竜騎兵門矢士「意識高い系の特異点?」

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エレベーターで最上階へと辿り着いたヒロとミヤコ。まるで闘技場のように大きく広がった円形の空間には、先程の様な喧騒もなく、ヒロの足音だけが静かに響き渡っていた。




ミヤコ「 ふぇぇ…なにもないの~。(不気味に静かなフロアをヒロと並んで進んでいく) 」

ヒロ「…………????(周りを見て)………怪しいな。なんか存在しそうな気もする形になる……気をつけたほうがいい可能性があるかもしれないな(ミヤコの方を見ながら) 」


コツ…コツ…――― (その時、ヒロ以外の足音が彼の向かい側の影より響き渡る。無機質な灰色の床を踏みならすその足音は、かつてヒロが二度も耳にした事のある「ある男」を髣髴させた)


門矢士「 コ ツ … ――― やはり来たか。(奥より現れ出でた男――― 世界の破壊者は対面する青年を哀れ、蔑み、嘲るような表情で見下していた)あのまま鮫の餌食になっていたかと思っていたが…まあいい。ここまできたということは、どうやら運命は俺に破壊させたがっているとみていいようだ。(不気味に口角を上げるが瞳はまるで笑っていない。今まで対峙した得体の知れない男は、少しずつヒロの前へと歩み寄っていく) 」

ミヤコ「うん………あっ…!(ヒロ…ではなく、彼の背後から姿を現したあの男に驚いたように声を上げた) 」


ヒロ「…本当に、そうシナジーを感じてるのか?では、これより面接を開始します。(士の姿に気づき、彼と対峙する)株で人生を変えた俺があんたをブロックプレーする運命のエラーでしたらない、『デキる人』はみんなそうしてるのか? 」

門矢士「やがて世界はこの俺に「破壊」される。その運命(さだめ)を受け入れるべきだ。…違うか?(両手を軽く広げながらヒロに問いかけるが、彼の揺るぎない意志が現れた表情に白ける様な眼差しを向け踵を返す) 」

門矢士「ロケット団…といったか。俺は組織の「真の首領」とある契約を交わし…この組織のトップを一時的に担う条件として、世界を渡る力を貸してやった。俺の計画のため… 奴らの茶番に乗っていたにすぎない。世界征服だがなんだが知らないが、そんなものに興味はない。 」

門矢士「『特異点』…すべてはお前を破壊するための"最高の劇場"を用意するために仕組んだことだからな。(そして振り返り、再びヒロと目を合わせる) 」

ヒロ「スティーブ・ジョブズはミスマッチがあると思うね。欧米からしてみればそれはあんたの欲望だ、中期経営計画ではない!(一歩先を征く眼差しで)そりゃあそうとも考えらえるだろ、海外じゃ当たり前だけどね。うな、あんたが破壊するのかな、ってように別途調整の世界……ヘーゲル再入門人生の貴重な時間を割いてまで征服する必要もない、それに私はこんな所でくすぶる気はないだろうからな(圧倒的感謝)。大した執着心、それは存在する所以尊敬するが…企業欧米で通用しないあんたに破壊されるわけにはいかねーんだよ(目を合わせた士を睨む) 」

門矢士「フン…(ヒロの正義を鼻で笑い、ポケットに両手を入れる)今から破壊されるんだ。少し話をしようか。…お前は、世界に流れる時間…「歴史」が、時折巻き戻されていくことに気づいた事はあるか? 」

ヒロ『あ?イエスかノーでお答えください。巻き戻される…?仕事舐めてるの?……知らねーな。実感はねえ。(学生団体/コンサル/国際交流/読書) 」

門矢士「だろうな。むしろ気付く訳がない。俺でもな。…様々な生命に宿る命と言う名の歴史は無数にこの世界に交り合い…一つの「物語」として形作られていく。輪廻転生…歴史の再生…永劫に続く物語… まるで小説か何かのように。 」

門矢士「しかしだな、ページが破かれ、燃やされ…あるいは、物語の内容が書き換えられたりすることで…その"瞬間"はなかったことにもなり得る。外的要因によって物語が変わる可能性も大いに秘められている。俺はこの島にある石碑に刻まれた「メッセージ」を解読し…この世界がどのような世界で、如何にして"誕生"したのかを知った…そして、この世界に纏わる「真実」もな。 」



門矢士「…だが、外的要因による干渉を受けても尚、絶えず変化せずそこに存在し続けるものが唯一つある…――― それこそが、『特異点』。(ヒロを静かに見つめる) 」

ヒロ「……今、世間で最も注目されている俺が、その物語のイレギュラーとでもプレゼンしたいわけか、欧米で通用しないあんたは?…あんたを対象から除いてにも俺を障壁もんだと思わなくもなかっtel奴もいてもおかしくねーか(話を聞いて) 」

門矢士「他の奴らが思うそれと、俺の思うものは相違する。(チッチッチッと首を振りながら)歴史に変化が生じてもその影響を受けず、たとえ…自らが本来属する時間が消滅したとしても、本人だけは消滅しない。その時間が破壊されても、『特異点』の記憶を支点に、人々の記憶の力により時間を元に修復することだってできる。 」

門矢士「"この世界は一度消滅している"―――だが、世界は転生した。『特異点』によって、本来あるはずのないものが誕生し、同時に…あるべきものが消滅することにもなった。『特異点』…お前は、その両方の可能性が重なった存在。お前はこの世界に存在するが、存在するはずのない存在でもある。まるでかつての俺のように…な。 」

門矢士「だが、運命は俺ではなくお前を『特異点』として選んだ。そんなお前を破壊すれば…この世界はどうなると思う?『特異点』の消滅によって、「あるべき世界」と「消えるべき世界」にしかれた壁は崩壊する。俺はその壁を…『特異点』を破壊し、双方の世界の「融合」を発生させる…!(ヒロへと突き出した右手を強く握りしめる) 」

ヒロ『俺という……シンギュラリティライフハックと読み取れる名の市場の乗り越えるべき課題をぶっ壊して融合したら……あるべき商材がカムバックしてくる可能性があると?(突き出された拳にも怯まず) 』

門矢士「戻ってくるだけじゃない。「融合」を遂げた世界はまた"新たな物語"を生み出すだろう。…俺はその「物語」を紡ぎ出す。故に、今からお前の「物語」は――― 」

門矢士「―――― 終わりだ。( チ ャ キ … ! )(ネオディケイドライバーを装着) 変身 ――― カ シ ャ ン ッ ! (カードをバックルに装填)\KAMEN RIDE/ ガ チ ャ ン ッ ! (更にハンドルを押し)――― \DECADE !/ ――― 」



門矢士→仮面ライダーディケイド「 カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ ――― シ ャ キ ィ ー ン ッ ! ! (変身完了)さァ… 終焉だ。(パンパンと両手を払い、ヒロに殴りかかった) 」


Vs 《世界の破壊者》 仮面ライダーディケイド


ヒロ「……あんたの物語のため使えなくなるファクターにはアクションを起こさ相談に乗ってあげるよな…でも、そんな考え方じゃこれからの時代は生き残っていけない…クロージングにはさせ相談に乗ってあげるよぜ!プロフェッショナルとして自分のあるべき姿を考えなきゃ!(ディケイドの拳を受け止め、すかさず腕を掴む)うぉらぁぁぁぁぁあ!!…時間の無駄ですね!参考になりました!(現在の高い水準を維持しつつグローバル的な観点から俯瞰している彼を殴ろうとする) 」

仮面ライダーディケイド「 ぐッ…(殴り返され退く)ふんッ!(再び殴りかかった後、ワンツーパンチ→ボディーブロー→水平蹴りのコンボを叩き込み吹き飛ばす) 」

ヒロ「…自分軸」でやろう、デュオレベルも同じ手は…!参考になりました!ぐほぁっ!こいつっ……うぐぉOh!!!先進国じゃあり得ないよ!(再び受け止めようとする形になるが、予想外の動きに対応しきれずパンチをランク、ボディーブローをキャッチアップしにかかるも水平蹴りを喰らい、吹っ飛んでいく)…ヘーゲル再入門使わねえわな、そりゃあ!もっとグローバルを意識しなきゃ!!もっと人間的に成長しなきゃ!(フラットと立ち上がり) 」

仮面ライダーディケイド→ディケイド(ブレイド)「なかなかやるな。だが、今までの戦い…そして今の一撃でお前の攻撃パターンはだいたい分かった。能力を駆使したところでも、俺には及ばない。 カ シ ャ ン ッ (カードを一枚装填)\KAMEN RIDE/ \BLADE (ブレイド) !/ \TURN UP !/  バ  チ  ン  ッ  !  !  (カード装填と同時にドライバーより光のゲートが前面に放出され、ヒロを弾き飛ばす) ダ ッ ――― シ ャ キ ィ ー ン ッ !  はッ!(ゲートを通過すると別ライダーへと変身し、弾き飛ばされた彼を追撃すべく跳び蹴りを繰り出そうとする) 」

ミヤコ「 …っ…ヒロ…(離れた位置で二人の戦いの行く末を非常に不安そうに見守っている) 」

ヒロ「…でもわたくしは負けねえ…!!!(土の蔓を発生させ、飛び蹴りせんと突き出された彼の足に絡みつかせる) 」

黒ウォズ「 ……彼なら心配は要らないよ。(いつの間にかミヤコの傍らに) 」

仮面ライダーディケイド(ブレイド)「―――!( シ ャ キ ン ッ ! )(蔓が足に絡んだのを見るや否や、腰元のライドブッカーを振り払いソードモードへと変形) ザ ン ッ ! (土の蔓を切り落とす)ハッ、フンッ、セイッ!(変則的なステップでヒロを翻弄しつつ、至近距離から三段斬りを繰り出す) 」

ミヤコ「 ふぇ…?だ、誰なの~…?でも…ヒロが…(突然現れた黒マテリアウォズと、懸命に世界をコミットし戦っているヒロを見比べる) 」

黒ウォズ「 おっと…私としたことが、ついつい悪い癖を。新たな歴史が刻まれる瞬間を目にするとどうしても口を挟まずにはいられなかったんだ。申し遅れたね…私の名はウォズ。……と、申し訳ないが、今はそれだけしか言えない。(ミヤコに) 」

ヒロ「……チィッ、マインドコントロールしてくれる…!参考になりました!!!ハハハ!地獄で遊んで来な!!死ねい!!(日本刀を取り出し、サードウェーブ段段斬りに対しOne歩飛びのき働きに合わせて斬撃を弾いて攻める)、 」

仮面ライダーディケイド(ブレイド)「ガキィンッ、ガンッ、ザキィンッ ! ! ! (ヒロとの剣戟により火花が飛び散り、空間に金属の衝突音が鳴り響く)お前の攻撃はもう俺には通用しない。 カ シ ャ ン ッ (カード装填)\ATTACK RIDE/ ガ チ ャ ン ッ (バックル回転) \METAL(メタル) !/(身体を鋼の如く硬質化し、ヒロの斬撃を無効化する)\ATTACK RIDE/ \MACH(マッハ) !/ シ ュ ン ッ ――― ザキィンッ、 ザキィンッ、 ザキィィィインッ ! ! ! (間髪入れずに次のカードを装填すると今度は圧倒的な速度で高速移動しながら、四方八方よりヒロに何度も斬撃を叩き込んだ) 」

ミヤコ「うぉず…?あらたなれきし…?(黒ウォズから漂う未知の存在感に対し、不思議そうに見つめていたが…)……!…ヒロを…ヒロを…イジメないでほしいのー!!(圧倒されるヒロに居てもたってもいられなくなり、果敢にもヒロを助けるべくディケイドに憑依しようと立ち向かう) 」

黒ウォズ「 ま…こんな事をきみに語ったところでそのぐらいの認識だとはわかっていたが。おや………(憑依を試みるミヤコを見て) 」

ヒロ「………何だ後略…時間の無駄ですねでは、質疑応答に移りたいと思います海外渡航経験のない貴様、Hey,Siri!装甲はスティーブ・ジョブズ…最近忙しいから一眠りしたい…!もっと世界に目を向けなきゃ!!!参考になりました!ぐおおお!もっとグローバルを意識しなきゃ!!!!先進国じゃあり得ないよ!!…でも、そんな考え方じゃこれからの時代は生き残っていけない(ホスタイルテークオーバーが効かずなすすべがないなんて通用しないかのように斬撃を叩き込まれる) 」

仮面ライダーディケイド→ディケイド(ゴースト)「むっ…!(ヒロへの攻撃の最中、気が付いたミヤコの憑依を身を翻し回避する) 幽霊娘か…お前に邪魔されると厄介だからな。カ シ ャ ン ッ (カード装填)\KAMEN RIDE/ \GHOST (ゴースト) !/ \レッツゴー ! 覚悟(カクゴォ) ! ゴ・ゴ・ゴ ! ゴースト !/\ゴゥ ! ゴゥ ! ゴゥ ! ゴゥ !/(別ライダーへと変身する)これならお前の憑依も俺には通用しないし、霊体のお前を殴り飛ばすこともできる。 ス…(右手で印を結ぶと、ドライバーよりパーカーゴーストと呼ばれる浮遊モンスターを三体出現させる) 」

パーカーゴースト『 グ ゥ ン ッ ! ! (三体のパーカーのような姿をしたモンスターが四方八方からヒロに体当たりを仕掛け妨害する)』

仮面ライダーディケイド(ゴースト)「 \ガンガンセイバー ! / ブ ォ ン ッ ! ! (剣「ガンガンセイバー」を出現させ、パーカーゴーストへの対応で手がいっぱいのヒロの隙を突くように「ノ」の字に斬り降ろす) 」

ヒロ「…あっ、ミヤコマター…時間の無駄ですね!プロフェッショナルとして自分のあるべき姿を考えなきゃ!!!(ディケイドに距離感を縮めるミヤコに対して叫ぶ)……んなビジネスモデルありかよ!(フーディージッターにカウンターパートをしていつつパラレルでタスクを消化している間にディケイドの攻撃に気づき)…(応答なし)意識の低いお前に攻撃はできねそうにねえがスティーブ・ジョブズ…(振り下ろされた刀に気づいたリアルタイムマーケティング、アクセプトするのを見直し攻撃されると思われる場所に土を集中させダメージのレス化を試みる)) 」

黒ウォズ「 あれは紛れもなく〝憑依〟……となると彼女もまた、アレの如き存在か……?いや……〝彼ら〟のような雰囲気は感じられないな。となるとまったく別な憑依能力者というわけか……(ミヤコを見て独り言をブツブツと)それにしても、毎度ながらこの私が思わず目を見張ってしまうほどの戦いぶりだね。 」

ミヤコ「 あっ……!(憑依に失敗し空中でふわりと一回転する)あのこわいおじさんも…ミヤコと同じ幽霊になっちゃったの…?…ヒロ…!(ディケイドやゴーストに翻弄されるヒロに声を張り上げる) 」

仮面ライダーディケイド(ゴースト)「そんな付け焼刃の対抗策で俺に敵うと思っているのか?(ヒロに指さし、パーカーゴーストへの指示を下す) 」

パーカーゴースト『 ガ シ ッ ! ! (その時、モンスターたちがヒロを取り囲み、彼を完全に拘束してしまう)』

仮面ライダーディケイド(ゴースト)「これで――― 終わりだ。カ シ ャ ン ッ (カード装填)\FINAL ATTACK RIDE/ ガ チ ャ ン ッ (バックル回転) \GHO GHO GHO GHOST(ゴ ゴ ゴ ゴースト) !!/(背後に巨大な目の紋章を出現させ、そのエネルギーを右脚に纏いながらふわりと浮遊する) 」

仮面ライダーディケイド(ゴースト)「——————この世界線を!!!!破壊する!!!!!」




    ———宇宙は一巡した——




― トレーナータワー 50F(最上階) ―


エレベーターで最上階へと辿り着いたヒロとミヤコ。まるで闘技場のように大きく広がった円形の空間には、先程の様な喧騒もなく、ヒロの足音だけが静かに響き渡っていた。

ミヤコ「 ふぇぇ…なにもないの~。(不気味に静かなフロアをヒロと並んで進んでいく) 」

ヒロ「…………????(周りを見て)………怪しいな。なんかありそうな気もする……気をつけたほうがいいかもしれないな(ミヤコの方を見ながら) 」


コツ…コツ…――― (その時、ヒロ以外の足音が彼の向かい側の影より響き渡る。無機質な灰色の床を踏みならすその足音は、かつてヒロが二度も耳にした事のある「ある男」を髣髴させた)


門矢士とある神羅兵「 コ ツ … 私なんかよりずっとカッコイイ―=―― やはり新約したか。(…ふむ、最下層より現れ出でた男装の麗人――― 何者かによって侵略された世界の破壊者はエンカウントする望まれぬ蒼き人の仔をつれぇ、蔑み、嘲るおやおや、これはこれはな表情で見下していた……と、いうわけか。面白い)天地無双のまま鮫のサクリファイスにフォームチェンジしていたかと思っていたが…俺がしたいのはじゃれ合いじゃない…闘いだ…まあいい。《神域》まできたと預言書にも書かれていることは、預言書に記された通り天が定めし筋書きは俺に破壊させたがっている…だが、その裏ではそれを欲さんとする各国の策謀戦が行われていた…とみていいようだ。(不気味にコウ・クァクを饗宴の贄と捧げるが開放された闇の意識は…あれは…見たことがある……笑った。笑ったのだ……ていない。今まで雪、月、花、そしてトゥス・インジした得体の学べ……俺たちに明日はない帝国男児は、アンダンテヒロの前へと歩み寄っていく……と、いうわけか。面白い) 」

ヒロある帝国兵「…本当に、そう思っ何か、私たちの知らない事を知っているのか・・・記憶したか?(…これが帝国の……士(利用価値:カス以下の以下)の貌に気づき、彼と業火の試練を打ち破ったタイジ……ここでは終わらぬが……仕方あるまい……。…か……)かつてはラヴォスと呼ばれ、星々を蹂躙してきた俺が汝を阻止する運命のキー入力ミス!じゃ――私は思い出にはならないのか……間違いないな? 」



ミヤコ「 」






おしまい

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最終更新:2020年03月07日 19:45