カオスファンタズマ Re:辺獄篇 隙間録ログ②

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― カーディナルゾーン・ゲート口前 ―




攻略組が、オーディエンスだった者たちがゲートへと進んでから暫くの時間が流れ……
既に、この場には人影が消え去って久しい。
煌々と輝き続けるネオンライト達だけが、虚空を照らし続けている


――――唐突に、その"空間"に、ほんの微かな亀裂が走る。
中空に表れたそれは、少しずつ空間を割り広げて広がって行き……
そう時間が掛からないうちに、巨大なトンネルの様な「穴」、そして複数のワームホールが開いた。


謎の忍者「――――――ザッ……ザッ……(身体の多くの部位を人工物に置換し、覆面で顔を覆った大勢の忍者達が次々に「穴」の向こうから現れ、周囲を警戒しながらゲート口前へと降り立つ。魔界の秘密結社、『燐塊』の忍者達だ。) 」

サイラックス「(謎の忍者達に続き、ゲート口へと降り立ち)―――――サブ・ゼロ様の仰っていた通りだな……ゲートが開いたと同時に、仕掛けられた『バック・ドア』も起動し、こんなにも容易に此処まで来ることが出来た 」

バラカ「だが、一個の軍勢として辿り着けるのは此処まで……情報通り、この先のワームホールは複数に分岐している様だな(サイラックスに続いて、「穴」から現れ……眼前の複数のワームホールを視界に捉え)……まあ、行った先でやるべき事は変わらん。我々の目的は、この世界の"殺 戮" なのだから(両腕から骨の刃を伸ばして威嚇する様に鳴らし、割けた口の両端を吊り上げ、凶悪な笑みを浮かべる) 」

レプタイル「やるべき事が分かっているなら、楽しく喋っていないでさっさと進もうじゃないか。まだ我々の他にも軍勢が残っているんだ。それに……単なる殺戮じゃない。「エゼルターム」としても……これは、後方攪乱という立派な作戦だ。精々、楽しもうじゃあないか(忍者達を引き連れ、サイラックス達を追い抜いてワームホールへと向かう) 」


此処は既に、攻略組が去った後の箱庭。
そこに残ったプレイヤー達を狙うエゼルタームの狩人達が、次々にワームホールへと侵入していく……


―――ただ、"殺 戮"という目的のためだけに。












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最終更新:2025年07月30日 16:39