憑坐 操
■キャラクター名:憑坐 操
■ヨミ:よりまし みさお
■性別:男性
■武器:憑依先に依る
特殊能力『精神牢獄』
任意の相手に憑依し、憑依先の精神を精神の牢獄に閉じ込める。
被憑依者は己の体の主導権を憑坐に奪われる。
平時は被憑依者の精神を元にしたルーチンで受け答えなどをするため、挙動から見て憑依されているとは気づき得ない。
痛覚などは被憑依者の精神にフィードバックされるため暴力などを浴びても憑坐本人は一切の痛痒を感じない。
常人には無条件で憑依できるが、さしたる力があるわけでもないので非常時でもなければ憑依することはない。
魔人相手へも憑依できるが、相手が抵抗できないほど弱っているか、死にたてほやほや(およそ5分以内)であることが条件。
憑依先が魔人だった場合、その魔人が持っている能力を使うことができる。ただ効率的な運用方法まではわからないため自分で手探りで探すか被憑依者を拷問して無理やり聞き出す必要がある。
憑依先が身体的に死んでいても、首と胴が完全に切り離されてるなど明らかに不可逆な致命傷を負っていなければ憑依した時点で問題なく動けるレベルまで負傷などが回復する。
憑依中、憑依先に甚大なダメージがあるとエクトプラズムらしきものが放出される。
これが憑坐の本体であり、再度憑依される前に仕留める必要がある。再度憑依されれば回復してしまうので。
なお憑坐が憑依先を完全に乗り換える時は憑依元の精神を完全に壊してから乗り移る。
精神を壊されたものはただ死んでないだけの廃人と化し、再度の憑依が不可能となる。
設定
長年に渡り依代をとっかえひっかえしながら最強の憑依先を見つけるために暗躍しているもの。
すでに己の身体というものはなく、憑依していない状態では青白い魂魄しか存在しない。元は男性だが女性にも普通に取り憑く。
必要なとき以外は能力によるルーチンワークで憑依先を動かすため、身体の違いに戸惑うことは一切無い。
性格は悪辣、陰険。現在の依代を得るために他の魔人と協力して物量で押し、疲労困憊で倒れたところを乗っ取った。
現在の憑依先は神凪ひかりという名の魔人。以下神凪ひかりについての設定。
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神凪ひかりについて |
名前:神凪 ひかり(かんなぎ ひかり)
性別:女性
武器:能力による光剣
特殊能力:光芒一閃
光を操り、淡く輝く光剣などを作成し自在に振るう能力。
生物を斬っても傷が入ることはないが、斬られたことによる痛みは十分に伝わる。
無機物は普通に斬れるし鍔迫り合いも可能な程度に物理的干渉は可能。
これを応用して淡い光の膜で全身を覆い、防御力を格段に高めている。
剣を投げての遠距離攻撃なども可能であり、即時の再生成も出来る。
総じて攻防ともに安定して強い能力である。
設定:
ごく普通の高校に通っている高校一年生、16歳。
表向き、普通の学生として生活しているが、裏では悪い魔人を退治するために夜を駆ける、正義感に溢れる少女。
髪は黒っぽい茶髪で、三つ編みにしたおさげを肩に垂らしている。
数年前に家族ぐるみで出かけていたところ魔人に遭遇し、両親を殺され、自身も殺されかけたことをきっかけに能力に目覚めた。
家は裕福だったため、遺産でなんとか食いつないでいける身ではあった。
両親や自分のような者をまた生み出さないようにするため、目覚めた能力を使って悪に手を染める魔人を狩っていた。
平時は両親を亡くしたことを振り切るように努めて明るく振る舞っており、魔人退治のときは侮られないように凛々しい感じを意識している。
だが、現在は憑坐の奸計にかかり、身体を乗っ取られている。
精神はこの状況から抜け出そうともがいてはいるものの、どうにもならない状況である。
ふと目を覚ますと、私は薄暗闇の中で椅子に縛り付けられていた。
あたりを見回すと鉄の柵……いや、檻。
どうしてこんな事になっているのか、これまでのことを思い返す。
たしか、とある魔人を追いかけて……操られた一般市民をけしかけられて……
転倒などで傷つけないように気をつけながら気絶させて……何人も何人も……
キリが無くなって……疲れ果てて……そこからの記憶がない。
『ようやく目覚めたか』
「誰!?」
声はすれども姿は見えず。
『俺の名は憑坐操。お前は我が魔人能力、精神牢獄に囚われたのだ』
「!? まさかこの拘束も、檻も……!」
『わかりやすいシンボルというものだな。そしてお前は、お前自身の精神でしかない。お前の肉体は俺の支配下だ』
「う……そ……」
『見てみるがいい。これが今のお前の視界だ』
正面に映画のスクリーンよろしく画像が投影される。見慣れた景色、見慣れた動き、見慣れた応答。
自分がいつもしていたことが他人事のように映し出されている。
『わかったろう? お前はもうお前の意思と関係なく動いている』
「そんな……! 返して! 私を、返してよ!!」
『うるせぇ!』
ズム、と鈍い衝撃が下腹部に走る。
「あ……がふ……」
『必要だから生かしているだけで俺はいつでもお前を殺せる。それを肝に銘じておくんだな』
「なんの……ため、に……?」
『冥土の土産に教えてやるか。山乃端一人という少女を知っているか?』
「知ら……ない……」
『そいつは死ぬとどういう理屈か知らんが魔人が集うダンゲロス・ハルマゲドンを引き起こす。そいつを糧にダンゲロス・ハルマゲドンを何度も引き起こして、最強の魔人に憑依してやろうという寸法よ』
「そんな……! そんなことさせるわけには……!」
ギリギリギリと首が締まる。精神でしか無いはずなのに苦しい。
『立場がわかってないようだな? 俺はお前の生殺与奪を握っているのだ』
「カハッ、ゴホッ……」
『まぁ毎日ひっそり能力の使い方の練習をしていたようだからお前に訊くことも特に無いんだよな』
「私の体を……どうするつもり?」
『山乃端一人を奪うために。それまでは生かしておいてやる。残り短い人生、せいぜいその檻の中で楽しむことだな。ハッハッハ……!!』
(誰か……助けて……!!)
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山乃端一人を殺す理由
騒乱を無限に巻き起こし、最高の憑依先を得るため
山乃端一人が死ねば大騒乱が巻き起こる。つまり彼女が何度も死ねばその回数分騒乱が発生する。
彼の能力により自殺と蘇生を繰り返し、無限にダンゲロス・ハルマゲドンを引き起こすことで最強の憑依先を見つける腹づもりである。
なおそれに伴う苦痛は全て山乃端一人が背負うため、死ぬより辛いことになる。
最終更新:2022年03月05日 12:38