『迷卦』
■キャラクター名:『迷卦』
■ヨミ:マヨヒガ
■性別:女性
■武器:それは『謎』
特殊能力『《謎路迷卦》』
謎路迷卦。
メイロマヨイガ。
簡単に言うなら「わからなくさせる」能力。
情報隠匿能力に分類される。
空間を範囲指定することで、指定した空間の感覚的、客観的な理解が不可能になる。
指定された空間は、目で見ても、手で触れても「そこに何があるかがわからない」。一切の感覚的な理解が遮断される。
めちゃくちゃハードルの高い「箱の中身はなんだろなクイズ」。
指定できる空間の範囲はかなり自由。手のひらサイズから都市丸ごとまで幅広く展開できる。さらにその数もほぼ無限。
範囲、数だけでなく形状も好きに出来る。
例えば、林檎を丸ごと範囲指定すれば、外からリンゴを見ても触っても食べても、そのこと自体を理解できない。
人を丸ごと範囲指定すれば、その人から五感が剥奪される。その人がその場から動いたとしても、指定された空間ごと付いて回る。
他にも、何もない場所を範囲指定することで、その空間内に立ち入った人間から五感を剥奪することができる。
五感を奪われた人間は何も感じることができず、どれだけ叫んでも声が届かないため、やがて発狂して壊れる。
弱点としては、指定された空間は全ての情報が遮断されるため、外からは真っ黒い塊のように見えること。
存在そのものを無くす能力ではないため、「そこに何があるのか」推測することも不可能ではない。
また空間の指定は手動であるため、能力者自身が指定解除を忘れると五感を剥奪された人間はずっとそのままになってしまう。
今回は主に迷路を作り出し方向感覚をわからなくさせる目的で使用される。
設定
迷卦。
マヨヒガ。
かつて東京に出没した殺人鬼の残滓。
迷いかけのマヨイカゲ。
それは『影』。
八卦、迷わす手口の怪。
怨霊であり、影の姿として街中にあらわれる。
人を惹き付けることも寄せ付けるせず、ただそこに存在する怪異。
人ではなく、行為が霊となったもの。
『殺人鬼』ではなく、『殺人行為』の霊。
偶然行き合った人から感覚を剥奪して死に至らしめる。『迷路』を作り出し、捕らえつづける。
最初期はごく普通の残留思念だったが、殺した人々の壊れた心を取り込み続けることで手のつけられない悪霊に成長した。
ただし霊には手も口もないため首を絞めることができない。せいぜい人を迷わせる程度である。
その正体は謎。誰でもいい。
自らの能力を『人を迷わせる』ためにあると定義して——
今再び、この東京に最大の『箱』——つまり『迷路』を作り出さんとしている。
山乃端一人を殺す理由
山乃端一人が『迷卦』に行き合ったため。
元々『迷掛』は地縛霊であり、特定の範囲から動けない。
ただ人を迷わせるだけである——その規模と効果は別にして。
最終更新:2022年03月05日 11:54