←前へ
マキ
「うはーちょっとひどいかなぁ。風邪もんだこりゃ」
マキ 「部活終わりの段階ではまだ曇りだったからイケると思ったのに…濡れちったー」
マキ 「朝の占いでは1位だったのにー。ハルカの家も近いから傘借りに…いや、その間で風邪引きそうか」
マキ 「これはしばらく雨宿りかな…雨もしたたるいい女!」シャキーン
藤岡 「こんな所で何してるんですか?」
マキ 「やぁ藤岡君。いやね、いい女とはかくあるべきかなと」
藤岡 「はあ…雨宿りですか?」
マキ 「まあね。藤岡君こそ、何でここに? 家、反対じゃない?」
藤岡 「あ、学校終わってから、南の家で宿題やろうって事になって…」
マキ 「なるほど、カナちゃんの宿題処理ね。やるなぁ」
藤岡 「あ、あの…しばらく止みそうにないし、この傘…」
マキ 「ん? いや家反対でしょ? いくら若さと体力に自信まんまんマンな藤岡君でも風邪ひいちゃうんじゃない? …あ」ティン
藤岡 「でも、だからって…」
マキ 「いいこと思いついたよー。二人で一緒ならどっちも濡れないでしょっ」
藤岡 「は、はぁ。えっと、じゃあマキ先輩の家まで送りますね」
マキ 「部活終わりの段階ではまだ曇りだったからイケると思ったのに…濡れちったー」
マキ 「朝の占いでは1位だったのにー。ハルカの家も近いから傘借りに…いや、その間で風邪引きそうか」
マキ 「これはしばらく雨宿りかな…雨もしたたるいい女!」シャキーン
藤岡 「こんな所で何してるんですか?」
マキ 「やぁ藤岡君。いやね、いい女とはかくあるべきかなと」
藤岡 「はあ…雨宿りですか?」
マキ 「まあね。藤岡君こそ、何でここに? 家、反対じゃない?」
藤岡 「あ、学校終わってから、南の家で宿題やろうって事になって…」
マキ 「なるほど、カナちゃんの宿題処理ね。やるなぁ」
藤岡 「あ、あの…しばらく止みそうにないし、この傘…」
マキ 「ん? いや家反対でしょ? いくら若さと体力に自信まんまんマンな藤岡君でも風邪ひいちゃうんじゃない? …あ」ティン
藤岡 「でも、だからって…」
マキ 「いいこと思いついたよー。二人で一緒ならどっちも濡れないでしょっ」
藤岡 「は、はぁ。えっと、じゃあマキ先輩の家まで送りますね」
マキ
「これはなかなかなフィット感。藤岡君背高いねー」
藤岡 「あ、運動してるから…ですかね…?」
マキ 「私もバレー部で運動してるんだけどねぇ。まあ、なんだ、不幸中の幸い? おかげで傘入れるし」
藤岡 「すっ、すいません、なんか…」
マキ 「いーのいーの。ハルカやアツコがバインバインなのが悪いの。…ほらもっと寄りなー」グイッ
藤岡 「えぁっ、そっ、悪いですよっ」
マキ 「ダメよー、濡れちゃうでしょ? ほれほれ」
藤岡 「あぁぁそっそんな近っ」
マキ 「っと。よく考えたら私が濡れてるのか。ごめんごめん。程よい距離取りなー」
藤岡 「いっ、いえそんなつもりじゃ…」
藤岡 「あ、運動してるから…ですかね…?」
マキ 「私もバレー部で運動してるんだけどねぇ。まあ、なんだ、不幸中の幸い? おかげで傘入れるし」
藤岡 「すっ、すいません、なんか…」
マキ 「いーのいーの。ハルカやアツコがバインバインなのが悪いの。…ほらもっと寄りなー」グイッ
藤岡 「えぁっ、そっ、悪いですよっ」
マキ 「ダメよー、濡れちゃうでしょ? ほれほれ」
藤岡 「あぁぁそっそんな近っ」
マキ 「っと。よく考えたら私が濡れてるのか。ごめんごめん。程よい距離取りなー」
藤岡 「いっ、いえそんなつもりじゃ…」
マキ
「うし到着っ。やー悪いねー」
藤岡 「いえ、困ってたみたいだし、このくらい全然…っ!?」サッ
マキ 「おぅ? どしたい藤岡君や。急に目をそらして。ははぁ、さっきのいい女はかくあるべきというのが効いて」
藤岡 「いっ、いえそのっ…透け…」
マキ 「ん? …おぉぅ!?」
藤岡 「な、何も、見てませんからっ…」
マキ 「うぅ…いやまぁ見られて減るもんじゃ無いけどさ」
藤岡 「それじゃ僕は、これで…」
マキ 「おーっとちょい待ちっ」ガシッ
藤岡 「みっ、見てませんっ」
マキ 「いやね、私これからシャワー浴びるんだけど。藤岡君もお湯いただいていきなさい」
藤岡 「えっ、そんな、悪いですって…」
マキ 「い・い・か・ら。ほらほら上がってけー!」グイグイ
藤岡 「いえ、困ってたみたいだし、このくらい全然…っ!?」サッ
マキ 「おぅ? どしたい藤岡君や。急に目をそらして。ははぁ、さっきのいい女はかくあるべきというのが効いて」
藤岡 「いっ、いえそのっ…透け…」
マキ 「ん? …おぉぅ!?」
藤岡 「な、何も、見てませんからっ…」
マキ 「うぅ…いやまぁ見られて減るもんじゃ無いけどさ」
藤岡 「それじゃ僕は、これで…」
マキ 「おーっとちょい待ちっ」ガシッ
藤岡 「みっ、見てませんっ」
マキ 「いやね、私これからシャワー浴びるんだけど。藤岡君もお湯いただいていきなさい」
藤岡 「えっ、そんな、悪いですって…」
マキ 「い・い・か・ら。ほらほら上がってけー!」グイグイ
マキ
「んじゃ先入るね。あ、適当にお菓子とか食べてていいから」パタン
藤岡 「はぁ、わかりました…ふぅ…」
マキ 「んっん~♪んーふんふーん♪」
藤岡 「っ…シャワーの音って、気になる…てっ、テレビとか…!」ピッ
TV「あなたの! テレビに! 時価ネットたなか~♪今日の商品はこちら、2人でゆったりのベッド!」
藤岡 「なっ、なんか意識しちゃっ…ほ、他の…」ピッ
TV「先生! 二ノ宮くん!」
藤岡 「お、おかしなことに…」ピッ
TV「今日の特集は、ふんどし祭りを荒らすブーメランパンツ集団との争いを描いたドキュメンタリーを」
藤岡 「他のっ…」
マキ 「おーふんどし祭りすげー…」
藤岡 「ちょわっ!?」
マキ 「や、上がったよー。ほれほれ藤岡君も早く浴びてきなー」
藤岡 「いや僕は別に…」
マキ 「…私に傘傾けて、左肩びっしょり濡らしてんでしょ? ほら、入った入った」グイグイ
藤岡 「こ、このくらい大したこと…」
マキ 「力づくでも入れるよー?」ニヤニヤ
藤岡 「は、はい…じゃあ、いただきます…」
藤岡 「はぁ、わかりました…ふぅ…」
マキ 「んっん~♪んーふんふーん♪」
藤岡 「っ…シャワーの音って、気になる…てっ、テレビとか…!」ピッ
TV「あなたの! テレビに! 時価ネットたなか~♪今日の商品はこちら、2人でゆったりのベッド!」
藤岡 「なっ、なんか意識しちゃっ…ほ、他の…」ピッ
TV「先生! 二ノ宮くん!」
藤岡 「お、おかしなことに…」ピッ
TV「今日の特集は、ふんどし祭りを荒らすブーメランパンツ集団との争いを描いたドキュメンタリーを」
藤岡 「他のっ…」
マキ 「おーふんどし祭りすげー…」
藤岡 「ちょわっ!?」
マキ 「や、上がったよー。ほれほれ藤岡君も早く浴びてきなー」
藤岡 「いや僕は別に…」
マキ 「…私に傘傾けて、左肩びっしょり濡らしてんでしょ? ほら、入った入った」グイグイ
藤岡 「こ、このくらい大したこと…」
マキ 「力づくでも入れるよー?」ニヤニヤ
藤岡 「は、はい…じゃあ、いただきます…」
藤岡
「ふぅ…どうしてこうなったんだろう」パタン
藤岡 「うわ、いい匂い…っ、意識したらダメだっ…」
藤岡 「さりげなく…さりげなく…」
マキ 「藤岡くーん? 背中流そうかー?」
藤岡 「ぶふぅっ!?」
マキ 「冗談冗談。シャワーだしねー」
藤岡 「そ、そうですよね!」
マキ 「それで着替えだけど、私のでいいかなー?」
藤岡 「ぶふぅっ!?」
マキ 「冗談だってば。適当に置いとくねー」
藤岡 「びっくりしたー…女の子の服か…トウマならまだしも俺は…なぁ」
マキ 「お、興味あり?」
藤岡 「ぶふぅっ!? いやっその」
マキ 「ちゃんと男性用の服置いとくからねー」スタスタ
藤岡 「今度のは本当にびっくりした…」
藤岡 「うわ、いい匂い…っ、意識したらダメだっ…」
藤岡 「さりげなく…さりげなく…」
マキ 「藤岡くーん? 背中流そうかー?」
藤岡 「ぶふぅっ!?」
マキ 「冗談冗談。シャワーだしねー」
藤岡 「そ、そうですよね!」
マキ 「それで着替えだけど、私のでいいかなー?」
藤岡 「ぶふぅっ!?」
マキ 「冗談だってば。適当に置いとくねー」
藤岡 「びっくりしたー…女の子の服か…トウマならまだしも俺は…なぁ」
マキ 「お、興味あり?」
藤岡 「ぶふぅっ!? いやっその」
マキ 「ちゃんと男性用の服置いとくからねー」スタスタ
藤岡 「今度のは本当にびっくりした…」
マキ
「お、上がったね。ドライヤー使うかい?」
藤岡 「いや、髪も長くないし、いいです」
マキ 「ふーん…おー、生『水もしたたるいい男』だねっ」
藤岡 「な、生ですか」
マキ 「生よなま。私は生『水もしたたるいい女』よっ」
藤岡 「は、はい、濡れた髪が、色っぽいと…」
マキ 「生だからね。右上にLIVEって出てるよー。まいいか、何かお菓子でも食べれば? まだ止みそうにないし」
藤岡 「そう、ですね…そういえばこの服、誰の…」
マキ 「ああ、保坂先輩が『女性の一人暮らしは危ないからカモフラージュするといい』ってくれた」
藤岡 「一人暮らしなんですか?」
マキ 「んや、普通に。というか女子バレー部に配ってたけど、一人暮らし誰もいないのにね」
藤岡 「はぁ、そうなんですか…」
マキ 「まぁそんな変わった人でもごくたまに役立つというのがわかったね」
藤岡 「変わった人ですか…」
藤岡 「いや、髪も長くないし、いいです」
マキ 「ふーん…おー、生『水もしたたるいい男』だねっ」
藤岡 「な、生ですか」
マキ 「生よなま。私は生『水もしたたるいい女』よっ」
藤岡 「は、はい、濡れた髪が、色っぽいと…」
マキ 「生だからね。右上にLIVEって出てるよー。まいいか、何かお菓子でも食べれば? まだ止みそうにないし」
藤岡 「そう、ですね…そういえばこの服、誰の…」
マキ 「ああ、保坂先輩が『女性の一人暮らしは危ないからカモフラージュするといい』ってくれた」
藤岡 「一人暮らしなんですか?」
マキ 「んや、普通に。というか女子バレー部に配ってたけど、一人暮らし誰もいないのにね」
藤岡 「はぁ、そうなんですか…」
マキ 「まぁそんな変わった人でもごくたまに役立つというのがわかったね」
藤岡 「変わった人ですか…」
マキ
「お、止みそうかな?」
藤岡 「そうですね…じゃ、今のうちに、帰ります」
マキ 「ん。ごめんねーこんなラフなカッコで相手しちゃって。あ、服そのままで帰んなよ。返すのいつでもいいから」
藤岡 「はい、わかりました。それじゃ」
マキ 「じゃねー」バタン
藤岡 「そうですね…じゃ、今のうちに、帰ります」
マキ 「ん。ごめんねーこんなラフなカッコで相手しちゃって。あ、服そのままで帰んなよ。返すのいつでもいいから」
藤岡 「はい、わかりました。それじゃ」
マキ 「じゃねー」バタン
藤岡
「この服…なんかすごいな…」
後日その姿を目撃した同級生によって、藤岡は外では結構すごい、という噂になったとか。
後日その姿を目撃した同級生によって、藤岡は外では結構すごい、という噂になったとか。
勝ったッ!第3部完ッ!