今日は学芸会2日目。
昨日はずっとナツミと手をつないだままで散々だったが、それは今日も変わらなかった。
未だ誰かにバレたわけではないらしいが、いつバレるのかと思うとハラハラしてしまう。
リョータにはもう退屈を感じる余裕がなくなっていた。
他のクラスの出し物がどんどん行われていき、ようやくリョータ達5の2の出番となった。
これでナツミから一時的にせよ、解放されるのだと思うと気分が落ち着いた。
昨日はずっとナツミと手をつないだままで散々だったが、それは今日も変わらなかった。
未だ誰かにバレたわけではないらしいが、いつバレるのかと思うとハラハラしてしまう。
リョータにはもう退屈を感じる余裕がなくなっていた。
他のクラスの出し物がどんどん行われていき、ようやくリョータ達5の2の出番となった。
これでナツミから一時的にせよ、解放されるのだと思うと気分が落ち着いた。
劇の最中は大道具係であるリョータの出番は暗転してからだ。
舞台が暗くなっている間に舞台のセットを変える役目である。
もちろんそういった裏方はリョータだけでなく、基本的に役者と照明以外はこの仕事に回る。
ちなみに親しい友人であるコウジやツバサは役者であるため、舞台上で準備をしている。
そのため、話し相手がいないから劇が始まってしばらくは暇だったりする。
時間が経ち、舞台が暗くなった。リョータ達の仕事の時である。皆が上手く協力し合い、スムーズにことが進む。
セットを変え終えて引っ込もうとすると、メグミが床を手探りにして何かを探していた。
「(どうしたんだ?)」
「(眼鏡が落ちちゃったの。この辺にあるかと思うんだけど…。)」
「(何!?)」
思わぬアクシデントが発生してしまった。しかし、もうじき舞台が照明に照らされてしまう。
もう時間がない。仕方なく、リョータはメグミの手を掴み、舞台裏へ連れ戻そうとした。
「(ちょ、ちょっと、まだ見つけてないよ!?)」
「(明るくなってから見つける。で、また暗くなってから取りに行けばいいだろ?)」
メグミは渋々とその案に妥協し、リョータについてきてくれた。おかげで、この場は何の問題もなく事をえた。
舞台が暗くなっている間に舞台のセットを変える役目である。
もちろんそういった裏方はリョータだけでなく、基本的に役者と照明以外はこの仕事に回る。
ちなみに親しい友人であるコウジやツバサは役者であるため、舞台上で準備をしている。
そのため、話し相手がいないから劇が始まってしばらくは暇だったりする。
時間が経ち、舞台が暗くなった。リョータ達の仕事の時である。皆が上手く協力し合い、スムーズにことが進む。
セットを変え終えて引っ込もうとすると、メグミが床を手探りにして何かを探していた。
「(どうしたんだ?)」
「(眼鏡が落ちちゃったの。この辺にあるかと思うんだけど…。)」
「(何!?)」
思わぬアクシデントが発生してしまった。しかし、もうじき舞台が照明に照らされてしまう。
もう時間がない。仕方なく、リョータはメグミの手を掴み、舞台裏へ連れ戻そうとした。
「(ちょ、ちょっと、まだ見つけてないよ!?)」
「(明るくなってから見つける。で、また暗くなってから取りに行けばいいだろ?)」
メグミは渋々とその案に妥協し、リョータについてきてくれた。おかげで、この場は何の問題もなく事をえた。
舞台裏に身を隠した後、リョータは明るくなった舞台を見回す。眼鏡はすぐに見つかった。
幸いなことにセットの裏に隠れていて、客席からは見えない所にある。
「よし、次暗くなったら俺が取りに行くから、メグミはここで待ってろ。」
「待ってよ、このまま何も見えない状態で1人になるのは嫌よ。連れてって。」
(なんですと?)
先程掴んだ手を強く握り返され、離すことができなくなった。
しかし、ただでさえメグミはどこか抜けている所があるというのに、今はロクにものを見ることができない。
確かにそんな状態のメグミを放って行くのは不安なので、メグミの申し出を受けることにした。
幸いなことにセットの裏に隠れていて、客席からは見えない所にある。
「よし、次暗くなったら俺が取りに行くから、メグミはここで待ってろ。」
「待ってよ、このまま何も見えない状態で1人になるのは嫌よ。連れてって。」
(なんですと?)
先程掴んだ手を強く握り返され、離すことができなくなった。
しかし、ただでさえメグミはどこか抜けている所があるというのに、今はロクにものを見ることができない。
確かにそんな状態のメグミを放って行くのは不安なので、メグミの申し出を受けることにした。
劇は順調に進み、2度目の暗転となった。
暗くなったとはいえ、既に在り処はわかっているため、暗くても見当を付けて見つけることはできる。
実際簡単にメグミの眼鏡を見つけることができ、問題は解決した。
「(ほら、もう落とすなよ。)」
「(うん、ありがとう。)」
暗くなったとはいえ、既に在り処はわかっているため、暗くても見当を付けて見つけることはできる。
実際簡単にメグミの眼鏡を見つけることができ、問題は解決した。
「(ほら、もう落とすなよ。)」
「(うん、ありがとう。)」
それから本来の仕事にすぐに戻り、セットを変えていく。
メグミも今度は何のトラブルもなく、作業を終えたようで、
リョータよりも少し遅れて、舞台裏へとたどり着いた。
メグミも今度は何のトラブルもなく、作業を終えたようで、
リョータよりも少し遅れて、舞台裏へとたどり着いた。
「いや、もう手をつなぐ必要はないだろ…。」
「え? あっ…。」
「え? あっ…。」