警備隊ライダー『ぐ…ッ……こいつ……とんでもない、強さだ…… ハァハァ……誰か、奴を、止め………ガクッ… 上層部に、連絡……を……ガ……(第二区画某所。そこでは既に黒素体を纏った粛正班の部隊が壊滅状態に陥り、至る各所で数十名が伸びていた。地面や壁には戦いの痕跡が苛烈なまでに残っており、ここで騒然たる何かが起こっていたことを物語っていた――――)』
黒衣の戦士「―――――フン、つまらん…!(最後の一人の首を掴み上げ、もはや抵抗心がへし折れて満身創痍となったその者を乱雑に投げ捨てる。トドメをさす気申せるほど脆弱な輩だと判断しているのか、周囲に転がっている者たちはみな死亡こそはしていないが虫の息であった)……やはり待ち伏せなど性に合わん。こうなったら俺自ら強者を探しに――――――(口元を覆う黒衣をぐいっと手繰りながら踵を返そうとした、次の瞬間――――) 」
黒衣の戦士「――――――― ! (何かの気配を感じ取ったのか、鋭く背後へ振り返る)……来るな…「何か」が…!今までの弱者共よりも遥かに強い気を持った、「何か」が……!(後方に広がる闇を鋭く見据え、感じ取った気配の正体が目の前に現れるのを待ち続けるようにそこに佇む――――) 」
キャロル「 ┣" >> 同じ道を選んだ それだけのはずだった << グ ォ ン ッ (ガンガー走りで迷宮の道を通らずに壁をぶち破り乱入!お前何なんだよ!!) ふっふっふ、お前の命もあと数時間で今!!ほろびる!!!!!!(ハンマーを振り下ろし念入りに警備隊ライダーに引導を渡す。しかもクリティカル発生) 」
警備隊ライダー「ゲハァ!?!!?!?!??!(思いがけぬ乱入者の一撃を受けて無様にも大の字に壁にめり込んだのだった!) 」
リム「南無三(キャロルにぶっ飛ばされめり込んだ警備隊にバナナをお供えする…のはもったいないので自分で食べ始める) 」
黒衣の戦士「……そうか……お前たちのような女二人が… だがこの"気"…間違いない。お前たちか感じるぞ…『戦闘民族』の"気"が…!ククッ…やはり俺たちのような輩は、巡り合うようにできているのだな…(黒衣の内側で口元が微かに緩む) 俺の相手に相応しい…お前ら、俺の相手をしろ。断っても無駄だ。完膚なきまで叩きのめし、嫌でもその本気を見せてもらうぞ…! 」
キャロル「こいつ何言ってるんだ。(黒衣の戦士を指差しリムの方を見やる) ナンパ?最近こういうの流行ってるん? 」
リム「違くない?アンタ色気ないし(辛辣) 」
キャロル「ンアアアアアアアアア~~~~~~~~(嗚咽) 」
黒衣の戦士「ようやくだ…ようやく強き者と拳を交えることができそうだ…――――― ッ ハ ァ ! ! ! ( ド シ ュ ゥ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ン ッ ! ! )(全身の内側より金色のオーラが迸り、漆黒の髪が金髪に染まりゆく)バチッ…バチバチィ…ッ……!(よく見ればその全身に稲妻が迸っている) 」
黒衣の戦士「お前らほどの"気"の持ちようなら初歩の小手先などいらん。初手から「2」で殴らせてもらうッ!!いくぞァッ!!!( ド ォ ゥ ン ッ ! ! )(稲妻を纏った拳で砲弾が如く飛び出し、キャロルとリムの両者に向かって勢い良く殴りかかる。回避によって空ぶった拳は電脳空間の地盤を大きく抉り、ノイズが衝撃として走った) 」
キャロル「 チ リッ (ほぼ条件反射。反応の遅れた理性に相反し素早く体を動かしたのは本能。上体を反らし"2段階上限突破"で放たれた拳を余裕を持って回避したはずだったが、頬に斬撃痕が刻まれ赤が吹き出る。 冷静に、眼球だけが飛沫を目で追う) おっと、久しく見るタフガイだぜ。(両腕を地に向け垂らし、上体を左右に揺らす。ゆったりとリラックスをしたステップ。部に造詣が深いものであれば理解る。これが術理に基づく構えだと) 」
リム「 グ ゥン ッ (繰り出される台風が如き一撃に逸早く揺れ動く草花のように、胴体が右へ揺れてキャロルと別たれるように稲妻を纏う拳から免れる。可憐にはためく赤いポニーテールの先端が、電流によって掠れて僅かに燃やされていたことに小さく舌打ちする)……ああ、めんど。だから男は嫌いなんだって。( ス …―――― キ ォ ン ッ … ! \ Awaking / )(赤い指輪を胸部の円形端末に翳すと端末が赤く発光し始める) 」
リム「――――――――― " 変 身 " ――――――――― 」
リム「 \ Granata / ( ボ オ゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛ … ド ォ ゥ ン ッ ! ! ! )(身体から弾けるような焔を纏い、暴発。鮮やかな蛍火が周囲を飛び散っていく) バ サ バ サ … ! (散り散りとなった光が背面へと集束し、やがてそれは漆黒のマントへと形成されていく) フ ワ サ ァ … ! (鮮やかな赤髪はより艶味を輝かせ、暴発による風圧で僅かに靡いていた) 」
黒衣の戦士「……"構えた"か。(ようやくその気になった両者を鋭く見据え――しかしてその目は敵意よりもどこか嬉々を孕んでいるように――て自らも武の構えを維持する) ……さあ、闘るぞ。命と魂を賭けた全身全霊の闘いをなァッ!!!(全方位に爆発的に放出した気を高め、拳を掲げながら突撃していくのだった――――) 」
キャロル「よっぽど"クソゲー"だったみたいね、かわいそうに(爪先で床を叩く。初めは1秒に2度、次に1秒で5度、次に) ヒュ ッ (10、1秒間に床を叩き跳躍。大気をすり抜け、黒衣の戦士と真っ向から、眼球と眼球が衝突する寸前までの間合いに踏み込み、燃え盛るブロウを振り炙った)―――――ようこそシティ派<マイテイ>の世界へ、遊ぼうぜ 」
最終更新:2025年05月18日 21:21