プロフィール
青髪のおさげで、幼く見える華奢な少女。細かい事を気にしない性格。外を出歩く際は必ずと言っていいほど青いバックパックを背負っている。中は本人も全ては把握していない程色々なものが入っており、他の生徒が彼女のバックパックを背負おうとすると、動けなくなる位重い。
幼い見た目に反し、一人でグランドピアノを持ち上げることができる程の力持ちで、学校でも主に机や椅子といった物を運ぶ役目に就いていることが多い。物を運ぶ度に見返りを求める(「昼ごはんを奢って欲しい」「成績を上げて欲しい」など)のが玉に瑕だが、その事を差し引いても彼女はよく働くので、本来所属する登山部・文化祭実行委員会以外の部活、委員会から呼ばれることも多い。
ステータス
- 攻撃力:0 防御力:15 体力:15 精神力:5 FS(疲れ):0
特殊能力【火乃野二豚】
- 効果:防御力1上昇
- 効果付属:
- 範囲+対象:自分
- 対象付属:
- 時間:2ターン
- 時間付属:
- 制約:なし
2ターンの間、自分の防御力が1上昇する。
持ち歩いているバックパックをその場に下ろし、身を守る姿勢を取る。バックパックには物が詰まっているので、多少の魔人の攻撃であれば防ぐことができるだろう。
なお、彼女の魔人能力は「彼女が持ち上げられるものであれば、どんなに巨大な物でもバランスを取って持ち運びができる」というものである。
妃芽薗学園中等部の教室に大きな棚を持った少女が歩いてきた。
「歩鳥さん、棚はここに置いてくれるかな」
教室に居た先輩に促され、歩鳥と呼ばれた少女は教室の隅の方に持っていた棚を置いた。
「ふぅ…、先輩、こんな感じでしょうか?」
「そうね。歩鳥さん、今日もありがとうね」
「いえいえ。今度ソフトクリームを奢ってくれればこの程度の事、いくらでもやりますよ」
その言葉に先輩は苦笑いしつつも、歩鳥の仕事ぶりには感心しているようだった。
「しかし歩鳥さん、よくこんなに重い物を軽々と持てるね」
「私、登山部ですから力はあるんですよ」
「登山部でも物を持つことに関してはあなたが一番だと思うんだけどね…」
過去に歩鳥が一人でサッカーゴールを運んだ事を知る先輩は呆れていた。
「先輩、私はこれで帰りますね」
「棚運びの手伝いをしていたらちょっと遅くなっちゃったなぁ…まぁいいか」
一人になった教室で鞄に物を入れつつ、歩鳥は呟いていた。その鞄は女子中学生が学校に持っていくにはあまりにも大きいバックパックだった。
帰る準備を終え、歩鳥はバックパックを背負った。
「じゃあ帰るとしますか」
妃芽薗学園中等部から出ようとする直前、歩鳥は敷地内に見慣れない建物が建っているのを見かけた。
「ん?あの建物、うちの学校にあったっけ?」
不思議に思いつつ、歩鳥はその建物に近寄っていった。
「随分と古そうな建物だね。一体何だろう」
歩鳥が建物を眺めていると、建物の中から歩鳥を呼ぶ声がした。
「歩鳥さん。ちょっと手伝ってもらえない?」
「あ、はい、今すぐ行きます!」
声に導かれ、歩鳥は建物の中に入っていった。
その建物が、既に取り壊された旧校舎だと知らずに…。
最終更新:2019年09月09日 00:28