有篠 智美
■キャラクター名:有篠 智美
■ヨミ:アリシノ トモミ
■性別:女性
■武器:ナイフ、ボーリング玉等、物置コンテナの収納物。弧を描く軌道を多く組み込んだ奇抜な戦闘術。
特殊能力『通過儀礼』
念じた場所に繋がる円状のワープゲートを開く能力。無温の灰色の炎を漂わせた指先で円を描くと発動する。
イメージが曖昧な場合、全く関係のない所に開いたりそもそもゲートが開かなかったりする。楕円や歪んだ円も本人が円と認識できるなら問題なく開ける。
複数個の設置も可能だが描いた分炎が減り、炎が消えるとゲートの作成が出来なくなる。ゲートは十分で自然消滅し灯る炎もその分戻るが、自ら閉じることも動かすことも出来ない。また、ゲートは一から通過するもののみを転移させ、ゲートの円周から入ろうとするもの、元からゲートの内にあったものには一切干渉しない。逆に通過中、輪の内からはみ出ることも無い。
制約は多いが強力なワープ能力で、その運用方法は多岐に渡る。
設定
山乃端一人との関わりが深く、鏡助に見初められた山乃端一人の守り手だった。
平穏と日常をこよなく愛する女性だが魔人能力の有用さから度々その身を狙われてきており、自然と戦闘術や判断力を身につけ研ぎ澄ませていった。幾多の本物の闘争のお陰か、はたまた彼女が元より有していた才によるものか、現在では上位戦闘魔人すら上回る戦闘力を持つ。
それを活かして平穏な日々の一部である山乃端一人に迫る脅威を密かに退け続けていたがある時を境に行方を晦ましていた。
そして冬の東京、彼女は艶やかな黒いロングヘアをショートヘアに整え、コンプレックスだった女性にしては太い腕の内一本は細くされど強度の高い義手にすげ替え、澄んでいた眼に僅かに焦りと敵意を浮かべて久方振りに山乃端一人の前に現れた。
山乃端一人を殺す理由
今となっては有篠智美は山乃端一人の脅威を正しく認識していた。死を以て引き起こるハルマゲドンのみではない、半永久的に現れ続ける彼女を狙う敵は膨大で強力で、東京の平穏も同時に破壊する。
自身の限界を身をもって知った智美は一つの打開策を思いつく。
通過儀礼は稀にバグめいた作用を引き起こす。少なくとも一度は鏡助の能力の影響を受けた鏡(恐らく次元の境なら何でもいいのだが)にゲートを二つ重ねて開こうとすると純粋な黒が埋め尽くす奇妙な異空間へと繋がる現象もその一つである。
そこへ山乃端一人を追放することで、この世界で山乃端一人を殺さず─即ちハルマゲドンを起こさずに平穏をもたらす。
一人欠けどもより大きな平穏と日常の為に、有篠智美はかつての日常の一部に牙を向ける。
最終更新:2022年03月05日 12:42