昔のドラマは良かったって言う人いるけど
・まあ否定はしないけど
最近(「昔」でない時期)のカオスドラマを語る上で、必ず出てくると言ってよいでしょう昔のドラマについての話題。
どうしてかと言うと、それは現在のカオスドラマを語る上で、必然的に比較対象として「昔」が引き合いに出されるからでしょう。
もう一つの理由は、やっぱ、昔のドラマってそうそう忘れられるほどのものではなかったからでしょうね。
まず、皆さん今より活発でしたし、発言すれば大体、返信してくれましたしね。
ドラマの世界観というか雰囲気も、今と全く違っていましたよね、なんというか未知数のワクワク感があったように思います。本当に、楽しかったです。(こなみ)
さて、そんな昔のドラマですが、今回は別に昔のドラマを賛美し褒め倒すことを目的とはしていません。
講座名は「昔のドラマは良かったって言う人いるけど」です。
というのも、昔のドラマと比較して、手放しに今のドラマを批判するだけの人がこれ結構―――多いんですよ・・・
それはちょっと違うんじゃないかなと思うんですよね。だって、大体この手の批判っていうのはでは何故昔がああで今はこうなのかという原因・原理について考えられてないんですよね。感情論です。
自分の意見がまとまってないのにものを批判しちゃいかんでしょ。っということで、今回はどうして「昔のドラマはああで今はこうなのか」について、考えていきたいと思います。
・線引きはどこ?
そもそも昔のドラマとは何時から何時のことを言うのでしょう。
始まったのは、昔って言うのだからカオスドラマ誕生の2007年からと思われます、何時から始まったのかはわかりました。
ではいつ終わりを告げたのか?その線引きをするのは難しいのですが、僕の個人的な推測を述べます。
・むかしのどらま
何時終わりを告げたのか考えるには、要は一般に昔のドラマといわれるスタイルが変化しはじめ、そして変化しきった時期を見てオワリとすればいいわけです。
その為にはまず昔のドラマがどういった性質のものであったかについて、時代背景と共に考えていきましょう。
カオスドラマ誕生の2007年、当時我らがカオスドラマの存在を知るものは少なく、僕もあまり知らないんですが、当時の古株ユーザーを列挙してゆき考えると、おそらく、多い時でも利用者(閲覧者)は4人が関の山でした。
それから段々と月日が経つにつれて閲覧者は6人や7人と増え、そしてカオスドラマの全盛期とも言えるであろう2008年から2009年には最大で8人から10人を記録するようになりました。
さて、この頃(2008年)のドラマの特色は、一言で言い表すのは大変難しいのですが、あえて言うならば
ご近所付き合いでした。
というのも、この頃の
カオスドラマは先に述べたように利用者も少なく、かつ使用キャラも一ユーザーに1~2キャラとごく限られたものでした。
そのため、必然的に
一キャラ一キャラへの思い入れも深く、さながら当時のカオスドラマの出演者・ゲストたちは、まさに
ユーザーの性格が反映されたアバターのようなものでした。
それ故に、皆さん自分の使用キャラを大切にしようという思いが強かったのでしょう、
皆一様に数少ない自分のキャラが嫌われないよう(好かれるよう)丁寧に振舞っていました。
また、人数(利用者)も少ないわけですから、
限られたメンバーの中で嫌われたりなんかしてしまっては、これは“こと”ですからね。
そのせいかドラマの雰囲気も基本的には
おだやかで、かつ
思いやりの精神を感じ取れるようなもので、
大変居心地の良いものに仕上がっていたように思います。
・奴が現れてしまった
さてそれから時を経て2009年代後半、
当時の閲覧者はすでに、夜の7時であれば軽く8人は超えるのが常態で、最大時で11人以上14人以下といった程度でした。
また、月日が経つにつれてユーザーもドラマを習熟し、使用キャラもかつての1~2人から、多い人で3~5人へと変化していきました。(※実はそれ(習熟)だけの理由ではないのですがここでは割愛します)
この頃のドラマは、もうすでにある程度ユーザーの素性も割れ、どのキャラをどのユーザーがやっているのか、その特徴を読み取れるまでになっていました。
それに伴いドラマスタイルにも若干の変化がみられました。
というのも、お互いの素性がある程度知れたわけですから、当然、ユーザー同士のドラマ傾向が浮き彫りになりつつあったわけです。
そうすると、「誰々とは恋愛がやりやすい」だとか「誰々はギャグが上手い」だとか、まあもっとアバウトには「こいつとはウマがあう、あわない」といった事が意識されるように変化していきました。
その結果、んまあホント若干ですが…ドラマ内にグループのようなものが形成されつつあったように思います。
さて、それに加えて一ユーザーにおける使用キャラの増加も先ほどあげました。
言わなくてももう分かるでしょうが、使用キャラが増えればその分一キャラ一キャラへの思い入れも浅くなっていきます。
その結果、みんな温かみが無くなったというか、冷たくなりました。
それもその筈です、だって5人もキャラがいれば一人ひとりに力が入らないのは勿論ですが、5人もいるんですから
仮にその日のドラマで誰か(あるいはキャラ)に嫌われてしまったとしても、所詮1/5ですからね。いくらでも替えが効くわけです。
つまりみんなちょっと必死さ、初々しさがなくなって適当になってきたんですよね。
(実際にみなさん(適当に動かすための)
捨てキャラ、そして
本(メイン)キャラといった感じで複数使い分けるようになっていきます。
例えば僕でいえば
アルバート?はギャグネタ用の
捨てキャラで、
白川陽一はシリアス用の
メインキャラでした。
僕の場合はゲストで捨てキャラ、本キャラが分けられていましたが、んまあ、おおくの人の場合は
ゲストがメインで、複数の
出演者を捨てに使っていましたね。少し腹立たしいものです。)
そんなこんなで全体として見ると
互いの素性が割れた(初対面でなくなった)ことによるグループ形成による閉鎖的気運と、広く浅く、かつ失敗の保険をかけた複数キャラ使用による、昔のドラマにあった(ご近所つきあい的)丁寧さが薄まりつつあったドラマがこの頃の特徴と言えます。
とはいえ“つつ”だし“若干”です。そんなに問題は無かったんです。
しかし、そんな昔のドラマに大きな転向が訪れました。
そう、全盛期後期である2009年と時を同じくして、カオスドラマwikiが煩氏の手によって設立されてしまったたのです。
・カオスドラマwikiが契機
カオスドラマwikiとはそもそも、どういった理念の元に設立されたのかというと―――
それは当時、ゲスト(オリジナル)キャラクターの有用性・利便性が実感されつつあった世の流れの中で、
「ゲスト(オリジナル)キャラクター用の説明ページがあれば便利ではないだろうか?」と言うユーザー様方の願望を元に、2009年10月、煩氏のご尽力により設立されました。
その結果、今まではあくまで各々ユーザーに口伝えや(一種の)伝承という形でのみ認知されていたオリジナルキャラ達の設定が、
カオスドラマwikiの誕生によって、文章化され開示されることとなり
それまではログが流れてしまえばもう知ることが出来ないものであった情報が、いつでも確認できるようになりました。
最終更新:2020年09月16日 06:48