魔王「魔王が我が城に攻めてきた?」

.




魔王「待て、どういうことだ。魔王はこの我であろう。どういうことだワレ」

魔将軍「いやまぁ、人間の王も一人じゃないですし」

魔王「ううむ仕方ない……ここは人間の王達を参考に外交で解決を」

魔将軍「それは先ほど魔大臣が試みたのですが、そもそも要求が魔王様の首ですのでなんとも」

魔王「クソァ!!なんだってこんな……ええい望遠鏡貸せ!」ガッ



魔王ヴァンパイアロード「……」ザッザッザッザッ

戦乙女プリンセスヴァルキリー「……」ザッザッザッザッ



魔王「どういう組み合わせだあれ!」

魔将軍「共通の敵を目前に手を組んだとしか考えられませんが……」

魔王「いやいや、我あいつらのこと知らんし。ええいままよ!城へ着く前に迎撃の準備を整えるぞ、まずは魔剣だ!」

魔将軍「いやあれ最近ドワーフを人件費削減の関係で解雇したのでその」

魔王「なら作ればよかろう!この我の魔法で!!」

魔執事「おお……魔王様の工作ですか。あれは夏休みの宿題以来ですな」

魔王「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲の話はそこまでだ」

魔王「聞け!魔王軍の者……ええと、俺の軍の者よ!此より我は敵軍を迎撃すべく魔剣の創造に掛かる!
   魔剣の素材は上質であればあるほど良い!直ちに強力な素材をかき集めるのだ!」

部下s「「「「「「ははぁー!!」」」」」」

戦利品
  • ファミチキx3
  • おでんx5
  • プスタポンステx1
  • お人形さんx1
  • 割れた茶碗
  • 矢x1


魔王「寝ぼけてんのか貴様ら」

魔将軍「まぁ物は試しと言いますし。ほら、魔王様の魔法は常識を逸脱しますので、我々の造像も及ばぬ一品が出来上がるのでは」

魔王「そうかぁ!まぁないこともないな!」

魔将軍(ちょろい)

魔王「ではまずこのプスタポンステとファミチキを融合錬成してみよう……プスタポンステ?」

魔王「なんだこれ」

魔将軍「プスタポンステでしょうなぁ」

魔王「……ま、ええわ」ピーチクパーチクホイホイホイ


筋骨悠々身長195cmの鳥の頭をした何か「フシュゥゥゥゥ」


魔王「なにこれ」

筋骨悠々身長195cmの鳥の頭をした何か「私をお忘れか、我が主人よ」

魔王「えっ、あ、うん。なんかごめん覚えてない」

筋骨悠々身長195cmの鳥の頭をした何か「奇遇ですな!私もです」

魔王「おーい誰かこいつに仕事回してやれ。書類コピーするとかそういう類の」

魔将軍「やです」

魔大臣「やです」

ワイト「ワイトもそう思います」

魔王「おい中間管理職コラァ!とりあえずお前を『マジシャンズ・レッド』と名付ける。お前には宝物庫の管理を任せる。OK?」

マジシャンズレッド「バシャーモ!1」ヌルヌル

魔王「水になって移動しやがった……どう見ても炎属性なのに」

魔王「ええい次だ!こうなったらガンプラと矢を合成するぞ!なんか世界観的にマシだろ!」ドスーッ

お人形さん「」

魔王「……」

魔王「……何の成果も、得られませんでしたァーッ!」DOGEZAAAAA

魔将軍「お気を確かに魔王!あなたトップですから!そこはせめて開き直ってください!」

魔王「ええい魔剣はもうダメだ!急拵えだが優秀な戦力を召喚するぞッ!」スマホポチー

魔王「あとお人形さんは元いた場所に返しなさい。持ち主泣いちゃうだろ」


 \ ポ ー ン /
Fate / Grand order


魔王「おらぁ10連!10連喰らえ!」

魔王「っしゃ虹回転!なけなしの10連で虹回転!勝った!」


刑部姫「あ、どもども……おっきーでぇーす。ところでここWi-Fi完備されてる?」


魔王「レモンゼリーって、知ってるぅ?」ガシッ

刑部姫「待って待って!面接もしてないのに解雇ノー!雇用前に人生から解雇はノーよ!せめて30タイトルぐらいはクリアさせて!」

魔王「うるせぇ!かわいいから薄い本に需要があるぐらいかわいいけどなんかよくわからんコストバリバリ食うかわいい屋敷妖怪め!今はそういうのじゃねーんだよッ!」

魔将軍(かわいいって3回言った)

魔大臣(かわいい)

魔王「まあせっかく召喚したんだ。文字通り比喩でも何でもなく倉庫番しててもらおう。引きこもれて本望だろうよ」

刑部姫「やったぜ!適材適所がよくわかるマスターでよかった!」

魔王「ただしWi-Fiはない」

刑部姫「OH……」トボトボ

魔王「まあいい、10連なら★3ぐらいは出るだろう。他のサーヴァントは」


旦那「OH!its cooool!! 貴殿のような理解のあるマスターに招かれるとは私も幸先がいい!さぁさぁまずは麗しい命の果実を宿した子供達を、供物をささげ↓ぇ↑るぅのDeath!!!!」


魔王「あかんやつだこれ……世界征服したら子供は教育し直して少年を戦士に、少女をロングスカートのメイドにする計画がご破算しちまう」

破産「任されよ」

魔王「ぬっ!なんか強くはないが優秀そうなアサシンも招いていたか!ちょうどいい、まずはあのデメキンみたいな魑魅魍魎を————」

旦那「ささげ↓ぇ↑るぅのDeath!!!!」ボールドーン

破産「クラス相性!1」ドゴァァァ

破産「グフッ、無念」

魔王「しまった、今のは我の采配が誤っていた……すまぬ名も知らぬアサシンよ」

旦那「リュウノスケェェェ」シュワァァァ

魔王「!? えっ、いきなり出目金が溶けて消えた……この神代級の魔法は……まさか!」


オケアノスのキャスター「 キ ュ ケ オ ー ン を お 食 べ ! 」


魔王「うわぁ我の代よりもずっと昔からいるヤベー奴が来ちまった!どうしよう、このお方を使い魔として扱える自信がない!」

オケアノスのキャスター「キュケオーンをお食べ?」

魔王「えっ、や、やです……」

オケアノスのキャスター「キュケオーンを食べたいのかい?そうかそうか、遠慮せずお食べ」

魔王「やですってば!」

オケアノスのキャスター「私のキュケオーンを断った場合、お前は3日後に面白い理由で死ぬ」

魔王「面白い理由って何!?こわい!」

オケアノスのキャスター「ふふっ!キュケオーンだね!わかるとも!」

魔王「わかりましたよ食べます!食べればいいんでしょキュケオーンください!」

オケアノスのキャスター「お食べ?食べないとなくぞ!」

魔王「だから食べますってば早くください」

オケアノスのキャスター「たーべーろーよー!」バンバンッ

魔王「だから食べますってば!もしもし誰かいますか!頭の中に誰か!」

オケアノスのキャスター「ふふっ!キュケオーンをお食べ?」

魔王「なにこの魔女こわい……ちょっと、誰かこの人を厨房か何かに連れってあげて」


<さぁさぁこちらへ
<たべろよー!たべろー!
<だから食べますって
<キュケオーンをお食べ?
<食べるって言ってるでしょおおおんん!?


魔王「ようやく行ったか……総じてろくな英霊を呼べなかった、ガチャは悪い文明」

魔王「しかし弱ったな、戦力の補充もままならないか。正直高ランクのサーヴァントを呼ばなくては話にならんのだが———」

魔王「そうだ、ここは周辺の魔王に援軍を頼もう。向こうが同盟を組むならこちらも同盟で対抗すればいいだけのこと」

魔王「直ちに周辺の魔王へ下級の知らせを!あのヴァンパイアロードと戦乙女の首を総じて屠り、共に栄光をつかもうぞと伝えるのだッ!」

魔族の皆様「ハハァーッ!」





パチュリー「紅魔館の代表代理として引っ張り出されたわ。パチュリー・ノーレッジよむきゅんむきゅん」ドヴォツドヴォゲァ

魔王「めっちゃ吐血してらっしゃいますがあの……ポーカーフェイス保ってらっしゃるとこ大変恐縮なのですがその」

パチュリー「これはタバスコよ」

魔王「そうですか」

第六天魔王信長「わしじゃ!わしじゃよわし!みんなご存知、神性・騎乗絶対殺す人にして人智を超越した渚の第六天魔王ことわしじゃよ!」

魔王「あの……あれ?なんかくぎゅう…くぎゅうですよねこれ。あの、なんかちょんまげの魔王は」

第六天魔王信長「ほほう、名前表記をごまかしてませ魔王候補になってやったわしの誠意を無下にするとはのう。貴様もドクロになりたいようじゃな」

魔王「ごめんなさい」

神父「今晩は。麻婆をお探しとのことでしたので馳せ参じました」

魔王「いやあの麻婆じゃないです、必要なのは魔王なんです。さっきの人も魔王じゃないけど少なくとも麻婆じゃないんです」

神父「萎えたわぁ……。いや一応皆様は討伐対象なのだが正直もうめんどくさい」トボトボ

魔王「中年オヤジの仕事の泣き言かよ。はい、お帰りはこちらです」

パチュリー「頼って頂いたとこと申し訳ないけどレミィは今現在カリスマゲージを使い切って1頭身のマスコットになってるのよ。私もこの有様だからお役には立てないわ無休無休」

魔王「語尾から溢れ出る悲壮感!あの、いちおううちに協力して頂いたことにしますんで奥の客間で休んでください少ないけど報酬もお出ししますから」

パチュリー「忝い(ちょろいわこいつ)」

信勝「あっ、じゃあここは姉上の独壇場ですね!やったぜ姉上世界一!その敵将の首を打ち取った暁にはこの城は織田城と相成りますね!」

ノッブ「うーんこのうるさいマスコット……でもまぁそうじゃな。別に友軍を装ってハイジャックとかわしの時代でもよくあったし是非もないよね!」

魔王「速やかにお引き取りくださいお願いします」

信勝「ちぇー」スタコラ

ノッブ「ケチー」サッサ

魔王「ええ、最後の一人です。どうぞ」

ディアボロ「帝王ディアボロです。なんでもするので匿ってください」

魔王「お前のようなガリガリな帝王がいてたまるか。とりあえず部屋霞んで一晩休んでから出て行ってくれ」





魔将軍「申し上げます!門前に伝説の超ヴァンパイアロードと伝説の超プリンセスヴァルキリーが現れましたァー!」

魔王「ダニィ!?」

魔王「はわわわっ、どどどっどうしよううう戦力ろくに整ってないよおお」ムシャムシャ

魔将軍「じ、自分で自分を飲み込み始めた」

魔大臣「面白い死因になるから早く止めて」

魔王「うおおおぉぉどうしたらいいんだそもそもなんで!?何が目的なんだ!!」

魔王「ええい!こうなったらヤケだ、残ったこの割れた茶碗とおでんとファミチキを超融合し——————」



〜その頃の魔王城門前〜

ロード様「ここのパティシエが作るプリンが最高にうまいって話なんだが」

ヴァルキリー「へぇ、魔王城にしては殊勝な心がけではないですか。プリンを美味しく作れるパティシエに悪い方はいらっしゃいませんし、それを雇い入れる組織も最低限の良識は心得ているはずです」

ロード様「プリン万能すぎないか。それより我はおでんを食したい気分だ」

マジシャンズレッド「お待たせ致しました。魔王様がお会いになられるようです」

ロード様「えっ」

ヴァルキリー「はい?」




マジシャンズレッド「こちら、ファミチキinおでんにございます。あ、お茶碗のくぼみは箸置きです」

トニオ「ふわぁぁいらっしゃぁぁい!ようこそぉレストントラサルディー魔王城支店ヘ!ずっとお客さん来なくて退屈だったよぉ〜↑!何食べる?これねこれね!プリンって言うんだってぇ〜↑!」

ロード「なんか清々しいぐらいすんなり中に入れてくれたな」

ヴァルキリー「まぁ良しとすればいいじゃないですか。絶品なプリンですしおすし」



魔王(よかった……助かった……。ていうか元々プリン目当てだったんだな……なんか、ほんと取り越し苦労だった……)


コトッ


魔王「おや?こんなところにあの人形が……変だな、元の場所に戻しておいたんだが」

魔王「まあいいか。刑部姫にでもくれてやろう。かわいいし」

魔王「おっきー。駄賃がわりにくれてやる。ありがたくうけと」ガララーッ

刑部姫「」八”ァ———z___ン

魔王「お、おっきー!?こいつ……死んでいる……ッ!」

魔王「うなじに何か、『破片』が刺さっているッ 致命傷だ!これは助からない……誰がやったのか!探さなくては……ッ」

魔王「この人形は……ああ、もう必要はないだろうがくれてやろう。次召喚されるときはゴスロリロングスカートでお願いします」




ロード「うむ、なかなかに心地よい時間だった。トニオもさることながらだが、貴様もいい腕を持っているな」

マジシャンズ・レッド「照れますな☆」

ヴァルキリー「目当てのプリンはいただけましたしお暇しましょうか。あ、タダでというわけにもいきませんし、こちらお礼です。つまらないものですが」

トニオ「OH!シロイコイビトですね。ニッポンのお土産では観光客にこれが一番人気と聞いておりマス」


コトッ


ロード「おや?こんなところに人形が……ヴァルキリー、貴様の私物か。戦乙女がこのような少女趣味をしおってからに」

ヴァルキリー「いえ、確かに愛らしい人形ですが心当たりは。大方此方のお嬢さんのものでは?」

ロード「うむ。マジシャンズレッド、すまないがこれを持ち主に返しといてくれないか……」

マジシャンズレッド「」

ロード「寝てる……のか?」

ヴァルキリー「お疲れだったようで。トニオさんは厨房に戻ってしまいましたし……とりあえずここに置いておきましょうか」

ロード「そうだな。屋敷の住人が見つけて適当に処理するだろう」スタスタ




バタンッ



マジシャンズレッド「た……タスケ……」


パ ァ ン ッ


マジシャンズレッド「」






魔王「マジシャンズレッドが死んだ?そう、大方電池切れかなんかじゃないか?」

魔将軍「しかし刑部姫は殺されたのでしょう?何者かがここへ侵入している可能性も……」

魔王「しかしなぁ。ノーレッジ卿はあの有様だ。信長一行と神父はワイトが先ほど送り届けたとのことだったし、例の魔王と戦乙女はプリン目当てだそうじゃないか」

魔将軍「とは言ってもですなぁ……」



\ギャァーッ!!/



魔王「!?」

魔将軍「魔大臣!?どうしたんだ魔大臣!」バタバタ


バァーンッ


魔大臣「」┣¨ォーン

魔将軍「し、死んでる……!」

魔王「うなじを一撃……刑部姫と同じ手口……ッ!」

魔将軍「うっ、うわああああ!?」ダダッ

魔王「待て魔将軍!迂闊に動くんじゃァーないッ!」


\ウワァァー!!/


魔王「ま、魔将軍ンンンーッ!」

魔将軍「」┣¨ォーン

魔王「こ、こいつもか……!ば、バカな……一体どこから、どこから攻撃を受けているのだ……ッ!」



コトッ




魔王「 ! 」


人形「」

魔王「に、人形……!」

人形「」……

魔王「俺は、俺は記憶力に、さして自信はない……じいやの教えはみっちり一週間!受けてようやく覚えられる程度の頭だ……」

人形「」ゴゴゴゴ……

魔王「だがッ!それは!アインシュタインの数式や、そんじょそこらの東大生では理解の及ばない科学に、なまじ半端な覚悟で手を出してしまったが故の過ちだ!
   この魔王が!『つい先ほど刑部姫に添え置いた』物を忘却するなど!断じてないッ!」

人形「」ゴゴゴゴ………

魔王「お前か……いいや、質問ではない!これは確信だ!お前だッ!お前が殺したのか……ッ!」

人形「」ニフ” ニフ” ニフ” ニフ” ニフ” ニフ” ニフ” ニフ”………

魔王「お前は、何者なのだッ!答えろ、答えねば縫い合わされたその口を!引き裂いてくれるわァー!」グオン!!


          フッ


魔王「!?(き、消えた……いや、この影は……)上か!」バッ

人形「  私 は    メ リー  さ ん   今  『矢』を くれ た  あなた の  前 に   いる  の   」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

魔王「浮いてる……こ、こいつは……!こいつの言っている『矢』はまさか……DIOが語って聞かせた、『石の矢』! つまりこれは……————」

人形「私 の  名は 『メリー に くびったけ』私を 差し引 く ことは  でき  な い  。 私を 捨てた なら  代わりの 誰か が 捨ておかれる」

魔王「なんだ……何を言っている? 『差し引くことはできない』『代わりの誰かが捨て置かれる」……つまりどういうことだ……いや待て、まさかお前……!」

メリーにくびったけ「あなたは 所有者 所有者は メリー『だけ』に くびったけ 。 それがあるべき 真理。 それが あるべき 流儀ィィィー!!」ガサゴソ

メリーにくびったけ「第二の爆弾!!カタアゲェェェェェェェェェェェポテトオオオオォォォオ!!!!!」


カターゲ「チュ……チュミミミーン」


魔王「こいつは!こいつは私の所有物、例えばそれは隣人や友人、たまたま知り合った人物、『所有者』である私が『認識』した物すべてを例外なく殺す『スタンド』……ッ!」

魔王「それを!それを俺は!作り出してしまったッ!石の矢で!!まさにその最初の所有者たる俺が認識したすべてを消し去るつもりだ!」

魔王「俺が認識した『俺自身』という存在も含めて、全てェーッ!」


カターゲ「バックシマァァァーッス」バッグォォォオン


魔王「うおおおおおこのちっぽけなガラクタとスナックがァァァー!!」ドンガラガッシャァァァン




〜その頃のメリーさん〜

メリー「私メリーさん、今あなたの後ろにい……い……へっくし!」

メリー「うう、新たなパチモンがどこかで生まれたような気がする……」





魔王「………。えっ、生きてる」

メリーにくびったけ「どうして」

メリーにくびったけ「どうして私のスタンド攻撃で死なないんですか?」

魔王ヴァンパイアロード「どうやら間に合ったようだな……やれやれだ」

戦乙女プリンセスヴァルキリー「やっぱり白い恋人だけで済ませるのは忍びないですしね。けど杞憂だったようです、恩は返しますから……今、これから」

魔王「お、お前達……!」

メリーにくびったけ「……」

魔王ヴァンパイアロード「我は『DIO』に頼まれ盗まれた石の矢野所在を探っていたのだ。宿敵とは偶然道で鉢合わせたのでな、奢る金がなかったので、
            ここにトニオがいるのを思い出しあわよくばタダで済まそうと訪れたのだが…… どうやら、間抜けは見つかったようだ」

メリーにくびったけ「……」

メリーにくびったけ「私は」

メリーにくびったけ「私は生き残る」

メリーにくびったけ「何があっても生き残る」

メリーにくびったけ「私以外の所有物、全てを壊してあなたにとっての『唯一無地の物』になる……何があってもォォォーッ!」

メリーにくびったけ「あとついでに名前にメリーとサリーとマリーとつくやつも無条件に殺すァァァァァァ —————ッッッ!!!!」

魔王ヴァンパイアロード「! まずい、厨房に逃げ込んだ……のではない!魔王が言った通りの能力ならば、トニオを『始末』する気だ!本能で敗北を考えた奴は、消える前に一人でも多く殺す気なのだァーッ!」

戦乙女プリンセスヴァルキリー「早い、間に合わな—————!!」

魔王「と……トニオォォォォォォ—————ッ!!!!!」



トニオ「汚い人形を厨房に投げ入れるんじゃァァァrリマセンヨォォ————ッッ!!!」

メリーにくびったけ「ぐえっ」 メ メ タ ァ ァ 



魔王ヴァンパイアロード「」

戦乙女プリンセスヴァルキリー「」

魔王「」

魔王ヴァンパイアロード「我達は、一歩も厨房と外の仕切りを踏み越えていない。いいね?」

戦乙女プリンセスヴァルキリー「はい」

魔王「うん」

魔大臣「うす」

魔将軍「へい」

マジシャンズレッド「照れますな★」

魔王「…………」

魔王「生きてんのかい」





魔王ヴァンパイアロード「石の矢は危険なので破壊した。今度こそ我は帰らせてもらう、機会があればまた馳走に預かりに伺うとしよう」

魔王「はぁ、構いませんが今度は事前に連絡入れてくださいよ。マジややこしいんで」

戦乙女プリンセスヴァルキリー「その節はご迷惑をおかけしました。プリンのためなのでご容赦いただきたい」

魔王「この戦乙女魔王より魔王してない!?」

魔王ヴァンパイアロード「ところで、貴殿の名はなんという。ただ魔王ではややこしかろう」

魔王「あ、はい……」




        魔王「我の名前はエンポリオです」






.           ー 第6部 完 ー










ディアボロ「な、なぜお前がここに……ぎゃああああーーッ!」


   パ ァ ン ッ 


戸棚「」

戸棚「」ゴゴゴゴ…

戸棚「チュ…」ゴゴゴゴ……

戸棚「チュミミミィィィン……」ニフ” ニフ” ニフ” ニフ” ニフ” ニフ” ニフ” ニフ” ニフ” ニフ” ニフ” ニフ”………





End…




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最終更新:2024年04月11日 03:42