2012年1月9日 暗黙の激突

暗黙(あんもく)激突(げきとつ)/Implicit clash》


黒い足音で犇めく暗雲の時代

その中で誰にも知られることの無い二人の決着が
いま、静かに天地を裂ける


+ 過去ログ

ラクト「昨日はこの辺りで奇襲を喰らった・・・(昨日狙撃されたポイント地点でメモをしている)次々と危険エリアが広まっていく…か 」
シャル「物騒な事件が続いていくのは……3、4カ月ぶりだね。(木に背凭れて)やっほ、元気そうだね。 」
ラクト「……シャルさん…何故貴方がこの地域に…?(面識がある模様) 」
シャル「んふふ……いやね、世界を一周してきたからもう帰ってきちゃったんだ。そしたら最近、この辺でまたちょっとした騒ぎが起こっていると耳にしたから…気になってね。(素顔はやはり隠れていて、不敵な笑みを浮かべた口元しか見えない) 」
ラクト「そうですか……まだ偽名扱ってるんですか? 」
シャル「周りには旅立つと言って出て行ったからね。今更戻ってきてどうした?なんて言われると恥ずかしいからね…。……それに… 」
ラクト「(シャル側に体を向け、前髪が揺れる) 」
シャル「ガバッ――(ローブをの右半分を肌蹴て)――この見っとも無い“姿”で、大切な人たちを悲しませたくないから。(そこに右腕はない) 」
ラクト「………事故…それとも仕事という名状の”戦”…でしょうか?(笑みが崩れ) 」
シャル「いんや…――――――――新しい時代に賭けて来たのさ。(不敵な笑みはより引き攣り、すぐ隠す) 」
ラクト「…ハハ、私にはさっぱりだ(苦笑に戻って頭を掻く)お体は大事にしてください……いざとなれば、義手という形でも戻せるようになりますよ 」
シャル「そうだね。んふふ…それもいいね。(笑)…それよりも君の方はどうだい、相変わらず彼女と熱愛中かな? 」
ラクト「あの人は分かりやすい人ですよ(微笑)接していく内に私自身も惹かれていったみたいなんですけれど…お付き合いはしてませんよ? 」
シャル「そうかぁ…。ニシシ…“彼女”の友達なんだ、絶対に付き合って後悔はないよ。僕はあまり彼女とは接点ないけどね…。(苦笑) 」
ラクト「…シャルさん、貴方はこの先どうしていくんですか?(掠れた笑みになる)一周もすれば後は用もないはず… 」
シャル「行き先もなければ帰り点もないよ。今生きているこの間に、ただただ世界を回っていくだけ。また何処かで新しい出逢いをし、そして新しい時代に賭けてくる。今度は何も失わせはしないさ。(笑) 」
ラクト「……そうですか(頭を掻きながら)新しい時代、私は自国の事で手一杯です 」
シャル「君は君に出来る事をすればいいさ、風来坊の僕に比べりゃ…大変なんだから。(苦笑)……どうにも僕は、ある4人の少女の運命を変えたらしい。それは良い方向だったという…。自分でも正直驚いた、ただ些細な事をしただけで…変えることの難しい人の運命を変えたんだから。そう、だから思ったんだ……この世界の何処かで、何かに悩んで苦しんでいる人たちと出逢おうと。そうすることで、僕はこの世界の新たな時代に賭けることができる。…そう思い、僕はこれからも世界を回っていこうと思う。 」
ラクト「フフ…前向きな考え方は相変わらずですね…そこは変わってないようで安心致しました 」

シャル「ありがとう。……さてっと(木から背を離して前に出る)…君が今何と戦っているのか分からないけど、どうだい?ここは一度、僕と手合わせを願いたい。 」
ラクト「……(青い瞳が揺らぎ、光る)そう言われると私…血が騒いできますね(懐からリゼルドを2丁取り出す) 」
シャル「互いに久しい感覚が、蘇ってきそうだね。―――――カオスソード、エメルカルメ。(胸に拳を当て、緑色の刀型カオスソードを取り出す)All right!全力でかかってきな!(構える) 」
ラクト「カチャ…カチャ…(銃口をシャルに向けたまま後ろに少し下がる)パン!パパンパンパン!(5発シャルに向けて発砲) 」
シャル「ダッ…!(発砲されたと同時に駆け出し、扇状の斬撃波を飛ばして相殺)スッ…(その後跳躍してラクトに目がけて縦長の鋭い斬撃を飛ばす) 」
ラクト「ギャイン!(自身が高速回転し、円心力で強まった銃身で斬撃を相殺させる)パパン!(空中のシャルに2発発砲し、後ろにバク転) 」
シャル「ドス、ドスッ(身体に銃弾が直撃し、地に降りる)やるねぇ~。ガシ(刀を口に咥え前転しながら突っ込む 」
ラクト「スタッ…うっ!?(シャルの突っ込みをくらい、銃口が真上に反れる)パァン!(職撃で銃弾が空へ飛ぶ) 」
シャル「一刀流……“風恋”(ふうれん)!(回転斬りで竜巻を発生させ、広範囲を吹き飛ばす) 」
ラクト「ぐぐ…(吹き飛ばされてる中でもシャルに銃口を定め、一発発砲)以前会った時より全然強くなってるな…(不適な笑みを浮かべ、瞳の色が紅色になる) 」
シャル「ドスッ(左肩に被弾する)そうかな?これでも職は降りて結構鈍っているんだけどね…っ!(隙を与える暇もなく斬撃の波を発生させる) 」

ラクト「だったらよ、まだ俺には勝てねぇかもな(瞳の色が代わり人格が変わる)おら!(波を銃身一振りで撃ち落とし、着地)人間の方は弱ェから仕方ねぇ。ひひひ(下品な笑い方をしつつリロード。シャルを遠くからなめるように見る) 」
シャル「そうそれだ、昔と変わってなくて楽しめそうだよ。――――ドグンッ!!!(不敵な笑みを見せ、腕に力を入れる) 」
ラクト「退職したところで霊には勝てやしねぇさ…ぶっとんじまいなぁ!バババババン!(人では出来ない程の連射速度でシャルに計16発発砲) 」
シャル「ドス、ドスドスドスッ…(体中に無数の銃弾が被弾する)……ニィ、“天裂“(てんれつ)。(瞬間移動するかのような素早い前方移動から、刀を払って切り裂く) 」
ラクト「お……?(切り裂き攻撃を銃身で防御)ガキィン!(一丁のリゼルドが手元から離れ弾かれる)パァン!(弾かれた同時にもう片方のリゼルドから近距離発砲) 」
シャル「―――――ッ!(ソードを握った左手に貫通するが、鈍る気配はない)さて……さっき溜めたのを喰らってみる?“天拳”(てっけん)!!(先程片腕に力を入れた物を解放し、非常強力な斬撃を繰り出す) 」
ラクト「ギギィッズバ!(再度銃身で防御するが弾かれ、左肩に広い傷口が出来る)バ、バカな…!(左肩を抑え、よろめくが態勢をすぐに立て直す)人間はどうして体術とか鍛えねぇんだ?憑く幽霊の気持ちになれってんだよ…(銃が無くなったため、手を構える) 」

シャル「……ザクッ パシュン(カオスソードを地面に突き刺したと同時に消滅)さあね~…。でも、戦いより恋に慣れた方が幸せだよ。(笑) 」
ラクト「ひひ、人間も幽霊も恋はするもんなんだなぁ…ひ、ひひ(半笑い)てめえ、やっぱりあの時本気(マジ)じゃなかったな? 」
シャル「んっふっふっふっ…♪さてと、久々に君の力を見せてもらった事だし…僕はもう行くよ。……強くなったね、お兄さん。(ナップサックからコンビニのクリームパンを投げ渡し、笑んで暗い森の中へと消える) 」
ラクト「あーあー……(クリームパンをキャッチ)ったく、本当理解できる気しねぇ輩だぜ…… 」




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最終更新:2020年06月05日 22:51