炎熱魔法、火炎の理の権能。
剣のように束ねた炎で一帯を薙ぎ払い、塵にする。
高度な事はさほどしていないが、魔法に変わりはないので魔術とは桁違いの破壊力を誇る。
炎熱魔法、火炎の理の権能。
一瞬のうちに周囲を灼熱で包み、あらゆるものを焼き尽くす。
煮え滾る煉獄が常に大地を駆け巡り、踏み入る生命を尽く死滅させる。
調節すればただの山火事の焼け野原程度にもできる。できてしまう。
炎熱魔法、火炎の理の権能。
触れるもの全てを灰燼と帰す無限大の熱量を持つ、巨大な火球を発生させる。
本来ならば、熟練の魔術師が数十人規模でなければ到底詠唱できない。
当然、彼は容易く放ってのける。熱量は操作可能であり、規模の小さなものであれば魔術と大差ない。
氷結魔法、凍結の理の権能。
剣のように束ねた冷気を振り抜き、全てを凍らせる。
比喩でもなく全てが凍ってしまうため、死と同義。
氷結魔法、凍結の理の権能。
命芽生えぬ絶対零度の領域を生み出し、全てを凍り付かせる。
時間さえも例外ではなく、何もかもが動くことを許されない。
冷蔵庫みたいに細やかな規模にも調整できる、涼しい。
氷結魔法、凍結の理の権能。
命、心、魂、あらゆる全てから熱を奪う絶対零度を生み出す。
熱を奪うとは比喩ではなく、生きる気力さえも喪うほどに何もかもが冷え切ってしまう。
大地魔法、毒の理の権能。
掠る程度で死を齎す致命毒を持つ棘をばら撒く。
さながら、光の神を葬ったヤドリギの如く。
大地魔法、毒の理の権能。
周囲を忽ち緑化し、死を齎す即効毒を撒き散らす植物で満たす。
美しい紫に染め上げられ、踏み入る命が死の赤で彩る。
毒の即効性や効能は調整可能なので、彼の機嫌が悪いと死ぬような苦しみを死なずに一生味わわせられる。
大地魔法、重力の理の権能。
魂すらも縛り付ける、極限の重力を発生させ全てを押し潰す。
ツキシマの用いるものと大差がない。それもそのはず、彼も同じ『理』使いである。
ただしウェリタスの方が魔法使いとして何億倍も上手のため、『魔法』でありながら『理』の彼に打ち勝てる。
当然ウェリタスは彼に手出ししない、見てるほうが楽しいので。
電撃魔法、雷の理の権能。
劈くような轟きと共に、空を走り全てを焼き切る灼熱の雷剣を振り抜く。
振り下ろされた鉄槌の如き一撃は、死の具現にも等しい威力を誇る。
電撃魔法、雷の理の権能。
空を巨大な雷雲で覆い尽くし、轟音と共に周囲を蹂躙する落雷を止めどなく降り注がせる。
肉体は一瞬で蒸発し、魂まで溶け落ちるような雷撃は怒りの具現が如く、敵が滅びるまで止まることはない。
電撃魔法、雷の理の権能。
瞬く間すらなく周囲一帯を走り抜け、触れるもの全てを破壊する神の雷撃の具現。
ほんの一瞬でも触れれば、微粒子になるまで存在を分解される。
疾風魔法、風の理の権能。
風を束ね、嵐の如き荒々しさで周囲を薙ぎ払う。
囚わばその身を引き裂かれ、逃げ場はない。
疾風魔法、風の理の権能。
自由の具現である風の群れが、悪戯な妖精のように周囲を駆け回り、敵を無残に引き摺り斬る。
周囲には決して何も見えず、ただ"風による斬撃だけ"が無数に現れるため、極めて回避が困難。
疾風魔法、風の理の権能。
どこまでも駆け抜け、縛られぬ自由の具現。
触れるもの全てを微塵に切り刻む、『魔法』による『剣の理』に近い力。
光魔法、光の理の権能。
純粋な光エネルギーを剣のように束ね、振り抜く。
光で創られているために剣速は光速、触れたものを無差別に焼き切ってしまう。
光魔法、治癒の理の権能。
暖かな光が降り注ぐ領域を作り出し、立ち入る者全てを癒やし尽くして過剰再生で死に至らしめる。
過剰な癒やしの力は、忽ち身体を生命体としての再生限界に到達させてしまう。其処から先の再生とは即ち死に向かって歩むことである。
一応ながら極めて高い回復効果があるものの、ほんの一瞬で過剰再生になるほど回復が早いので回復目当てでこれを食らうのはよしたほうがいい。
光魔法、光の理の権能。
純粋な光によるエネルギーで、辺り全てを焼き尽くす。
輝きは一瞬で走り抜け、瞬く間すら無く敵を滅ぼす。光とは即ち光速故に。
暗黒魔法、闇の理の権能。
光差さぬ漆黒を剣のように束ね、振り払う。
斬ったものから光を奪い取ることで存在を曖昧にし、影へ踏み込んだ瞬間に存在を喪失して死に至る。
また、その特性上か光系統の魔術や魔法には圧倒的有利。魔術ではなく『魔法』のために神聖属性に一方的に撃ち負ける事もない。
暗黒魔法、闇の理の権能。
あらゆる生命を憎み、摘み取り潰してゆく暗黒の領域を創り出す。
暗黒は術者以外の全てを無差別に掴み、底知れない闇の底へと引きずり込んでゆく。
その先で待ち受けるのは脱出不可能の暗闇、世界と隔絶された狭間。そこで正気を削られながらただ死を待つだけとなる。
暗黒魔法、死の理の権能。
対象を闇の帳で包み込み、握りつぶすようにして即死させる。
極めつけに悪質な魔法であり、抵抗するには同じ『魔法』クラスか『理』、それに相当するだけの能力でなければ不可能。
また、『理』由来の魔法であるために不死者の不死性を貫通し死に至らしめる。生半可な対抗手段は意味を成さない。
ウェリタス曰く『使ってて面白くない』とのこと。ついでに『対価』も発生するから進んで使いたくもない。
これに至っては調整もクソもない、死には以上も以下もないが故に。
分類なし、強いて言うならば暴力。
冗談みたいな魔力量に物を言わせ、銀河系を飲み込むほどの魔力の塊を形成して全て押し潰す。
何一つ残らない、最終的にはやっぱりこういうのが一番手っ取り早い。お前以外にできるわけないだろ
上記の『魔法』たちは一部例外を除いて調整が可能であり、その殆どが即死レベルではないように手を加えられている。
その上で、彼の悪癖によって更に弱体化されるため、使われてもたぶん一撃で死ぬことはないだろう。
また、大魔法使いである彼は息をするようにオリジナルの魔術創造も可能。気分は達人のあやとりとかおりがみみたいなもの。
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補足するが、『魔法』を魔術規模に弱体化するのは極めて難しい。
元から出力が高いものをわざわざ絞るというのは、例えるならば蛇口を無理やりに破裂させかねない行為と言える。
この辺りからも、彼の常軌を逸した技術力が伺える。
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視界に存在する対象に、強い恐怖を与える魔眼。
精神力による影響を強く受け、心の強い者であればあるほど受ける影響は小さく済む。
これで追い払おうとしてる内は完全に舐めプ、しかもわざわざそれなりの精神力で耐えられるように調整してる。悪趣味。
視界に存在する魔力を無差別に食いつぶす魔眼。
対魔術師兵器と言っても過言ではなく、一瞬で役立たずにしてしまう。
対策は視界に入らないようにすること、十分な魔力量を確保することぐらい。
魔術に頼り切りの相手から魔術を取り上げて楽しむのに使われる、とても悪趣味。
また、魔力により生命を維持する存在に対してはその性質から即死に等しい効力を発揮する。
視界に存在する全てを底知れぬ暗黒で包み込む魔眼。
物理一辺倒の相手や、視覚に頼り切った相手はこれだけで詰むレベル。
てんで使わないが、ここから『盲目の理』で視覚以外の感覚を奪うことで簡単に相手を封殺できる。
物理以外に攻撃手段のない相手を弄ぶのに使われる、悪趣味。
視界に存在する対象に、心の底で望んでいる幻を見せる魔眼。
愛しい人との再会、殺したい相手を殺せた瞬間、全てを手にした夢、それはその人によるだろう。
精神力による影響を強く受け、そもそも迷いがない相手は容易く振り切れる。効く相手と効かない相手がはっきりするタイプ。
効くととても楽しい、ものすごく悪趣味。
視界に存在する対象に、金縛りを発生させる魔眼。
効いてしまえばほとんど詰み、今までのものと比べて殺意が高いもの。
強靭な肉体があれば高い確率で抵抗できる。身体能力の素地が試される。
一息に殺すのは好きじゃないから、あまり使わない。というより自分で殺すのは面白くない
視界に存在する対象の命を奪う魔眼。
直接的な即死効果、ザラキ。
生きようとする意思の薄い者ほど効き目が強く、逆に死を嫌う者ほど効果が薄い。
また、既に死者である存在は必ず死に至らしめる。ちゃんと成仏しろ。
これも一息に殺してしまうのであまり使わない。
たまにつっかかってきた原生生物を弄ぶぐらい。
『盲目の理』の権能、既知を嫌ったが故に己を縛るためのもの。
『視る』というあらゆる行為を規制する。また、感覚機能に対してもこれは有効である。
これにより、彼は己の未来視と過去視を封じ、現在のみを見通している。誰かにではなく、わざわざ自分を不自由にするために使っている。
性質上、未来視能力者の天敵とも言える権能。これ自体が『理』であるために『理』による未来演算すら封じる。
また、視覚に頼り切った相手、魔眼や邪眼持ち、視覚を持たずに感覚だけで『視て』いる相手に対しても最悪の相性を発揮する。これらに対してはもはや詰み相性。
応用的な使用方法だが、『盲目』を司る権能のため見えなくなった目を治療することもできる。えらく贅沢な使い方。
そこまで無茶苦茶はしていないので、『干渉負荷』が発生することは稀。
―――『理』に至るほど、己の全能を嫌い既知を嫌った感情は、如何程なものか。
『命の理』の権能、神に近い力の顕現。
無からの 生命を持つ者の創造、そして 生命を持つ者を終わらせる。
不老や不死といった状態変化を 与える事が可能であり、既にそうである者から 剥奪することも可能。そういった存在の天敵と言ってもいい『理』。
また、 完全なる死からの蘇生を可能とする数少ない『理』。ただし死によって肉体を離れてしまった、その者をその者たらしめる『魂』は別の手段で呼び戻さねばならない。
その手段があるのであれば、 己の複製すらも容易い。このような『理』を持つ者にとっては、最早禁忌でも何でもないだろう。
この『理』を持つ者は限りなく死から遠ざかり、殺すことは不可能に等しい。 そもそもが強すぎて倒せるか怪しいけど
無からの創造は極めて『世界』への負荷が強く、『干渉負荷』は確実に受けてしまう。とくに『完全蘇生』などしようものならば即座に上限に達するだろう。
この『理』を用いて、彼は 従魔を何度でも、どのような死因でも完全に蘇らせることができる。
『空間の理』の権能、神に近い力の顕現。
平行世界線を含めた全世界の『空間』を 思うままにできる。また、副次効果として 世界のあらゆる場所を見通せる。
一歩踏み出した先を宇宙空間にしたり、はたまた重力を何十倍にしたり、酸素を消失させたり。
望みのままに世界を書き換える力と言える。
デタラメなことをしたら当然だが『干渉負荷』を受ける。
また、対象を 他の世界線へ放逐することも可能。その先で待ち受けるものは 『世界』による存在抹消である。
彼はこの力を使い、世界を渡航して ケイオスへ訪れ、 森林に 己の居場所?を生み出した。
突如として現れるのも、世界中を好きなように見渡せるのもこの力を使ってのもの。
極端な事を言えば、 全く新しい世界を創造する事も可能である。というより、 己の居場所?がそれに近い。
『空間の理』の権能―――の応用、神さえも凌駕する力の顕現。
過去・現在・未来という"空間"を、平行世界も含めて知覚する。
即ち、ありとあらゆる可能性の全てを掌握し、思うままにそれらへ干渉可能となる。
故に、可能性が砂粒ほどでも僅かに存在するならば、彼に覆せない状況は何一つ存在し得ない。
皮肉にも、この権能こそが彼に最上の虚無を齎してしまう原因となった。
よって彼は自らの手でこの力を封じ込め、"わからなくなった未来"を楽しんでいる。
なお、常人であろうがなかろうが、この権能を使った時に得られる情報量に普通は耐えられない。見ようとした瞬間に無量大数の情報量で脳が沸騰し炸裂してしまうだろう。
こんなものを当然のように使ってのける彼がおかしいだけである。
最悪な応用だが、この力で得られる情報量を他人の頭に押し付ける酷い即死攻撃もできる。使わない。
『時間の理』の権能、神に近い力の顕現。
対象の時間を歪め、巻き戻し、最初から存在しなかったことにする。
それは、ただの死よりも恐ろしい。
『干渉負荷』による死を擬似的に再現したものと言えるため、当然ながら『干渉負荷』を受ける。
また、時間を進めて強制的な寿命による死を与えることもできる。こっちは存在しているだけまだマシ。
細微な時間干渉も可能であり、戦闘においては相手や自分の行動速度を操作し、圧倒的有利を作り出せる。
『時間の理』の権能と『空間の理』の権能、神に最も近い2つをかけ合わせた最大の技。
端的に言えば『輪廻』の強化版、望む世界線の世界全体を巻き戻す。
ただし尋常ではない『負荷』が『世界』にかかるため、ほんの僅かでも巻き戻すだけで『干渉負荷』を受けることになる。『世界』が禁断視する、直接的な『世界の破壊』と言える。
望むのならば、全てを無に還す事さえも。
『空間の理』の権能、その極地の技。
この世界丸ごと完全に複製し、同じ座標に同じものを当てはめる事によって事象の矛盾による『世界』の修正力で全ての存在を対消滅させる。
『世界』が一つの世界線における完全なる同一存在を認めず、負荷を取り除くために対象の抹消を行うことを利用したバグ技みたいなもの。
やってることは世界線一つを自分の手は汚さずに完全になかったことにするという最悪の世界破壊。ただし半端ない無茶苦茶をやっているので『干渉負荷』は当然ながら最大級のものを受ける。
かつて彼が全力を出した時、これを発動したが、未だ尚その時の『干渉負荷』が彼に科せられている。
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