真夏の真昼間、外回りをしていた世田春樹は、公園で制服を着た女の子を見つけた。その子の名前は中島由香。これが二人の初めての出会いであった。休みを挟んだ月曜日、由香が気になって公園に行くとやはり由香がいた。話をしている最中、世田が高校時代に告白されたことや、ラブレターももらったことも思い出た。世田は由香と打ち解けられた。それからしばらくたった秋、世田はなかなか公園に行けていなかった。公園に行くと秋にも関わらず夏服の由香を見つける。話をしている最中、突然由香が泣き出す。世田は思わず由香を抱きしめ、由香は世田が好きだったことを伝える。そして、由香の体がだんだんと透けていき、消えてしまう。実家に向かった世田は、高校時代にもらったラブレターの名前を見てみると「中島由香」と書かれていた。その後、高校へ問い合わせると、由香は世田に告白した後交通事故で亡くなっていたことが分かった。
|