【名前】
山越風夏(ハリー・フーディーニ) / Yamagoe Fuka (Harry Houdini)

【性別】
女(男)

【年齢】
16(150)

【属性】
混沌・中庸

【外見・性格】 
 「とびきりの舞台には、とびきりの衣装だよね!」

 タキシード姿の、堂々とした濃い茶髪のベリーショートの少女。"中身"が男性故のあまり女子らしくない振る舞いもあり、ぱっと見少年のようにも見えるが性別的には明確に女子。
 それはそれとして、見栄えもマジシャンとして重要なポイントなので舞台前のメイクは手を抜かない。

 極めて自信家の、堂々とした"マジシャン"。例え二度命を落としたとしても、彼女───少なくとも今生においては───はマジシャンとして"舞台"に立ち続ける。

 第一次聖杯戦争の時は少年だったのに、今回は少女になっているのは自力で蘇った所を聖杯に召喚されたため。
 最初はやや面食らったが、正直そんなに気にしてはいない。
 ちなみに転生ごとに、立場や外見に引っ張られて口調は結構変わる。

 最上の観客たる"神寂祓葉"に狂わされた彼女にとって、この聖杯戦争は彼女に捧げる最大の"脱出マジック"の舞台だと認識している。

【身長・体重】
159cm/48kg

【魔術回路・特性】
質D 量B
 彼女は"魔術師"と呼ばれるに相応しいほどの技術を持つが、あくまでマジシャンである。第一次聖杯戦争では自らを魔術師であると偽っていた。上記は今回の聖杯戦争に際し与えられたもの。
 量は中々多いが、質自体は極まったものではない。

【魔術・異能】
固有魔術は現状不明。

"マジシャン"
 "脱出王"、"不死身の男"、"不可能を可能にする男"。
 数々の賛辞で讃えられた、アメリカ史上最も著名なマジシャン。
 それこそがハリー・フーディーニであり、当然その二度目の転生である山越風夏もその技術を体得しいる。
 関節を外す縄抜け、針金による鍵開け、事前に仕込んだトリックによる壁抜け、高度な心理トリック。彼女を捕らえることは、例え魔術やサーヴァントの助けを借りたとしてもなお高い難易度を持つ。
 彼女のマジック技術は、二度の転生を経て、完全に異能の領域に突入している。

"幽体離脱"
 魂だけで行動する能力。
 ハリー・フーディーニが死後の世界からの脱出を可能にした技術。生前はもちろんこのような技術は持ち合わせていなかったが、死後の知識と彼の技術を組み合わせ編み出した唯一無二のスキル。
 ただし、転生を果たした後は肉体と魂が再度紐付けられ、肉体が死ねばまた魂自体も死んでしまう。
 また、魂が体から離れている間は体は深く眠っているようになり、基本的に動かせない。

【備考・設定】
 聖杯戦争におけるロールは、弱冠16歳ながら既に業界で非常に高い評価を受けている女子高校生マジシャン。
 ───その正体は、伝説的マジシャン"ハリー・フーディーニ"の二度目の転生先にして、〈はじまりの六人〉の一人。

 ハリー・フーディーニは、妻との"死の国があるなら、必ずや脱出して君に連絡する"という約束を守るべく死の国で戦い続けていた。その結果、魂だけで動く技術を編み出し、85年かけて死後の世界から脱出し現代の日本の少年として転生していた。

 しかし、イレギュラーな手段で蘇りを果たした彼は死の運命に常に追われ続けていた。
 死の運命はついに、彼を偶然にも"聖杯戦争"のマスターとして取り込む。

 彼は死をも超克した魔術師として振る舞い、その実聖杯戦争からの脱出と生存を目指していた。
 何度も死線を超え、大胆な秘策と地道な仕込みの末に、ついに彼は穏便かつ完全に聖杯戦争からの離脱を果たそうとする。

 ───そこに立ち塞がったのが、神寂祓葉だった。まるで必然のように、彼女はフーディーニの策とトリックを全て打ち払い、光の剣を構える。
 その双眸には、"この状況からどう逃れてくれるのか"を純粋に期待する光があった。

 フーディーニは悟る。自分が最上の観客の期待に応えられず、ここで二度目の死を迎えることを。
 彼は敗北を認め、神寂祓葉に全てを語る。
 それを聞いた神寂祓葉は、寧ろ目を輝かせて語る───また蘇って、一緒に遊ぼうと。

 その光に焼かれたフーディーニは、二度目の約束を守るために、再度の蘇り───そして、今度こそ"最高の脱出マジック"をこの少女に見せてやるのだと誓う。
 自らの不出来を取り戻し、最高の観客に応えるために。
 神寂祓葉の用意した最高の舞台からの最高の脱出マジックを行うことこそが、今の彼女の目標だ。

 〈はじまりの六人〉、その一人。
 抱く狂気は、〈再演〉。
 山越風夏。あるいは、ハリー・フーディーニ
 サーヴァントは、九生の果て。

【聖杯への願い】
 「万能の聖杯に願って出ていくだなんて、そんなものはマジックと呼べないよ!」
 "脱出トリック"を目標とする彼女にとって、聖杯に願う意味はなく、当然願いも持ち合わせていない。

【サーヴァントへの態度】
 "ハリー・フーディーニ"がネコ耳少年になる世界線があったことに心底驚いている。
 それはそれとして、自分の"舞台"における助手として、さらなるマジックの極点に至るための師匠としてはまさしく最高の相方だとして深く信頼している。

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最終更新:2024年08月07日 01:30