The One "Nameless Reborn"

■キャラクター名:The One "Nameless Reborn"
■ヨミ:ザ・ワン ”ネームレス・リボーン”
■性別:不明
■武器:”その”山乃端一人が持つ『銀時計』と完全に同一で、されど決して壊れないナニカ。
ネームレス・リボーンは複製したその『銀時計』を凶器として、必ず一回は山乃端一人を殺そうとする。
たとえ形状が腕時計だったとしても、殴りつけるだろうし、締め上げるだろう。


特殊能力『胎児の隠者(カルマ・ポリス)

元々あった魔人能力を失った上で、まだ生まれてもいない生命として得た魔人能力。
己という不定形で不確かな存在を、外部から特徴を複製することで明確な形にする。
つまり対象者の能力・性質・人格・容姿をそっくりそのままコピーする。

そもそも”まだ生まれていない転校生”である以上、
誰かをコピーしないと現実世界に存在することすらできない。
ネームレス・リボーンのデフォルト状態は【山乃端一人のみをコピーした状態】である。

この能力が特異なのは『コピーできる人数が無制限』なこと。
もし二人の魔人をコピーした場合、二人の魔人能力を持ち、二人の身体能力を加算した性能の、
二人の容姿と人格が融合したネームレス・リボーンが出現することになる。

二、三人くらいならまだ人間の形を保っていられるが、より多くの魔人をコピーするとキメラじみた怪物と化し、人格も混濁してしまう。
しかし、もしそれが山乃端一人の殺害に必須と判断すればネームレス・リボーンは躊躇わずに行うだろう。
何千何万人コピーしようと、ネームレス・リボーンは【山乃端一人への殺意】と【再誕への飢餓】を決して失わないのだから。

設定

性別も年齢も定かではない、名前も姿もないはずの転校生。
バックボーンはただ一言、「山乃端一人が死ななければ生まれない魔人」
無数の戦いと分岐を生み出す山乃端一人の死は、同じ数の出会いと奇跡を生み出した。
その運命が、新たな誰かの命を生み出すこともあった。
ネームレス・リボーンはその誰かのうちの一魔人、一転校生である。

本来ごく当たり前に転校生として活動していた彼あるいは彼女は、
「なぜか一斉に死ななくなった多次元世界の山乃端一人」のあおりを受け、生まれなかった命として存在が再編された。
アイデンティティは崩壊し、肉体は消え去り。
しかし転校生であったがゆえに完全に”なかったこと”にはならず。

――それがネームレス・リボーンを最強にした。

彼あるいは彼女はまだ生まれていない命である。まだ生まれていないのだから、死なない、傷つかない。
定義さえ行われていないのだから、無限の可能性がある。
強弱という土台にすら乗れないはずの命は、最強の刺客として山乃端一人の前に降り立った。

彼あるいは彼女は、もはや自分自身を取り戻せない。消えたものは戻らない。
ゆえに、ネームレス・リボーンの望みはただ一つ。

山乃端一人しか生き残れないというのなら、『自分が山乃端一人になってやる』。
つまるところは成り代わり。山乃端一人を殺し、その死体を媒介に自身を山乃端一人として再誕させることが目的――。

いや、いや。
話はもっと単純だ。

生まれたい。生きたい。死にたくない。

以上の原始的な欲求が、ネームレス・リボーンの動機である。
少々時間軸と因果律が前後するが、行われるのは至極単純。古来からの伝統行事。

――これは生存競争だ。一人の生存とThe Oneの生誕は相反する。


救済を目指す者へ。
あなたは、The One(その一人)しか救えない。
最終更新:2022年04月02日 19:08