とある日の春の朝、3年生になった充希と美波は新しいクラスの事などといった話を楽しんでいた。しかし、部活の話になったとき美波の反応が少しおかしい。実は美波は病気により自分の入っている部活を続けられなくなっていた。部活の部員にそのことを話し、充希との友情も再確認した。しかし、2日後、充希は美波が入院したことを担任の先生から知らされ、放課後に美波が入院している病院に向かった。それからしばらく充希は病院に通う日々が続いたが、夏になると部活が忙しくなり、なかなか病院に行けなくなった。そんなある日、病院にいくと美波はまるで別人の肌が真っ白のままであったが、二人の友情は変わらず、将来スキューバのライセンスを取って海に潜ることを約束した。次の日曜日、病院に向かうと美波の母親から美波が死んだことを伝えられた。美波の母親から美波がとったビデオテープを一緒に見てほしいといわれた。内容は、自分は難病だったこと、もし病気が治ったら一緒に海に潜りたい、もし自分が死んだら海に散骨してほしいということだった。そして、美波は今、海で楽しそうに泳ぐ人魚姫となった。
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