如来 公平

■キャラクター名:如来 公平
■ヨミ:ニョライ コウヘイ
■性別:男
■武器:≪阿弥堕≫と銘打たれた黒い棍棒。
見た目は装飾の無いカーボンバットそっくりだが、グリップエンド部分が球状になっているので野球用でないことは一目瞭然。
不死・不滅の相手でも負傷させる呪いを付与されている。
また、グリップエンドからは≪法眼≫と文字の刻まれた水晶球がストラップとして垂らされており、これを握ると≪阿弥堕≫で撲殺した相手の来世での状況と周辺の様子を知ることができる。

特殊能力『下炬艤』

読みはアコギ。

その本義は死後の生を享ける場所を確立させる能力。
殺した人間の来世を如来公平が決定するという形で効果は発揮される。
普通に天国地獄を細かく指定する他に、対象を転生させることも可能。
異世界転生もできるが、殺害と同時に生前と同じ世界に再び生を与えるという選択肢もある。
すでに大きく成長した生物や人間の意識を転生者に上書きするタイプの乗っ取りも細かいターゲット指定はできないが不可能ではない。
転生先での記憶を残すか否かは公平の自由であり、人格形成や性格についてはあらかじめ殺害と同時に設定できる。


要するに殺害した相手の転生先、転生種族、転生後の人格等を決定する力。


設定

如来公正(ニョライ コウセイ)は戦後日本に暴力と外国資本の力で根を張った犯罪組織を追う特務機関のエースだった。
標的となった組織は昭和の終わりには国家の中枢にまで完全に入り込んでしまったため、通常の手段では処断できない。
彼の率いる機関は秘密裏の暗殺という手段を用いて犯罪組織を追いつめた。
しかし機関への所属前から結婚していた妻の存在を敵に突き止められ、家族を守ろうと奮闘した結果彼は殉職。
最強のリーダーを失った機関も瓦解し力を失う。

偶然命を拾った公正の忘れ形見の公平はまだ言葉も話せないうちから母に推薦されて特務機関に所属、父をも超えるエリートとなって天誅を行った。

延べ6000人近くの人間を彼一人が葬り去ることで犯罪組織は完全に根絶され、日本国内の闇に葬られ事件として処理されない犯罪の発生件数は5000%減少。
平和は取り戻された。
如来公平は遂に父親から引き継いだ使命を果たしたのだ。

しかし、公正の死亡時から特務機関は依然弱体化したままだった。
司法は公平の殺人行為を不問にすることはなく、彼を歴史に例のない残虐死刑に相当する罪人と判断すると、発見次第残虐処刑する運びとなった。

特務機関の存在や目的は伏せられたままというのが上の判断だ。

当の公平は6歳から手を血に染めて既にアラフィフ。
母は結局またも敵に発見されて人質に取られた所を備えていた毒で自害。
共に戦った仲間達も戦いの中で皆命を落とした。

使命を果たしたことに満足し、自分がここから新たな人生を送れるような人間でもないと考えていた彼は処刑されることもやぶさかでは無かった。
彼が殺害した人間の中には犯罪組織のメンバーの協力者もいたが、自分が庇っている人間の正体も知らずに命を落とした者も少なくない。
そういう者は地獄送りの犯罪者とは区別して天国へ送ったが、それで許されるとは彼も思わなかった。

悟り切ったように処刑を受け入れていた如来公平。
しかし彼は、山ノ端一人に出会い恋してしまったのだ。

如来公平の父と母は大恋愛の末に結婚したのだという。
暗殺に従事するまでの父親は母親と共に本当に幸福な夫婦生活を送っていたのだと伝え聞いている。

使命に身を置いている間、公平は色事や男女の関係などに欠片も興味を持たなかった。

しかし今、そんな彼は下半身に支配され、情動に突き動かされることになる。

二人の年齢差が(PCの設定にもよるが)大きいこと、公平が逃亡犯であることもあり悲恋は必至。

それでも彼は、人生最後になるかもしれないこの情熱を諦めることができなかった。


如来公平のビジュアルイメージ:
都市迷彩っぽい柄の上下が繋がった服を着用。
年齢よりは若く見えるワイルド系イケメン顔。
髪は野人かって思われるぐらい長い。

なお、如来公平の残酷処刑の妨害を行った者は日本国における共犯者(パブリックエネミー)と見做され、裁判や令状を必要とせず即座に残虐処刑執行の対象となる。


山乃端一人を殺す理由

現世ではもう結ばれることができないから彼女と心中して来世で恋人になりたい。
できれば学生時代から幼なじみとして毎朝起こしに来て欲しい。

山ノ端一人に対しては自分勝手で強引な真似をするのだという後ろめたい気持ちもあるが、恋路を阻む者に対して容赦はしない。
来世では絶対山ノ端一人のことを幸せにすると誓っているのにそれを止めようとするPC達は、公平の中では娘との結婚に文句を言う頑固親父みたいに見えている。
最終更新:2022年03月07日 00:05