可憐塚みらい

■キャラクター名:可憐塚みらい
■ヨミ:カレンツカミライ
■性別:少女
■武器:怪力で振るわれる爪、牙


特殊能力『ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュに捧ぐ』

 『可憐塚みらい』を『吸血鬼』に変える能力。

 この場合の『吸血鬼』とは可憐塚みらいが知識として認識している様々な吸血鬼作品のイメージが雑多に習合した物であり、『非常に高い身体能力』『自由に伸縮できる鋭い爪』『牙から他者の血を啜り、食物の代替に出来る』『霧や動物に変身できる』などの多数の能力を無節操に持つが、同時に『通常の食物を摂取できない』『讃美歌を聞くと動きが鈍る』などの弱点も保有する。
 ただし、本来吸血鬼の最大の弱点であるはずの太陽光は、『カーミラは平気だったし』という理由で嫌いではあるが弱点ではない。ずるい。

 この能力は常時発動しており、『可憐塚みらい』は常にその影響下にある。
 彼女の意志で任意に解除し、人間に戻る、というような事はできない。

 この能力は本来『可憐塚みらい』を『彼女自身の望む存在に変える』、任意解除も可能な能力なのだが、能力覚醒直後に発生したある事故により、現在のような歪んだ形で固定されてしまっている。

 余談だが、能力名にある「ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ」とは、みらいが読んでいた吸血鬼小説『カーミラ』の作者の名前である。


設定

姫代学園高等部一年生。腰まで伸ばした長い黒髪と、血の気を感じさせない白い肌が印象的な、日本人形じみた美しさを持つ少女。図書委員。
着物が似合いそうな細身の体系をしているが、普段は大体制服姿である。
子供じみた無邪気な印象とふと見せる妖艶さを兼ねそろえた美少女として、高等部進学からの約一ヶ月で同級生からの告白回数は二桁にのぼったという。女子校なのに。
が、みらいはそのすべてを断っており、高嶺の花としてさらに人気は高まっている。
魔人であるという噂があるが、直接聞いてもみらいは曖昧な笑みを浮かべるだけだ。

実際のところ噂は事実であり、彼女は魔人である。
それも、いわゆる『吸血鬼』のような能力と習性を持つ、いわば魔人吸血鬼だ。
彼女の吸血行為は相手に異様な快感を与える効果があり、すでに姫代学園の複数の生徒が影で彼女のとりことなっている。
それでも彼女は満足せず、今日も『血が美味しそうな女の子』を探すことに余念がない。
この行為はきっと、彼女が死んで灰になる時まで終わらないのだろう。



可憐塚みらいは、すでに死んでいる。

幼少期のある日、『何にでもなれる』能力に目覚めたみらいは、直後に襲来した巨大吸血コウモリに襲われ、瀕死の重傷を負った。
『何にでもなれる』魔人能力も、決定した死を覆す事は出来ない。
出来るとすれば、『死んでいても動ける存在』に変化した場合だけだ。
だから、彼女は変化した。『動く屍』である怪物の代名詞、吸血鬼に。
だから、彼女は恐怖した。吸血鬼で無くなった瞬間、今度こそ自分は消滅するのだと。
だから。
あれから十余年が経った今でも、彼女はいまだに吸血鬼なのだ。

可憐塚みらいは、すでに死んでいる。
ここにいるのは、可憐塚みらいの動く死体である。



山乃端一人を殺す理由

凄く血が美味しそうな女の子(女性)を見つけた。
捕まえて沢山血を呑もう。死んじゃうかもしれないけど、仕方ないわよね。
最終更新:2022年03月05日 11:58