■MIDDLE PHASE
◆Middle 01 会議の前に
エルーラン王国の王都ログレス。三重の城壁に守られた町の中心には、雪のように白く輝く石材で造られている銀嶺城が雄々しくそびえ立っている。その雄大な城に向かって、猛スピードで走ってくる馬車が1台――。
GM(リーネ):「バッカヤロォ!シド!!お前があんなやつ助けようとか言いだすからこんな時間になったじゃねぇか!!」(一同爆笑)
シド:ああ!?こっちは悪いやつから人助けんのが仕事なんだよ!!
GM:…というわけで、道中、人に手を出してしまったせいで遅れているようです。
シド:手を出したって言うな!
シャオレイ:まぁ、綺麗な女性でしたしねー(微笑)
シド:そんな当たり前のようにスケコマシ要素入れないで!(笑)「実際襲われてたじゃねえか!」
シャオレイ:暴漢に?
GM:シドじゃん。
シド:違ぇし!!
GM(リーネ):そうギャーギャー言っているうちに…、「よし、着いた!俺はこれから会議に行くが、“カリブルヌス”の使い手には出てもらうとして…あと一人書記係として来てもらいたいんだが…」ということで。シャオレイ、【感知】判定してください。
シャオレイ:…え、私がするの?(笑)
GM:そう!目標値は15ね。
シャオレイ:15か…まぁイケるかな。2Dで6!……(ダイス振る)ぴったり!
シド:おお~!
GM:危ねぇ危ねぇ。ではそうしましたら、城の中に入って文官が案内してくれてるんだけど、その道中ちらほらと……
メルヴィナ:(機械音)ウィーン、ガーッ、ガーッ、ガーッ…
GM:君にとっては懐かしく…
メルヴィナ:(機械音)ガーッ、ガーッ、ガーッ…
GM:それでいて恐怖の対sy…うるせぇ!!!(一同爆笑)
シャオレイ:これ何の音?
メルヴィナ:あ、ごめん(笑)プリンターの音。
かい:何にも聞こえませんでしたねぇ(笑)
メルヴィナ:ごめん、ごめん。これでおしまいじゃ。
シド:で、なんだっけ?セーリア帝国のなんとかって…
GM:あーそうそう。中華風というか東方風の恰好をした人間がちらほらと城の中にいるのに気づきました。
GM(リーネ):「おい、聞いてたか?」とシャオレイに声をかけようか。
シャオレイ:あっ、はい。えーっと、確か書記官がどうとか…
GM(リーネ):そうだな。で、シャオレイかメルヴィナのどっちかにやってもらいたいんだが…
シャオレイ:そういうことなr…
メルヴィナ:(食い気味)シャオレイちゃん、私が行った方がよさそうね?
シャオレイ:あ…。ありがとうございます、メルヴィナさん。じゃあお願いします。
メルヴィナ:ま、お互い様ってやつよ♡
GM:どういうことだろう?(笑)
メルヴィナ:いやシャオレイちゃんの浮かない顔で察してね。
GM:あ、なるほど(笑)おっけー。
GM(リーネ):「よし。念のため言っておくが、他の国の連中はオレみたいにフランクな人間ばかりじゃないからな。万が一発言の機会があった時は口のきき方に気をつけろよ。」
シド:そもそもアンタみたいなやつの方が特殊なんだよ。
GM(リーネ):「んー?そういうわけでも……ないような気がするがなぁ。」と記憶をたどるように返しましょう。
シャオレイ:あと私は大丈夫です。基本的に、えっと…見えないように、じゃなくて…見えないところにいるようにしますから。
GM:そんな話をしていると、文官に「こちらです」と扉の前に案内されたところで、短いですが一旦シーンを切りましょう。
◆Middle 02 2つの啓示
「間もなく参加者全員がそろいますので、準備をお願いいたします。」
扉の外からの呼びかけに、「分かった」と答えると、どこか超全的な佇まいをしたその少女は、部屋にいるもう一人の少女とともに部屋を出ようとした。それに対し、セーリア風の服を着た男性が声をかける。
「その少女も一緒に会議に?」
「私は2つの啓示を受けました。内一つが貴国からの援助について、もう一つが“彼女”なのです。援助に感謝はしますが、あまり首を突っ込むのは感心しませんよ?」
「これは失礼いたしました。」
「では気を取り直して…。行きましょうか、フィーネ。」
傍らの少女にそう語りかけると、フィーネと呼ばれた少女は静かに頷いた。
◆Middle 03 エリンディル大同盟会議
「神聖ヴァンスター帝国皇帝、アレクサンドリア様、ご到着です!!」
エルーランの文官に促されて会議室に入ると、すでに円卓の席のほとんどが埋まっていた。各国の代表たちと、その後ろにはそれぞれの護衛と思しき屈強な懐刀たちが立っている。
シド:懐刀立ってるよー(笑)
かい:懐かしい表現だ(笑)
リーネが席に着くと、参加者の一人が口を開く。
「おや、ヴァンスター帝。腹心がいつものカラス族の青年ではありませんなぁ。それとも、その青年の羽を虹色に飾っていたらこんな時間になったのですかな?」
「開始時間間際になってしまったことは申し訳ない。しかし、あまり彼を侮辱しない方が身の為だぞ。本来ならば彼もこの席に座ってしかるべき人間だ。今は私の顔を立てるために後ろに立っているに過ぎないのだからな。」
「ふん、戯言を。」
リーネの言葉に他の参加者も反応する。円卓がざわめき始めたとき、凛とした女性の声が響き渡った。
GM:「皆様、大変長らくお待たせいたしました。」見ると奥の扉が開き、数人の人間が入ってくる。その中の一人、立ち振る舞いからも気品漂う女性が続けて言葉を発する。「私はエルーラン王国国王のアンナ1世と申します。」
シド:アンナちゃん、なつかしいな。
メルヴィナ:
アンナーー!!おれだーーー!!!
かい:ライブ会場か(笑)
GM:そんな場だっけ!?
かい:そんなじゃない、そんなじゃない(笑)
GM:いかんいかん…。えっと、カンペカンペ……(ごそごそ)「そしてこちらが…」と、アンナは隣の女性にちらと視線を向ける。小柄だが、神秘的な雰囲気を纏う女性が一歩前に出る。「聖都ディアスロンドより参った、教皇のファル・ミリティアスだ。」
メルヴィナ:まーたロリか。
GM:ロリではない。が、若い(笑)
シド:少女か。
GM:少女でもない。19歳は少女ではない。女性だよ!
メルヴィナ:
「あの子…!そう…。そういう事になっているのね…」
GM:なんか伏線張ってきやがったぞ(笑)
シド:聖都の裏事情っぽいぞ。
GM:じゃあ、教皇ファルはメルヴィナの方へ視線を移すと、フッと笑みを浮かべた。
メルヴィナ:
私は完璧な変装してるからバレないよ!
GM:
なにぃ!?(笑)いや、でも神秘的な雰囲気でバレるから。
メルヴィナ:隠しててもダメかー(遠い目)
シド:ひより◎といい、こいつらといい、ディアスロンドのやつら一体なんなの(笑)
GM:はい、ごめん!続けますよ!…教皇を名乗る女性の後に、アンナ女王が続けよう。
「此度は私たちの申し出に賛同し、お集まりいただき誠にありがとうございます。皆様がご存じのとおり、現在エリンディルは魔族の脅威に晒されております。かつて我々は互いに傷つけ合い、血を流したこともありました…。しかし、今この時だけはわだかまりを忘れ、共に手を取り、エリンディルの…いえ、人類の脅威に立ち向かおうではありませんか!」そんな
アンナの宣言に会場から拍手が起こる。
シド:ほぉ…まだ若いのにずいぶんご立派な女王様だな。どっかの女帝様とは大違いだ。
GM(リーネ):「なんか文句あるか?これでも外面はいい方なんだけどな。」
GM(アンナ):「それでは早速本題に入りましょう。最初に現在確認されている魔族の勢力について再確認いたします。魔族は大きく3つの勢力に分かれています。まず、最大勢力であり、破壊・略奪を良しとするアロケン一派。それに次ぐ勢力であり、統治の名の下に支配領域を拡大しているバラム一派。そして勢力自体は大きくありませんが、各地のマジックアイテムを収集し暗躍しているアストレート一派。」……
こうやって書くと、コソ泥みたい(一同爆笑)
かい:この情報だけだとただの盗賊じゃねーか!(笑)
GM:事実だからしょうがないね。でも個人レベルだとアストレート最強じゃないの?
シャオレイ:まぁ裏でいろいろ暗躍してるから(笑)
GM:他の2人はカリスマ性あるけど…アストレートは一部にしかウケないんじゃない?(適当)
シド:あんまり大きな目標掲げないから、一部の変わり者しか集まんないよね。
シャオレイ:おいおい。
閑話休題。
GM(アンナ:「ここまでの状況を踏まえて、各国から被害状況のご報告をお願いいたします。」といったところで…、各国から報告があるよ。まずドワーフの男性が口火を切る。
GM(ホムガ):「ラーフ大洞窟のホムガである。我らがラーフ錬金術協会は、一度アストレート一派から錬金術関連の道具を略奪されたが、それ以降は全く動きがない。こちらからは“沈黙の氷原”が見渡せるが、そこにある黒曜城からも動きは特に見られない。」……次にエルフの女性が話し始めます。
GM(エアルフィン):「霧の森のエアルフィンです。魔都ベルヴェが陥落して以来、各国有志が幾度となく奪還に向かっていますが、今だ大きな成果は得られていません。」
GM(アンナ):「魔都ベルヴェ…。今やアロケンの本拠地となっているそうですね。しかし、あの監視下の中どうやって陥落させたのでしょう?」
GM:「それについてだが、ようやく原因がつかめたので報告したい。」と割って入った声に皆が振り向く。「ライン王国国王のエレウォンドだ。」
かい:エレウォンドーー!
シド:エレウォンドーー!
メルヴィナ:懐刀――!!
※懐刀は違う人。
GM(エレウォンド):「我が領内ならびにエリンディル各地に“蓋の遺跡”と呼ばれる遺跡群が存在している。この遺跡は外から入る手段が分からない未知の遺跡群だったが、遺跡群のうち一つの解析に成功した。中を調査したところ、長大なトンネルが存在し、線路のようなものが敷いてあった。おそらく地の時代に物資運搬用の地下道として使用されていたものと思われる。魔族の連中は、この地下道を利用して魔都ベルヴェへ侵入したようだ。」
エレウォンドの報告に各国の要人たちがざわめき、険しい表情を浮かべている。円卓に重苦しい雰囲気が漂い始めたのを察したアンナが慌てて話題を変える。
GM(アンナ):あー…えっと、次はアスケンブラのカイさん!お願いします!
シド:お前もいんのかい(笑)
メルヴィナ:きゃー!カイさーーん!!
GM:ほれ、被害報告しろや(無茶ぶり)
かい:いやー懐かしい人出てきたな…
メルヴィナ:腹黒~い!
シド:エゲつな~い!
カイ:おや…?何やら外野が騒がしいですね。
GM(アンナ):「アスケンブラ周辺の被害状況はいかがでしょうか?」
かい:……えっ、しゃべっていいの?
GM:好き勝手言っていいよ。無茶ぶりだから(笑)
カイ:あぁ…なるほど(笑)では…「アスケンブラ周辺については、現在騎士団を馬車馬のように働かせていますので、特段の問題は出ておりません。」(一同爆笑)
シド:おい。
カイ:国内の人的被害は今のところ最小限度に止まっています。先の英雄たちにも無理やり働かせていますので、こちらも特段問題はありません。
GM:鬼だ!この宰相!!(笑)
『最小限の人的被害』=『過労(ひとり)』。
カイ:今回も私たちにも協力できることがあればと、アンナ王女の呼びかけに賛同し馳せ参じた次第です。
GM(アンナ):「ありがとうございます。先の大戦でも大変お世話になりました。…では続いて、ダブラルのフィルさん、いかがでしょう?」
シド:あ、リーフのパパさん。
かい:パパさん?
シャオレイ:ドラ猫な~ん(仮)のシナリオで出てきたでしょ!傭兵の街ダブラルの町長で、リーフの育ての親!
GM:今回の総集編はね、今このエリンディル大陸どうなってんのってのを全員が再確認するためのシナリオなんだよ!(一同笑)
シャオレイ:……あれ、もしかしてフィルさんの報告は私がするんですか?
GM:そうだよ(即答) だってキャラ作ったのアンタでしょ?
シャオレイ(フィル):なるほど…(笑)えっと、「ダブラルは現在、街を放棄して、傭兵団の護衛の下、パリス国内を巡っております。」
GM(アンナ):「ダブラル一帯は完全にバラムの支配下になったと聞きましたが…」
シャオレイ(フィル):まぁ、そうですね。バラムだけであればまだしも、その少し前にも痛手を受けておりまして、それが大きく影響しました。
GM(アンナ):「その痛手というのは…」
シャオレイ(フィル):「あぁ、特に魔族が関係していることではありません。それについてはこちらとしても対策を講じておりますので、特に問題はないかと思います。」
GM(アンナ):「なるほど…分かりました。」えっと、次は…名前なんだっけな…
かい:お次は誰~?
GM:ちょっと待ってね…この辺からね、シナリオ打ち込んでないからね(笑)まぁいい、先に聞いてやろう。「では、キルディア共和国主席のキルド様、お願いします。」
シャオレイ(キルド):まぁ出てくるよね(笑)……「共和国内は、現在魔族による被害は出ていないが、最近東方の者達が我が国に流れ込んでいるな。少し不穏な動きはあるようだが…それはここで話すようなことでもあるまい」
GM:ごめんなさーい!流れこんでごめーんネ☆(一同笑) さて、次はエルクレストの学長エルビラさんかな。
シャオレイ:えっと…エルビラさん大ケガしてるとこだよね、たぶん(笑)
GM:あ、そうね(笑)エルビラさん無理なら、首長のアルフレッドさんでもいいよ。
シャオレイ:じゃあアルフレッドさんが来たことにしよう。
{シド}:なんかもう大変(笑)
シャオレイ(アルフレッド):「エルクレストは、先日魔族による襲撃を受けました。街自体の被害はそれほど大きくないのですが、学長であるエルビラが重傷を負い、療養中です。そのため、今回は私が代理として参りました。」
GM(アンナ):「ありがとうございます。」……えー、これくらいで大丈夫だっけ?他に被害を受けていた地域ないよね?(笑)
かい:え、あそこは…?
GM:ん?報告したいなら報告していいよ!
かい:あ、いや…報告したいというか…むしろ聞きたい所があるんだよ。
シャオレイ:どこですか?
かい:あの、なんだっけ…あれだよ、裏切りの方の祖国。
シャオレイ:裏切りの方の祖国…?
かい:えっと、セーリア大帝国?
GM:待て。……待て!!
かい:ほら『待て』が入った(笑)
GM:ちょっと落ち着いて?……『裏切りの方』って誰?!(一同爆笑)
メルヴィナ:あなたが一旦落ち着くですよ。
GM:なんだフフちゃんのことか。フフちゃんは裏切りの子じゃないよ、いい子だよ(錯乱)
シャオレイ:そうだね!フフちゃん“は”すごくいい子だよ!(笑)……てかセーリアもここに来てんの?
GM:来てるよ!
シャオレイ:あ、そうなんだ。じゃあセーリアの報告する?
GM:いや、セーリアの報告はまだしない!それはマスターがする!
シド:なるほど。
GM:何のためにセーリア出したかって話よ。こっち(EYE’S)のセーリアの扱いとそっち(Another)の扱いの差を出しておこうって思ってね。
シャオレイ:まぁそうね。そういうのあるといいかも。
かい:そういうことか。
GM:そういうことだから、ちょっと待ちや。さて、えっと…(カンペ読みながら)、よし!それでは……アンナとリーネとの間で不思議な目配せがあったようななかったような…「神聖ヴァンスター帝国皇帝のアレクサンドリネだ。」
GM(リーネ):「まず一番大きな被害は…ラクレールの錬金術博覧会が襲撃され、新型のゴーレム2機が強奪された。首謀者はアロケン配下のファラリンという上級魔族だ。こいつはティンダージェルの麓にあった町、アルテインが襲撃された事件でも暗躍している。それ以外にも我が領内では、ミッショネン平野を始めとして、ヴァンスター島ではなく、大陸側の領内で魔族の目撃情報が多いようだ。」…と報告をしよう。
GM(アンナ):「皆様、ご報告ありがとうございました。最後に我がエルーラン国内では、魔族の動きはあまり報告されていませんが、フローレン山地を中心として、妖魔の動きが活発化しています。麓の街コルムへの襲撃が日に日に激しくなり、こちらもログレスから兵を幾度に渡り送っていますが、一進一退と言った状況です。……さて、各国それぞれ被害の大きい場所もありますが、まず差し当たっての課題は、やはり魔都ベルヴェの奪還ですね…。それについては各国の軍より一定数の人数を集めて同盟軍を結成する計画を検討していますが…」と言ったところで、「おいおい、資金はどうするんだ!」、「今うちの国から兵力を取られたら国の防衛が…」などなど、小国のリーダーたちから不満の声があがります。
メルヴィナ:おいおい…
シド:やれやれといった表情で見ていようかな。
GM:「それについては、こちらから説明させていただきます。」…と、教皇の後ろに立っていたセーリア風の服を纏った男が声を発します。「皆様、お初にお目にかかります。セーリア大帝国宰相のタダユキ・カモノと申します。」
シド:おっとぉ!?
かい:お前だったんかい!(笑)
このタダユキ・カモノと、先ほど名前の挙がっていたフフ。『Another』シナリオのPCのひとり、
シェンファンに縁のある人物である。どのような縁があるのかは、彼らの初登場回『EYE’S Another Story 番外編』をご覧ください。
GM(タダユキ):「エリンディル西方の魔族襲撃の報を受け、隣国である我々も胸を痛めておりました…。皆様と同様に兵を出し共に戦いたいのですが、如何せん距離の問題もあり、兵を送るのも一苦労…。そこで、我々からは物資の援助という形で今回の同盟に参加させていただくことになりました。
シド:ほう…。
GM(タダユキ):「セーリア帝国の現状ですが、我が国は常時四方の軍が守りを固め、何より華王帝リーファ様の威光が届いているため、国内で魔族の姿は目撃されておりません。……が、しかし、先ほどキルド様のご報告にもあったように、我が国の人間の姿を模して暗躍している魔族がおります。」
シャオレイ(キルド):「ほう…やつらは魔族であると?貴国はそう主張するつもりか?」
GM:お、キルドが反応してきたね。
シャオレイ:そりゃあそうでしょう。
メルヴィナ:そうか、シェンファンは魔族だったのかー(棒)
シド:そうだったのかー(棒)
GM:ちょ、ちょっと待って…?
メルヴィナ:もうシェンファンのファンやめます!!
GM:もともとファンじゃなかったでしょ!(笑)
GM(タダユキ):「彼らを魔族と断定するのは早計かもしれませんが、彼らが魔族と行動を共にしていたというのは紛れもない事実…。」
シャオレイ(キルド):なるほど…。確かに我が国で最近魔族が姿を現したことは事実。貴国の主張が誤っているとは、こちらとしては主張しづらい状況ではあるな。
GM(タダユキ):「この状況を鑑みて、これ以上我が国の品位を下げぬためにも、彼らに新たに懸賞金を課しました。各国、自国に情報を持ち帰っていただき、広く民に知らしめていただきたく存じます。」……と、ドラ猫な~ん(仮)に多額の賞金を懸けてますよって話ね(笑)
シド:魔族の報告そっちのけで関係ないこと言いだしやがったぞ、こいつ(笑)
かい:なんてやつだ…!
シャオレイ:それについてどうしてるんだろう。他国の…何て言うんだ…「他国の者共」…?(一同爆笑)
GM:「他国の参加者」くらいにしておいて(笑)
メルヴィナ:ざわ…ざわ…
GM:ではキルドとタダユキのやり取りを聞いていた教皇ファルが口を開こう。「そもそも今回の会議も、セーリア帝国の援助があって初めて実現したのだ。私は先日ゴヴァノン神より、かような啓示を受けた。『エリンディルの民草立ち上がり、一つとなりて、魔族を討ち滅ぼさん』…と。」
GM(タダユキ):「ゴヴァノン神といえば、我が国でもカグツチ神として大いに信仰されている神…。これも何かのお導きでしょう。」
シド:う、ウソくせぇ…。タダユキ、ウソくせぇ……
メルヴィナ:ゴヴァノン神がそんな啓示を…? ……ふっ、バカなこと言ってくれるじゃない。(一同爆笑)
GM:お前は一体なんなんだ(笑)
メルヴィナ:偽りの教皇め…!
GM:そうなんだ…(遠い目)
シャオレイ:なんかすごいドロドロした会合だなぁ。
GM:ドロドロだよ。だって総集編だもん(?)。とりあえずここまで、皆さん整理は出来てますでしょうか?(笑)
シド:今のところ大丈夫だよ。
GM:今までのシナリオで辿った街で何が起こったかはおおよそ拾えた気がする。たぶん。……さてどうしようかな。ここからカンペが無いから頑張らなアカン(笑)
シャオレイ:あのさ、まず各国はドラ猫に多額の懸賞金を懸けること諸々には賛同している感じなの?
GM:賛同しているというか、懸賞金懸けてるのはあくまでセーリア帝国だから、『宣伝してくれればオッケー』って言っただけって感じよ。注意喚起および見つけたら教えてねと。
シャオレイ:なるほど、そういう感じか。
GM(タダユキ):「手配している一行の内の一人、少女は必ず生かして連れてきていただきたい。彼女は魔族と深いつながりがあり、この戦いを終わらせるカギになるやもしれません。」
シャオレイ:(ざわざわ…)(ざわざわ…)
カイ:「一人だけ…?」と怪訝な表情をしておこう。
GM:そこにリーネが食いつこう。「えーと、宰相さん。タダユキって言ったか?」
GM(タダユキ):「何でしょう。ヴァンスター皇帝。」
GM(リーネ):「先日そちらの国から受注したゴーレムのコアなのだが、えらい欠陥品を掴まされたようなのだが、それについては何か申し開きは無いのか?」
GM(タダユキ):「ゴーレムのコア…?私たちも貿易のすべてを管理しているわけではありません。話を聞く限り、それはあくまで民同士のやり取りによるもの。欠陥品がやり取りされているのは遺憾ですが、それを国で保障しろというのはさすがに無理があると思いますが。」と、意にも介さない様子である。
シド:なんか……タダユキ、嫌な奴だな。
シャオレイ:嫌な奴だね(笑)
GM:こんな奴だったんだね!ひどいねタダユキ!
シド:もうちょっと普通のヤンキー陰陽師だったんだけどな(笑)
GM:10何年の年月が良くなかったんだね。
シャオレイ:好青年だったシェンファンですら、今やああなっちゃったからね…
一同:あぁ~~!
メルヴィナ:フフちゃんグレてないか心配…
フフちゃんがボスで出てくることを想像すると、夜も眠れないGMと
プレイヤー達であった。
GM:タダユキの言葉に不服そうに座り直すリーネだったが、「そういえばさっきの魔都ベルヴェ奪還に同盟軍を整備するという話だが…」
GM(アンナ):「はい?」
GM(リーネ):「同盟軍にひとつ“象徴”みたいなもんを置いた方がいいと思わないか?」
GM(アンナ):「“象徴”…ですか?」
GM(リーネ):「そうだ。具体的には、『邪神をも殺すような奴』が大将として就く…とかな?」
シド:リーネを見下ろしながら、「こいつ…」と顔をひきつらせていようか(笑)
カイ:ほう。そんな人がいらっしゃるのですか?
GM(リーネ):「紹介しよう。」と、自分の背後を親指で指しながら、「ヴァンスターが誇る最強の剣士…シドだ!」
シド:俺がいつヴァンスターの剣士になったんだよ…(ボソッ)
カイ:……後ろの方、顔色悪くなってますけど?本当にその方、ヴァンスターの方なんですか?
GM:そっちかよ!神殺しの方を疑問に思えよ!!(笑)
シャオレイ:ホントだよ(笑)
GM(リーネ):「証拠になるか分からんが…シド。ヤツを見せてやってくれないか?」
シド:え、“カリブルヌス”か…?
メルヴィナ:俺のカリブルヌスを見せてやるぅ!!(一同爆笑)
シド:ちょっ…
GM:ボロン。
シド:やめろおおお!!!
かい:……ひどい(笑)
シド:やりづらい…。まぁ、でもやるか!
「来い!“フラガラッハ”!」
シドが手を正面にかざし、フラガラッハを召喚する。そのまま剣を握っていないもう片方の手で刃を撫でるように動かすと、刀身からまばゆい光が溢れ出し、部屋の中に満ちていった…!
GM:驚き声も出ない参加者たちを見渡してリーネが問いかける。「さすがに分かってもらえたか?」
シド:その台詞を聞いて、一旦剣を収めようかな。
カイ:なるほど…。サロゲートが使用する召喚具に神の力を宿しているのですね。確かにこれなら邪神にも通用するかもしれません。
シド:やれやれ、とんだピエロだな…。
GM(参加者):「し、しかし!たまたま力のある剣というだけかもしれないぞ!」、「そうだ!それにただ光っただけじゃないか!」
シド:まぁ、確かにそうだけど…。今ので分からないやつには分からないよな。
GM:そうね、ショボイ人たちもいるからね。ではそこで教皇ファルが口を開くよ。「神殺しを自称するならば、それなりの力を示すべきだ。」
シド:自称してるつもりはないんだけどな…。で、何をしろって?
GM(ファル):「言葉の通りだ。貴公の力を示せばよいだけのこと。いくら神剣の使い手といえど、一人で倒したわけではないのだろう?」
メルヴィナ:んん?
シド:まぁ、そうだな。
GM(ファル):「ならば、その仲間と共に力を試すというのはどうだろうか。相手は…そうだな。先の大戦の英雄の一人であるカイ殿がおる。それならば、この場にいる者達も納得するであろう。」
シド:ここで戦えって?建物がどうなっても知らないぜ?
GM(ファル):「ここには広大な騎士団の訓練場があるだろう。そこでやればよい。」
カイ:何やら話が盛り上がっていますが、私が彼のお相手するなんて一言も言っていませんよ。
シド:そうだ!それに俺だって別に“象徴”になりたいなんて…
GM:そんなシドに横からリーネがゴスゴスとひじでつつきながら、目で訴えるよ。「戦え、戦え。」
シド:お前なァ…!
カイ:しかし、ヴァンスター皇帝の仰る通り、“象徴”となるような者を同盟軍に据えた方が軍全体の士気も上がるでしょう。それ自体に異論はありません。
シャオレイ:それを言うのであれば、ロイやリーネでもいいような…(笑)
GM(タダユキ):「まぁまぁ。何やらおかしな空気になってしまいましたね。私どもは他の仕事もありますので、ここで失礼させていただきます」とその場を去っていきますよ。
シド:なに!?
メルヴィナ:暗躍する気だぞ、あいつ!
カイ:あのカモノ・タダユキという方…。いろんな意味で只者ではありませんね。……さて、アンナ様。この状況、いかがいたしましょう?
GM(アンナ):「ええ、そうですね…。えっと、シドさんと申しましたか。」
シド:ああ。
GM(アンナ):「あなた様のお仲間はどのような方がいらっしゃるのですか?」
シド:あー、ここにいる『書記官』と…
メルヴィナ:『秘書』でしょ(キリッ)
GM:本当にスーツにメガネのセクシーな感じなんでしょ?(笑)
シド:あと二人は……今は別行動中だ。
GM(アンナ):「そうですか…。決闘のことは詳しくないのですが、先ほどまでのお話だと、お仲間の皆様お揃いの上で、複数人での決闘がよろしいのかと思いますが…、今回はお二人ずつの決闘ということでよろしいでしょうか。」そう言いながら、各国の代表に視線を向ける。
シド:はぁ…やるしかねぇのか。じゃあひとつ、俺からここにいる全員に条件がある。俺がアンタたちに力を認めさせて、同盟軍の大将とやらになった暁には、俺の仲間をひとり探す手伝いをしてもらいたい。
GM:ほ~!
シド:そのための情報提供、および援助をする…ってのが条件だ。どうだ?
GM(アンナ):「もちろん、世界を救う軍の大将になられるわけですから、それくらいは皆様、喜んでご協力させていただきますよね?」と屈託のない笑顔を参加者へ向けると、各国の代表たちもうなづく。
GM(アンナ):「これで決まりですね!」
シド:よし。話は決まりだな。
GM(アンナ):「では、形式は2対2ということでよろしいでしょうか。」
シド:こっちはそれで構わないぜ。
GM(アンナ):「では、こちらからは…カイ様。お願いできますでしょうか。」
カイ:やはり、私になるのですね…。では、もう一人は私が指名してもよろしいでしょうか。
GM(アンナ):「ええ。ちなみにどなたにされるんですか?」
カイ:パリス同盟のエレウォンド王の懐刀と呼ばれる方を。
メルヴィナ:あ、ダブル自分のキャラだ(笑)
カイ:私は前衛は得意ではありませんし、先ほど見せていただいた力は常人では受けきれるものではありませんから。
メルヴィナ:懐刀はなんでも飲みこむから大丈夫だよ(意味深)
GM(アンナ):「ではそのお二方に…」といったところで、クイッとアンナの袖を引っ張る教皇ファル。「彼女も戦いたいと言っておる。」
カイ:おや、そちらの少女は?
GM(ファル):「彼女は、私がゴヴァノン神の神託を受けた数日後、アエマ神の神託とともに現れた神の使徒である。」
メルヴィナ:ヤバいやつだ…
GM:…って感じだけど大丈夫?無口キャラって感じで来ちゃったけど。まずかったら最初のうちに修正しといたほうがいいよ(笑)
かい:うーん、そうしようかな。
シド:あれ?
メルヴィナ:これは、そういうこと?
シャオレイ:まぁ、だろうね。
かい:そしたらここから引き取ろうか。
フィーネと呼ばれた少女が口を開く。
「そこの……シドとか言ったかしら。根本的な勘違いをしているみたいね。それをこんな大勢の人の前で言うなんて恥ずかしいことだから、早めに修正した方がいいと思う。」
「はぁ?」
「だから……私があなたと戦うわ。」
「へ?あんたが?」
「あなたが探し求めている仲間……恐らくリンのことを言っているんでしょうけど、彼女を探してももう無駄よ。」
「…お前に何が分かるってんだ。」
「それが分かるのよね。あなたたちはリンのことも、世界のことも知らなさすぎる。」
「よく分からねェが、今お前が説明してくれれば闘う必要もないんじゃないか?」
「この場で世界の真実を?それは難しいわね。私がアエマ様から与えられた命は、『あまり多くの人に知られ過ぎるな』ということだったから。」
「分かり辛い言い方だが…、要するに『タダで教えるつもりは無い』ってことか?」
「そういうことね。何ならここにいるお仲間と『ここにいない』お仲間も一緒にお相手してもいいのよ?私の仕事は『リンと関わりのあった人間に関わること』だから。」
「あんた……一体、何者だ?」
「先ほどの説明の通り、私はアエマ様の遣い。それ以上でもそれ以下でもないわ。」
「まぁいい。よく分からんが、お前がリンへの手がかりを持ってそうだってのはよく分かった。悪いが全部喋ってもらうぞ…!」
メルヴィナ:こわいこわい!何この子!ちょっとヤンデレ入ってない?(怯)
GM:なんか神秘系のキャラになってきたな(笑)
シャオレイ:私このまま隠れてようかなー。
フィーネ:え、これ戦闘になる感じになっちゃったけどいいの?
GM:バトルの流れになってしまったというか、クライマックスに入るけどよろしいか?(一同爆笑)
シド:え、そうなの?(笑)別にいいけど。
GM:では、そうするとシーンを訓練場に映しましょうか!
最終更新:2019年01月06日 15:25