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世にも奇妙な欲望編

()にも奇妙(きみょう)欲望編(よくぼうへん)


閑散とした地下街《グレイゾーン》。
かつて栄えていたこの地下は時代と共に廃れ、多くの歴史と謎を遺してきたという。
そんな場所に踏み込んだ迷い子たちが、地下に隠された謎の片鱗に触れようとしていた―――

+ 過去ログ
― グレイゾーン ―




某日 某都市 ―― 高層ビル群が立ち並ぶ大都会には日夜問わず多くの人々がひしめき合い喧騒する。
その眼下のアスファルト…亀裂よりも小さな小さな罅割れの遥か向こうの真下へと延びる影が導くのは
湿った空気とか細く反響する足音だけが静寂を貫く薄暗い空間。地下である。


陽光に照らされた地上の下に広がる影の世界。アンダーグラウンド。
かつては地上のような活気もあったが、地上の都市発展に伴い人足が減少。
年々人気はなくなり、ここに踏み込む者も珍しいほどとなっていった。


意固地な老舗。居場所を追われたホームレス。治安組織の目を掻い潜りたい怪しい商人。
あるいは闇よりも深く暗い事情を抱えた何者かだけが秘かに往来する閉鎖空間にも近い場所。
灰を被る者たちの最後の楽園。それが―――――


テツヤ「――――まあ、俺は割と居心地良いと思うけどな。こういう場所も。(リサイクルショップ「ジャンクション」二代目店主の青年は、今日も行きつけのジャンクショップで目ぼしい入荷商品を手にしようと、この地下街『グレイゾーン』に赴いていた) 」

ジャンク店長「最近じゃおめえさんのような若もんも徐々に増えてきたというか…目に付くようになってきてなぁ… まあ情勢が情勢…昨今は生活するだけも世知辛い世の中になってきたもんか、若い奴らもこの地へ来ることも多くなった傾向にある。 」

ツヤ「へぇ。けどこんなところに何しに来るんだろうな。新しい店ができた噂もねえし。 今更こんな湿気たところに店を構えるようなもの好**ないだろうが… まあ、俺なら二号店を構えるなら案外こういうところがいいかもしれないけどな。 」

ジャンク店長「それはつまりワシの店を継いでくれるということか? 」

テツヤ「ジジイの店を継ぐのは一度だけでいいんだよ。おやっさんはできれば長生きしてくれ。 」

ジャンク店長「あいや肝に銘じとくよ。いつも贔屓にありがとなあ。また例の配線を入荷したら連絡するからな。 」

テツヤ「ああこちらこそ。また来るよ。 」

ジャンク店長「……ああ、ちょと待て。お前さん、ここに来るのは実に数か月ぶりじゃろうて。なら一応忠告しておくが…「狸」には気ぃつけな。 」

テツヤ「狸…?ついにそんな野生までこんなとこに潜り込んできたのか…?そんな狂暴でもあるまいし… 」

ジャンク店長「いやこれが実に狡猾な狸でな。ここにすんどる奴らのほとんどがそいつにいろいろくすめられてるとな。この狭いようで広い地下街じゃ。すばっしこいあ奴は細道を駆使して逃げ切ってしまう。帰り道は十分気ぃつけな。 」

テツヤ「はぁ…まあ、うん、わかった。(半信半疑に首を傾げながら踵を返していく) ……さて、と…配線はなんとか手に入ったし…このまま帰ってシステム調整する………前に…せっかく久々に来たんだ、あそこの立ち食いそばでも食っていくか。ばっちゃん元気してっかな。あそこのかき揚げが絶妙にうめーんだ。(独り言を呟いては舌鼓を打ち、往来客も非常に少ないシャッター街の薄暗い通路を歩いていく) 」

テツヤ「(あれ…そういや俺今所持金いくらだっけ…?)(歩きながらポケットをもぞもぞとまさぐり財布を取り出そうとするが―――) 」

野生の狸…?「シュババッ!(だがそこに!なんと!あろうことか!あの!噂の盗人狸が!現れた!)タッタッタッタッ(テツヤの財布を口にくわえた小動物がはしこい動きで通路の隅に沿って駆け出していく) 」

テツヤ「 Σあ゛?! (瞬きのタイミングで手元から財布がすっぽり抜けた落ちたように消えたと同時に、その手元を覆うように一瞬飛び込むように横切った影の着地点へ振り替える)た、狸ぃ…!?おやっさんの言ってたやつってまさか…こいつか…!?でもありゃあ…タヌキというよりはアライグマのような気が……ちょま、待てよおい!!(慌てて追いかけていく) 」

野生の狸…?「シタタッタノター(財布を加えて三千里…くらい走り抜けるかのような軽い身のこなしで更に入り込んだ細い通路へ鮮やかにカーブ。空っぽの瓶ビールを入れた箱の山積みを囮にジグザグに駆け抜けては路上でうつぶせに寝ているホームレスの男性の背中を橋渡り、半開きのシャッターの中へと逃げ込んだかと思えば反対側の穴から飛び出して遠い彼方へと姿を消した―――) 」

テツヤ「 ゼィゼィ… くそ…あの野郎…早すぎんだろ…ゼィゼェ… スケボーは地上に置いてきてしまったし…orz (ついに逃げ切られてしまい膝をつく)……けどな…こんなこともあろうかと財布の中にはGPSチップを入れてある。同期してあるスマホ上でいつでも場所を特定できる。(スマートフォンを取り出し専用アプリを起動。地下街の広大なマップが詳細にアナライズされ、財布と思わしき座標が上下左右に動いているのが見えた) 」

テツヤ「……なるほど…B3Fへ逃げ込んだか…そこに巣窟があるのか… 行ってみるか。(スマホを片手に追跡を再開する) 」


一方その頃、ネットカフェ「ハニーポット」では―――


青峰大輝「(そして俺は・・・・青峰大輝だ・・・・ この間のオーシャンキャブ株式会社の騒動で 会社が経営難になってしまって・・・・なんだか居心地が悪くなった俺は会社を辞めて・・・・今はは就職活動中だ・・・・家を追い出されたから住所不定だが、へへっそんな俺は街中のネカフェを行き来している・・・ここは噂を聞いてやってきたが、噂の通りなかなかに安くて最高だ・・・!完全個室だし、クソうるさい爺どものイビキに悩まされずに寝られるし・・・・ネット環境もばっいりだ!) 」

青峰大輝「うっ!!!(そして俺は・・・・日雇いバイトで稼いだ金でワンデイプランの料金を更新し・・・いまはもうここに4日ほど住んでいる・・・・!なかなか快適じゃねえの・・・・!そして俺は今日もえっちい動画で欲望を震え上がらせるのだ・・・・!)ハアハア・・・・!そういえば・・・・昨日見た動画がいちばんよかったな・・・・なんだったか忘れちまったし・・・履歴を遡ってみるか・・・・・? 」

青峰大輝「あれ・・・?おかしい・・・・・!このパソコン・・・・おかしいぞ・・・!俺はずっとこの部屋にい続けて、24時間が経過する前に料金を更新して居座り続けている・・・・!つまり、パソコンはずっと俺が触り続けていて・・・・俺が見たえっちい動画の履歴が残っているはずなのに・・・・ねえ・・・・!なめてやがるな・・・・・?)なめてんじゃねえぞおおおおおおおおおおおお!!!!!(左腕でパソコンを殴りつける) 」

青峰大輝「・・・・・(そして俺は・・・・パソコンを殴ったことが店員にばれてしまい・・・・ついに出禁になってしまったようだが・・・・どうせネカフェ生活できるくらい金がある俺に嫉妬でもしてんだろ・・・・!ふざけてんじゃねえぞ・・・・!!)チッ・・・・!こうなったら次のネカフェを探す前に・・・・どっかその辺の居酒屋で酒でも飲むぜ・・・・・!梅チューハイとか・・・あればいいがな・・・・ 」

野生の狸…?「シュババッ!(そこに!颯爽と現れる!野生の狸!否、アライグマ!盗む!青峰の財布も!)タッタカターノター(加えた財布を起用に背中のミニバックに放り込み、青峰に振り返る間もなく逃げ出していく) 」

青峰大輝「なーーーーーーーーーっ!?テメェやりやがったな!!!!!俺の財布にはスーパーカーが買えるぐらいの大金が入ってんだ!!!それがなきゃ・・・・俺は今日寝泊まりできるネカフェに泊まれもしねえし、ルビィちゃんの推し活に貢げねえし・・・風俗にもいけねえ!まてごらああああああああああああ!!!!!(追いかける) 」


― グレイゾーン・B3F ―


テツヤ「……ここか…(GPS反応が最後に示した先にあったのは一件の店舗。その入り口前で立ち止まる)……アンティークショップ…?とてもさっきのアライグマがいるとは思えないくらいの場違いな場所だと思うが…(もう一度スマホ画面と見比べ、確かにこの店を示していることを再確認する) 」

青峰大輝「ゼェ、ハァ・・・・!クソッ・・・・ネカフェは追い出されるし・・・タヌキに財布は盗まれるわ・・・・ひでぇ一日だぜ・・・・・!ん?なあ、アンタ・・・・!この辺で・・・・タヌキを見なかったか・・・?そいつは俺の財布を盗みやがった!!!GT-Rみてぇな速さで逃げ出してよお・・・・このままじゃ俺は今日からホームレスになっちまう・・・・!そんなのはごめんだぜ・・・・!(テツヤに) 」

テツヤ「ん…?ああ、どうやらあんたも被害者か…俺もその一人だ。(すげぇ号泣してんじゃん…財布盗まれたのがそんなにショックだったのか…?)だがまあ、もしかするとだ…その狸?がこの店の中へ逃げ込んだかもしれない。まだ確信は持てないが、俺の財布に入れたGPSがここに反応して―――― 」

青峰大輝「なに!?あのクソ狸はここにいるんだな!?とっ捕まえてぶっころ…ぶっつぶしてやろうか!!!(ドンドン!と店のドアをたたく)おい!!出てこいクソダヌキ!!おとなしく俺の財布を返さねえとテメェを狸鍋にしてやるからな!!!俺が数えるまで出てこないとこのドアぶち抜くからな!?いくぞ!?3!!2!!1!!でてこーーーーーーーい!(ドアを蹴り破る) 」

テツヤ「(せっかちもいいとこだよな最近の若い学生って) 」


.>>>ドゴーーーーーーン!!!<<<(青峰がドアを蹴破ると同時に、ドアの向こうからバネのついたグローブが飛び出すトラップが発動!殴りこもうとする青峰の顔面にグローブのパンチが直撃し、彼を外へ殴り飛ばした)


青峰大輝「んぶうううううううううううううう!!!!!(トラップ用のグローブに殴られ、ゴロゴロと倒れていく)グッ・・・・・!!痛ぇ・・・・チキショウ・・・・!!!親父にも殴られたことねえのに・・・・!!どうせ殴られるならメスガキのほうがよかったと思うぜ俺は・・・・・!(ボロボロ涙を流しながら) 」

テツヤ「(最近の学生って余計な一言二言多くないか…?この男子学生だけなのか…??)お、おい…大丈夫か?立てるか…? 」

―――― ちょっと~!勝手に入り込んでこないでよね~!「ただいま準備中」って看板観てないの~!?(ぎぃぎぃと揺れる半開きのドアの向こうから若い少女の期庵声が響き渡る。びよんびよんと跳ねているグローブを小さな手で押しのけ、店員と思わしき少女が彼らの前に姿を現した) 」

浮波柚葉「まったくぅ~…どちら様ですか~?言っておきますけどウチはエウリアンはお断りだって何度も……あれ…??(店内から現れたのは赤毛の三つ編みをした女子高生の少女。黒いセーラー服の上にピンクのカーディガンを羽織り、ブーツ特有の足音を鳴らしながら踏み込んでくる。初見からあまりよくない対面と思われたが、倒れ込んでいる青峰の姿を見てきょとんと表情が一変する) 」

青峰大輝「なっ・・・・!?お、おま・・・おまえ・・・・・!柚葉か・・・・!? 」

浮波柚葉「……うっそ~…誰かと思ったら…大輝じゃん!うっそなんでぇ!?最近ぜんっぜん学校来ないからちょっと心配していたのに…なんであんたがこんなところに…!?(心底驚いたように口元を手で覆う) 」

青峰大輝「それは・・・こっちのセリフだ・・・・!俺が不登校なのはいつものことだし今更何言われても気にしねえが・・・・どうしてお前がここにいるんだ・・・!?そういやお前・・・実家はどこなんだと聞いてもいつも適当にはぐらかしていたが・・・・まさかここに住んでんのか・・・・!? 」

テツヤ「……なんだアンタら、知り合いなのか…? 」

青峰大輝「ああ・・・・こいつは浮波柚葉・・・・俺が通っている高校の・・・同じクラスメイトだ・・・・ 俺は部活がダルくて学校をよくサボっていたが、帰り道に俺が本屋でジャンプを読んでいるといつもちょっかいをかけてくる奴なんだ・・・・ 最初はうぜぇと思っていたが、今でもだいたいうぜぇ奴なんだ・・・・ 」

浮波柚葉「ひどくなぁ~い!?ねぇ、ひどくなーい!?人がせっかく心配してあげてんのにぃ~! だいたいいつもどこかの誰かさんがサボってばっかいるから気利かせてこっそりカバンに宿題のプリントとか友達からもらったお菓子とかおすそ分けしてあげてんのにぃ~?ひどくなぁい?ww 」

青峰大輝「ぐっ・・・・!(だが・・・・こいつはよく見ると結構可愛んだ・・・・うぜぇ奴だが・・・ちょっと可愛いやつだから憎めねえんだ・・・・!ハッ・・・!もしかすると俺・・・いつも本屋に立ち寄ってんも・・・こいつがいつもみたいにちょっかいかけてくることを期待して・・・?俺はひょっとして、柚葉のことを意識しているのか・・・・?)(顔を赤らめてしまう) 」

浮波柚葉「まあ大輝のおバカさんがこんなところでうろついてんもまあ不思議じゃないか…あーあー…あんまり知られたくなかったんだけどしょうがないかぁ~… そうだよ、ここが家(うち)。ようこそアンティークショップ『奇奇怪怪』へ~♪……っていっても、諸事情でずっと営業休止中なんだけどね。だから看板ぶら下げてたのに、大輝のバカったら何も見ないで乱暴にドアを開けようとすんだもん。地下街(ここ)の治安あんまし良くないから店内にトラップをいくつか仕込んでたんだけど…まさか無様にかかっちゃうなんて…プークスス♪ww 」

青峰大輝「なっ・・・・違えよ!!俺はただ・・・・俺の財布を盗みやがったドロボータヌキがこの店に逃げ込んだかもしれねえって、こいつが教えてくれてよ・・・・(テツヤを見ながら) 」

テツヤ「あー……まあ、その、なんだ……そういうわけだ…(アウェイ感に気まずそうに後頭部を掻く)俺もその狸に財布を盗まれて…おそらくだがそいつがこの店の中に逃げ込んだのをGPSで特定してな… なんか身に覚えないか…?もしかするとアンタもなんか盗まれるかもしれねえぞ。 」

浮波柚葉「……その狸っていうのはさぁ――――― 」

野生の狸…?「 ヒョコッ (柚葉の右肩からひょこっと顔を出す) 」

浮波柚葉「 「かまちー」のことだったりぃ? (ニヤニヤ♪) 」

青峰大輝「なーーーーーーーーーーーー!やっぱりここにいたかテメェ!!許さねえ!!!!俺の財布を返しやがれ・・・・・今すぐにだ・・・・・!さもないと俺の欲望が柚葉に向けられるかもしれねえぞぶげええええええええええ!!!!(再び飛んできたグローブに殴られる)二度もぶった!!お袋にも殴られたことねえのに!!! 」

テツヤ「うおっ(いきなり顔を出した例の狸にぎょっとする)……ああ、そういう…なるほど君が飼い主だったのか…だったら話が早くて助かる。悪いが、俺たちの財布を返してくれないか…? 」

浮波柚葉「や~ごめんごめん!悪気はなかったんだよこれでもさ…!ごめんねぇ~…ウチのかまちーが勝手に盗んじゃってぇ~。(申し訳なさそうに二人に財布を返却する)あっ!お金は盗んでいないよ!ちゃんと確認してみてね!かまちーがよその人から財布を盗んでくるのにはちょっと理由があってねぇ… 」

テツヤ「うんまあ…ちゃんと返してくれるならいいんだけどさ…(ほんとだ…多分だけど減ってはいない…はず…)…ここで店をしている俺の知り合いのおっちゃんたちも迷惑被っているらしいが…なんか事情でもあるのか…? 」

青峰大輝「おっ、へへ・・・・!ちゃんと帰ってきたな俺の財布・・・・!今日はこれでオプション付けまくって欲望吐き出してやりまくるぜ・・・・! 」

テツヤ「(今学生っつったよな…?未成年だよな…??聞かなかったことにすべきなのか俺は…???) 」

浮波柚葉「……実はね……あ、でもその話をする前に…もう大輝にはバレちゃったし…ウチがどういうお店なのか知ってもらおうかな…♪まあ立ち話もなんだしさ、入ってよ!ほらほらっ! 」


― アンティークショップ「奇奇怪怪」 ―




青峰大輝「ここが柚葉のお店か・・・・おい・・・でもなんかよお・・・・?なんか薄気味悪い気がするな・・・・?なんか寒気もするしよ・・・・・これならさっきのネカフェのほうが断然よかったぜ・・・・ 」

浮波柚葉「人がせっかく入店させてあげたのに酷い言われよう~!大輝ってばデリカシーなさすぎじゃな~い?……まあでもぉ~?そう感じられるのは悪い気がしないというかぁ~?だってウチのお店、そういうコンセプトで売っているんだもーん♪ 」

テツヤ「…リサイクルショップを営んでいる身としては案外こういう店は好みではある。 だが確かに…なんだか妙な気配というか、肌身を刺すような冷たい空気感というか…そういうのはうっすらと感じなくもないがな… コンセプト…ここはただのアンティークショップじゃないのか…?(不思議そうに店内を見渡しながら) 」

浮波柚葉「表向きはね!だけどこのお店の正体はねぇ~…――――――― ホ ラ ー ハ ウ ス なんだよぉぉぉおおお~~~~?(青峰の背後へ静かに回り込み耳元で脅かすように囁いた) 」

青峰大輝「うわあああああああああああああ!!?なっ・・・・脅かすなよ柚葉・・・・!!さすがの俺もびっくりするだろ・・・・いろんな意味でよ・・・・(柚野の声が・・・近い・・・・・!ぐっ・・・・俺の欲望が起立するかと思ったぜ・・・・これは・・・・ある意味怖いかもな・・・・・) 」

デビルマン「お店入ルマーン!(ホラーコンセプトにデビルイヤーが凍りつく) スマーン!!(帰る) 」

浮波柚葉「 ♪ (青峰の分かりやすい反応に愉快気にほくそ笑む)まあ半分は冗談なんだけどね…♪あ、そういえばそっちのお兄さんには自己紹介がまだだったね!「浮波柚葉」、気軽に柚葉って呼んで♪それで、こっちは相棒の「かまちー」だよ!改めて「奇奇怪怪」へようこそ~♪よろしくねぇ~♪ 」

テツヤ「……栗藤哲哉だ…俺のこともテツヤって呼んでくれ。(アライグマを飼っている奴なんて初めて見たな…)(かまちーにも視線を落としながら) 随分不気味な雰囲気を匂わせる店名だな…本当にホラーハウスっていうんならぴったりな落としどころだが…ここはどういうところなんだ…? 」

青峰大輝「テツヤっていうのか・・・俺は・・・青峰大輝だ・・・・ 今は訳あって家を追い出されちまってな・・・・それも、推しのルビィちゃんに貢ぎまくったせいで親から愛想つかされてしまったせいだが、そんな俺はこの間オーシャンキャブ会式会社でタクシーの製造工場で稼ぎまくったが、そこにシャドウフレアって連中が押しかけてきていろいろあって俺は新しい職場にもいられなくなっちまって・・・・今はネカフェを転々としているところだ・・・・ 」

テツヤ「(訳ありすぎるだろ。本当に学生なのか…??) 」

はらぺこあおむし「あ、すみません(退店するデビルマンとぶつかり、残業代のコインを落としてしまう) 」

浮波柚葉「ふっふーん♪ここはね…世界中のありとあらゆる都市伝説を取り扱うオカルト研究会の隠れ家なんだ~♪この混とんとした世界にはびこる多くの奇妙な事件や現象はもちろん、この地下街だけでも様々な謎が多く転がっていて…その真偽を確かめるために日夜暗躍?活動?しているんだ~♪どう?おもしろそうでしょ?もちろん、このネット社会では某ワ〇ップジョルノよろしくバズりたいがためにデタラメな情報を拡散している人たちもいるけれど…ウチは嘘偽りのない、できるだけ確証的な事例にフォーカスを当ててるんだよ。 」

テツヤ「オカルト研究会か…いいな、そういうのはロマンがある。古物を取り扱う俺としても、曰くつきの品を買い取ってくれという客の相手をしたことも何度かあったが、知り合いの霊媒師経由でお祓いをしてもらったこともあったか… そういえばこの地下街ともだいぶ長い付き合いにはなったが、意外と知らないことも多々ある。おやっさんとの雑談でたまにその手の話を小耳にはさんだこともあったな。(腕を組みながら感心するように頷いている) 」

岸辺露伴「おいおいおいおいおい、おいおいおいおいおいおいおい……!聞き間違いかな?風呂から上がって爆音で聞こえる雑音が、実際のところは耳穴の中で燻ってる湿った耳垢だったっていうぐらいの聞き間違いかな?『確証的な事例にフォーカスを当ててる』だって?うちの担当編集でもそんなデマは言わないぜ、特に、オカルトなんていうリアリティの全否定を肯定するあべこべなジャンルではね(ぬるーっとジョジョ立ちをし引き戸に併せてスライド移動してくる) いいかい、情報は鮮度が大事なんだ。ある程度でも、立証されたオカルトなんてのは死にかけの情報、つまり記録さ!ある程度でもね! 」

青峰大輝「オ、オカルトって・・・・お化けとか、そういうやつだろ・・・!?ば、ばかばかしいぜ・・・・俺はそういうのは信じねえんだ・・・・ 」

岸辺露伴「そして僕は岸辺露伴、漫画家さ。悪質なクレーマーじゃぁ断じて無い。ここに来るまでにバスを何本乗り降りする羽目になったと思う?取材に投資は惜しまないが、それは情報源が声を発さないからだ、ハズレでも僕が勝手に押しかけたんじゃァない!だが!この店は生きた『リアリティがあるッ!』と売り文句にしたから!君たちにとっては預かり知らぬであろう時間と金と労力を費やした!それだけ面白い情報とリアリティを重視しているからだ!この岸辺露伴が**(確認後掲載)で帰ると思うなァーーーー!! 」

浮波柚葉「そう言ってるけど大輝、さっきからあんたの右肩に白い手が乗っかってるよ?? あら、岸部先生いらっしゃ~い!漫画家のお客さんなんて初めてかも~♪その感じだと…どうやらネタ探しってやつ?いいねいいね! 」

青峰大輝「うわあああああああああああ!!!?お・・・・おい・・・・・!!脅かすなと言っているだろ・・・・!!はっ・・・・はっ、そんな馬鹿なことが・・・・あるはずがねえ・・・・・!(ビビッて涙目になっているようだ) 」

浮波柚葉「wwwww(青峰の反応に笑いを堪えている)……ああ、ごめんごめん…!でね、本題に戻るんだけどさ…実は今、ある調査を行っているところなんだー。それが…「呪いのコイン」のお話…♪ 」

テツヤ「(これまたアクの強そうな客人だな…)岸辺露伴…?聞いたことがあるような…ないような……すまねえ、漫画はあまり読まない質で… 呪いのコイン…?いかにもな話題が出てきたな。 」

岸辺露伴「ふん、『呪いのコイン』というお題目だけなら『他所』で腐る程拾ってきたさ。御存知の通り取材(無給)だからね。ギャンブル依存者が自身のツキと読みの甘さをたった一枚のコインになすりつけた笑い話が誇張され階段となった『破産コイン』、片やエルナンコルテスが持ち帰ったとされる先住民の流血を纏う『インカの財宝』とか、ね。 そんなかび臭い、地下室で50年間眠らせたチーズみたいな話をこの岸辺露伴にするんじゃぁないだろうねぇーッ( ね っ と り ) 」

岸辺露伴「 何ッッッ (何気ないテツヤの発現が岸辺露伴の謎ヘアバンドを傷つけた!)(くッ……だ、だがくそったれ仗助も同じようなものだ。僕の漫画を知らない、ファンでないというのはもしかしたら波長が合わないということかもしれない。だがこういう輩が増えたら…… そう思うとぐっずり眠れない気がする…… なんとか自分を乗り越えて成長しなければ……ッ) 」

浮波柚葉「そ、そんなありふれた話なんかじゃないよー!みんなは、「コレクレー」っていうポケモンを知ってる?不思議な不思議な生き物でね…その見た目はジンジャーブレッドマンみたいな小人の姿をした生き物なんだけど、臆病な性格でめったに人前に姿を現さないし、目撃されたとしても慌ててすぐに気逃げ去っていくんだって。 」

浮波柚葉「でね、そんな臆病な子なんだけど…昼夜問わず、ある特定のコインを集めているんだって。それは世界中どこを探してもなくて、ましてや造幣局すら把握していない未知のコイン… その正体はコレクレーが本来持っていたものらしいんだけど、ある時持っていたコインのすべてを手放してしまって…それが世界中に広がって行っちゃったんだとさ… 」

浮波柚葉「コレクレーが持っていたコインの数はちょうど1000枚。そのうち落としたコインの数は"999"枚。コレクレーは、今もどこかでその散らばったコインを探しているって噂なんだけど…ここからがちょっとミステリアなお話…♪ 」

浮波柚葉「コレクレーがコインを取り戻す理由は、本来の姿に戻るためって言われているの。そしてそのコインの一枚一枚にはコレクレーの呪いがかかっていてね…コインを拾った人間の生気を吸い上げて判断力や思考を鈍らせるような催眠にかかってしまうんだって!そうやって人間たちにコインを集めさせて、一つの古い宝箱の中に投入させたあと…催眠は解かれる…だから、コインを拾った後のことを、誰も覚えちゃいないんだってさ。 」

浮波柚葉「だけど呪いのコインは触れたらすぐに催眠にかかるのか、その確信的なところはつかめていない。もしかするとその都市伝説にあやかって偽物を作って広めた人とかもいるくらいだからね。だから、かまちーに頼んでその辺の人たちのお財布をちょっと拝借させてもらって…コレクレーのコインが入っているかどうか確認したかったんだ。もちろん、盗ったお財布はその後すぐに何食わぬ顔で地下街の事務局に預けに行くけどね。てへぺろっ☆ 」

テツヤ「ああ、そういう事情だったのか……だがまあどういう理由であれ人の財布を盗むのはあまり感心しないな。今回は大目に見てあげるから次からはやり方を変えな…?しかし…呪いのコインか…確かに人は珍しい硬貨を手に入れたら小銭のように財布に入れる傾向にはあるが… だが、なんだってよりにもよってこんな地下街でそんなことを?コレクレーのコインは世界中に散らばっているんだろ…? 」

青峰大輝「コレクレー・・・・ポケモンか・・・・どうやら俺は最近ポケモンに縁があるらしいな・・・・?だが、俺もそんな変なコインを拾った記憶はない・・・・。キラキラ光る石みたいなやつなら持ってるが・・・・・それはどうやらコレクレーってやつには関係なさそうだ・・・・・ふっ・・・・ 」

浮波柚葉「は~~い…(気の抜けたように反省の意を示す)ふふっ…♪それがね、そのコレクレーが住みかとしている場所が…どうやらこのグレイゾーンだってことが最近判明したんだ~♪ 意外と目撃情報もたくさんあってね…実はすでに目撃者たちからお写真を拝借して確認したら…どれも同じだったの!(見て見て!と言わん張りに一冊の小さなアルバムを取り出しては広げて見せつけ る。そこには不鮮明・鮮明問わず、確かに小人らしい得体のしれないクリーチャーが逃げる様子が映し出されている写真が何枚も収納されていた) 」

テツヤ「……これが噂のコレクレーってやつか……?確かに小さい生き物だ…猫よりも小柄みたいだが…(アルバムを覗き込み興味深そうに眉を顰める) まあ、こんな地下街で狸…いやアライグマに襲われたんだ。ほかにも不思議な生き物が潜んでいたって今更疑う余地はないが……それで、そのコインとやらはどうなったんだ?まさかだと思うが… 」

浮波柚葉「あるよ。見る?(続けて取り出したのは商品棚に飾られていたオルゴール。その収納箇所の引き出しを開け、中に入っていた三枚の金色の硬貨をハンカチ越しにつまんでみせる)あ、一応直で触らないほうがいいかもと思って、オフ会でネッ友から貰った退魔布で出来たハンカチで触るようにしてるんだ。万が一催眠にかかったりしたら柚葉もどうなっちゃうかわからないしね~。 」

浮波柚葉「でもこのコインが本物かどうかなんて、専門家もいないわけだからだれもわかんない。ただ一つの方法は、直接触ってみることくらいだけど…そうしちゃうと催眠にかかって宝箱にある場所まで誘導されちゃって、コインも消えてしまうし、その一連の流れも記憶からすっぽり抜けてしまう。とても柚葉には真似できる勇気がないかな~って。 」

青峰大輝「んなもん・・・・お前んところのドロボーダヌキにやらせばいいだろ・・・・ 」

浮波柚葉「かまちーを巻き込めっていうの!?ひどくな~い!? 」

野生の狸…? → かまちー「(イヤですね!と言わんバリに両手で×を作って首を振るう) 」

岸辺露伴「一見眉唾な噂だがコレクレーの実在も性質も現実のものと知っているし、理解している。遭遇したことはないがリアリティがある"情報"だ。特に、この件は結論に至っていないようだしね(顎をさすりつつ写真をつまんで照明にかざし透かすなどしている) 記録側、実験対象で二手に別れればいいんじゃぁーないか。事実を知るのは一人でいい、共有するのは後からでも遅くはないんだ。 君達が僕に余すことなく情報をよこすと約束(保証OK)できるなら、僕がそのコインをなめてやってもやぶさかじゃぁーないぜ 」

浮波柚葉「天才じゃん!!さっすが露伴先生!じゃあ早速大輝にコレクレーの催眠にかかってもらおう!柚葉たち三人はそのあと距離を置いて追跡するからさ…? 」

テツヤ「ああ、これ…俺も参加する流れなのか……まあこの後の予定も大したものじゃないし、乗り掛かった舟みたいなもんだ。付き合ってやるが……付き合いはするが… いいのか?お友達に呪いがかかってしまうかもしれないが… 」

浮波柚葉「ああ大丈夫大丈夫。だって大輝の身になんかあったところで家族や学校から追い出されたんじゃあ誰も心配しないだろうし! 」

青峰大輝「おい・・・・!!いい加減にしろ・・・・・!たとえお前たちに身はされようとな・・・・ルビィちゃんだけは俺を好きでいてくれるんだ・・・・・!少なくともルビィちゃんはチョコミントなんかより俺のことが好きらしいからな・・・・・♥(オタクの精神) 」

浮波柚葉「ハイハイソウデスカヨカッタデスネー(突拍子もなく青峰の口にコインを一枚ぶち込む) 」

岸辺露伴「おおッ!口にぶちこみやがったぞ!これで五感で呪いのコインを体感することができた!リアリティーをよくわかっているじゃないかッ!僕の能力でそのリアリティを気にさせてもらうとしよう!!(一切心配することなくキャッキャと小躍りし騒ぐ) 」

青峰大輝「むご!!!!??(なんだ・・・・コインチョコみたいだが・・・・不味い・・・・・!!俺は何で柚葉にこんなことを・・・・!?いや・・・・柚葉にあ~ん♥されていると思うと・・・くそっ、俺の欲望が起立してしまう・・・・・!頭がぼーっとしてきて・・・・これじゃあまるで・・・・夫婦・・・・みてえじゃねえ・・・か・・・・♥)(コインを口の中に突っ込まれてうっとりし、ふらついてしまう) 」

青峰大輝「・・・・・ああ・・・・そうだな・・・・柚葉・・・・俺と・・・・夫婦になりたいんだな・・・・♥わかった・・・・なら、まずは市役所へ・・・・婚姻届けを出しに行かないとな・・・・♥たしか・・・・このコインを渡せば・・・・いいんだよな・・・・?(あろうことかすでに催眠にかかったようで、ふらついた足取りで店を出ていき、どこかに向かって歩き出していく) 」

浮波柚葉「なんか変な幻覚見ているみたいだけど多分あれ無事(?)に催眠にかかったっぽいねー。 急に店を出て歩き始めたし、やっぱり本物だったんだあれ…!よしよしっ、早速調査開始だよ~♪絶対に目を離さないようにしないとね…! 」

テツヤ「(なんかもう大輝くんがいろいろ心配になってきた、、、)まさかこんなことが…なんだか妙な胸騒ぎがしなくもないが…わかった、ついていこう… 」

岸辺露伴「こうまで従順だが一方で不可解な現象のやり玉に挙げても心が傷まない人間っていうのも珍しいものだ……こういう事をすると大概はどす黒い感覚になるって言うのにな。最高のアシスタントなんじゃぁないのかな、彼(鼻歌でも歌いそうなぐらい上機嫌な足取りで一行についていく) 」


― グレイゾーン・B5F ―


青峰大輝「へ、へへへ・・・・役所は・・・・ここだな・・・・手続きを終えたら、次は・・・婚約指輪を…買いにに行かねえとな・・・・♥エンゲージリング・・・・俺と・・・・柚葉の・・・・♥そして・・・・俺たち二人で・・・・ルビィちゃんのライブを見に行こう・・・・♥帰りにチョコミントでも食べながら・・・夜はホテルで・・・愛の営みを、だな・・・・♥(独り言を呟きながら、人気のない通路の脇道にあるバリケードをよじ登っていく) 」

浮波柚葉「うんうん、なんだかいい感じに事が進みそうだね~。大輝がいつもよりキショいことに目を瞑れば… あっ!?立ち入り禁止区域に入ろうとしてるー!柚葉も入ろうとして管理局に止められたところなのに…!でもでも、ここまできたらなりふり構ってる場合じゃないよね!やんちゃな知り合いが入り込もうとしているのを止めに来たって後で言い訳すればいいし! 」

テツヤ「まあその辺の事情は後で俺のほうからも上手いこと言っておくよ。それより彼が心配だ。(青峰がよじ登ったバリケードを前にし、一度為意を示すも同じように登っていく)っと……この先には何があるんだ? 」

浮波柚葉「やっぱり気になっちゃう?えっとねぇ~…それはねぇ~…♪数十年前に起きた大震災で崩落した地下街の住宅区域だよ。今はがれきの一部も撤去されて生存者も救助されたらしいんだけど、実は住居リストに載っていた住民の何人かが行方不明のままでね…もしかしたら……今もずっとどこかで生き埋めになっているかも……しれないね…♪ 」

テツヤ「やけに興奮してるな… 」

浮波柚葉「そりゃあだって、そのほうがスリルがあってワクワクしない?もしもその話が事実だとしたら不謹慎極まりないかもだけど…仮に柚葉たちが白骨遺体を発見して、遺族にその最期を、真相をしっかり伝えることができるかもしれない。 」

浮波柚葉「知らないほうが幸せなこともあるけれど、誰にも気づかれないまま逝ってしまった人たちの無念が祓われるなら…って考えると、時には触らぬ神の御顔を拝むこともアリかなと思うんだけどね。まっ、それはさておき…大輝を追いかけないとね!(地面に散乱する小規模の瓦礫に注意を払いつつ、カビと誇りの匂いが充満する通路を歩きだす) 」

テツヤ「今時の女子高生は肝が据わってるんだな。俺としてはできることなら人の死を拝むのは身内だけであってほしいが…(震災の傷跡が広がる灰色の通路を辿る) 」

野良霊能師ナオヤーン「(弟子たちに語り聞かせるように)あのな、これ内緒やで? 霊能者とかでな、武器使って怪異とか悪霊退治するんで、俺ダサいと思ってんねん。 」

怪異「ドーピングコンソメスープ…(フィジカルギフテット)」 」

野良霊能者ナオヤーン「────────────は?(弟子もろとも、拳 の 餌 食 ) 」

テツヤ「あいつらはなんなんだ? 」

浮波柚葉「ただの煩悩だよ。 」

岸辺露伴「どんな疫病神や煩悩からも得られるリアリティがある。味も見ておこう(床にこびりついたナオヤーンの鮮血を指でぬぐいレロレロする) 」

浮波柚葉「キッショ…なんで(味が)わかるんだよ… 」


そんなこんな(?)で何かに憑りつかれたかのように歩き続ける青峰の後を追いかける一行。
青峰が急に立ち止まったかと思えば、通路のわきにあった扉のドアノブに手をかけ、入室する…


テツヤ「……部屋に入ったな…この部屋か… 506号室…一見はただの住居みたいだが……(入るぞ、と自分もドアノブに手をかけて足音一つ立てず入り込む) 」


その一室は、もはや誰も使っていないただの空室。
狭い廊下を進んでいくと、その奥に青峰が背中を向けたまま棒立ちしているのが見えた。
彼の視線の先には……絵に描いたような宝箱が一つ、設置されていた。
華な装飾が施されていながらも、
遠めに見ても年季が入っているのが目に分かるほどの古い宝箱だ。


青峰大輝「さて・・・・・お参りをしないとな・・・・どうか・・・・俺と柚葉の二人で・・・・夫婦円満で幸せな家庭が築けますように・・・・♥子供は・・・・そうだな・・・8人以上は欲しいな・・・♥俺はバスケが嫌いだからな・・・・家族全員でサッカーチームを組んで・・・一緒にサッカーを楽しむんだ・・・・♥そのままJリーグとかに出場してしまうくらい・・・勝ちまくりモテまくりな人生を謳歌してやるぜ・・・・♥俺もルビィちゃんや他の女にモテまくって、柚葉が思わず嫉妬してしまうような・・・そんな勝ち組な人生を・・・・♥(宝箱にコインを投げ込む) 」

チャリン…♪(宝箱に投げ入れられたコインがその内側で弾んでは横たわる。箱の中には、すでに数えきれないほどの大量のコインがぎっしりと詰まっていた…) 」

浮波柚葉「……!(見て!あの宝箱…例のコインがたくさん入ってる…!やっぱり都市伝説は本物だった…!?)(壁越しに顔だけを出しこっそり観察している) 」

テツヤ「(それはいんだが…なんでここにきてまでこそこそする必要があるんだ…?) 」

浮波柚葉「(しーっ!言ったじゃん!コレクレーが人間に催眠をかけるのは、ただコインを集めさせるために利用しているだけじゃなくて…集めたコインの居場所を秘密にするためでもあるんだよ!家に帰るまでが遠足みたいに…コインを拾った元の場所に戻るまで洗脳は解けないらしい…だから、誰もこの真実に辿り着けなかったってわけ!) 」

青峰大輝「さて・・・・そろそろ・・・帰らないとな・・・家で柚葉が俺を待っている・・・♥きっと今頃夕飯の支度をしていて・・・ご飯にするかお風呂にするか、俺に問いかけてくるだろう・・・もちろん俺は・・・・柚葉・・・お前のことを・・・・♥ふっ・・・・・なんてな・・・・♥ぐっ・・・・!?(急に頭を手で抑え込む) 」

青峰大輝「ぐう・・・・!?なんだ、急に・・・・頭が・・・・痛え・・・・!俺は・・・・・一体、何を・・・・!?なぜ・・・・俺は柚葉のことを・・・・?俺は・・・・俺にはルビィちゃんだけがいればいいのに・・・・!学校やバスケを辞めても・・・ルビィちゃんだけが、俺のことを好きでいてくれているはずなのに・・・・!どうして、俺はあんなことを・・・・・!?(ふらふらする中で洗脳されていた意識が戻ろうとしていた) 」

浮波柚葉「……?(大輝の様子が変だよ…!心なしか…いつもの感じに戻ってきてるような……?もう少しだけこのまま様子見しよう…!) 」

青峰大輝「なんだ・・・・この宝箱は・・・・!?コインが…沢山じゃねえか・・・・!だが、パチスロとかには使えなさそうだし・・・・安っぽい感じがして、売っても金にならなさそうだ・・・・!こんなもんより俺は諭吉とかのほうが好きだぜ・・・・!今の俺の財布には諭吉がたくさん詰まっているからな・・・・それもこれもぜんぶルビィちゃんに貢ぐためだが・・・ふっ・・・・! 」

コレクレー「 ヒョコッ (その時だ。宝箱の後ろから奇妙な小人のような生き物が姿をあらわにし、青峰の顔を不思議そうに見上げながら近寄っていく) スッ (青峰にコインを差し出す。おそらく催眠が溶けかかっている彼に呪いのコインをもう一度渡すことで催眠の硬貨を強めようと図っているのだろう。しかし…) 」

岸辺露伴「(推しに全ベッドせずパチに行くのか……) 」

青峰大輝「なんだお前・・・・!!?俺はそんな安っぽいコインなんかいらねえんだよ・・・・!どうせなら諭吉とかのほうがいいぜ俺はよ・・・!それともなんだ・・・・俺がそんなに貧乏に見えるってか・・・!?馬鹿にしやがるな・・・・?なめやがって!(コレクレーをつかみ上げ、宝箱に思い切りぶち込む)どうせグッチとかシャネルとかいくらでも買える俺に嫉妬でもしてんだろ!?なめてんじゃねえぞ!!!(宝箱を踏むように閉ざし、これクレーを宝箱に閉じ込める) 」

浮波柚葉「ちょーーーっ?!なにしてんの大輝!?(青峰の奇行?に思わずいたたまれなくなり飛び出してくる)よりにもよって本物のコレクレーを見つけたのになんて酷いことするの!!ていうか…大丈夫なの…?洗脳…解けちゃってる…?なんで……???(唖然) 」

テツヤ「…どうやら芯が強かったのか…洗脳とやらがすぐに解けたみたいだが……大輝くん、大丈夫か…?とはいえ……噂のコレクレーっ生き物…まさか実在していたとはな……どうする?この宝箱の中に閉じ込められたようだが…大した害もないのならそっとしておくか、開放して見逃しておくか… 」


……カタッ……ガタカタ……


青峰大輝「・・・・・!柚葉・・・・!それに、お前たちまで・・・・!どうして、お前たちがここに・・・・いや、俺もなぜこんなところに・・・・!?俺は確か夢を見ていて・・・・柚葉結婚して、新婚旅行でマイテイへ行って・・・そこで俺のうまい棒♂を堪能するような・・・・そんな幸せな夢を・・・・・! 」

テツヤ「…ん……?(ふと宝箱に視線を向ける) 」


カタカタッ ガタタッ  ガッ  タ   ガタガタ  ガッ   ガッ     タ


浮波柚葉「はいはい寝言は寝て言えってね~。とりあえず、この宝箱を回収して、それから考えるとしy……えっ…?えっ?えっえ…?なんか……暴れてない……っ?(激しく揺れ動く宝箱に動揺する) 」

岸辺露伴「!? こ、これはスタンド攻撃か……!?犬やネズミがスタンドを扱うならポケモンがスタンドを身につけることもあり得るのか……!?いやこいつがスタンドじゃないか!? 」


無理やり閉ざされた宝箱が小刻みに振動し、やがてその震えは徐々に高まり、
ホコリまみれのフローリングの上で踊るように弾けだす。
そして…――――


カ  ッ   ―――――――  !  !  !  (宝箱そのものが黄金の輝きに包まれるように発光し、爆ぜる。まばゆい光が時間をかけて静まっていくと、逆光を帯びた五頭身サイズの人影がそこに佇んでいるのが見えた。その姿は―――――)


コレクレー → サーフGO!「  こ れ が 人 だ よ 大 輝 く ん !  ( > > > 仮 面 を 被 っ た 黄 金 人 < < < ) 」

テツヤ「?????????????? 」

浮波柚葉「?????????????? 」

青峰大輝「・・・・・・・・・・・・・・誰だよおまえ。馴れ馴れしく俺を呼び捨てにするな。 」

浮波柚葉「馴れ馴れしく勝手に誇大妄想抱いてるアンタには言われたくないかな~… てかなに、この、えっ…知らん………ハッ!まさか……これが言ってたコレクレーの本当の姿ってやつなの…?! 」

ラーリン「ヤバいなぁ、まよっちった。誰か道案内とかしてくれると……あれ?(部屋にいる一行が目に入る)あぁ、君たち、ちょっと道案内────を……(宝箱より現れたサーフGOに硬直) 」

テツヤ「だとしてもにわかには信じがたいがな…なんであの小人が急激にこの頭身で人語を喋るんだよ。教えはどうなってんだ教えは。 あ……ッスー…(見ず知らずのラーリンにこの奇妙な現場を目撃されてなぜか気まずい表情になる)……アノ、ソノ…ハジメマシテ……(とりあえず彼女に挨拶する) 」

ラーリン「ア、ドモ、ハジメマシテ(テツヤの几帳面さにわずかに心が和らいだ)────なんだいこれは!? なんだいこれは!!?(改めてサーフGOを指さし)き、き、君たちが呼び寄せたものなのかい!? なんの宗教だよ! 」

青峰大輝「知らねーよ!クレクレーだかクレジットカードだか知らねえが、俺は学生だからってクレカ審査に落ちてクレカが持てない人間なんだ!!!ざけてんじゃねえぞ!!!おい柚葉・・・こいつ・・・やべえ匂いがプンプンするぜ・・・・!もっかいあの宝箱に封印してや・・・・なっ!?宝箱が・・・・消えてやがる・・・・!!?クソう・・・・!! 」

サーフGO!「金で、買えない、ものなどない!だが私にはあるのだよ!!この宇宙でただ一人、全ての欲望を買い占める権利がな!!! 」

テツヤ「ある意味では俺たちが呼び起こしたというべきだろうが…さすがにこの魑魅魍魎な見た目はオカルトマニアの柚葉でも想定外だったみたいだ。つーかアイツこっちの話に耳を傾ける気なさそうなんだが。 」

黒塗りのタクシー「ぶうううううううううううううううううううううううううん!!!!!!!!!!キキィーーーーー!!!!!!(そこへ・・・・・一台のタクシーが引き戸を丁寧に開けて入って、きたよう、だ? それは巨大ロボに変形した・・・・・) 」

業タクシー「それは違うぞサーフGO!!!!!このGO!!タクシーには夢がある、知れば誰もが望むだろう!!GO!!タクシーのようにありたい!!GO!!タクシーのようでありたいと!!それだけのGO!!貴様の金で帰るかァ!!!! ピョーン↑\上に参ります/ 」

浮波柚葉「なんか同族きたっぽいけど 」

テツヤ「あれはたぶん別個体なんじゃないか 」

サーフGO!「買えるさ!!!なんでも!!!!人の夢!人の望み!人の業!他者より多く!他者より先へ!他者より上へ!競い、妬み、憎んで、その欲を買い占める!私は結果だよ!!だから知る! 自ら育てた欲望に喰われて、人は欲望のままに滅ぶとな!( カパッ キュインキュインキュインキュインッ…――――――――― ! )(がぁぼぉーっと開かれた大口に、光が収束していくと…) 」

サーフGO!「    業(ゴゥ) ッ ! ! ! ! !     (ゴゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!)(黄金のレーザービーム:はかいこうせん を発射したァーーーッ!!!) 」

テツヤ「  逃げろッッッッッッッッッ   」


ぼっぐあああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!(全員がなだれ込んだ一室が盛大に爆ぜ、数多の瓦礫と土埃とともに一行が吹き飛ばされていく!)




青峰大輝「ぐわああああああああああああああ!!!!???(ビームに吹き飛ばされて通路へと追いやられる)チクショウ・・・・!!なんてやつだ・・・・!いきなり襲い掛かってきやがった・・・・!!なんでだ・・・・!?この俺に、嫉妬でもしてるからか・・・・!? 」

浮波柚葉「きゃんっ!?(直撃こそ免れたものの余波で吹き飛ばされてしまう)はぁ…はあ……あっ、かまち―大丈夫…!? もとはといえば大輝があんなひどいことしたせいでしょ!?いったん逃げようよ!! 」

テツヤ「くッ……嫌な予感がこんな形で的中するとは最悪だな…ッ(転倒した姿勢から起き上がる)逃げるはいいが…帰り道は大丈夫か…?ここに至るまでかなり入り下ったルートを辿ってきたはず…地下街は迷宮だぞ……! 」

岸辺露伴「そいつを庇うわけじゃァーないが箱への拘束がトリガーというのはあまりに弱すぎるッ こいつは元々こういう自律型スタンドなんだッ!!土地や物、いや……黄金に染み付いた人々の欲望という膿が一つの精神体となって発生したスタンドだッ!! くそ、僕のヘヴンズドアはこういうのとは相性が悪いッ!!君達がなんとかしたまえッ!(段ボールからスッと顔を出し)ソソクサー(自分は「関係ないね」って面をしつつ、状況をネタとしてメモする姿勢に徹する) 」

青峰大輝「こうなったら・・・・俺が時間を稼ぐ・・・・!その間に・・・・脱出口を見つけ出せ・・・・!(ふっ・・・・ここで格好つけておけば、柚葉も俺に惚れ直すだろう・・・・!見てろよ・・・俺だってやるときはやるって見せつけてやるぜ・・・・!)さあこいバケモノ!!俺が・・・・スーパー青峰が勝負に乗るぜ・・・・・! 」

浮波柚葉「あっそ!じゃあよろしくー♪柚葉たちは急いできた道へ戻らないと!(青峰を無慈悲にも置き去りテツヤと露伴の三人で颯爽と逃げ出す) 」

サーフGO!「もう誰にも止められはしないさ!この宇宙を覆う欲望の渦はな!(崩壊した一室からあふれ出す土煙からゆらりと姿を現す)   業(ゴゥ)ッ!!!!   (コイン…ではなく、自分と同じ顔をした浮遊物体を体から排出し、青峰に向けて投擲する!!) 」

青峰大輝「おい!!!!薄情すぎんだろ!!!もっと俺のことを心配してくれてもいいじゃないか!!って・・・ぶげええええええええええええええ!!!!(投げ飛ばされたサーフGOの顔面ユニットを食らい、先に逃げた柚葉たちをも超えて吹き飛んでいく) 」

浮波柚葉「ああ!大輝が吹っ飛んじゃった!この人でなし!!役立たず!アホ!**!ヘンタイ!ザコザコ大輝! 」

青峰大輝「チ・・・・チキショウ・・・・・!!柚葉のメスガキ罵倒はさすがに堪える・・・ぜ・・・・♥(やばい・・・・!俺の、欲望が刺激されてしまう・・・・・・!こんなときに・・・・・柚葉にばかにされているというのに・・・・・!くやしい!!でも・・・・感じてしまうんだ・・・・!くそお・・・・・!)(よろよろと起き上がる) 」

テツヤ「大丈夫か…!?あまり無茶してくれるなよ…俺も君たちも一般人なんだからな… 立てるか…?こっちだ!(彼らを誘導するように避難口へ促す) 」

サーフGO!「人とはどこまでもどこまでも…救い難い生き物だな!!業!!覚えておきたまえ…この世界は…金のないやつは、何も手にできないということを!!支配されるしかないんだよ…!愛も!夢も!自由も!希望もなァ!!業…それだけの業!!(ゴゥッ!ゴゥッ!ゴゥッ!)(さらに三体の顔面ユニットが排出され、三方向に向けてレーザービームを撃ち放ちつつ逃げる彼らをじわじわと追い立てていく) 」

青峰大輝「まずい・・・・!!!ビームが飛んでくるぞ・・・・!ぐわあああああああああああ!!!!いってええええええええええええええええ!!!!!ちっきしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!(ビームが直撃し爆発で吹き飛ばされる)やられっぱなしだと思うなよ・・・・!?俺はいつかライブ会場で踊るルビィちゃんのボディガードに就職希望する男だぞ!!これぐれえのビームなんてこたぁねえ・・・・!!おらあああああああああ!!!(サーフGO!にその辺の瓦礫を投げつけて反撃する) 」

サーフGO!「業!!!!(投げつけられた瓦礫が顔面に直撃し、仮面に罅が入る)……また君か…!厄介な奴だよ…君は!在ってはならない存在だというのに…! 」

青峰大輝「何を! 」

ラーリン「メ ギ ャ ン …!   図に乗るんじゃあないよ、怪異(奇妙な効果音とともに銃を手に召喚)    ────ドム!ドム!ドム!!(サーフGOに向けて放つ) 」

サーフGO!「業!業!ゴフッ…!(ラーリンの放った銃弾が黄金の体に次々とめり込む)…知れば誰もが望むだろう、君の様に欲望のままになりたいと!君の様に欲望を起立させたいと!愛する女とまぐわい、満たされ、そしてまた他者の女と抱いて異なる愛を育む!!そのための金!金は力!金がすべて!金のない者は何も手に入らない!!それこそが欲望(ごう)ッ!! 」

青峰大輝「くぅっ・・・・!そんなこと!! 」

サーフGO!「故に許されない!君という存在も!! 」

青峰大輝「俺は・・・・それでも俺はっ!金や女・・・・欲望だけが、俺の全てじゃない・・・・! 」

サーフGO!「それが誰に分かる!?何が分かる!?分からぬさ!!誰にも!!業!!! 」


ゴゥッ!ゴゥッ!ゴゥッ!ゴゥッ!(サーフGO!から絶え間なく増殖し続ける顔面ユニットから、次々とレーザービームが無差別に発射され、地下通路に未曽有の大被害が広がっていく…!)


青峰大輝「ぬぐぅ・・・ハッ・・・!柚葉!?(まずい…!柚葉が、あぶねえ・・・・!!俺が、守らねえと・・・・・!!)(サーフGO!の攻撃が激しくなる中、自分が守る柚葉の行方を気に掛ける) 」

ラーリン「ナニィ!?(弾丸をぶち込んでもしゃべり続け、果てはレーザー放射して未曾有の破壊を繰り返すサーフGOに度肝を抜かす) こ、コイツ無敵か!?(ジョルノ判定) くそ、ただの怪異じゃないな。だ、誰か除霊とかそういうのできなのかい!? 」

サーフGO!「フン!!!!!!(ゴゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!)(だがしかし、既に数十体以上にも及ぶ顔面ユニットから一斉にレーザー群が発射される。その矛先は青峰…を過ぎ去り、彼が守り抜こうとしていた赤毛の少女―――――!) 」

浮波柚葉「 ハッ、ハッ、ハッ…――――――― !? (相棒のかまちーを抱きしめて必死に逃走するさなかふと自分の背中から迫る殺意に振り返るが――――) 」

テツヤ「はぁ、はぁ……―――――― ! (しまッ―――――!!) 」


――――――ボッグアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァアアアアアアアアアンッ!!!!!!(青年が守ろうとしていた少女が、無慈悲にも激しい爆炎に飲み込まれてしまったのだった―――――)


青峰大輝「 柚゛ 葉゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ア゛ ! ! ! ! ! !   」

青峰大輝「・・・・・ぁ・・・・あ・・・・・っ・・・!柚葉・・・・・そんなっ!俺は・・・・!どうしてっ・・・?あ、ぁ・・・・・!?どうして、君が・・・・柚葉っ!柚葉っ!!俺はっ・・・・・チクショウ・・・!!!・・・・・・俺はっ・・・ 俺は・・・・君に何も・・・・・!!!!(その場で崩れ、ボロボロと涙を流しだす) 」

サーフGO!「フハァーーーーハッハッハッハッハッ!!!!これが結果だよ大輝くん!!それこそが君の欲望(ごう)!!手放すべきではなかった!!!君の女は好きだったがね・・・・だが世界は女に優しくはない!!!これが人の夢!人の望み!人の業!!まもなく最後の扉が開く!私が開く…!すべては…黄金に支配される!!!!!!!! 」

青峰大輝「うっ、うっ・・・・・!俺は・・・・柚葉・・・・お前のことが・・・・好きだったのかもしれない・・・・・・だが・・・・もうこの思いは・・・・・届かない・・・・・!俺が・・・・・俺が情けない奴だから・・・・・・!俺が・・・・・俺が・・・・・・!!! 」

キラキラキラ・・・・バシュゥゥゥゥウウウウン!!!(その時!青峰の中に隠されたSEED…いや!キーストーンが弾け、メガエネルギーが爆発する!!) 」

青峰大輝→メガ青峰「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!(メガエネルギーを纏い、メガシンカする) 」




サーフGO!「なんだと!?なんだこれは?!知らぬさ!誰にも!業!! 」

メガ青峰「あああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!お前は!!お前だけはァーーーーーーッ!!!!!!(ブッピガーン!!!!)(メガエネルギーで生み出した青峰ビームサーベルと青峰ライフルを構え突撃する)落ちろクルーゼ!!!(※そうだけど違う)(バシュン!バシュン!!!)(ライフルからビームを発射) 」

サーフGO!「フン!いくら叫ぼうが今更!!(バギューン!バギューン!!)(顔面ユニットの一部がライフルに狙撃されて撃墜する中で、さらに残りの顔面たちが黄金ビームを放って青峰を吹き飛ばそうとする) 」

メガ青峰「でえぇぇぇぇぇえええええい!!!!!!(青峰ビームサーベルで顔面たちを切り裂き、そのままサーフGO!の左腕にも切りかかっていく!) 」

サーフGO!「業!!!!(左腕を切り裂かれる)これが運命(さだめ)さ!知りながらも突き進んだ道だろう!?(バギュン!バギューーン!!!)(自分の口や顔面ユニットからビームを連発して反撃する) 」

メガ青峰「何を!!(青峰シールドでビームを防ぎつつ突進していく) 」

サーフGO!「欲望と信じ、分からぬと逃げ!知らず!!聞かず!!!その果ての終局だ!!!もはや欲望を止める術など無い!!そして滅ぶ…!!欲望のままに…人は、滅ぶべくしてなぁッ!!!!!(ババババババギュウウウウウウウウウン!!!!)(顔面ユニット全期をフル活用したオールレンジ攻撃を繰り出す) 」

メガ青峰「ぐっ・・・・そんなことッ!!そんな、お前の理屈ッ!(青峰シールドで防ごうとするが大量のビームを前に破壊されてしまう) 」

サーフGO!「それが人だよ、大輝君!! 」

メガ青峰「違う!!!人は・・・・・・人はそんなものじゃねえ!!!!(バシュン!バシュン!)(ライフル発射) 」

サーフGO!「はっ!ふっ!(ぼっがああああああん!!!)(顔面ユニットを盾にライフルの直撃から逃れる)何が違う!?何故違う!?このありふれた金と名誉と!女を抱く腕しか持たぬ者達の世界で!!何を信じる!?何故信じる!?(顔面を県のように細く長く引き伸ばしたゴールドサーベルを手に青峰に切りかかる) 」

メガ青峰「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!(キンキンキンキンキンキンキンkンキンキンキンキンキン!!!!!!!!!)(サーフGO!とサーベルで切り合う)それしか知らないお前がッ!!!! 」

サーフGO!「知らぬさ!!!所詮人は己が満たされることしか知らぬ!!!まだ禁欲に苦しみたいか!いつかは・・やがていつかはと!!そんな甘い毒に踊らされ、一体どれほど禁欲し続けてきた!!?(ゴールドサーベルで切り払い、、青峰を切り飛ばす) 」

サーフGO!「ふん・・ふっふっふっふ・・・ハッハッハッハッハッハ!どの道私の勝ちだ!催眠が爆発すれば君の中に閉じ込められていた欲望は発射される!最早止める術は無い!愛する女は犯され、涙と嬌声(ひめい)は新たなる欲望の狼煙となる!! 」

メガ青峰「そんな・・・!(このままじゃ柚葉だけじゃなく・・・・ルビィちゃんまで・・・・!そんなことは・・・・!!もう・・・・誰も失わせは・・・・しねえ!!!)(ライフルを捨ててサーベルを両手に駆け抜ける) 」

サーフGO!「人が数多持つ欲望の日だ!!(バギューン!バギューン!!)(向かってくる青峰にレーザービームを発射する) 」

メガ青峰「そんなこと!!(ビームを避け、さらに接近していく) 」

サーフGO!「それだけの欲望(ごう)!!!!!重ねてきたのは誰だ!!!??君とてその一つだろうが!!!!!!(バギュウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!)(チャージした最高火力のビームを放つ) 」

メガ青峰「それでもッ・・・・・・・守りたい女(ひと)がいるんだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーッ!!!!!!!!(最高火力のビームを食らいつつも踏ん張り、突き立てたビームサーベルでビームを貫き、そのままサーフGO!を思い切り突き刺した!) 」

サーフGO!「ごぅ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛!?!?!?!?(ついに青峰のサーベルによって胸を刺し貫かれてしまう) 」

メガ青峰「う゛あああああああああああああああああああああああああああっっ!!!!!!!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!!!!!!(さらに深く突き立てていく!!) 」

サーフGO!「 ハ ァ ー ー ・・・・・・・・・―――――――――――(仮面が砕かれ、満更でもないように笑みを零し、黄金人は成仏したように粉みじんになって滅んだ――――――――) 」

メガ青峰→青峰大輝「はー・・・・・はー・・・・・・・!!!(サーフGO!を滅ぼしたと同時に、メガエネルギーが消滅し、元の姿に戻った・・・)・・・・・・俺は・・・・・勝ったのか・・・・?アイツに・・・・いや・・・・!自分の・・・・・欲望に打ち勝ったんだ・・・・・!そうだよな・・・・柚葉・・・・・・? 」




青峰大輝「・・・・・・・・・・だが・・・・・・柚葉はもう・・・・いない・・・・・っ!この世には、もう・・・・・・!俺は・・・・あいつのことを・・・・失って初めて・・・・・愛しているって気づいてしまった・・・・・・!俺は・・・・・大馬鹿野郎だぜ・・・・・・ 」

青峰大輝「いつか・・・・・いつか・・・・ほんとうに・・・・・俺たちが結ばれて、夫婦として幸せな家庭を築いて・・・・・二人でルビィちゃんのライブを見に行って・・・・・そんな・・・・・他愛もない幸せを・・・・・嚙み締めたかった・・・・そんな人生を送れたのかも・・・・しれねえな・・・・・ 」

青峰大輝「・・・・なあ・・・・・・・柚葉ぁ・・・・・・!ああ・・・・・わかってるぜ・・・・・俺は・・・・・・この悲しみを背負って生きていくぜ・・・・・家も、仕事も、金も、愛する女も失っても・・・・・それでも・・・・・・!俺は・・・・欲望に吞まれずに・・・・・しっかり生きていくぜ・・・・・・!ふっ・・・はっ・・・・・!これが俺の・・・・・旅の始まりの・・・第一章か・・・・ 」

浮波柚葉「――― なぁ~に臭いポエム呟いてんのさ。普通に寒いよ大輝~。(落ち込んでいる青峰の背後からしれっと飛び込んでくる) 」

青峰大輝「・・・・・・・!!!??柚葉・・・・・・?お前・・・・・!!どうして・・・・・・生きて・・・・いたのか・・・・・・!?いや・・・・・これは・・・・・俺は・・・・幽霊でも見ているのかもしれねえな・・・・・柚葉に会いたいばかりに・・・・こんな幻覚まで見えちまうなんて・・・・・・ 」

テツヤ「ああいや、普通に無事だったよ大輝君。俺も柚葉も、あの時彼女が咄嗟に傘でガードしてくれたおかげで五体満足だったんだ。かなり遠くへ吹き飛ばされてしまったけどな…(ははは、と苦笑しながら歩いてくる) 」

浮波柚葉「(ちょっとテツヤ君!?余計なこと言っちゃダメー!大輝ってば今錯乱してて私のことを本当の幽霊だと思い込んでるんだから!ここはちょっとだけからかってあげないとね…♪)(小声でテツヤを制しつつ、青峰に向き直る)そうだよ~?柚葉、化けて出てきちゃったんだ~♪おばけだぞぉ~!どう?怖い?あっは…♪まあ大輝はビビり君だからこのまま泣いて逃げちゃうかも―――― 」

青峰大輝「がばっ!!!!!!!!(思わず柚葉を抱きしめる)・・・・・・よかった・・・・・触れられるということは・・・・生きててくれてたんだな・・・・・!よかったぜ・・・・・本当に・・・・・柚葉・・・・・っ・・・・柚葉ぁ・・・・っ・・・・!!!(感動のあまり、ボロボロ涙を流してしまう) 」

浮波柚葉「ちょっ―――――!?(咄嗟に抱きしめられて思わず硬直してしまう)・・・・えっ、ちょ…っ……や…大輝ってば…そんなっ…大袈裟すぎぃ~…っ……!(………本当に柚葉のこと…心配してくれてたんだ……)(青峰の愚直な態度と引き換えに、そんな彼をからかおうとしていた自身の行為にバツが悪くなり、嬉しくも申し訳ないような複雑な表情で彼に視線を落とす)………は、はいはいっ…!ちゃんと生きてますよ~!だからもう離れてちょ~だい!ねっ? 」

かまちー「(感動的?なシーンを前にハンカチで涙を拭いている) 」

青峰大輝「あっ・・・・ああ・・・すまねえ・・・・・!(柚葉からそっと離れる)だが・・・・柚葉も、みんなも・・・・無事でなによりだぜ・・・・・ 俺だけが取り残されてしまったら・・・・やさぐれてしまうところだったかもしれねえからな・・・・・ けどこれを機に誓うぜ・・・・大事な人は・・・・何が何でも守り抜くってな・・・・・!ルビィちゃんのボディーガードに就職するためにも・・・な・・・・ 」

岸辺露伴「―――――やれやれ……呪いのコインの噂を追って来てみれば、ミイラよりピラミッドの方が遥かに文化的価値があり奇々怪々であったと墓荒らしが気づけなかったかのような、そんな敗北感がある……。最も奇妙で恐ろしい怪奇が何かって?この世界だよ……(一方岸辺露伴はグレーゾーンの外におり、カメユーに立ち寄って蕎麦を買った) 」

白衣の少年「(中性的な容姿の、長髪の少年が扉を少しだけ開け、中の様子を伺い)あぁ……何だ、他所者が無謀にも地下に降りたと聞いたものだから、てっきり行き倒れているものかと思って居たが………実際の所、化け物が一匹消えただけか。……ふむ、喜ぶべきなんだろうねえ 」

浮波柚葉「はいはい、がんばってね~!それはそうと……とんだ災難だったね~…!結局あれがコレクレーの本当の姿だったのかはわかんないけど、もう呪いのコインなんてまっぴら懲り懲り!一応奇奇怪怪としては今回の一連の騒動についてはまとめるつもりだけど…それはそれとして…やっぱりこの立ち入り禁止区域にはまだまだ謎が多そうだね… 管理局の人にバレちゃう前に、さっさととんずらしちゃおう! 」

テツヤ「そうだな…こんな不気味なところに長居は無用だ。露伴先生もきっと無事に脱出しただろうし、俺たちも上の階へ戻ろう。 」

青峰大輝「ああ・・・・・・そうだな・・・・・・!帰ろう・・・・俺たちの家へ・・・・・・・! 」





こうして、呪いのコインにまつわる世にも奇妙な事件はいったん幕を閉じた。
結局真相は謎に包まれたままだが、多くの謎を包み隠している地下街のベールがまた一つ剥がされたような気がしたのだった――――




――― 世にも奇妙な欲望編 fin. ―――









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最終更新:2026年02月08日 19:18
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