Judgement Of Kings 第八戦 過去ログ

謎の報道【――――こんな世界は、私にとって何もかもが初めてだ。】

謎の報道【ある時から、戦いの火蓋が切って落とされた―――――しかし火はやがて轟々と燃えたぎり、地獄の業火のように世界を恐怖の炎で包み込んだ。】

謎の報道【これは我々の仕業か? 諸君らはそう首肯するだろう―――――しかしながら、戦の世は我々が世界に台頭する以前から始まっているのだ。】

謎の報道【君たちや歴史人が紡いできた世界というものは、他ならぬ君たちや彼らによって構築されたものだ。歴史人は何を考えて戦いに身を委ねてきたのだろうか。 そして現代人の君たちは、一体何の為に戦いを続けているのだろうか。】

謎の報道【根源はともかくとして、戦争が繰り広げられる世界の中で、戦争を良しとせず安寧を求めながらも―――― 何 故 戦 う こ と を 止 め ら れ な い の か … ? 】

謎の報道【支配欲、物欲、名誉欲、食欲… 欲望にひたすら従順で、自分たちだけが幸せを、安寧を掴めれば良いと考えている。その為に弱者である小国、民人を支配し、そしてより強大なものを崩そうとする排他的主義を掲げながら――――それが君たちがしてきたことだろう。】

謎の報道【そして俄かに世界に台頭した我々を嫌悪し、『支配者』という負のレッテルを貼られた我々を世界の悪と見なすのだ。】

謎の報道【確かに我々は戦争を刺激し、助長させてきたといえよう…――――しかしその目的は?君たちは知らない。今の今までは欲望のもとに起こしてきた戦争が、ある時期を境に、得体の知れない存在に命令されるかの如く意図的に行われることとなった…  腑に落ちないのだよ、君たちは。】

謎の報道【――― 何故なら君たちと我々とでは、戦争を起こすその"意図"が、"目的"が異なるからだ! ―――】

謎の報道【君たちは木を見て森を見ていない… 現在行われている戦争が誰の為にあって、これが一体世界に何を齎すのか…】

謎の報道【そんなに我々を嫌悪するのであれば、解放されて自由の身になりたいのであれば、一刻も早く『組織の首謀者たる私』が誰なのかを探り当てるべきだ。さもなくば、君たちは我々の掌の上で命尽きるまで踊らされることになるだろう。】

謎の報道【私の存在を知った時、君たちは己の"存在意義"を、そして世界の"真実"を知ることになる。】


ウ ウ ウ ウ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ー ー … … ッ … ! ! (世界中にけたたましいサイレンが鳴り響く)


謎の報道【さァ――――定刻だ、諸君。すぐに戦場へ向かい、互いに争うのだ。君たちが渇望した戦争を、我々が"監視"という名目で静かに見届けさせてもらおう…―――――】



───  第八戦 : 【Phoenixes】 vs 【♚Chess♛】  ───


───  戦闘舞台 : 【第三地下帝国『ペクレム Em:Ⅲ』】  ───


EmPtIeS【───聞こえるか、諸君───…これより“Phoenixes”と“♚Chess♛”の対戦を行っていただく。今回はこちらの事情につき、我々の属領下で戦ってもらう。それでは、健闘を祈る───……】


ォ ォ ォ ォ ォ ォ … … ッ … (深度50mを誇る広大な地下世界にはいくつもの大柱が立っていた)


魔震ロイ「(首の骨をポキポキと鳴らしながら広大な景色を気だるそうに見渡している)広ぇなあ… 歩いても歩いても景色が変わんねえから、迷子になっちまいそうだぜ。(身に纏った黒銀の鎧からがちゃりと音を立てる) 」

魔震ロイ「……つーか… ここには俺以外(仲間が)いないのか…!?まさかあいつら…迷子になったってわけじゃ……?いや待てよ、俺が迷子になったのか…???(首を45度傾けて困惑する) 」

執事服の青年「 コツ… コツ… コツ… (柱間の陰から静かに姿を現したのは、執事服を着込み、銀の短髪と綺麗な赤い瞳を持つ青年)……カチャ… (懐から銀色に輝く懐中時計を取り出しては時刻を確認する) 」

魔震ロイ「あ゛ぁん…?(なんだあいつぁ… ウチのもんじゃねえな…『白』の連中か…)(足音のする方を振り返り、訝しむように青年を見る) 」

執事服の青年「……定刻になりましたね。(呟き入れて懐中時計をしまい込むと、魔震ロイをはじめとする赤の戦士たちを静かに見据える) 」


ダッダッダッダッダッダッダ…ッ……!!!(白い戦闘服を纏った無数の武装アンドロイド兵【Pawn】が、青年側の柱と柱の闇の中から現出する)


古明地さとり 「シュトン(冷ややかで重厚に佇む柱の上に音も無く腰を下ろし眼を細めて頬杖を突き静観)さてさて、雲の上の方はいかなる心境で己の仕立て上げた誕生パーティーのようにかくも悲しい悲劇を垣間みるのか、そしてその芝居は何文の値打ちが付く出来映えなのか。是非とも、ここに集う戦士の誰かが\論破/を成し遂げ、主犯たる道化の心の相を歪ませるのか。今から、傍観者として楽しみですねぇ(にっこにっこ) 」

執事服の青年→ラティン「(背後に大群の【Pawn】兵を従わせる) 『第三者』の存在を恐れない、何故なら我々には『女王』様の加護がある。グッ…(手袋を嵌め直す素振りを見せる) 」

魔震ロイ「ぬわ…っ…!? …なんだよおい……(敵が青年一人だと思い込んで歩み寄ろうとした時、大群のアンドロイドたちを見て仰天し、進んだ分だけ退いた) 」

主我「(両手を天の方へと掲げ、空を見上げるようにしてゆっくりと歩いてくる)この場所は―――太陽の加護の通りが悪い、擬似太陽前提は・・・居心地が悪くて仕方がないな。 」

魔震ロイ「(クソッ、敵は総出かよ!こっちは俺だけだってのによお!分が悪すぎるぜ…!)ええいあいつら何処で油売ってんだ…!(焦燥感丸出しの表情で尚も退きを続けている) 」

古明地さとり「パタ パタ パタ パタ (足を前後に振りハイライトのない薄眼でワンサイドゲームとなりかけた戦場を見下ろし吐息を零す)やれやれ……ま、ここは一つあの脇巫女さんを見習いまし……… て っ 。(魔震ロイの前方に立つ最前列のアンドロイドの上へグリコノポーズで急降下、勢い良く踏みつけ)一つ貸しですよ、報告書には特別功労者として書き添えておいて下さい……ね っ (そのまま踵でアンドロイドの首を馬蹴りしてロイの真横に転がし、美しいフォームで着地) 」

魔震ロイ「のあぁ…?!(すれ違うように真横を抜けたアンドロイドに驚き飛び上がる)こ、今度は何だってんだ――――??? み…味方…なのか…??(さとりの姿を捉えて唖然とする) 」

ラティン「敵数が少数とはいえ、情けは掛けるつもりはありません。手短に終わらせましょう。 」

主我「適正戦力は少数―――だが、侮りはしない。(黒い茨のようなものが右腕を包み、太陽のようなカタチの刃を持つ斧を作り出す) 」

アンドロイド兵 軍勢『ドガッション―――――ズダダダダダダダダダッ!!!!!!!(各々が戦闘態勢に切り替わり、ロイとさとりに向けて一斉射撃を開始した) 」

古明地さとり 「もしその問いが私の心に問いかけるのであれば応えは『NO』、今この現状においての確認であれば『YES』ですね(ジョジョ立ち)大方『敵の敵は味方』『正義は常に弱者の味方』といったところ、赤の国家を贔屓する訳ではありませんが(再び馬蹴りで地に伏したアンドロイドの腕を蹴り上げてキャッチし)今のあなた方になら恩を売れそうです(バットのように振り抜いて前方のアンドロイド五体を弾丸ごとドミノ式に吹っ飛ばす) 」

魔震ロイ「…??ちっ…てめぇの言ってることはわっかんねえが…(単細胞故に。黒銀の鎧から棘皮状の鋼鉄グローブを出現させて武装する)とにかく礼を言うぜ、嬢ちゃん! して…――――このクソクズ共があああああァァァァーーーッ!!!!(グローブで銃弾を防いだ後、豪快な殴打と共に大群内に突撃して無双劇を演じる) 」

主我「―――ラティンよ、しばし時間を稼いでもらおうか。(左手を前に突き出し、ぐっと握りこぶしを作りながら腕を折り曲げて、力を込めていく) 」

アンドロイド兵 軍勢『ズギャアンッ――――ボッカアアアアァァァーーーンッ!!!!!(さとりとロイのコンビネーションで最前列…そして中央の部隊が次々と爆散する) 」

ラティン「――――畏まりました。(主我に応えるや否やさとりの前に颯爽と現出する) お相手願います――――(片腕を背後に構え、攻撃に態勢に入る) 」

アンドロイド兵A「ピュンピュンピュンッ…!! (ロイに目がけ、両手に構えた中型銃からビーム弾を撃つ) 」

古明地さとり「御礼はあなたの首が繋がっていたらで結構ですよ、あと私は嬢ちゃんじゃありません(次々と妖怪ならではの人並みではない脚力でアンドロイド兵の頭を潰しながら踏み台にして行き)ピクッ----(っとぉ、アレは少々厄介そうな……)させません、時間前に残機を削らせて頂きます(アンドロイドから包丁でもぎ取った機銃を手に取り、アーチを描くようにsて高く舞いながら首我へ機関銃を雨のように降り注がせる) 」


ガキィンカンキィンカン…ッ…!!!(主我に向けて放たれた機関銃の銃弾が、見えない障壁に遮られてしまう)


主我「ぬん―――ッ(左腕に力を込め続け、温かい太陽の光がその握りしめた拳から放たれ始める)―――良い援護だ。 」

魔震ロイ「ハッ!!言ってくれるねえ―――――!(死角から跳んできたビーム弾に直撃する…と思われたが、実際は甲羅に潜って防御していた)邪魔だァ!!“スピニングシェル”!!ギュラララララァッ!!!!(甲羅に潜った状態で回転を帯び、そのままAに向かって突撃する) 」

古明地さとり「クルン……タァン!(アクロバットを決め着地、煙を吐き虚しく回転する機銃を後方へかなぐり捨て)そう簡単には取らせてくれませんか……最ももたつけばより難しくなる。意地悪な仕様ですね(ラティンに鋭い視線を向け包丁をコンバットナイフのように逆手持ちにする) 」

ラティン「――――――(見えざる障壁があった方向に向けて掌を翳していた)…今の主我様には指一本として触れさせはしません。ビュン―――――(そう言うとありもしない空間からサーベルを抜き出して空を裂く)……――――― タ ッ … ! (跳躍のみの前進でさとりとの間合いを詰める) 」

マーク「カッ カッ カッ YEAAAAH!!(遠方から颯爽と駆け抜けて登場) BAAAASH!!(アンドロイド兵Aの腹部にの勢いを上乗せした右足飛び蹴りを放つ) 」

アンドロイド兵A「ドギャァ…ッ…!! ゴッ…!!! ボカアアアァァーーーンッ!!!(ロイの甲羅攻撃で宙を舞い、マークの一蹴で真っ二つに分かれて爆散する) 」

魔震ロイ「スポッ…(甲羅から身体を突出させ、再びグローブへ切り替える)おっせえよ!迷子にでもなってたか!!(参戦したマークに怒鳴りながら大群に殴打を叩き込んでいく) 」


ボガァンッ!! ドガァンッ!!! ドッシャアアアァァァーーーンッ!!!!(ロイの猛撃によりアンドロイドの軍勢が一体、また一体と爆散していく)


主我「くぉ―――ッ(左腕の拳に集まった力を、一度振りかぶってから天井に向かって・・・)はぁッ!!(振り抜き、撃ちだした。) 」

古明地さとり「………(ただ声を発さず無言でラティンの一挙一動を観察し)ヒュ ッ (彼の頭上へ包丁を投げ放ち、空振りした刃がラティンの背後にある柱に突き刺さる)いいでしょう、その代わりあなたは愛玩人形のように撫でて頭髪を鶏にしてやります(構えを取らず、間合いを詰めたラティンに対し何もアクションを起こさない) 」


バァンッ!!!(主我が撃ちだした力は、天井に衝突すると音を立て、球体の状態で固形化する。・・・それはまるで太陽のように明るく、暖かな光をその下に広がる戦地に送り届けている)


ラティン「ヒュッ――――(さとりの首を切り落とすように斜め斬りを繰り出す) 」

アンドロイド兵B「ガチャコンッ!! ドッドドドッドッドドド…ッ…!!!!(両腕をガトリングガンに変形し、マークに向けて乱射した) 」

主我「嗚呼、感じる―――感じるぞ。太陽の、波動を―――陽の光の加護を!(両腕を太陽を仰ぐように掲げ、その光を身に受けている) 」

マーク「HAHA、そういう訳じゃねーよ (と言いつつ……ってヤツだな)(冷や汗を額に垂らす) ! (発射された弾を赤の『気』によって察知) ッキィン ……FOOL!(右手一つに気を集中させて拳を抜くと、それを受けた銃弾は忽ち勢いを失って地に落ちる その後体を左にスライドさせてアンドロイド兵Bへ猛進していく) 」

古明地さとり「 『 逆 袈 裟 』(ラティンが剣を振りかぶる一瞬、『攻撃を終えさとりの首を跳ねたビジョン』を瞳に写したさとりの三白眼) タ ァン (攻撃を行われるよりも先に、コンクリを蹴りバレリーナのように舞ってラティンの肩を踏み台にし、柱の天辺へ飛翔)読めてますよ、私の"眼"にはね(先程等的したナイフを柱から抜き取って振り向き様にラティン目がけ投げる) 」

アンドロイド兵B「シュドンッ――――――ドゴオオオオォォッ!!!!(マークの猛進をその身に受け、柱にめり込むように勢いよく激突し、機能が停止する) 」

ラティン「―――――――!(一瞬の出来事に僅かに目を見開くが、落ち着いて着地する)スグン―――――ズザザァー…(着地後弧を描くように右回転し、紙一重でナイフを回避した)……(今のは… 何処となく『女王』様のものに似ている…―――――しかし…)(ゆっくりと立ち上がりサーベルを軽く構える) ……(疑似太陽が完成しましたか…――――)スタッ…(主我と入れ替わる様に軽い身のこなしで後退する)」

主我「太陽よ、我に力を―――(両腕を掲げながら、戦場のど真ん中に向かって歩み寄る) 」

古明地さとり「トッ トッ (柱に捕まり軽い足取りで駆け上って天辺に着地、シャフ度でラティンを見下ろし)感付きましたね、対象が視界に入らなければ発動できない点ではあなたの女王よりかは劣りますが、極地戦ではなかなか嫌みな……––––(主我から発せられる太陽の熱気に煽られ、らしくなく冷や汗を流す)ま、知ってても変えられない結果もあるようで 」

マーク「(さーて何で決めてやるか…… 回し蹴り?サマーソルト?いやいやここは)ストレーtへぶっ!!?(前方不注意のせいか思考中にアンドロイド兵Bに激突し体勢を崩す) っつー……あ、あー……(直ぐに立て直すもその状況にしばし口を閉じ)……YEAH,FINE. 」

主我「来るが良い―――太陽は全てを受け入れ、そして焼き尽くそう。(斧を向け)ブォァッ!!!(振るい、文字通りの『衝撃波』を放つ) 」

ラティン「"我等の『女王』様よりは劣る"…ですか…―――――それなら安心しました。(怜悧にして非情の眼差しを見せる) ザグンッ…! (サーベルを地面に突き刺し武器を放棄する) 」

魔震ロイ「ふぅー… てんで大したことなかったなァ…!!(たった一人で残りの大軍を全滅させ、高笑いをしていたが…)ぐふぁ…ッ…!!? ドゴオォッ!! (油断していたが故に主我の放った衝撃波に気づかず喰らってしまい、柱に激突する) 」

マーク「んで……次のお相手はっ (ここで言葉を切るようにして主我の放った衝撃波がやってくる)っっっ!? ぐふっ、D、DAMN……ッあ゙ぁっ!!(そのまま直撃を喰らい柱に衝突 気で和らげはしたものの、激突した柱には亀裂が大きく走った) 」

古明地さとり「 シュタンッ(地に崩れた二人を庇うように地上へ降り立ちジト目で主我を見据え)……(まともな武闘屋弾幕で太刀打ち出来る可能性は除外、察するに……メンタルも強固ですし精神攻撃で崩せる可能性も除外……つまり勝算は)にこり。(気前の良い笑みを浮かべ小首を傾げ)着く国を間違えましたかね? 」

主我「我が太陽は、遍く世の邪悪を。―――そして悪しき輝きを照らし焼きつくす、不死鳥さえも我が太陽は、我が国に仇なすのならば焼き尽くそう。(右手に持った斧をさとりに向ける)どうする、介入者。 」

ラティン「(流石は主我様…一振りで容易く蹂躙するとは。)私が出る幕はないですね――――(ジャラリと金属音を鳴らしながら、懐から懐中時計を取り出し見やる) 」

魔震ロイ「――――ドゴォッ!!!(土煙の中で残骸を蹴飛ばし、勢いよく現れる)クソッたれがあああぁぁぁああッ!!!あのビチクソ共があああああァァァァーーーッ!!!!!(※やられたことよりも、一向に現れない仲間に対し怒りを露わにしている)ぜぇ……ぜぇ……!俺一人に面倒事を押しつけやがってェ…!! 」

古明地さとり「介入者とは心外な、こちらとてこの無益な芝居に巻き込まれた『被害者』、一応当事者なんですけどね(眉を垂らし苦笑)まぁ選ばせて当然『逃げ』ですがその前に一つよろしいでしょうか?(胸の辺りに両拳を添え友好的な笑みを向ける) 」

マーク「(ロイの後方から現れ、首をポキポキと肩を挙げる方向と同じ方向に傾け鳴らしている) NOPE、俺がここにいるだけマシだと思っとけよ(そして眼の色を変えて白の陣営を一瞥する) 」

主我「油断はするなラティンよ、詰めの甘さはそのまま弱さとなり自らの隙となる―――私が討たれる可能性を常に考えて行動するのだ。(油断はしない事、敵に対しての姿勢、そして地位という経験の重みが言葉にそのまま乗りかかる)同情の念は覚えるが、手加減はしない。(ロイの激昂に、多少なりとも哀れみは覚えているようだ)生きるために逃げるならばそれもまた良し、私は命を尊ぶ者は好きだ。 」

古明地さとり「パ チ リ (両手に包まれたサードアイが指の隙間から眼球を覗き、眼を細め不適に笑んで主我へ吸い込まれそうな程黒く染まった瞳を向ける)あ な た は ど こ ま で 知 っ て い る ん で す ? 」

ラティン「―――――!(主我の譴責で思わず懐中時計を隠すように手中に収める)はっ、申し訳ございません。(深部下と頭を垂れ、彼の言葉を肝に銘じる) 」


スタタタタタタタタ―――――― タ  タ ンッ 。 (赤陣営の方角より一つの足音が迫り、黒い影が宙に躍る)――――――パチ――パチパチッ――(火の粉が散り、仄暗い空間をかすかに照らし始める)


主我「―――どういう意味だ。(平静そのもの、冷静を貫き、質問を質問で返す)常に起こり得ない事などはない、そして確実にそうなる事もまたないのだ―――心せよ、いついかなる時もあらゆる状況に対応する力こそが戦場において重要なものだ。(そう言いながら、迫る足音に警戒を強める) 」

魔震ロイ「ああ、わーってら… けどよお…(あの野郎(主我)、あの澄ました顔ですげえ馬鹿力出しやがる。あれはタイマンでは避けたい相手だ―――――んで、一方のあの青二歳の餓鬼(ラティン)は大したことなさそうだな。狙うなら、とりあえずあいつからか…)(静まり返った戦場下で、全員の様子を窺っている) 」

古明地さとり 「私の問いに口答で応える必要はありませんよ(眼を細めたまま深々と頭を下げ)貴重な情報ありがたく頂戴しますね 」

ラティン「……(やはり私はまだまだ未熟… こんなことでは『女王』様に仕えることなど――――――)……(内心とは反対に怜悧な表情を一切崩すことなく、陽炎で揺れる影を静かに見据える) 」

古明地さとり「私の問いに口答で応える必要はありませんよ(眼を細めたまま深々と頭を下げ)貴重な情報ありがたく頂戴しますね 」

ラティン「……(やはり私はまだまだ未熟… こんなことでは『女王』様に仕えることなど――――――)……(内心とは反対に怜悧な表情を一切崩すことなく、陽炎で揺れる影を静かに見据える) 」

??「―――――――――ペルソナ。(小さく囁く。しかしそれは異様な重圧と共に空間の隅々まで響き渡った) 」


カッ  ボッコ゛ォォオオオォォオオオオォォォォォォォンっッッ!!!!(地下世界に点在する柱3本をゆうに飲み込む爆炎が、突如としてうねりをあげ主我とラティンへ襲いかかる)


マーク「(後方にある一閃を察知し振り返る)まぁ……戦況は『アレ』で変わってくるぜ(指でその影を指しつつ) 」

ラティン「ジャラ―――(迫る業火を前に平然と構え、手中の懐中時計の開閉ボタンに指を添える)―――カチ――――――ボゴオオオオォォォオオオオオオオンッ!!!!!(何か行動を取るわけでもなく、そのまま成す術なく爆炎に呑まれてしまう) 」

魔震ロイ「 ん、『アレ』――――おおおおおふ!!!??wwww(突然の爆炎に巻き込まれまいと身を乗り出して逃げ込む)はぁ…はぁ… ……クッソッガッ!!増援が来たかと思えばこれかよッ!!! 」

主我「一体何を―――ハッ(こいつは、まさか!)くそっ、甘かった!(やられた、あいつはおそらく高位の『読心』持ち!)くぉぉ・・・ッ!(突如として襲い来る炎に、身を躱して回避を試みるも、軽く命中する。多少の炎への耐性があるためダメージはかなり浅い。) 」

古明地さとり「  ! おっととっと……っとぉ!(突如に迫り来る火炎、飲み込まれる主我を尻目に軽い足取りで距離を取り、ブレーキを踏んで声のした方向へターンして花弁マークの漂う笑みを向ける)あなたが駆けつけるまでの間キッチリ時間稼ぎましたからね、ツケは払っていただきますよ 」

??→瀬那「―――スタッ。(宙から着地し、金属バットをガランと地につけて顔を上げる)人呼んで爆炎マスターセナ!颯爽登場ッ!!(キャップ帽のツバをクイッと押し上げてキメ顔)へっ、完璧にキマっちまったぜ…!どーよコレ!オレっちかっこよくね!?(口の周りにごはん粒やソースが付着している) 」

魔震ロイ「瀬那ェ…!!ワナワナ(拳を振い立たせ)……とはいえ…なっ、はっはははははは!!!見ろッ!雑魚の軍勢はこの俺がブッ潰し、そして一人も討たれた!敵はあと一人!形勢逆転はまさにこのことよォ…!ヌゥハハハハハハッ!!!(有頂天) 」

マーク「(爆炎を爆炎外側の柱の影を利用してやり過ごした後そこから抜けていく)……PHEW、これは頼れる増援だな(ただ……ちょいとばかし巻き込まれかねないかもな) 」

主我「―――糞が、糞がっ、糞がっ、糞がッ!!!(今までの温厚な態度が一変し、汚れた言葉を吐き散らし、明らかに雰囲気が変わった―――)グヌシャァッ(独特な音を立て、左腕から黒い茨に包まれながらもう一本斧が生み出される) 」


ギュァァァァッ!!!(主我の苛立ちに呼応するかのように、擬似太陽が大きさを増し、戦場に日差しが突き刺さる)


瀬那「ナッハッハ!ご苦労ご苦労!ツケならこれからちゃーんと…あ、あれ?どちらサマで??(汗 さとりを見て) どォわっロイさん!?ななななんで怒ってんの!?やっぱ遅刻したのがまずかった!?(汗汗)…へへ でもま、形勢逆転はマジみてーだな! おーうマークもご苦労サン!こっからはオレっちも頼ってくれよナ!(ニッ) ―――っと、なんかヤバそーなふいんき(何故か変換できない)だぜ…!(主我を見て) 」

魔震ロイ「遅刻遅刻だアホンダラアアアァァァッ!!!!遅刻野郎は許すまじ――――ぬわあああああ゛ぢィィィィッ!!!!!(黒銀の鎧を着込んでいることもあり、疑似太陽の熱により鎧自体が鉄板の様に赤熱する)ぐはあああぁぁッ!!! ドンガラガッシャァーーンッ!!!!(纏った鎧をダイナミックに投げ飛ばす)ぜぇ…はぁ…ぜぇ…はぁ…ッ…!踏んだり蹴ったりだ!!!!(激怒) 」

主我「我が祖国に仇なす者共・・・忌むべき炎たち―――貴様らにこの俺が出し抜かれる。そんな事は―――有り得ん!!(両手に握った斧を掲げ)ガギィィィ―――――ン!!!(2つをぶつけ、強烈な音を発生させる)太陽は昇った!全てを焼き尽くすために!!(彼の二面性が、『激情』の側が、今顕になる) 」

レオネ「フシュゥゥゥゥゥゥ……ゥゥ……(一昔前の蒸気機関車が発しそうな黒煙を吐き出す出入り口のトンネルから焦げ付いた姿で現れ)ケホッ…… 御陰様で遅刻前のJKのように加えてたトーストが見事に黒パン化してるぜ、しまらねーな。 な っ 。 (ジト目を瀬那へ向け煙を吐く) ったく……道中は煉獄、こっちは灼熱地獄か、穏やかじゃないね。時にロイ、お前時々"ツメが甘いって言われないか"(カセットを自動小銃に装填し四方八方へ視線を動かして注意を払う) 」

マーク「……SUCK(主我の様子を目の当たりにし苦言を漏らす) カカッ タッ タッ タッ(主我一方に向けてダッシュ)俺が先陣を切る、後方で任せたぞ!(颯爽と柱間を抜けるその姿は日差しをものともしない様子) 」

古明地さとり「古明地さとりです、あなたのお仲間を間一髪救い出した恩人です、功労者です(恩義せがまし言動に釣り合わない無垢に見える笑み)見返りといてはあれなんですがこの場における私の身の安全、そしてその後の貴国への亡命を希望します。……前者は特に(狂乱する主我を視界に納め笑みを保ったまま冷や汗が滝のように流れる) 」

魔震ロイ「あ?(いつの間にか陰で休憩している)なんか言ったかー?(地下内のために「言ったかー?」が木霊する)おいおいおいおぃ…ッ…!ありゃあそうとうなモンだぞおいぃ…ィッ!(主我の一変に冷や汗をかく) 」

瀬那「ひィィィィ!?お願い殴らないでェェェってうわァァァァァァ!?(白目汗)(怒ったり鎧投げたりするロイを見て)ず、ずびばぜん…もう遅刻しません゛ん゛ん゛!(常 習 犯) しっかしまァ、どーやらアイツとオレっちは相性が良いみてーだナ…へへ(擬似太陽が焼き尽くす熱を、まったく物ともせず立っている。使役ペルソナである『ホルス』の力により、火属性:『耐』) い゛っ。(汗汗笑)…れれ、レオネっち…ごみん……(汗汗汗)(反省) あいよ!後方支援だってやっちまうぜェい!(マークに応える) お、おうっおほぅっ!?(汗 恩着せがましい言動に押され気味)これはお世話になったよーで…サンキュなさとりッチ!ま、身の 」

レオネ「了解。援護はするが必要ならすぐに距離を置けよマーク、何せノーモーションであのデタラメな火力だ、いつ何をやらかしてもおかしくはない(小銃のセーフティを外し、マークの直進する軌道へ銃口を向ける) いや、何も言ってない。空耳だと思って聞き流してくれ(打ち倒した……と言ったが、火炎が決め手となったなら焼死体から気化した油分が漂っている筈だ……どうにも、"薄い"な) 」

瀬那「お、おうっおほぅっ!?(汗 恩着せがましい言動に押され気味)これはお世話になったよーで…サンキュなさとりッチ!ま、身の安全は爆炎マスターことセナ様が来たからにはホショーする!亡命の方はー……んー…ま いいんじゃね?(下っ端なのでよくわからない) さーて、どーやってホームラン狙うかな…!(バットを構える)(太陽を生み出してる?みてーだけど…それを使うってことは、俺が使う火炎の効果も薄いかもしんねーってことだよナ……最悪、肉弾戦に持ち込んでやるぜ…!)(主我を睨んでいる) 」

主我「貴様らを、陽光の使者の名において撃滅する!(両手の斧を掲げ、)ブォァァァッ!!!!ガァンッ!!!!!(猛烈な勢いで地面に叩きつけられ、大範囲の、目に見える『衝撃『波』』が襲い掛かってくる!!) 」

魔震ロイ「あ、やべ――――――スポッ―――――ドギュアアアアアアンンッ!!!!!(衝撃波を目前にすぐさま甲羅に潜り込んで防御力を上げるが、小石のように軽々と吹き飛び、天井にめり込んでしまう)(ん……!?治まったか…!?あれ…??…ぬ、抜けねえ……ッ…!?)(大汗)」

レオネ「(おもむろにパーカーからマルボロを一本取り出し)詫びはいらねぇから今度うめぇ焼き肉でも驕れ、生き残たら……なっ! タン ッ (地を大きく蹴ってステップを踏みつつマルボロの先端を衝撃波に添えて火を付けおもむろに口にくわえる)トッ トッ トッ ・ ・ ・ (そのまま柱から柱へと軽々と飛び移りつつ主我と一定の距離を置きながら背後へ回り込み)飴ちゃん食うか、脳みそから(機関銃のような早撃ちを主我へ行う) 」

マーク「YEAH GOOD、お前まで……!(レオネを横目に主我の方角へ走り寄る途中) く ぐっ グッッッ!!(放たれた衝撃『波』を視認すると、反射的に腕に溜めておいた気が一枚の『障壁』へと変化する) があ゙あ゙あ゙あ……っ゙っ゙あ゙あ゙っ!!(障壁で耐え抜こうと試みたものの無念に砕け散り柱の上方に強く叩きつけられる その跡は先程のものよりも深く、大きかった) 」

主我「ブォンッブォンッ キキキキンッ!!(その大きな斧の鈍重なイメージに釣り合わず、ノールックのまま左手に持った斧を後ろへ向けて回転させ、銃弾を巧みに弾いてみせ、更に―――)ぬぉぁッ!!(ノーモーションでその刃を振り返りつつ振り抜いた!) 」

瀬那「ピッチャー投げたっ(衝撃波が迫り、バッティングフォームを取る)それをセナ選手…落ち着いてぇ―――ブンッ!!見事捉えたァ!!(衝撃波が迫り来るタイミングで勢い良く振るい、風圧を纏いバットと衝撃波がぶつかる)……あ゛……ァあ゛あ゛アっッ…!!(重、たッ!!!)(一気に押され、バットの握り手を素早く持ち替える)"アギダイン"ッ!!(バォオンッ!!!)(バットの直近で爆発を引き起こし、それを推進力として衝撃波の波を打ち破る) ビ、ビッ――(しかし、その爪痕を残すかのように脚や肩がカマイタチに襲われたように裂ける)…!!(こいつ、強ェ…!!)  やだね、割り勘じゃねーと行かねーかんな!ひとりじゃ焼き肉いけねーから死んでも死ぬなよナ!!(レオネに叫び、火球を生み出す)イチ、ニの、サンッ!!(火球を三段に分けてバットで主我目掛け打ち出す) 」

マーク「くっ……ぐぁっ(……思った以上に深く食い込んだな……だが、これなら)(ズズッ、と柱から腕を引き抜いて上半身を抜き出すと) シュッ  BAAAAAAASH!!!(足を引き抜き、それを起点に柱を蹴って全身を現すと直ぐに左足一転に気を纏め上げ、自由落下の勢いと合わせ主我へ突撃する) 」

レオネ「ッ……!? マーク!! くそッ、だから言わんこっちゃ………(眼前すれすれまで迫る刃一瞬が一分に感ぜられる刹那飛躍の勢いで引き下がる術も無く)ッく……ああアアァッ!!(斧のヘッドへ蹴りを入れバク宙し着地するが……)スト   ––––ビシャァッ  かッ……!? ぁ……ァ…(僅かなタイムラグの後に脇腹に一閃が刻まれて裂け決して微量ではない血が吹き出る) 」

魔震ロイ「(ぬ゛げね゛え゛え゛え゛ェェェェ~~~ッ!!!)(天井にめり込んだ上に甲羅に閉じ込められている状態で辛うじて暴れ回っている)パラ… パララ…――――――(天井にめり込んだ甲羅から砂煙が落ち、そして…)―――ボゴォ…ッ…!!! (天井から抜け出し、主我の頭上に垂直落下する)ヒュポッ―――おっ、抜けた。そして…――――ぬおおおおおぉぉッ!!!!“ロイ・プレス”!!!!(落下速度が増し、持ち前の巨体で主我を潰そうとする) 」

瀬那「無事かマークッ―――…へへ、すっげぇ…いつ見ても華麗な身のこなしだぜ…!!(マークの見事な立ち回りを見て) レオネっち!!やべーと思ったら下がれよ!!(吹き出る血を見てレオネに) あり、そういやロイさんはどこに――――って上ェ!?いつの間にあんなトコに刺さって……おぉッ!ヒューッ!さっすがロイの旦那ァ!!やっちまえ~~ッ!!(ロイのプレスを見て) 」

主我「ガァンッ!(マークの突撃は確かに主我に命中した、が―――人の体にあたったというのにまるで鋼鉄にぶつかったような音が響き、仰け反りもしない。そして)らぁッ!!(首のほうに素早く斧を向け、振り返りつつ斬り払う)―――そんな見え透いた攻撃がッ!!(落下し自分を狙う『ロイ・プレス』に対して、両手に握った斧を構え、一度降ろしてから―――タイミングよく)ブォァァァッ!!(両側から振りぬく!!) 」


ボフボフボフッ(セナの打ち出した火球は、まるで太陽に取り込まれる炎のように消えてしまった―――火炎に対する、完全な耐性だ)


魔震ロイ「はっははははは!!!無駄だぜ!!この俺には鎧が――――(回想:強烈な熱気で赤熱した鎧を脱ぎ捨てた自分の姿が脳裏を横切る)―――ヂギジョ゛オ゛オ゛オ゛ォォォーーーーーッ!!!!!(ズギャアアアァッ!!!)(甲羅だけの防御力では当然主我の一撃に耐えきれることもなく、そのまま両方の斧の餌食になる)むぐ…無念…なり…ィ…――――ドシャァ…ッ…!!!!(地に落下し倒れ込む) 」

レオネ「チィッ…!ロイ!おい起き……ああ、クソッ!(荒い呼吸、出血よりも衝撃が堪えたのかガクリと膝を付く)ヒュー… ヒュー……(チッ……鉛玉は効かねー、特攻覚悟は必須って訳かよついてねぇ……!)ハハッ…たく、まんま自分の台詞がブーメランになるたぁ……なっ キィンッ(重い腰を上げマチェットを抜刀、更にはボトルを取り出して中身の液体を刃に駆ける)血が足りねぇ、焼き肉から鰻に格上げだ、五割出せよセナてめぇ…("掛け"だ効いてくれ…いや、捻じ込んででも仕留めるしかねぇ…!)(主我に切っ先のように鋭い眼光を向け居合いの構えを取った) 」

マーク「ぐ……CRAP!!(その鋼鉄の食感を確かめつつ、着地後直ぐ様気を纏った右足の頭部への上段蹴りを放つ) (そしてやって来る一撃……!!) ッキィンッ!! (首を狙う斧の筋を読み切ると、またも反射的に腕から一つの『剣』を造り出し鍔迫り合いが起こる それは『実体は無く、質量は有る』、赤き“気”によって生み出されたものだった) 」

主我「ガギギッ―――らぁッ!!!(鍔迫り合いになった途端、右手の斧に力をかけて一瞬押し込んだ―――と思ったらそれに足をかけ、あろうことか斧をそのまま鍔迫り合いをさせながら『蹴り飛ばした』ッ!!) 」

ラティン「――――― ガ コ ッ ―――――(歯車が一周した音と同時に、主我と赤の戦士たちの間に瞬間的に現れる) ―――"そろそろよろしいでしょう"、主我様。(逆上の炎を滾らせる主我に冷静な物腰で言い放つ) 」

魔震ロイ「ぐが…がが… ……ぜは…ッ…!はぁ…はぁ…ッ……!バッッッ…キャロウォ…まだ逝ってねェ……!(切り傷を抑えながらよろりと身体を起こす)ぜぇ……はぁ…ッ…… もともと撃たれ強ぇんだよ、俺は…! …チッ……野郎、生きてやがったのか… 」

瀬那「チクショー、燃え滾る闘志とは裏腹に財布は冷えきってくばっかだな…!!(汗 レオネに返し) (やっぱな…なら肉弾戦で――)――ロイさん!!?(倒れ伏したロイに思わず駆け寄る)おい、ちょっと…!あ、あんまり動かすな!今安全なところへ運んで………チッ……野郎ォ…ッ!!!(ロイに肩を貸して三白眼になり、主我を睨みつけた瞬間にラティンが現れる)なっ―――お前はさっき…!!(驚愕している) 」

マーク「ぐ、が……WW、WHAT!?(主我のとった予期せぬ行動に動揺を隠せず) パキィィ…ン (真紅の剣は強大なる力の元に崩れ落ちる) (G……GOSH!このままじゃ頸動脈をスッパリいかれちまう……!!) グッ ピッ (蹴り上げた足を引き戻して両足で地面を踏みしめる その間に斧筋は微かに首を斬ったが) グィン (首を横に反らした後に身体を後方へ反らし斧を避けきった後バックステップで様子見) 」

主我「―――ハッ(味方の制止の声に、『表の側』が目覚め、『裏の側』が眠りにつく)―――そうだな、これでよいだろう。 」

瀬那「のわっ、マークっッッ―――(マークが斧を紙一重にかわす瞬間を目撃する)―――かぁぁっ…ひ、ヒヤヒヤさせやがってぇ~~……(ほっ…) 」


ドシュゥゥゥッ!!!(斧が地面に突き刺さり、衝撃波が巻き起こり光の柱のように立ち上り、暫く斧が残留した後に)グジュアァッ(斧が黒い茨に包まれて消える)


レオネ「ハッ……(ロイの勇ましい姿を見伏見がちに笑んで安堵の吐息を零し)そいつぁ結構、心中なまらまだしも……(スッとラティンに視線を移す)敵さん残したまま独りで行くのは無念だろーよ うっそだろお前、今月"も"小遣いすくねーわけ?あーあー、そいつは可哀想に、6割おごってやる(ジト眼) っと……(丁度隣にマークがバックステップしてくる)こんなナリで言うのもアレだが無事……じゃねーか、少なくとも万全じゃねーなどーも 」

ラティン「 『例の作戦』の決行まで、主我様は一度態勢を整え直してください。ここは私が…――――(穏やかな表情を見せたままスッと主我を横切る)初めまして、Phoenixesの皆様方。私の名は「ラティン」。一介の執事ではありますが――――――私には『女王』様の加護がある。(両腕を軽く広げる)主我様に代わり、次は私がお相手します。(両腕を下ろす) 」


ドッドッドッドッドッドッ…ッ…!!!!!(ラティンの合図で増援のアンドロイド兵の軍勢が押し寄せ、赤の戦士一同を完全に包囲する)


魔震ロイ「へ…へへ…っ… …かっこ悪ぃとこ…見られちまったな…ァ…(瀬那の手助けを受けて完全に立ち上がる)くぁ~…ッ…!「真の戦いはここからだ!」ってか… 腕が鳴るじゃねえか…(亀裂が入った甲羅の内側を摩った後、棘皮グローブを嵌め直す) 」

主我「―――そうだな、お前の考える『作戦』、見せてもらおう―――私を驚かせてくれ。(そう言いつつ、しれっとロイが投げ捨てた鎧を奪いつつ後方へ下がる。抜かりがない。) 」

魔震ロイ「なっ――――(あ゛ッ!あの野郎~~~~!!!!)(主我の行動に激怒) 」

主我「敵の戦力、削げるならば削ぐ―――至極当然、そうであろう。(奪った鎧を陽の光に晒し、炎熱を付与した手でたっぷりと熱して奪われた後もそうそう使えぬようにしっかりと手を加える) 」

瀬那「うっせ!ついゲーム買っちまうんだよ悪りーか!!(泣)ははぁーっありがたきシアワセ…!!(レオネに土下座しながら) へへ、さっきのオッサンと比べてひょろっちーヤツだナ!お前なんかラクラクにボコボコに……(軍勢を見て言葉に詰まる)……あ、そ、そーゆーことしちゃう…?(汗笑) んなことねー!かっこよかったゼ、旦那。(ニシシと笑ってロイに) 」

マーク「(WHOA、ちょっとタイミングズレてたら間違いなく斬られてオシャカってとこだったな)心配するな、少なくとも『GRIM(死神)』はついてない はぁ、そうかい(ラティンの紹介を受け首元を親指で指す) 言っとくけど、俺の首は高くつくぜ(その微笑は自信と余裕の双方を含んでいた) 」

主我「だが一つ言っておくぞ、ラティンよ。―――お前が危機に瀕するような状況に追い込まれれば、私は何が何でもお前を助ける、部下に目の前で死なれる事ほど辛い事はない。(一言で、彼がいかにしてKnightの地位へと、どうやって上り詰めたか。そして彼の人望の厚さの理由が篭った言葉を投じる) 」

レオネ「焼却されたのが鎧だけで良かったと思っとけ、正直あのふざけた火力が収まって内心ほっとしてるんだ、鎧で済んだなら設けもんだろ、な  グラセフ家運だったらもうちっとカンパしてやんねーこともない。あと驕るのはあくまでも"生き延びたら"だ、三割り出してもらえるだけでも足しになんだからな、くたばんなよ  おまけにナイトと来た(腰に手を当て周囲のアンドロイドをぐるりと見渡し)(物腰柔らか、主我とは上司のように振る舞っているが位は"ナイト")ったく、大物のバーゲンセールじゃねぇか、ついてねぇ(風車のようにマチェットを回転させ逆手持ちに切り替える) 」

ラティン「(主我様…―――)…解りました。(改めて先輩格の彼の存在意義を認知し、それに応えるように重みを含んだ一事を呟く。そして再び赤の戦士の一同に視線を向ける)…私は主我様のように、激しい運動を伴う戦闘は苦手です。ですが、頭を使った"考える戦闘"は得意なんです。(にこりと微笑むとチェスの駒の『ナイト』を取り出して見せつける) それでは、ここからは我々と――――――― 」


――――――― 生死をかけた"チェス"を始めましょう ―――――――



アンドロイド兵 軍勢『ガチョン――――――ズドドドッドドドッドドッドドドッ…!!! ドヒュンドヒュン…ッ…!!!(ラティンの合図に、それまで静止していた軍勢が起動し一斉射撃を行う)』

アンドロイド兵C&D『ズンッ―――ギャリギャリギャリィ…ッ…!!!!(両腕にチェーンソーを武装した二体が、それぞれマークとレオネに襲いかかる)』

ミナコ「はっ、はっ、はっ……(遅れて戦場に馳せ参じる)(主我様とラティン様がもう既に交戦状態に入っている…!ここは、敵の死角から急襲を…)(柱の陰に隠れて戦況を把握する) 」

魔震ロイ「ぬおらあああァァッ!!!(踊る様なステップで軍勢の中へ突撃し、棘皮グローブによる拳で豪快な殴打を炸裂させていく)ぐ…ゥ…(主我から受けたダメージが大きく、時々僅かに吐血する) 」

アンドロイド兵 軍勢『ボギュアアアァッ!!! ボッカアアアァァーーーンッ!!!!(魔震ロイの進撃に圧倒されて次々と爆散していく)』

マーク「(アンドロイド兵の突撃を視認し、アンドロイド兵Cの方角へ走り出す)ここは文字通り『斬り抜ける』ッ!!(赤の気より造り出した“剣”を手にアンドロイド兵Cの頸部に刃を振りかざす) 」

アンドロイド兵C「ザキィィ―――ン… ボッカアアアァァアーーーンッ!!!!(胴体から頭が吹き飛び、共に爆散する) 」

ミナコ「はぁ……はぁ……(…出るなら…いまだ…!!)―――やあああぁーっ!!(陰から現れるや否や二丁拳銃を取り出し、駆けながらマークに照準を合わせる)ダンダンダン…ッ…!!!(真っ向から発砲を仕掛ける) 」

マーク「(アンドロイド兵Cの頭部が切り離れたのを横目に捉え、剣の気を解除し脚部に気を練り込む)そしてそこからの――――(アンドロイド兵Dのチェーンソー捌きを掻い潜る途中)―――ィィン!! (ミナコの銃撃を捉えるとその一発の勢いをを一蹴で殺し、後の弾を脚の回転と共に避けきる) シュバァッ ……少しばかり、照準が甘かったな 」

ミナコ「あっ…!?(落ち着いて… ここは一度―――)―――スッ!! バシュアアァ…ッ…!!! (閃光弾をマークの頭上に投げつける。眩い光が弾けると同時に別の柱の陰へと逃げ込むように移動する) 」

アンドロイド兵 軍勢『ボギュアアアァッ!!! ボッカアアアァァーーーンッ!!!!(魔震ロイの進撃に圧倒されて次々と爆散していく)』

マーク「く――――(閃光が眼に射され反射的に視界を遮る)――――なるほど、隠れたか(脚の気を全身に巡らせて全方向への注意を行う) 」

主我「ふむ―――(数で押す作戦は、なかなか通用しないな。ただ敵の消耗には向いている―――)さて、早々に焼き払っておこう。(奪ったロイの鎧を、炎熱を付与した斧を押し付けながら焼き、溶かしてしまう) 」

アンドロイド兵E「ズァ―――ブオンッ!! (光が消滅すると同時にマークの視界に入り込み、武装した斧で斬りかかろうと迫った) 」

魔震ロイ「ふぃー…!(まあざっとこんなところだろうが…早いところ俺の鎧を回収して――――)って、あるゑゑゑゑゑ~~!?!?!?(仰天)(主我が自身の鎧を溶解しているのを見て)ぎ…ぎぎっ…ぎざま゛ァ…ッ!!(憤怒を露わにして) 」

ミナコ「はぁ…はぁ…!(やはり私じゃ…真っ向から相手を倒すのは困難… )(乱れる呼吸を整えるように胸元に片手を添える) 」

瀬那「うっしゃあッ!見てろよ 俺の大・活・躍!!(使役ペルソナ『ホルス』の加護を得て、全身に炎のオーラを纏う。容赦なく降り注ぐ弾丸の雨を炎が溶かし、金属バットを振り回してアンドロイドの軍勢の中へ身を投じる) 」

李劉冥「・・・ふぅ~、始末書50枚に手古摺ったわ。お?儂らの優勢かな? 」

アンドロイド兵 軍勢『ドギャァンッ!! ボッギャアアアァーーンッ!!!(その一方では、瀬那一人の無双により別部隊が壊滅する)』

マーク「(機械風情の攻撃――――)――――『見える』ッ!! ゴォオオォオッ(翳された斧を視界に収める事なく、マークの眼前に迫ったアンドロイド兵Eの胸部に二対に交差させた腕の重撃を与える) 」

アンドロイド兵E「 ゴ ギ ャ ァ ン ッ … !! ボギャアアアァーーーンッ!!!!(空中に吹き飛ばされ華々しく散った) 」

ラティン「……(カチ… コチ… カチ…)(戦闘が繰り広げられる最中、一人静かに懐中時計の時刻に目を通している)……(…"そろそろ"ですね…)カチャン…(懐中時計をしまい込み、何かを仕掛けるべくインカムに手を当てる)―――――これより「作戦」を決行します。総員一時退避。(そう言うと踵を返すことなく、赤の戦士たちに警戒を与えながら柱の陰へ溶け込むように退いた) 」

主我「―――(始まったか。)(バックステップで戦線より適度に距離を取る) 」

アンドロイド兵 軍勢『ダンダンダンダンダンッ……!!!!(ラティンの合図で攻撃態勢を解除し、それぞれ柱の陰へと逃げ込むように退いていく)』

ミナコ「……!("きた"…!)(二丁拳銃をしまい戦場からできるだけ遠くへと離れる) 」

瀬那「だぁーっはっはっは!さっすが俺、やったぜ俺!ビビッちまって逃げ出したぞ!(高笑いをしてバットを肩に乗せる) 」

魔震ロイ「お…??おお…っ…??(軍勢が退いていくのを見て)もしや…戦闘放棄か!?ついに諦めやがったかあいつ等!ぬぁはははは!!勝った!よだれズビッ!!(有頂天) 」


――――――――――(♚Chess♛の戦闘員が全員消えてしばらくした後(のち)、辺り一面に霧が立ち込める)


マーク「(打撃を与えた後はバック転で後方へ身を置き戦況を確認)――――HMMM、警戒しとくべきか……?(気を四肢に行き渡らせ厳戒体制) 」

李劉冥「・・・ん~、おかしい。数でならあちらが有利。そしてこの霧。(緑の国にいた時、似たような戦法を持つ者がいたな・・・・。視界も悪い、気配もなし。ふむ・・・・) 」


ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  …  … ッ  … (ただでさえ柱だらけで見分けのつかない空間だが、それに加え霧で真っ白に染め上げられ… 赤の戦士たちはいよいよ迷宮内に閉じ込められてしまう)


レオネ「いよいよ持って私が人間なんだなって実感が湧くような時代になったわ、お前等仕事はや過ぎんだろ(ようやくノルマ分のアンドロイドを片付け、もぎ取ったチェーンソーのエンジンを切る最中周囲の環境の変化に眉を潜める)えぇ……なんこれ 」

ラティン「――――――― 『 キング 』を投下します。 (霧が立ち込める何処かで、インカムに手を当てたまま呟いた) 」


――――――…… …… ズォォォオオオオン…ッ…!!!! …ズォォォオオオオン…ッ…!!!! (静寂が広がる地下世界で、爆音のような大きな地響きが頻りに轟き、やがてそれは大きくなっていく。そして―――) ――――― ズシャアアアアアアァァァァァアアアアァァーーーーン…ッッ…!!!!!(Phoenixesの戦士一同の前に佇んでいた柱が破壊され、霧に加えて土煙が更に立ち込める。煙の中で歪な赤い二つの光が鬼火のように揺らめき、その光の正体が影となって浮かび上がる)

魔震ロイ「がっはははは… はっはっは……ん゛っ?(視界が白くぼやけていくのに眉をひそめる)なんだぁ…こりゃあ…?(気づいた時には真っ白に染まった景色に驚き隠せなくなり、仲間とはぐれないようにできるだけ彼らと距離を縮めようとする)ぬわ…ッ…!!? な…なな… 何だ今の音ぉ……!!(突然の地響きに跳び上がる)」

マーク「ん――――ぐっ(その轟音を耳にした途端両手で耳を塞ぎ込む)くっ――っっ!?(さらにやって来る土煙によってまた視界が封じられる)――――……ケェッ、何だってんだ今のは……ッ!?(眼を開くと眼前にその影の主が現れ、その顔は動揺と混乱に満ちていた) 」

レオネ「––––––……? は? (キング……つったのか、今。"投下"するって)……!? これが……ッ!?」

キメラネイド《APOCALYPSE》(以下:キメラネイド)「――――グギュオオオオオオオオアアアアアァァァァァーーーーンッ…!!!!!(一同の前に姿を露わしたのは、黒く硬い装甲で覆われた竜型の機動兵器。巨大な翼刃と剣を思わせる尻尾の武器が装着されており、他には胸部のコアや各部から露出しているケーブルなどが見受けられる) 」


BGM♪



魔震ロイ「なんか出てきやがったぞおおおおおォォォォォォーーー!!!!??(目玉が飛び出るほどに酷く驚愕する)なわわわわ…っ… な、なんだこのバケモンはぁッ!!?聞いてねえぞオイッ!!!」

主我「ほう―――これが、作戦の肝か。(何処かにて、歓心している)どれほどにやってくれるか、見せてもらおう。 」

ミナコ「――――――ッ!!(あれは…ッ…!!)(スコープ着用した状態である地点から機動兵器を見て驚く)あの兵器は…確か、『Dr.Kill』が造った『キメラネイド』…ッ…!あんなものを用意していたなんて…! 」

李劉冥「兵器を搭載してきたか・・・さすがはチェスよ。一筋縄ではいかんな・・・・。 」

キメラネイド「キュシイイイイィィィィィイイイイイッ!!! ズオ――――――ドシャアアアアアァァァァァァーーーーンッ!!!!!(巨大な翼刃を振りかぶり、赤の戦士一同を叩き潰す勢いで素早く振り下ろした) 」

ラティン「―――――― 攻 撃 開 始 ―――――― 」


――――――ドドドドッドドッドドドドドッ…!!!! ピュンピュンピュン…ッ…!!!!! ドォンッ、ドォンッ、ドォンッ!!!!(赤の戦士たちがキメラネイドの登場に圧倒されている中、彼らの死角―――霧の中からアンドロイド兵が繰り出した思われる銃弾やビーム弾、ミサイルなどの飛び道具が現れ、彼らに襲いかかった)


瀬那「か、かっけー…けど、冗談じゃねぇって!ンナの勝てっか!うォおッッ!!?(翼刃を転げるようにかわす)―――――ヂュドッ!!ァが…!!(死角より放たれたビーム弾に肩を貫かれる) 」

ラティン「――――(最初に火炎に呑まれる様に見せたのは、敵方を翻弄する為ではなく、あくまで主我様の『性格』を利用する為にありました。先輩方を"使った"ことをお許しください… ですがこれで、第2フェーズへの移行が完成しました。) 」

李劉冥「む!!?(翼刃をバッと身をひるがえし躱すが)――――一斉掃射じゃと!!?陰から狙うとは・・・・・あの糞ジジイを思い出すわ!!(物陰に隠れやり過ごす) 」

ラティン「――――(キメラネイドに意識を促し、その隙をつき四方八方死角から一斉攻撃を行う。アンドロイド一個体の能力は確かに弱い… ですが、視覚を失った人間よりかはその行動範囲は広く、いかなる状況下でも従来通りの戦闘が可能。そして"万が一に備えて"の主我様も待機している。一方的なベクトルからなる殲滅作戦―――― "四面楚歌"…!)」

レオネ「(ああくっそ…!っとにツキが回ってねーよ!)っ……!(咄嗟にローリングし柱の影に転がり込み攻撃をやり過ごし)チマチマとうざったい野郎まで、花瓶にっむらがるダンゴムシかってんだよ……さてここで問題だ、仮にここであの馬鹿デカイブツを叩き潰しても後にナイト級が二人控えてる訳なんだが……どうするよこれ 」

マーク「(――WHOA、これはマズい……つっても今まででパワー半分使ってるしな、どうするか――――)(暫し、そして一瞬の間に思考を張り巡らし、決心の表情) ――――よし、『やる』か(そう言い放った瞬間には、そこにいた彼の姿はただの残像として捉えられる様に) 」

ミナコ「はっ…!! ダァンダンダンッ!!! (敵にとっては卑劣なやり方だと思う… でも、私たちだって負けるわけにはいかないから…っ…)(アンドロイドたちに合わせて、二丁拳銃による射撃を行う。スコープを着用しているため、こちら側からは赤の戦士たちの居所がわかる) 」

魔震ロイ「あぶね――――く…ッ…!!ぐあ…ッ!!(キメラネイドの攻撃を避けた瞬間、銃弾などが顔面や身体に被弾する)ぐ…ぐぐ…ッ……(割れた仮面の破片を握りながら、荒い息と吐血を繰り返している) 」

キメラネイド「ギュオワアアアアアアアァァァァアアアアーーーーッ!!!! ドヒュンッ!!! ドヒュンッ!!! (腕部に備え付けられた砲口から、被弾した個所に爆炎を伴う強力なビーム弾を幾つも放ち、逃げ惑い、隠れるPhoenixesたちを追い詰めていく) 」


ダダダダダダダッ…!!!! ドォンッ、ドォンッ!!! ピュンピュンピュンピュンッ…!!!!(真っ白な空間から止まない砲撃が尚も続いている。銃弾やビーム弾が戦士たちを掠めたりその頭上を飛び交っている)


李劉冥「(さて、どうしたものか・・・・。赤の組織としての儂では、圧倒的に不利。――――だが、かつての儂・・・・緑の国にいた頃の儂ならどう考える?)・・・・・・。(瀬那はほぼダウン、マークは・・・・うむ、血気盛ん也。前線はあの者でよいかもしれん) 」

主我「―――(良い布陣だ、なかなかに隙がない。人類種に対しての機械主力による戦術だからこそ、これは成り立つ・・・。) 」


―――― ククク…ッ…! さあ舞え、Phoenixes!この俺が操るキメラネイドに、成す術もなく倒されるがいい…!!(途端、キメラネイドからスピーカーを通じて青年の声が響く。それはミナコにとっては聞き覚えのある声だった)


マーク「(肉弾のこっちにも考える脳ぐらいある……切り込み隊長を俺として、後衛にはあいつらに任せるなら……前線はもう一人欲しいところだが)今はそれも言ってられないよ う だ――――(崩れ落ちた柱の一本を利用して撃ち乱れる銃弾類を防護、そしてそれを気を纏う両腕で持ち上げ)――――んなっ!!!(すかさずキメラネイドの頭部に柱の一撃を試みる) 」

ミナコ「……!(今の声って… まさか……!)―――――兄さん…っ!?(キメラネイドに目を見張った) 」

李劉冥「―――どうあがても王手は取れん。が、他の者があるいは・・・・。――――――『圏境』(姿も気配も、何もかもが消える) 」

瀬那「ちッ……! クソ、どうすんだよあんなデカブツ!どうやってぶっ壊しゃいいんだよ…!(肩を押さえ、柱の陰に入り込んで浅い呼吸を繰り返す) 」

魔震ロイ「(ちッ…きしょ…)(意識朦朧としながらも起き上がり、態勢を整え直す)俺はまだまだ…くたばらねえぞォ…ッ!!(キメラネイドの放ったビーム弾から逃れるために柱に隠れる) 」

ローベルト【キメラネイド】「(コクピット内で機動兵器を操縦している)――― Dr.Kill様の兵器…! 主我様の守護…! ラティン様の作戦…! まるで夢でも見ているかのようだ…――――今の俺なら、どんな相手にも負ける気がしない…!!!【グギュオオオオアアアアアァァァァァーーーーッ…!!!!!   ガゴンッ―――――キュアアアアアァァァァ…ッ……!!!!!】(口が開いて高エネルギー粒子を集束させる) 」

ミナコ「あの兵器…兄さんが操縦していたなんて…!…はっ…!(だめ…とにかく今は戦闘に集中しなくちゃ…!兄さんの足手纏いにならない為に、頑張らなくちゃ… 兄さんに、もっと頑張っているところ、見せなくちゃ…!) 」

李劉冥(圏境)「(必殺仕事人のようにゆったりとアンドロイド勢にある程度の間合いをもって歩み寄り、鳳斬布をパラリと地面に。呼吸を整え、気を練り、大地から丹田へ流れる気を布に溜め、一閃)――――チュドドドドドドドドドド!!(見えない斬撃がアンドロイド勢を真っ二つに切り裂いていく。) 」


チュボボボボボボボギャアアアアアアァァァァァアアアーーーーーーンッッ!!!!!!(李劉冥の攻撃に対応できなかったアンドロイド兵たちは、一瞬で残骸となって爆散していった)


ローベルト【キメラネイド】「――――消し飛べェ…ッ!!!【―――――――バシュゥゥゥゥゥウウウウウウウーーーーーーンッ!!!!!!】(口腔内から集束荷電粒子砲を一直線上に放った) 」


┣¨    ギ    ュ   ゥ   ア   ァ   ッ    !    !    ! (キメラネイドから解き放たれた荷電粒子砲は流星の如き速度で空を裂き、柱を次々と貫いていった。そして、遥か先の暗闇が一瞬で発光し、向こう側から凄まじい突風と熱風が合わさって襲いかかった)


主我「―――(前線で皆が戦っているというのに、バックアップに回り何もしないというのは不本意ながらも退屈なものだ―――せめて、近場の柱に避難するだろう者達の逃げ場を―――)なくしてやるとするか。(斧を持つ手に力を込め、思い切りロイの隠れた柱に投げつけ、すぐさま斧をもう一つ作り出し、瀬那の隠れている柱にも投げつける) 」


魔震ロイ「はぁ…はぁ…ッ…!!はぁ…ッ…!(とりあえずここで様子を見て――――)ぎょわ…ッ…!!?(横顔すれすれに主我の投げ飛ばされた斧が突き刺さり、戦慄する)ぬわわわわ…ッ…!安全なところなんてどこにもな―――――――!!!!(襲い来る突風と熱風に吹き飛ばされまいと踏ん張る)ぐ…ッ… 苛烈な攻撃が次から次へと――――― 」


ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ … … ッ … ! ! ! ! (荷電粒子砲によって貫かれた一柱が音を立てながら、キメラネイドに凭れかかるように倒壊し始める)


レオネ「(一向に転機の見えない戦場、単身突っ込むマークに横目を向け、大きく肩を竦め吐息を零し)ったく、私もそうだがどうするこうする以前に……"ナマカ"を独りで戦わせる訳には行かねーよ、そうだろ(誰に向かってではなく囁き、マチェットを杖にして立ち上がり)っせーな、聞いてて加護だのなんだのごちゃごちゃと、寒いんだよデク野郎 ト ンッ (地を蹴り柱を駆け上って天井の高さまで昇り、柱を蹴り大きく弧を描いてキメラネイドへ飛翔)頭蓋ん中のもやし引きずりだしてやらァ!!(上体を捻りコマのように高速回転しながら急行下しキメラネイドの眼にへ切り掛かる) 」

ローベルト【キメラネイド】「は…ははは… はははははは…!!! 見たか、これがキメラネイドが誇る最強砲撃だ――――――ッ!!?」(倒壊する巨大柱から逃れるためにキメラネイドを後退させる) 」

マーク「なっ――――SHI (ィィン) GHAA、AARG……ガァアアァァァ……ッぐ!!あ゙……(頭部を狙った柱は瞬時に塵と化し、それを支えていたマークは発射の勢いによりとてつもない速度で遠方に吹き飛ばされる)カッ、コホッ……――――ッやられるかァッ!!(多少なりの血を吐き出した後、その二つの風を防ぐための障壁を作り出し防御する) 」


―――― ズ ギ ャ ア ア ア ア ア ア ァ ァ … ッ … … ! ! ! ! ! (巨大な柱の一本が地面に倒れ込み、広範囲に衝撃と砂塵が舞い上がる)


瀬那「…… …… ……!!(キメラネイドが放つ荷電粒子砲を見て戦慄する)ここ、こっ…こりゃ悪夢か…!?  んげっ!!?なろっ、逃げ場なしかよ!趣味わりー!!(主我が放る斧が頭上を掠める。やむなくその場を脱出) 」

李劉冥(圏境)「ふむ、こちらにも流れがきたな。裏方仕事は儂の役目よ、お主等は気兼ねなく・・・・・やれッ!!(拳は銅の鋼を砕き、布は頭を心を切り裂き、穿ち、アンドロイドの暗殺に勤しむ) 」

ローベルト【キメラネイド】「(今の危なかったな…――――)――――! この俺に挑んでくるのか… 無謀もいいところだ!!【ギュアアアアァァァアアアッ!!!!】(レオネが斬撃を繰り出す前に首を捻り、空中の彼女に横から頭突きを繰り出そうとする) 」


ドシュゥッ―――(突き刺さった斧が光の柱となり、衝撃を伴って消滅して柱を崩していく)


魔震ロイ「(仲間が徐々に増えたおかげで、あっち(アンドロイド)はなんとかなりそうだな… だが問題はあのドデけぇバケモンだ。あいつをどうにかしないと――――)――――お…?(キメラネイドが、倒壊する柱から逃げるように退いたのを見る)…… …… ……!! ある…ッ…!"勝機"があるぞ!!(何かを閃いたように大声で叫ぶ) 」

アンドロイド兵 軍勢『ダダダダッダダッダダダダッ!!!! ズボッガアアァァーーーンッ!!! ピュンピュンッ!!ピュンピュンピュンッ!!! ボッカアアアァァァーーーンッ!!!!!』(軍勢と李劉冥の交戦が始まる)

ラティン「――――(少々場が"乱れ"てきました… このままゲリラ戦を続けるべきでしょうか、あるいは…――――)

レオネ「無謀はテメーだ、羽虫を頭突きで潰そうとする馬鹿がいるか? ああ、まぁいたなそういや(頭突きが眼前に迫る事を"読んでいた"かのように冷静を保ち、回転の勢いを殺さぬまま向かってくるキメラネイドの両目に対し)ドヴォォッ(遠心力を付加した突きを、右手のマチェットと左手のナイフで穿った) 」

李劉冥(圏境)「呵呵、ここじゃここじゃ。(ズバンと一機の首を斬り)おお、儂はこっちじゃぞ?(もう一機を拳で核を砕く)(達人体術による透明化によりアンドロイド特有の探知能力を無力化しただただ翻弄し続ける) 」

主我「わざわざ飛んで出てくるとは―――(右手に斧を作り出し)狙ってくださいと言っているようなものだな。(レオネに向かって、的確に斧を投げつける)その声もまた、狙ってくださいと言っているのか?(叫ぶ声の方向、ロイに向かって、更に斧を作り出し投げつける) 」

ローベルト【キメラネイド】「なっ――――【ボギュンッ!!! ギュアアアアァァァァアアアアーーーーッ!!!!】(両目が穿たれ爆発する)「は…はんっ!まだだ!たかがメインカメラをやられただけだ!!」(急いでサブのカメラをいくつも展開する) 」

魔震ロイ「むっ…! ガギィン…ッ…!!! (グローブで投げ飛ばされた斧を弾き返す)――――レオ姉(ねぇ)!!『中の奴』を挑発して、もう一回あのレーザーを撃たせろ!!(そして「 俺に名案がある 」と目で訴える) 」

アンドロイド兵 軍勢『ボッカアアアアァァァーーーンッ!!!! ドギュアアアアァァァーーーンッ!!!!!』(次々と爆散し、遂には完全に壊滅させられてしまった) 」

ミナコ「(今のこの状況で…下手に動いたら、みんなの足手纏いになる… 最悪私自身が巻き添えを喰らってしまうかもしれない… うぅ……私だだって… 私だって本当は……)(柱の陰から戦況を静かに窺いながら、何処か物哀しげな表情を見せる) 」

レオネ「いったいどこのサウザンドアイドラゴンだよ完成度たっけーなおいっ…!くっそ、コックピットは何処に……(刃を突き立てたまま頭部にしがみつきロイに視線を向け)あ?お前寝ぼけたこと……(ロイと視線が重なり、刹那の内に意を汲み取って出懸かった言葉を飲み込み)ピッ(二本指を立て『了解』と伝え、キメラネイドに蹴りを入れ距離を離す)どーしたよ、頭に鳥の巣が出来てそうなぐらいすっとろいぜ(天井にナイフを突き刺してぶら下がったままサブマシンガンの銃口を向ける) 」

李劉冥(圏境)「ふむ、こんなものか・・・・。――ん?あの娘は・・・(ミナコをみて)・・・・・よし。 」

ローベルト【キメラネイド】「くそ…!ずっと纏わりついて…―――――!…なんだと… この俺を…馬鹿にしているのか…?? あ゛ぁッ!!?【ギュシィィィィイイイッ!!! ズシイイィィィィーー…ン…ッ…!!!!!】(背中の翼を同時に振り下ろし、レオネを叩き潰そうとする) 」

ミナコ「(……兄さん…)(遠くで戦っているキメラネイド、ローベルトを静かに見つめる)……!(その時李劉冥の存在を察知する) 」

マーク「ケッ、ケホッ――――ハッ、なるほど(障壁により風を封じきった後に周囲の状況を再確認)WELL、この状況……俺が狙うべきは誰か―――(白の陣営に目を配り相手を吟味) 」

李劉冥(圏境)「(察知はすれど気配も姿も見えず、ただ言葉だけがミナコの耳に)そのほう、白の陣営の者じゃな? 」

レオネ「(っし……!動きが単調になってきてるな、読み易い)ッガァン!!(そのまま『弾薬の切れた機銃』を投げ捨て両手ナイフに持ち替えて両腕を広げ両翼に切っ先を突きつけ間に割って入り)ギャリギャリギャリギャリ…ッッッt(刃から火花を散らしながら自らの腕をつっかえ棒のようにしてそれを軸に大きく縦回転し)よっ とぉ…ッ(全身を宙へ放り出して叩き付けを難なく回避)ははっ!ジョークだって真に受けんなよ、図体こそでけーが中身の器は地小せぇんだなっ! 」

主我「ぬんっ(弾き返された斧の柄を蹴り上げ、高く天井に向けて飛ばし―――)んぬぅぁッ!(斧をまた一本作り出し、蹴り飛ばした斧が落ちてくるタイミングでその斧めがけて投げつける) 」

魔震ロイ「マーク!!俺を守れェ!!(主我の斧から逃げながらマークに叫ぶ)……!(もし俺の見間違いじゃなければ… この方法で…!!)(少しずつキメラネイドとの距離を縮める) 」

マーク「―――よし(ロイの叫びに応じ、主我の投げた斧を目に捉えると) キィン―――パッ ヒュィィンッ!!(迅速な動きで斧を気の剣により塞き止め、その斧をキャッチして主我へ返投する) 」

ローベルト【キメラネイド】「…… ……はっ、ははは…はははははっ!!怒りを通り越して笑ってしまいそうだよ…!【グギュオオオオアアアアアァァァァァーーーーッ…!!!!!   ガゴンッ―――――キュアアアアアァァァァ…ッ……!!!!!】(再び高エネルギー粒子を集束させる) 「――――不逞な輩は、この俺が一番嫌いなんだよおおぉぉッ!!!!」【――――――バシュゥゥゥゥゥウウウウウウウーーーーーーンッ!!!!!!】(口腔内から集束荷電粒子砲を放った) 」


―――┣¨    ギ    ュ   ゥ   ア   ァ   ッ    !    !    ! (再び解き放たれた荷電粒子砲が柱を貫いた。貫かれた柱が音を立てながら、キメラネイドに向かって倒壊する)


魔震ロイ「(ありゃあドでけぇだけじゃなくて硬いバケモンだろうよ。だが俺は見たぜ――――あの巨大な柱が倒れそうになった時、すかさず逃げる姿をよォ…!!つまりあのバケモンを倒せるのは――――)―――ぬおらぁっっったァッ!!! ドゴォッ!!!(キメラネイドが荷電粒子砲を放った直後、隙をついて剥き出しになったケーブルに強烈な殴打を叩き込む) 」

主我「く―――邪魔をするな不死の炎共!(帰ってきた斧に今度は回避しようとするも、腕を掠り血が滲み、純白の服が赤く染められる) 」

ミナコ「そ…そうです…っ… (姿が見えない…一体どこに……)(不安そうに右往左往しながら李劉冥を探そうとする) 」

ローベルト【キメラネイド】「なに…!?(ロイの登場に驚くも、すぐに平然さを取り戻す)ははっ、そんな攻撃じゃびくともしな――――」【ウゥウゥウゥゥ…ッ……!! 】(ケーブルを攻撃されたことで機能が一時的に停止する)「なっ… なんだと…ッ…!!?(そんな…! やはり…Dr.Killの言うとおり―――このキメラネイドは『未完成』だったのか…!?)(苦悶の表情を浮かべ)」 」

李劉冥(圏境)「お主に恨みはないが・・・これも因果よ。死んでもらうぞ?(声のみがミナコの耳を通じ心に響く) 」

マーク「まだもう一本ッ!! ボゴォッ シュイン(返投後に地面に突き刺さったもう一本の斧を引き抜いて再返投) 」


――― ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ … ッ … … ! ! ! ! (瓦礫と共に倒壊する柱が、ゆっくりとキメラネイドに迫る…)


ミナコ「……!(いや…っ… まだ… まだ死にたくない…っ……)(目に見えない恐怖に怯え、全身が震えあがる) 」

魔震ロイ「―――――― 今 だ ぁ ッ ! ! (その合図と同時に一目散にその場から離れる) 」


ドシュゥッ!!(しかし、その寸前にマークの手の中で光の柱となり消滅する、強い衝撃を伴って。)


主我「俺の斧がいつまでも突き刺さるだけのものだと思ったか。(自らを裂いた斧を引き抜き、握る)―――なっ、まずい(あの中にはまだ―――)くそっ、せめて時間だけでも!(ローベルトだけでも守らんと、コックピットを守るように斧を投げつけ柱の勢いを少しでも殺そうとする) 」

李劉冥(圏境)「―――――ヒュバッ(鳳斬布を鋭く気で練り上げ、横に飛ぶギロチンのようにミナコの首めがけ一閃) 」

マーク「――――ムッッ(強く握り締めた斧が消える瞬間、一瞬ながらもその手は拳を形作る)ガッ―――カハッ、ぐあぁッ!(その拳より衝撃が拡散し、放物線を描いて吹き飛び倒れ伏す) 」

レオネ「ヒュンッ……くるんっ(そのまま柱の天辺に着地し、キメラネイドの敗北に至るまでの一部始終を見届け)っひゅぅ……ロイの奴、やればできるじゃねーのっ、少しだけ惚れてやる、少しだけな(ウスリと微笑し)さて……と、お!(その直後、柱の天辺から飛び降り真下のミナオの頭を押さえつけるようにしてつかみ、彼女を庇うように間一髪血に伏せさせる)ちと寝てろ 」

ミナコ「……!(思わず目を強く瞑るが…)きゃ…っ…!?  トサァ…! (レオネに地に伏せられる) 」

ローベルト【キメラネイド】「くッ…動け… 動け…!! ………!!!!」(機動兵器をも飲み込むほどの巨大な柱が、カメラを覆うように映し出されているのを見る。大きく目を見開き驚愕するが、やがてその表情に穏やかさが灯る)「―――すまない、ミナコ。 どうも俺は……届かなかったみたいだ…―――――」 」


―――――ズシャアアアアアアアアアァァァァァァァアアアアアッッ!!!!!!!!(ボッガアアアアアアアアアアァァァァァァーーーーーーーンッッッ!!!!!!)(柱に押し潰されたキメラネイドは跡形もなく爆散し、広大な地下世界に凄まじい爆音が轟いた…) 」


主我「くっ―――(爆発の衝撃に斧を作り、盾にしてその場に縮こまる事しかできない)・・・死んで、しまったのか。 」

李劉冥(圏境)「・・・む、仕留めそこなったか。しかし・・・うお!これはさすがに危ない。一時避難じゃな。呵呵呵!(砂ぼこりの中スゥッと溶け込むように) 」


――――― ウ ウ ウ ウ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ー ー … … ッ … ! ! (定刻と同時にサイレン音が鳴り響いた)


EmPtIeS【終了時間となった――――本日の対戦はこれにて終了だ。各自戦闘を終えろ。】


マーク「―――ッッ、か、あ、あ……ハッ、ハァ、ハァ……(轟音を耳にしたよろよろと衰弱した様子で地に手を付いてから立ち上がり、EmPtIeSの放送を聞き流す) 」

魔震ロイ「のああああぁぁぁ~~~~~ッ…!!!(爆発の衝撃で柱にめり込む)……へ…へへ…っ… ざまぁー…みろってんだ……(してやったりと満面の笑みを浮かべたまま、気絶した) 」

主我「―――死なせてしまった、私が上手く援護できてさえいれば・・・目の前で、死んでいった―――。(キメラネイドの残骸を前に、命の輝きが一つ潰えた事に深い悲しみを覚えている) 」

ラティン「……!!(キメラネイドが破壊された事実に目を皿にして驚愕する)(――――ローベルトさん……)(爆散したキメラネイドの残骸を伏し目に、静かに瞳を瞑る) …Phoenixesには、私の知謀を越える奇策師がいたそうですね。 (終了のアナウンスにインカムを外す) 」

レオネ「ATEMI ドッ(すかさず首筋に鋭い手刀を入れ意識を吹っ飛ばし)さーって、と。着いて来てもらおうか、文字通り捕虜だ、わかるよな? とりあえず今は寝てろ、眼が覚めた兄貴の仇撃ちに来るなりなんなり好きにすればいいさ、できるもんならな(ミナコを担ぎ上げ瓦礫の山に背を向ける) 」

マーク「へ、ヘヘッ……これでアンタら(潰れたキメラネイドを震える指で指し)――――CHECKMATE. (一言呟いた後に前へ倒れ込み気を失う) 」

李劉冥「ふむ、レオネに一本取られたか・・・・。だが、捕虜にするのはいいかもしれん。何かしろの情報も吐くかもな(圏境をとき姿を現しキメラネイドを一瞥する) 」




EmPtIeS【すべてにおいて重要なのことはただ一つ ――――― 君たち世界中の人々が、戦争の"真実"を知ることにある。】


EmPtIeS【君たちは我々の監視下で行われる数多の戦争で、その醜さを、哀しさを、虚しさを思い知っただろう。その日々が君たちに教えたのだ――――『支配者』という絶対存在がいる限り、戦争は決してなくならないのだと。】


EmPtIeS【我々はそれを君たちに気づかせたかったのだ… だから支配で埋め尽くされた世界の象徴である、『王権者たち』の実態を知らしめたかった…―――】


――― 君 た ち の 命 を 使 わ せ て も ら っ て ね ―――


EmPtIeS【言ったはずだ "君たちと我々とでは、戦争を起こすその「意図」が異なる"のだと。 今更嘆いても遅い、君たちが思う以上に『世界』は何百年と泣きながら痛みに耐え続けてきたのだから…!! …戦争はまだ続く――――君たちが『私』の正体を突き止めるまで、戦争は永遠に続く――――ザザッ……ザー………―――――】


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最終更新:2019年06月26日 20:02