カオスファンタズマ Re:辺獄篇 隙間録ログ①

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― トレーニングルーム ―


ガァン、ガァン、キン、シュ、カァン、ザン、シャ!(金属のぶつかり合い、そしてレザーアローが顕現し飛翔する音、それらが入り混じる神速の場にて一人の少女が鍛錬として、ひとりの男と剣を交えていた)


葉月恋「ハァ!(細身の近未来的なアーマーに身を包み、武者のように立ち向かう。太刀を振るい、レーザーアローの射出機を本物の弓矢でそうするように構え)ビュン! (三連、射出) 」

剣仙・一心「(CROWNEDにおける七位。次元すら渡り歩く剣聖。葉月恋の願いを聞き入れ鍛錬として剣を振るっていた)ガァン、ガァン、ガキン!(弾く、弾く、ひたすら弾く。遠距離攻撃も近距離攻撃も、あらゆる間合いも関係ない。ただそつなくひたすら弾いていく)……どうした。息が乱れておるぞ? それで敵に勝てると思うか? 」

葉月恋「ま、まだまだ!(ダメ、1時間も動いていたから、眩暈が……)でも、諦めません。負けるわけにはいかないんです。ここで止まるわけにはいかないんです!(レーザーアローを引き絞り、一心の額に狙いをつける)やっ! 」

剣仙・一心「ヒュン(首を傾け、レーザーアローを回避)ヒュン!(一気に肉薄。刀を振り上げ唐竹割りを繰り出そうとしたが)ぬっ!!(途中でやめる。その代わり彼女を抱きかかえ、支えた)……気を失ったか、小娘が無茶をしよる……(トレーニング中止。待合室のソファーに寝そべらせ、自身は近くの床に座り瞑想。しばらく待つ) 」


夢をみた────


歌を歌って、踊って、笑って────


でもいつからか、手に持つのはマイクではなく────


"戦う道具"になった────


歌は号令に、踊りは戦技に────


喝采は断末魔に、ドレスや化粧は、返り血に────


スクールアイドルは、戦乙女に。スクールアイドルは戦女神に。私たちスクールアイドルは、血の上でこそ……輝く────


葉月恋「……ん、夢かぁ。なんだか、凄く、楽しかったような。(身を起こすも現実感がなく、ややぼんやりとした感覚の中で周囲を見渡していた。そして見覚えのある座り姿に目を見開いていく)……あ、一心殿。これは、お見苦しいところを!(アセアセと) 」

剣仙・一心「……(葉月恋に背を向けるようにあぐらをかきながら、買った日本酒を飲み)うなされておったな。楽しい夢ではなかったか?まぁ、夢など大抵ろくでもない。 」

葉月恋「…昔を思い出していました 」

葉月恋「…昔を思い出しておりました。まだ、舞台で歌や踊りをしていたあの日。でも、いつしかワタクシたちは武器をとるようになりました。それが、後続にできる貢献であると。 」

葉月恋「いつしか大戦にも参加して、でも、仲間の多くが────。あぁ、いえ、すみません。このようなこと人様に聞かせるべきではないのに。 」








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最終更新:2025年07月02日 22:53