都外れの妖怪桜

■キャラクター名:都外れの妖怪桜
■ヨミ:みやこはずれのようかいさくら
■性別:女性(見た目上は)
■武器:
桜の木で作られた槍
本体を削り出して作った槍。先が尖っているほかは棒と呼んだほうが差し支えないかもしれない。
普段は1mほどの長さだが、能力を使うときは倍ほどに伸び、枝も生えてくる。
そこから花びらや葉っぱなどを射出し、遠距離からの弾幕戦を行うのが主戦術。
ただの武器として使うのは苦手。素人が見様見真似で振ったり突いたりするレベル。

特殊能力『屍山血河に華咲く桜(ブラッディチェリー)』

所持している槍を媒介に、妖怪桜としての力を放出する。具現化したものの形によって攻撃方法が変わる。
媒介となる槍がないと使えないが、最悪、そこらの桜の木の枝を折って(犯罪です)槍に見立てれば使える。
その都合上、交戦場所は新宿御苑などの屋外、それも桜が近くにある場所を好む。

用法は以下の四通り。
桜花連弾(ペタルバレット):硬質化した無数の桜の花びらを放つ。一発一発の威力はさほどでもないが、面制圧出来る程度には広範囲にばら撒かれる。
桜葉散刃(リーフスライサー):鋭い刃と化した桜の葉を手裏剣のように放つ。相手の投射物の迎撃にも使える。
桜枝棘槍(ブランチスピア):桜の枝で出来た槍を放つ。連打は出来ないが返しがついており、抜こうとすると余計に傷を広げることになる。
桜桃爆弾(プルヌスグレネード):ソフトボールぐらいの大きさのさくらんぼ型爆弾を生み出し、ばらまく。遮蔽物に隠れた相手に放り投げて一発お見舞いする用法も。

設定

身長150cmほどの、背中の中程まで届く桜色のロングヘアに白いワンピースを着た少女の姿をしている。
一人称は「わたし」、二人称は「あなた」、物腰柔らかな口調で話す。名を問われれば「桜宮子(さくらみやこ)です」と答える。
だが、油断してはならない。タロットを持っていると知れば己の願いのために、手にした槍で命を奪いに来るであろう。
人の生死など全く意に介さない。なぜなら、妖怪桜の精なのだから。
その姿も、昔埋められた者を元に構築されている。胸が平坦なのも、同様の理由である。

好きなものは日なたぼっこ。嫌いなものは自分の近くにゴミ(死体含む)を捨てる連中。

東京郊外の山奥にひっそりと咲く桜。問題はその木の根元に無数の死体が埋まっていること。
処分に困った死体を抱えたものは皆吸い寄せられるように死体を埋めていった。
無数の屍の埋まった土から無念、憎悪、苦しみなど負の想いを吸い上げた結果、妖怪桜と成り果てた。
いや、もしかしたらもともと死を吸い寄せる性質のある妖怪桜だったのかもしれない。

とはいえ、自ら望んでなったわけでもない。可能ならば引っ越したい。
だが、しっかり根付いてしまい自ら動くことはできない。
桜に引き寄せられて死体を埋めに来る人間は後をたたない。
自律する人間大の精を作って追い返そうとしたが、逆に襲いかかられ死体を増やすことになったのも一度や二度じゃない。

そんなある日、己の枝になにか引っかかっていることに気づく。
揺らして落とすと、それは一枚のカード。
木では拾うことも出来ないので桜の精に拾わせる。
流れる説明、ふんわりした理解。
要するに同じものを持っている奴を悉皆鏖殺すれば良い。単純な話である。

「この場所は実際うんざり。みんなみんな死体を埋める。さっさと日当たりの良い都会に引っ越して花を愛でられながらのんびり暮らしたい」

拾ったカードを胸にしまい込む。
そんなこんなで参加することになった妖怪桜。
本体(おのれ)は動けないが大した問題ではない。動ける自分がいるのだから。

路銀は返り討ちにした人が持ってたぶんでなんとかなる。はず。
人の多い場所にたどり着けばこっちのもの。あとは寄ってきた参加者を返り討ちにすれば良い。

しかし彼女は知らなかった。この世には想像もつかぬ人外魔境の住人がいることを。

願い

『日当たりがよく、人通りの多い、死体の埋まってない土地に引っ越す。』
最終更新:2020年09月24日 03:57