第1スプレッド



スプレッド姫代学園

対戦者:恋人     Abyss Walker(NPC)
   :吊るされた男 逢合 明日多
   :節制     ソックリさん
SS名 1点 2点 3点 4点 5点 応援 合計
姫代学園、その顛末 3 1 1 11 5 2 79
地獄に蘇る 4 6 5 4 2 2 59

+ その1感想
マッチング事故。

なんだかよくわからないが凄かった

雰囲気が好き。他のキャラとはどう戦うのか楽しみ。

雰囲気一点突破のように見えて、作者さんはすごくロジカルにこのSSを構築したように見えます。分かりやすいSSとは言えませんが、この難解な対決を見事に演出していました。

クラクラさせられる文章。繰り返しの酩酊感が気持ちよく、気が付いたら同じ世界に取り込まれていた気がします。こんな表現もあるのかと感嘆しました。

分からなかったけどすごかった

読み応えのある文章量に何がなんだか分からなくなる内容。
面白いという表現が適切かは分かりませんが、面白かったです。

印象的なリフレイン、段々進行していく学園内の侵食模様、そして対戦相手の特性を活かした話の流れ、まさに新境地です。素晴らしい。

アルカナジャーニー一発目に読みはじめて度肝を抜かれた作品です。
順番に繰り返しているのかなと思いきや違う場面になったりで…その中でもきちんと進んでいるのがなんともいえない感覚になりました。

ぺたぺたさんこわいだぜ。
+ その2感想
バイク事故。

なんかすごい

20000字もいらねーよという潔さは、SSの面白さが長さではない事を思い出させてくれる。

時間が足りなかったでしょうか。楽しいことはしているのですが、演出しきれていない印象です。

短いながら奇妙で濃厚。

分からなかった

散る桜を死と認識することで次の春に蘇生するため、逢合の特殊能力の発動条件を満たせなくする着想は感心しました。
文章量も少なく、「ハトがッ口に」や「飽くなき制への闘争」など誤字と思わしき箇所があり、もっと時間をかけて内容を練ればさらに面白くなりそうに感じました。

あくまで相対評価なんですが、短いながらに異常な空間を演出されていて笑いどころもあって、好きです

他の方の感想で「これはバイクだ」と言っている方がいましたがきちんと対戦相手二人葬っているのでこれはこれでありだと判断します。
文章事態は簡潔なのですが…酩酊とした感じがしました。

スプレッド病院

対戦者:死神 伊山 洋一郎
   :星  三楢 茉白
   :太陽 都外れの妖怪桜(NPC)
SS名 1点 2点 3点 4点 5点 応援 合計
聖体拝領 0 0 1 8 7 2 72

+ その1感想
三楢の設定であるブラジリアン柔術などを取り入れた上で自身の文体を貫いた1本は本当に見事です。
第1スプレッド突破おめでとうございます。(気が早い)

プロローグ時点で期待していた以上のSSを楽しめた。

肉体を反物質へ置換したり被曝で桜の樹を怪獣化させたり取って付けたような「行き過ぎた人類の科学技術に対する警鐘」など、やりたい放題で面白かったです。

世界Tバックに騙されがちだけど、先生の「本物が見えたら死が近い設定」もハッタリ強火なんだよなあ。二回戦、先生の「書かれ方」にも注目。

投票はケチらないスタンスで。
伊山先生。胡乱な世界を駆け抜けつつ、しっかり自分の価値観で世界を定義してらっしゃるところが好きです。
時代をまたぐ構成とかはまさに夢を活かしたアレコレですね、第二スプレッドにも期待してます!


スプレッド秋葉原

対戦者:魔術師 橿原純一郎(NPC)
   :法王  福院・メトディオス
   :隠者  小山内 姫
   :月   路田 久揺
SS名 1点 2点 3点 4点 5点 応援 合計
逢魔が時に月隠る 0 0 1 4 11 2 76
check your desire 1 3 6 5 1 2 52
【これなるは、一番の愚者を決める戦い】 1 2 7 4 2 2 54

+ その1感想
相手の死に様が輝いてる

途中まで描写が細かく秋葉原を守る為に立ち上がった小山内の勝利SSかと思いながら読み進めていました。
橿原の決断、空に墜ちる路田。
そして最後の秋葉原を命と引き換えに元に戻すシーンが実に「小山内らしいな」と思い感動しました。

やはり、文章やキャラ描写の腕が頭一つ抜きん出ていると思う。是非優勝して欲しい。

それぞれが懸命に生きた上の死に様。この組み合わせが初めからあるべき形だったかのように思わせる筆力に喝采です。

電柱が動き出すまでに数秒必要な能力でタンクローリーや10トントラックを飛翔させたり、ビルを倒壊させたりする描写にすっきりしない感じが残りましたが、橿原純一郎がヒーローとして最後を迎える描写は良かったです。
+ その2感想
順位差つけるため低くしちゃった…すまぬ…すまぬ…

一番手はボス化した一人相手に共闘スタイルでしたがこちらは乱闘スタイル。
最終的に話の序盤から活動しながら自身の能力を活用して三人全滅はお見事でした。

小山内のアイドルとして、年長者としての在り方が心地よかったです。

スマートフォンを複数台用意するだけではなく、ドローンまで用意するという着想には感心しました。
戦闘で福院・メトディオスが弱ったため、ヤコブの御手による攻撃が致命傷にならなかった描写も良かったです。
+ その3感想
二回生のジュン、焼いて処置する意外とハードな作品で笑う

え、えげつねぇ…!
このSS作者の自キャラとはいえ、プロローグから「死んでほしくないキャラ」と周りからいわれていたキャラの手をここまで汚させるか…!
このまま続いた場合いつかその顔が曇ってしまうのでは…と思いつつどうなるのかも気になる…そんなSSでした。

もう彼女は普通の日常に戻れないんだと思うと切ない限り。

未森を三森と誤表記の多い点と福院・メトディオスが髪の毛を切断しない点が気になりましたが、タロットを箒にしてS.N.O.Wの削除から逃れる着想は面白かったです。

スプレッド中華街

対戦者:女帝 ハイリ(大生 背理)(NPC)
   :皇帝 セバス・スチュワード(NPC)
   :力  魔法少女あいきゅうさん
   :死神 鳥越 九
SS名 1点 2点 3点 4点 5点 応援 合計
大体全部卑怯屋が悪い 0 0 1 6 14 2 99
Falling Down 0 0 6 12 3 2 83

+ その1感想
一番愚かな願いを持っている癖に、妙に頭いいのは何故だ。

これだけ独自解釈とキャラ崩壊しても読ませる腕力に感心しました。
是非勝ち上がって頂きたいです。

…なんじゃそりゃあ…!!あいきゅうさんだぞ?“あの”あいきゅうさんだぞ!?相手は鳥越だぞ?“あの”鳥越だぞ!?どんな腕力を持てばあいきゅうさんで鳥越をぶっ倒した上でいい話に出来るんだよ…。うわ、凄い。本当に凄い。基本ギャグながらキャラにひたすら紳士。脱帽です。

独特な世界観サイコーだぜ

めちゃくちゃ笑ってしまいました。
セバスの能力の読み違えは気になりましたが、
他はギャグ時空ながらきちんとキャラごとの願いに沿っていたりで面白かったです。

正直な話ですが最初に読み始めた時、頭の中に宇宙猫が出てくる体験をするのは初めてでした。
NPC投稿した時点で生殺与奪の権利を作者に渡しているにも関わらずここまで「一言もの申してぇ…!」と感じたのは初めてでした。
それでいて物語のラインが丁寧で、あの鳥越先生でギャグをやり、それも親子の場面(風圧でなに言っているかわからない)になって感動したのも初めてでした。
ギャグと感動物って両立するのですね…。
末恐ろしいです。ありがとうございました。

個人的に一番甲乙付け難かった試合。というかこんなもん差をつけろというのが無理な話だよ!
まあしかしこうなると完全に好みで選ばざるを得ないため、こちらに5点を付けました。
卑怯屋にされたセバスの能力をそのまま三段オチの構成に持ってきて、しかもちゃんとギャグとして成立させたところに筆者のクレバーな部分を感じました。
そして、既に話題になっていたと思うんですが、その後に持ってきた鳥越親子のパート。普通に感動したし、鳥越九のケツの穴はズタズタになってしまっただろうけど、願いを叶えられて良かったな…!と思いました。
果たしてこの二人がちゃんと会話出来ていたのかはわからないんですが。地味にその辺考えだすと怖いですね。
個人的に一番笑ったのは唐突な刃牙パロでセバスが敵を一網打尽にしたところです。

アナル~

どうしても設定的にシリアス寄りになりがちな本キャンペーンの中でギャグ描写を貫く姿勢はマジで感心します。Falling Down もSSとしての完成度は高かったですが、勝ち上がって続きを書いてもらいたいのはこっちかなあ

とてもおもしろかった
+ その2感想
戦闘はごり押し一辺倒だけど、ストーリーでは五本の指に入ると思う。

ニトロイドにニトログリセリンを注ぐことで修復するという描写にすっきりしない感じが残りましたが、気になった点以外は面白かったです。

あいきゅうさんサイドが化け物的一作を出してきたので終わったかと思ったけど、こっちも面白えーーー!!あいきゅうさんをあいきゅうさんのままシリアスって出来るんだな!!

全体的にキャラの描き方が上手く、
特にあいきゅうさんを違和感なく書いてるのに驚愕しました。
ただ、個人的には決め手であるRainy MAYUMIが無体すぎる上に
どうしてこのタイミングで発動できたか(それまで発動しなかったか)がうまく飲み込めなかった…。

まずは申し訳ありませんでした、そしてありがとうございます。
さて、一番手とは反対にあいきゅうさんでギャグをやりつつシリアスを決行しなければならないSSでしたが、それでもあいきゅうさんの文章を再現して見せて、このSSのボスになっていたセバスへの致命の一撃を与える役にし、最後はらしく消滅する様は読んでいて「あいきゅうさんを上手く処理したな…!」と驚きました。
最後は東京都横浜が壊滅して終了とあちら側とは正反対の結末でしたがここからどうなるのかが気になるのでこちらに投票をしました。
愚者の旅路に幸せがあることを祈っています

めちゃくちゃ点差を付けにくく、両方SSとも5点にしようと思ったのですが、試合ですし差をつけた方が良いだろうと思い、こちらを4点にしました。
この一点差は完全に好みの問題ですね。ブチ壊れながら進み続ける鳥越の姿は好みですが、鳥越プロローグと、あいきゅうさんのSSを読んだ後だと「もしかして5点着地に習熟したマユミちゃんを召喚したらワンチャンあるんじゃね…?」という邪念が過ぎってしまったので、その差で4点にしました。

笑いと悲しみは表裏一体、もう一つの中華街と表裏一体であればこそ実は似通っているのでは? と思います。
それこそ表裏で意味が異なるアルカナのように。
決め手は次の物語に続いていくための「うん」の一言ですね。
あの言葉がどうしても気になったのでこちらに。

スプレッド路地裏

対戦者:正義鬼姫 殺人
   :悪魔グラフィティ・カズマ(NPC)
   :塔 黒埼・茜
   :星 カムパネルラとジョバンニ
   :審判断捨離のマリ
SS名 1点 2点 3点 4点 5点 応援 合計
子午線(五死線) 1 0 6 9 2 2 67
路地裏その1 1 1 3 8 5 2 71
第一夜『NeonSignも灯らぬソコで』 2 8 8 0 0 2 44

+ その1感想
まず五人の登場人物が登場するバトルを書いてるのが偉いよ!スカイツリーもそうだけどこの戦場も相当鬼畜だよ!書き切ったの凄いよ!
で、その上でこのSSはマリについて、能力以上にその人間性に歯止めが効いていないなー、という印象でした。それが良い方向に影響している点と、悪い方向に影響している点の両方があるようにかんじました。
良い点は、マリの底知れない恐怖が日常生活に潜むように存在してる恐怖の演出に成功している。ただ、そのせいで他のキャラクターのアクが相対的に弱くなってしまっているので長短あるなー、という感想です。
あと独特の文体は結構好きな部類でした。

ちょっとご無体かなと思いつつ、文章自体は割と楽しめた。

義訓が多く読みにくい箇所がありましたが、断捨離のマリがとにかく強く面白かったです。
ただし紙製の市販のタロットカードを燃やす行為は「願いを叶えるタロットを永久に世界から消滅させる」という依頼を達成とは見なせないため、黒崎・茜の最期は解釈違いでした。

とにかくマリのえげつなさが光る光る。戦場の全員を刈り取る様は圧巻。

パロディが多く一文丸々ルビが振られている所があるなど「うん?」と読んでいて少し首を傾げました。
途中までは立ち回り的に黒崎の勝利SSなのかなと思っていましたが、中盤で最終勝者が登場してからは戸惑いの方が大きかったです。
人生経験豊富な黒崎を謀殺する様は勝者のプロローグを読んでのイメージからは外れてしまったかな…と感じました。
+ その2感想
複数人戦の地獄みたいな戦場で、コンスタントにバトルを繰り返すことで黒崎の強さを描いている。すごい。

先に子午線(五死線)を読んでいたため、断捨離のマリが弱く感じましたが、黒崎・茜の強さが非常に魅力的でした。
断捨離のマリから戦う動機を失わせて消滅させる展開も面白かったです。

やっぱり格の高いBBAは格好が良い。

プロローグから変わらぬ格の高さを見せての乱戦は良い感じに思いました。
この作品の勝者は人生経験の長さもあって上から目線での立ち回りがとても上手でした。
最後のシーンで勝者が発言した「大切な奴がいるなら、闘いなんて馬鹿がする様な事に手を出すな」はNPCであるカズマ以外全員に刺さる教訓だったな…と思い、投票します。
+ その3感想
よくやったよと思います。

戦闘描写が全部省略されているため、路地裏の他のSSと比べ、明らかに読み応えが足りないと思いました。

完成さえしてれば…勿体ないなあ

まず最初のNPCとの会話で凄く惹かれました。
前者二つが即殺レベルの速度でNPCが処理されていたので、先が期待出来るな…と思った矢先のバイク…!

完成していれば他のSSと良い勝負していただろうと思えるだけに…残念です。

スプレッドスカイツリー

対戦者:女教皇 込清三千彦
   :女教皇 マリアライト・レオマ
   :戦車  我道 蘭
   :力   遊葉 天虎
   :運命  九頭龍 次郎(NPC)
   :節制  戸村 純和
   :塔   七番目の七不思議の七人目
   :星   ラナン・C・グロキシニア
SS名 1点 2点 3点 4点 5点 応援 合計
私を月まで連れてって 0 0 1 5 8 2 65
共闘スカイツリーあるいは燃えよ蜘蛛の糸 0 1 5 5 3 2 54
File.1 名無しで流れの七不思議 11 3 0 0 0 2 19
七番目の七不思議の二人目から四人目 0 4 7 0 3 2 46
ノーライツ・ノーカメラ・フルアクション 0 1 3 6 4 2 57
世界一の塔で、愛を謳う 0 0 3 5 6 2 61
ダンゲロススペシャル ラナン・C・グロキシニア探検隊 東京スカイツリーに七番目の七不思議の七人目は実在した! 9 5 0 0 0 2 21


+ その1感想
構成・死に様最高!

七番目の七不思議を全部描写し、他のPC・NPCも全部そのキャラクターらしく立ち回り、なおかつ読みやすく分かりやすく読み応えがあり面白かったです。
とくに負けた戸村純和が込清三千彦に仕掛けた記憶改ざんが秀逸でした。
NPCを含めアルカナジャーニー参加者の中で一番好きな我道蘭が最後に勝ち残る点も良かったです。

群像劇としての出来が抜群。よく20000字に詰め込んだな…

各自の持ち味を披露しつつ、七不思議を処理する人物紹介はとても良かったです。

最終的に宇宙戦争まで回避しているのはお見事。
構成が抜群にうまく、文章の熱量もとても高かったです。二万字でこれはすごい。
+ その2感想
黒幕が最高!

全体的に擬音が多く混戦で各キャラクターの置かれている状況を把握しにくかったです。
我道蘭の死亡が明記されていないため、読み終わるまでRPGグレネードランチャーで死んでいることに気づきませんでした。

最も考え、暗躍したものが勝利するわけではないという不条理が良かったです。

全員名乗りを上げるあのシーンが印象に残っています。
後は戸村の暗躍が恐ろしく感じました
+ その3感想
ほぼ全部のキャラクターが描写されておらず誰が勝ち残ったのかという結果も分からなかったです。

完全にバイク!
ですがこのSSのおかげで終盤まで誰の勝利SSか判断出来なかったので評価は一つ上げます。
+ その4感想
本当にやれんのか!信じてるぞ!

各PCが交代で一人語りをするという文体は個人的に好みに合いませんでした。

貫き通しかたが好きでした。
+ その5感想
能力バトルが最高!

我道蘭のカードを獲得した体験を追体験させることでラナンに込清三千彦を倒したと誤認させる叙述トリックは見事でした。
遊葉天虎のその気なんの気が戦局全体に影響を与える点も面白かったです。

スカイツリーにこだわらず戦場を拡大し派手にやる様は劇場版って感じで楽しめました。

終盤に我道の体験を込清が自分の能力で生かして見せた所はよく練られているな…と感じました。
+ その6感想
顧客が望んでいたもの。狂人、これですわ。

描写されたマリアライト・レオマの異常性は正直好みではありませんが、その能力の凶悪さが最も描写された作品で面白かったです。
七番目の七不思議の七人目の攻略も非常に洗練されていました。

プロローグや能力の時点でやりかねないなぁ…と思ったことが実行されていました。

被害が甚大すぎてこの後の戦場に影響が出そうです。

最高でした。誰の格も落とすことなく、マリアライトという脅威を描ききった大作です。
+ その7感想
この作品はダンゲロスというよりはファイナルファンタジーSのように感じました。

与太話で進行するかと思いきやバイク…!
スカイツリーは8人いた上、参戦者も曲者揃いだったので仕方ないかと思います。
お疲れ様でした

ベストバウト結果

最終更新:2020年11月05日 00:17