように何かが降り立ち)
バ チィ!!!!(盾状の閃光が弾けて、ヘドロの怪物を跳ね退ける)
仮面ライダーギーツⅨ「―――――――― "来たか" (ジェット機のような高速起動音。それがする上空へと仰ぎ、仮面の内側で不敵な笑みを浮かべた) 」
巴マミ「——————あ……っ(サスケの一言、そして全身で呑み込まんとするアナザーブロリーを見上げ、自らのミスに気付くが、既に打てる手は無く) 」
アナザーブロリー「 ッ゛ウ゛―――――!!? (突如として弾かれた衝撃に、化け物も驚きを隠せなかった。一瞬だけスローモーション化された世界で、眼前に現れたその者の姿を捉える―――!) 」
アスラン・ザラ「こちらケイオス総合支援組織「ターミナル」所属……(シールドを引き戻し、翼を広げる。紅い機体色にツインアイの輝く、”正義”の機体)アスラン・ザラ、援護する!(シールドとライフルを構え、アナザーブロリーと対峙する……!!) 」
錦木千束「うっはぁ~、すっご!まじやば~い!✨ 📱パシャッ パシャッ (野次馬のごとく、スマホでアナザーブロリーなるデカブツをめっちゃ撮ってる) 」
仮面ライダーギーツⅨ「 よお、アスラン。久方ぶりだな。……いや、「あれ」から数日しか経ってないか…?まあいいか。恩に着るぜ。(アスランに狐の手をかざしてご挨拶し、自身もまた相対する敵へと武器を構え直す) 」
アナザーブロリー「 …グ、グググッ…!(アスランの参戦に勢いづけられた化け物は身を震わせ…) ベェェェァァァアアアアアアア……ッ…――――― ベ チ ャ ベ チ ャ ベ チ ャ ァ … ッ … ! ! (口内から大量のヘドロを履き散らかし、自身を中心に泥沼を形成する。すると…) 」
ヒロ「……(さやかの声色を聞いて)それに、この騒ぎの前に君を見かけた時…とても元気がなかった。…話したくないなら話さなくてもいい。(そう前置きし…)…つらいことでもあったのかい? 」
マドハンド『 ド ロ ド ロ ド ロ ォ … ―――― ! (泥沼から、意識を持つ泥の手のモンスター「マドハンド」の大群が次々と生み出され、住民らへ襲い掛かっていく)』
大賀美沙知「…野次馬やってる場合かい?一般人は避難した方がいいよ。あたしも人のこと言えないけどねん。(千束の横で) 」
村野さやか「…………(さすがにそれ以上は他人に言うことではないのか、無言を貫いてしまう) 」
イャンクック「 ガラッ (マドハンドの登場に合わせ寿司屋から現れ)しゃ…… じゃぶじゃぶだァー!!(口から大の字の火を吐き焼き払おうとする) 」
浄龍「なに? なんだと? どういうことだ? うるせェ!!!!!(マドハンドへなんとか王も顔負けのキングパンチを解き放つ!!) 」
リオレウス「んだとォ俺にもよこせェ!!!!!(興奮したイャンクックの声を聞いて急降下してくるも)……泥のバケモンじゃねーかふざくんな!!!!!!!!!(火炎放射でマドハンドを薙ぎ払おうとする) 」
巴マミ「あ、危ない………助け?られた……わね……(少しの間呆然としていたが、直ぐに体勢を立て直し)……今度は数で攻め立てようという事ね…でも、そうはいかない!(マスケット銃の弾幕で、マドハンドを一気に撃ち抜く) 」
ターバンのガキ共「 ワサワサワサ グサッァァーーー!! グサッァァーーー!!(逃げ遅れた子供……ではなくこの場に馳せ参じたターバンのガキ達がナイフを手にマドハンドへ襲いかかる) 」
射命丸文「えっ、これ……私被害扱いだったんですか!?うそぉ!? ……気を取り直して……闖入者の一撃で動揺したのでしょうか!?分裂して無数の手になってしまいました!!しかし抵抗者達も強い!! 」
加賀「(おもむろに超小型核融合炉と弱出力のプラズマトーチもとい燃料不使用の火炎放射器を使用可能にし)これで十分でしょう。(マドハンドに向け火炎を放つ) 」
リュウ「竜巻旋風脚!!!(回転しながらマドハンドの群れに突っ込み、蹴りで軌道上の敵を吹き飛ばす) 」
ニャオハ「立つな……おい、立つな…… 寝" て" ろ" ッ!!!!!!(突然筋骨隆々のmuscleフォームへ変身。 自身を中心に重力を倍増させマドハンドを立てないようにする) 」
錦木千束「うわ、何か湧いたし……ってちょいちょい!こっち来るし!! …ん~?もちろん、やる事はきっちりやらせてもらいますとも。―――――カシャッ バンッ!!(銃を取り出し、マドハンドに実弾狙撃) 」
ヒロ「…そうか(彼女の様子を見て察したのか一言だけ)事情も知らないのに元気出せと軽い言葉は言えないが…力になれることがあったら力になる。…それだけ覚えておいてくれ。 」
うちはサスケ「ヤツにちまちまとした攻撃は通じない……そしてこの雑魚の群れ……ならばまとめて吹き飛ばすだけだ!!(須佐能乎を展開。蒼い半透明の巨体がサスケを中心に現れ、その剛腕で近くのマドハンドを薙ぎ払い、腕についた弓を連射して遠くも薙ぎ払う) 」
両面エミ儺「どうした小僧、生き様に後悔したくないんだろう?そらがんばれがんばれ、愚かな一族、オッロカ(はぁと) ククク……小僧ォ がんばれがんばれ(サスケェの脳内に直接語りかけてくる) 」
アスラン・ザラ「フッ……英寿、状況は把握している。これ以上被害が出る前に終わらせるぞ!!(ビームキックで迫りくるマドハンドを切り裂き、シールドを投擲、住民に襲い掛かるそれらを阻止してビームブレイドで切り裂いていく)はああ!!(そのまま本体はアナザーブロリーへ突っ込み、胸にビームサーベルを突き刺す) 」
仮面ライダーギーツⅨ「―――― は ぁ ッ ! ! (ザギィンッ、ザギィンッ、ザギィィイイインッ!!!)(押し寄せるマドハンドの大群を斬り伏せながら前進していく)……ああ、これでゲームセットだ!\ DYNAMITE BOOST TIME / (バックルのレバーを今度は二回押し倒してチャージ態勢に入るとブレードをアナザーブロリーへと投げ飛ばして突き刺し、それを確認して身を回転させて構え直すと――――) 」
マドハンド『 ボ オ オ オ ォ ォ ォ ォ オ オ オ オ ッ ! ! ! (瞬く間に吹き飛ばされたり焼き尽くされたり切り刻まれたり、泥沼の手は悉く蹂躙されてしまった)』
仮面ライダーギーツⅨ「 はあああぁぁぁ…ッ―――― \ BOOST Ⅸ GRAND VICTORY / ――― はあああぁぁぁぁああああああああーーーーーーーッ!!!! (アナザーブロリーに突き刺さったままの武器へ水平蹴りを繰り出すことでその刃を突き立たせ、剣身ごと奴を目一杯蹴り飛ばすライダーキックをアスランに合わせて炸裂させた) 」
アナザーブロリー「 ウ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛!!!!!!( ボ ッ ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ン ッ ! ! ! ! ! )(マドハンドの囮も崩され、アスランとギーツの同時攻撃を一身に浴びせられたことで回復も間に合わず、そのまま盛大に爆散したのだった) 」
うちはサスケ「黙れオレの中の闇!!(両面エミ儺のイメージに天照で火をつける)ぐアア!!(普通に自分にも引火) 」
アナザーブロリー → ちゃちゃまる「 ぴ え ん … (すると、爆炎の中から真っ黒こげの哀れな子羊が吹き飛ばされ、地面へ打ち付けられてしまった。羊はそのまま気を失ったように横たわった…) 」
カ ラ ラ ン … ッ … ――――― パ キ ィ ン ッ ! ! (ちゃちゃまるの体内から飛び出した黒い時計が転がり落ち、跡形もなく砕け散った)
巴マミ「やったの!? 」
ニャオハ「やったか!? 」
大賀美沙知「おや、拳銃か?君も戦闘員だったか……(おや?)(自身の目の前に落ちているスマホを目撃する)…これは、確かさやかの…?(スマホを拾い上げる) 」
仮面ライダーギーツⅨ → 浮世英寿「………(化け物の姿が消失したのを確認すると変身解除する)……あん?(そこで横たわる真っ黒な羊…ではなく、その羊から何かが落ちたのを見逃さなかった。だが既に証拠となる謎の物体は破裂してしまったため、ただ訝しむように眉を顰めるしかできなかった)……なんだったんだ、今のは…… 」
アスラン・ザラ「……やはりか……(何かを知っているかのようにちゃちゃまるに近づき、破裂した破片を見て)……どうやらちゃちゃまるがあの怪物に変化させられていたようだ。最近のあの噂と関係があるのか…… 」
ツムリ「英寿…!ご無事でしたか……(慌てて現場へ戻ってくる) 幸いにも民間人に死傷者はでなかったようです。街の被害も……英寿の創世の力と、そして…頼れるこの世界の皆さんのおかげで、収まりました。(ありがとうございました、と深々とお辞儀する) 」
射命丸文「……!!凄い!!なんと!皆の活躍で……あの化物は斃れましたァァー!! 」
浮世英寿「……「噂」……?何か知っているのか…?(アスランを横目に問い詰めようとしたところにツムリの声に振り返る)……そうか無事なら何よりだ。 見たところ…とてもこの羊が主犯とは思えないが……?(横たわるちゃちゃまるを見下ろしながら) 」
村野さやか「……あの… どうして、見ず知らずの私にそこまで……?(ふと、ヒロに尋ねる) 」
うちはサスケ「あついあつい(パンパンと黒炎を払って、万華鏡写輪眼に引っ込めて消化する)……フン……仕留めたか。須佐能乎で全身吹き飛ばすまでもなかったな…… 」
アスラン・ザラ「ああ……きっとちゃちゃまるはさっきの怪物に変身”させられた”。誰かにな。俺はターミナルのエージェントたちの支援を受けてある噂を追っていたんだ……この件への関係もおそらく浅くはない。ケイオス各地に現れる……」
――――― いやぁ~、すごいすごい!あの化け物をやっつけちゃうなんて~!(アスランが語りはじめてから張り詰めた空気感に、なんとも腑抜けた声が聞こえてくる)
仮面の男「――― すごいなぁ~!今の観てたんすけど、ちょーーーやばかったっすね!!まさにヒーローショーを生で見ているような感じというかぁ!?ひゃーーーーーー!オラワクワクすっぞーーーーー!(くねくねと気味の悪い挙動をしながら一同の前に姿を現す) 」
アスラン・ザラ「!!(その場に現れた仮面の男に振り向き、再び臨戦態勢に入る)……ケイオス各地に現れる”仮面の男”!……俺たちが洗っていたのはこいつだ!! 」
浮世英寿「変身"させられた"……?どういうことd―――――?(アスランへ迫ろうとしたその瞬間、それを遮る野次馬と思わしき仮面の男に振り返る)………なんだお前。随分怪しい形(なり)をしているが…逃げ遅れた民間人か…?(訝しむようにその仮面を見つめる) 」
リュウ「……待て、その男にあまり近付かない方が良さそうだ………異様な「気」を感じる…… 」
浮世英寿「……!(アスランの顔色が変わった。その反応から、目の前に現れたこの仮面の男に敵意を剥きだす)……なるほどな、お前が主犯格か。何が狙いだ。こんな哀r……幼気な羊を利用して。 」
錦木千束「あ、見ちゃった?これ、みんなにはナイショってことで。(大賀美沙知に)まあ、今回のMVPはあっち(ギーツ&アスラン)だけど… 」
うちはサスケ「あの仮面……!!(サスケからすれば忘れるはずのない”顔”。渦巻き模様の橙色の仮面。それに、間の抜けるような声)オマエ……その仮面……どういうことだ……!!オレの前でその仮面を被ることがどんな意味か……!!(咄嗟に刀を構える。”知っている”その服装は彼にとって、警戒の対象でしかない) 」
加賀「(仮面の男に目が入り)あの忍、まさか…? 」
仮面の男「……?……??……???(右を見ても、左を見ても、誰も彼もが自分に対して臨海体制を取り始めた光景を不思議そうに見つめるジェスチャーを取る)……あっるるぇ~~~…?もしかして、ボクってば……いつの間にか、ゆーめいじんになっちゃった…ってコトォ!?やったーーーーー!いやぁ~…頑張った甲斐があったなぁ~…ウンウン…(腕を組んでわざとらしく何度も頷いて見せる、仕草を取る) 」
仮面の男「……おや?おやおや??おやおやおやおやぁ???(この中で、誰よりも表情が人一倍強張るサスケに対しては意図的かどうか不明だが、これまたわざとらしい態度とってはぐらかそうとしている) 見知った顔がたくさんいるね~……うちはサスケくん、射命丸文ちゃん、巴マミちゃん、きr…浄龍さんに、大賀美沙知会長、リュウ選手に加賀さん……そして…アスラン・ザラに浮世英寿。(サスケだけじゃない。ここにいる全員の名前を、この男は知っていた) 」
浮世英寿「………何故俺の名前を知っている?(どこかで面識があったか?そう、問いかけるように記憶を巡らせてみるが…)………(先日のロウレクストの一件でそういえば似たような仮面の男と戦ったことがあったな… まさかとは思うが……いや、同一人物なのか…?)(仮面の男との距離感を維持し、強い警戒心を抱く) 」
錦木千束「なに、また仮面?流行りだねぇ…… ………(表向きは飄々としているものの、仮面の男のただならぬものは感じている) 」
ヒロ「……なんで、か。…特に理由はない…かな。…困ってそうな人に知ってる人も知らない人も関係ないしな…まぁ強いて言うなら……放って置けなかったから…かな? 」
加賀「奴、まさか何らかの術でこの場にいる存在の個人情報を…(僅かに鋭い勘で考察を行う) 」
巴マミ「……貴方の前で、名乗った事は一度もないはずだけれど………会った事もないのに… 」
射命丸文「まあ、私は……有名でしょうしね……とはいえ、他の全員の名前を態々呼ぶのは……何かありそうですね!!パシャパシャ(撮影) 」
大賀美沙知「よっし、今度届けといてやるか。(スマホをしまい)…誰だいあんた。そっちは見知っててもあたしは知らんぜ。 」
加賀「あなた(マミ)の言うように我々はあなたとは初対面のはずよ…?(艦載機を発艦させようとしている) 」
アスラン・ザラ「なるほどな。調べているのはお互い様ということか……情報戦ではこちらの方が圧倒的に不利なようだな(じりじりと間合いを見計らい、謎の男と対面し)わざわざ出てきて何が目的だ。いや、語らなくてもいい。どうせ捕まえてから聞くからな…… 」
仮面の男「ボクが何を目論んでるかって!?いやだなぁ~…そんな怖い顔しながら聞かないででよぉ~…尋問されてるみたいじゃん~……えっ!?これからボク、捕まえられちゃうのお!?そんなのヤダーーーーーーー!(だめだめー!と、今時のJKでもしないような両手を振って否定する大胆なポーズを取り出す。すると、次の瞬間だった―――!) 」
ビッグマドハンド「――――― ボ ゴ ォ ォ オ ン ッ ! ! ! (仮面の男を守るように、彼の前に巨大な泥沼の手が出現。掌を大たんに広げながら前進するように彼らに襲い掛かっていく) 」
村野さやか「……………優しんですね…。(ふっ、とはじめて微かな笑みを零した) 」
うちはサスケ「さっきの腕!?くっ、デカい!!”天照”!!”加具土命”!!!(視線から黒炎を噴き出し、それを壁状に形成することで巨大なマドハンドを阻止しようとする) 」
ビッグマドハンド「 バ チ ャ ア ァ ン ッ ! ! ! (サスケによる黒炎の壁、それに自ら激突する形で相殺されてしまい、大きな泥の手が盛大に破裂してしまった) 」
仮面の男「 うっひゃあ!信じられな~~~~い!なぁんてね♪(ビッグマドハンドの急襲をいとも容易く退けた面々の対応の速さに驚く仕草を取った。一度頭部を俯かせ、再び顔を上げた、その時だ―――――) 」
ツムリ「(……!!)――――― 英寿ッ!!!(何かにいち早く気付いたのか、血相を変えて彼の名を呼び叫ぶも…) 」
――――――― ギ ュ オ ン ッ ! !(その時だった。英寿の懐に潜り込んだ仮面の男。その手に握られた黒い時計が、彼の身体へと埋め込まれたのだった――――!)
浮世英寿「 ぅ゛ ! ! ? (体内に異物がめり込んでいく違和感に表情も態勢も崩れてしまい、思わず地面に片膝をついてしまった)ハァ…ハァ……ハァ……ッ…!……いったい、何を………!…まさか……ッ……俺の、中に"も"…!?(目を見張りながら自身の腹部に視線を落とす) 」
巴マミ「……!!いけない、あの攻撃に反応して……何か…!! 」
アスラン・ザラ「しまっ!?(急激に距離を詰めて来た仮面の男に対し、脚を滑らせるように向き直り)やらせッ!!(何かを埋め込まれた英寿から仮面の男を引きはがすように、蹴りを突き出す) 」
仮面の男「―――― バ ッ ! (アスランに蹴り払われるよりも前にそれを察知して飛び退くことで回避した) もう遅い!まんまと嵌ってくれたな…(もはや先程のような甲高い声の面影など無く、低く黒いドスの聞いた声音に変わり果てていた。まるで人が入れ替わったかのように―――) 」
仮面の男「 浮世英寿 ―――― お前の「九尾」を奪う! 」
浮世英寿「…ッ……が…… アスラン……ツムリ…お前ら……すまな、い……あとは……託した、ぞ………… シ ュ ウ ゥ ゥ ゥ ゥ ……――――(ついに限界を迎えたのか、前のめりに倒れ掛かる頃にはその姿が薄れかかり、やがてうつ伏せに倒れると同時に光の泡となって完全消滅したのだった―――――) 」
カ ラ ン 、 カ ラ ラ ン … ―――――(消滅した英寿の身体。淡い光の残滓となって天に上る一方で、彼の身体に埋め込まれたあの黒い時計が地面に転がり落ちる。その盤面には、ギーツを踏襲したような禍々しい怪物の顔面が描かれていた)
仮面の男「 ス … ――――― チ ャ キ リ … ッ … (地面に転がっていた黒い時計「アナザーライドウォッチ」を拾い上げると、その盤面に描かれたギーツのクレストに視線を落とし、してやったりと言わんばりに強く握りしめた) ……さて、これで俺の目的は達成された。あとは「こいつ」を使って、俺の『計画』を成就させる…! 」
ツムリ「……あ、あぁ……英寿…英寿が……っ…!(信じられない、と口元を両手で覆い絶句した)……そんな…まさか……!あなたの狙いは、はじめから……英寿が持つ「創世の女神の力」……!(仮面の男が手繰り寄せる、その怪しいウォッチに視線を向ける) 」
アスラン・ザラ「き、消え……(自らの蹴りを躱したそれが黒い時計を拾い上げるのを見ると、英寿が”いた”場所を見て)……こんなことが……あれはライドウォッチか?ということは……計画……なんとなくお前達の素性が分かって来たぞ……!! 」
仮面の男「今頃気付いたところでどうにもならないぞ?俺は今…「創世の力」を手に入れたのだ…!アスラン・ザラ、もはや今回ばかりはお前も手出しできない!俺の『計画』はお前たちが思う以上に、遥か高い次元にあるのだからな…! 」
ヒロ「…俺としちゃあ当然のことさ。だが…そう言ってくれるのはうれしいね。…そういやまだ名前を聞いていなかったな。俺はヒロだ。 」
ギ ュ オ ゥ ン ッ ―――― !(仮面の男の手に握られていたウォッチが蒼炎に包まれて、その造形が作り替えられていく。再形成された物質は青いラインの入った黒いアイテム…浮世英寿が使用していた、あの「ギーツⅨレイズバックル」だった)
仮面の男「……俺には力はない。だが…――― \ DESIRE DRIVER / (ブ ワ サ ァ … ッ … !) (黒衣の継ぎ目を脱ぎ払うと、その内側の腰にはなんと、浮世英寿が装着していたものと瓜二つのデザイアドライバーが既に装着されているのが明らかとなった) 」
うちはサスケ「くっ!!(また奴らがトチ狂ったのか、奴らの熱狂的なシンパか何かは知らないが、ろくでもねェ計画なんざやらせるもんか!!)(仮面の男に駆け寄りながら、万華鏡写輪眼でにらみつけ)お前はここでオレが処理する!!(”天照”!) 」
ツムリ「―――――!(そのドライバーに思わず目を見張った) 」
射命丸文「な、なな……なんということでしょう……!!あの仮面の男の狙いは!!破壊などではなく……!彼をその手に落とし、ウォッチを奪い取る事だったんですねー!!! 」
仮面の男「ボオオオォォォォ…ッ…!(サスケが操る"天照"の黒炎にその身が包まれる。だが…万物を蝕むはずのその黒炎が、みるみると自身の身体に取り込まれていく――――) \ X-GEATS / (英寿がそうしたように、自身もレイズバックルを二つに分断) \ BLACK OUT / (ドライバーの両サイドに同時装填) 」
仮面の男「 ――――― " 変 身 " ――――― 」
仮面の男 → 仮面ライダーXギーツ「 \ REVOLVE ON / \ DARKNESS BOOST X-GEATS / (ドライバーを一回転させてバックルを展開。そこからレバーを押し倒すことで全身を蒼炎が包み込む。男の周囲を漆黒の狐が駆け回り、やがて形を変えて男の身体に張り付く。その直後、蒼炎より黒鉄の装甲を纏う邪悪な戦士が誕生し、その背に"十尾"が生え出でる――――) \ READY FIGHT…… ! / (それこそが、ギーツの最強形態である「ギーツⅨ」を取り込み、そしてそれを越えた最恐最悪の姿――――『 X《クロス》ギーツ 』である ) 」
加賀「その力を用いて、何をするのかしら…?(冷静だが怒りのオーラを発している) 」
巴マミ「そんな、彼も変身するだなんて……!!なんなの、これは!?一体どうすれば良いの……!! 」
加賀「我々ではあれに挑むことは不可能…今は逃げなさい。(自らを盾にマミらを逃がす) 」
ツムリ「……!!?そん、な…っ……あれは………黒いギーツ……ッ…?英寿の力が、あのような形で奪われてしまった……!?(次々と起こる驚天動地の事態にただただ言葉を失う) 」
うちはサスケ「くっ!!(天照が吸収された!餓鬼道の術みたいなものか!)ならば!!(飛び上がりながら須佐能乎を展開、掴みかかる) 」
仮面ライダーXギーツ「 この「創世の力」を使い、今あるこの"時代"を破壊する…!創造は破壊からしか生まれないからな。お前たちも…この"時代"と共に、消え散るがいいッ!! (二対の黒剣「クロスレイジングソード」と「ギーツバスタークロス」を手繰り寄せ、黒狐は漆黒にして邪悪なオーラを全面的に放出させて、サスケが展開した須佐能乎の大きな掌すらも吹き飛ばした――――) 」
アスラン・ザラ「……ッ!!援護する!!(サスケが真っ先に動き、流れるように飛び掛かったのを見て瞬時に思考をスイッチし、続くように地面を擦りながら突進、ビーム砲とライフルを合わせて連射) 」
錦木千束「なんだかとんでもない事になってきちゃったね……こんなんまでされちゃーどうしようもないかなぁ……ま、これはこれで一応、一民間人の義務ってことで。 📱🔴REC (一連の出来事・姿をスマホで動画撮影という形で捉えていた) 」
巴マミ「……そんな、逃げるなんて出来ないわ!!彼を援護して、なんとか糸口を見つけないと…!!(大砲級の巨大なマスケット銃を召喚し、Xギーツを狙う)……これなら、通用する筈…!『ティロ・フィナーレ』!!(号令と共に、巨大マスケット銃からXギーツ目掛け、魔力の弾丸を発射) 」
大賀美沙知「……民間人、ねぇ。(配信してもいいけど、あたしはもう、ねぇ…) 」
射命丸文「まさか、まさかの展開の連続!彼もまた返信が使えたという事……!!ですが、皆も一斉攻撃を始めていまーすっ!!! 」
御坂美琴「(客だったが)逃げなさいよアンタも!!!(千束の頭をそこにあったメガホンを拾いシバく) 」
うちはサスケ「くっ!!(須佐能乎を振り払うパワー……!!)さっきの泥ヤローには通じなかったが……(図体がデカくて不定形なヤツには一点突破は不利だが、人型なら鋭い一撃で装甲を撃ち抜くのは充分効果的なはずだ……)千鳥鋭槍!!(手から光の槍を伸ばし、Xギーツを穿ち抜こうとする) 」
加賀「そんなに命が惜しくないなら、私も命は惜しくないわ…(艦載機を発艦させ、覇王色を発する) 」
錦木千束「ちょ~い、邪魔しないでブレちゃう! 」
リオレウス「なんだこの状況……クックのヤローがしゃぶしゃぶ言ってたからわざわざ降りて来たのに泥のバケモンは出てくるわ人は消えるわで意味わかんねェ……(バサッと飛び上がり、口に炎を溜めて)なああんか嫌な予感すンなァ……!! 」
仮面ライダーXギーツ「……愚かな。力の差というものを教えてやろう。(交差した二対の黒剣を目一杯、懐まで構える。そして――――)―――――― ブ ゥ ォ ン ッ ! ! (虚空を、振り抜いた―――――) 」
ザ ――――――――――――――――――――――― ン ッ ! ! ! !
黒狐が振り抜いた双剣は、誰にも直撃はしなかった。
世界が不自然な沈黙に包まれたその瞬間、誰もが仰天した。
都会の街灯が、ビル街が、鉄塔が、更には遥か向こうに佇む山が、"まとめて一刀両断された"のだ。
音すらも斬り裂いた、その異次元レベルの斬撃ははるか上空の雲を裂いた時、遅れた「音」が衝撃となって轟くッ!!!
ズギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァンッ!!!!!!!!!!!!!(世界に迸る台風の如き衝撃が遅れて発生。それスローモーション化された彼らの一切の攻撃を無に帰し、あらゆる明かりが瞬く間に消失し、暗闇に包まれる――――!)
――――その彼女の攻撃はおろか覇王色すらも無残に切り裂かれる…
リオレウス「な……にゃにぃ!!?!?なんだよおおおおもう!!!!またかよおおおおお!!!!!!(突然の怪現象にビックリ仰天、地面に激突する) 」
ツムリ「―――――― き ゃ ん ッ ! ! ? (それは例えるなら、いきなり目の前に大災害が押し寄せてくるような絶望的な感覚だ。凌げる場所もなく、ただ無防備に曝け出された全身では凄まじい衝撃を受けきることはできず、紙屑のように空の向こうへと吹き飛ばされてしまった) 」
世界へと一斉に迸る衝撃は、一足先に避難した黒塗りの高級車にまで届き始め――――
うちはサスケ「な……ッ!!ぐアアア!!!(伸ばした千鳥は敵を貫くことはなく、弾き飛ばされ)なんて……破壊力だ……まるで……完全体須佐能乎…… 」
村野さやか「ぁ…私は、「村野さやか」といいます…!その、先程は、助けていただいて、ありがとうございまs――――?(ふと窓の外に違和感を覚えて振り返るが――――)――――― きゃあああぁぁぁっ!!?(台風の如き衝撃に高級車が吹き飛ばされてしまい、車内で大絶叫する) 」
アスラン・ザラ「これは……!!(突進していた機体が弾き飛ばされ、盾で防いだ衝撃に圧されていく)凄まじい、だが、これは単純な破壊力じゃ……!! 」
錦木千束「ぬあっ!?(襲い来る衝撃に吹き飛ばされていく) 」
巴マミ「そんな、こん—――――――(大技を放っても何も起こらず…強烈な衝撃に抗う事も出来ず吹き飛ばされる) 」
射命丸文「どうにかしてくれると思ってましたが、流石にこれは……っ!!(高速で離脱を試みるも、間に合わずに吹き飛ぶ) 」
ヒロ「さやかちゃん、よろしくな…────むっ、こ、これは…!!!(高級車が吹き飛ばされるほどの風に驚きの表情を見せるが…)…さやかちゃん!!シートベルトを確実に!あとシートに掴まって!(ハンドルを握りしめながら叫ぶ) 」
伊達さん「お~~~い!気流~~~!!(ヘリに乗って上空へ駆けつける)うっ、なんだこの風は!? くそっ、だめだ…!近づけん…!!ぬわあぁ~~~~~!(ヘリごと飛ばされてしまう) 」
巴マミ「(瓦礫に頭部を潰されている) 」
大賀美沙知「うおっ、これは……!!!なんて、こった!(衝撃によって吹き飛ばされていく) 」
ヒロ「……クッ………こいつは……!!(掌から血が出るほどの力でハンドルを握りしめながら突風に抗いつづける)……っ…!な、なんだ…!?(窓からその光景を見て) 」
仮面ライダーXギーツ「―――― まだ完全に癒着しきれていないが、この程度か…まあ、いい。今の俺なら、"地図を描き直す範囲が狭くて済みそうだからな"。(双剣を振りかぶった態勢からゆっくりと整え直し、辛うじて耐え抜いたアスランたちを見据える) 創造と破壊は互いに補完し合う因果関係にある。浮世英寿は「創造」の力を使いいくつもの世界を再生・構築してきたが……俺は「破壊」の力ですべてを消し飛ばし、こんなまどろっこしい混沌とした世界に終止符を打つ。そして、"新たな時代"を、この俺が創り出す…! 」
仮面ライダーXギーツ「 さァ…余興はここまでだ。これより、この"時代"に終わりを告げる ――――― \ DARKNESS BOOST TIME / ( ギ ュ オ ゥ ン ッ ! ! ! )(レバーを二度押し倒すと、全身を"天照"に酷似した黒炎が纏われ、遥か天空へと瞬く間に飛び上がった) 」
村野さやか「―――――(いやだ……いやだ…ッ……!死にたくない……死にたくない……!こんな、ところで……こんな時に……だって、私まだ……夕霧先輩に、謝れていない…… 願わくば、最期に………もう一度……一緒に……ステージに、立ちたかった……――――――) 」
仮面ライダーXギーツ「 散れ ――――― \ X GEATS VICTORY / ――――― この"時代"と共に 」
黒狐を中心に、混沌世界の空に真っ赤なハザードマークの光が描かれる。
それは、世界の破滅を意味する紋章。
赤い光は否応なく強く輝き始め、そして…――――― " 爆 ぜ る "
ケイオスが、混沌世界が、2024年を迎えたばかりの真新しい世界が、真っ赤な閃光に包まれていく――――
村野さやか「―――――(宙へ投げ出された車の中で、少女はその破滅の光を見た。青い瞳は赤く染まって、もう物思いにふける余裕もないことを思い知らされる。最期に会いたかった人にも会えない。そんな救われない人生だったと悟りかけるも―――――) 」
???「―――――――(空を舞う高級車を庇うように、人が空へと"飛んだ"。人影は赤い光に照らされて、少女だということが分かった。彼女の瞳は、破滅を前に屈していない。そんな力強さが、垣間見えた――――) 」
村野さやか「 ―――――――― ぁ (少女は、その最期に『希望』を見た――――――) 」
そして、青い星は赤く包まれて、やがて炭化したように黒く染まり――――
――――――――――― " 塵 " と な っ た
――――― 『 カオスドラマ 』 ―――――
――――― f i n . ―――――
…… …… ……
…… …… ……
…… …… ……
……………起きて……
これはぜんぶ、「悪い夢」だから
――――― 『 Back to the Chaos 2024 』 ―――――
新章 "開幕"
最終更新:2024年03月22日 02:53