裸繰埜鵺岬晒&裸繰埜矢岬弓
■キャラクター名:裸繰埜鵺岬晒&裸繰埜矢岬弓
■ヨミ:ラクリノヤミサキサラストラクリノヤミサキユミ
■性別:女性
■武器:肉塊or肉海or肉界
特殊能力『視肉プロップマン&少女アポトーシス』
α:視肉プロップマン姉:晒(さらす)の能力。自他の彼我境界線を曖昧にし、受容する能力。拒絶反応を起こさない自家製キメラ。
β:少女アポトーシス妹:弓(ゆみ)の能力。自他の彼我境界線を明確にし、拒絶する能力。肉塊から切り出した私たちのガラテア。
簡潔に言えば、生物であるなら触れたすべてを姉妹の一部とする、逆も然りな能力。
超巨大な不定形生物を体の一部として操作するための能力と言い換えることもできる。
ただし晒の能力単独では精神の壁を越えることは出来ないため、壊してからでないと取り込めないという難点も抱えている。
脳髄が幾つかある、人体ですらない無数の動植物が体の総体積の九割以上を占めるという意味不明な状態にあっても弓の能力によって姉妹のアイデンティーは極めて確固としたものであり、人間として狂っていても生物としては非常に強靭なものになっている。
一度姉妹と融合するという経緯を辿ってから、拒絶反応を伴わない臓器移植や逆に暴発による体の内部からの破壊などの応用も利く。
ちなみに美意識の問題から形成した美少女型の人体は、無数の犠牲者の元に寄せ集めた結果であり、姉妹は非常に満足している。
そんなわけで彼女たちは人体に限ったとしても相当数のストックを抱え込んでいる。
姉妹にとって自分たちの身体をカスタマイズすることは、ほとんどライフワークと言って差し支えのない趣味である。
ちなみに、こちら本体とどこかで繋がっている大部分の肉塊は処理の問題から簡単な命令を設定する程度のことしか出来ないが、非常に悍ましい形をしている。
普通の人間では脳がブロックをかけるために視認が難しいうえ、四方八方から無差別に襲い掛かる無数の肉群を躱すのは困難を極めるだろう。
設定
血統に依らず精神的繋がりを以て形成される異能殺人集団『裸繰埜一族』に属す二心一体の姉妹。外見は虹色が鮮やかなグラデーションを彩る髪と瞳を有する美少女。
ただし、それが彼女たちを構成する全組織のうち幾分の一であるのかは全く定かではない。
一見しては全くわからないがこの人体部分ですら数百キロに達する質量を持っている上、臓器配列もでたらめ、所によっては隠し腕なども追加されており、急所や攻撃手段がその日によって不明という徹底ぶりである。
姉・晒はのんびり屋で他人に教え諭すような穏やかな口調のサディスト、比較して妹の弓は姉の意を受けつつせっかち屋で攻撃的なナルシスト。
ふたりとも一人称は「私」、基本同じ声帯を使っているので印象は違えど声は同じ。
いずれにせよ似た声で仲良く対話をしながら外界とお喋りをするので傍目には独語しているように見える。
そんなわけで人間部分は不自然さこそあるが可憐。明るくて人当たりの良い性格のため、接した者は進んで騙されている。
また、サービス精神旺盛で、気に入った人間を弄ぶためなら見せかけの希望を与えることも厭わない。気が向いたならその場しのぎの敗北を演じてみせることもしばしばである。
本質的に演出家気質なのか、芝居がかった口調で獲物をいたぶり愉しみながら、気が付けば自分たちの腹の中、という趣向を好んでいる。
本体とは別に膨大な肉の塊を支配下に置いており、それらを活用する術に長けているが、同時にそれらを使い捨てること、逃げることにも頓着しない。
大部分の肉塊は人間部分を中心に粘菌やアメーバのような構造で広範囲に散らばっている。 肉塊は人体由来の臓器や四肢が主要な構成材料であり、グロテスクだがそれだけでない。
ところどころに甲殻類や頭足類、鳥類、哺乳類、菌類、その他諸々の動植物に由来する構造が散見される。
具体的には触手、複眼、歩脚、翼、翅、歯牙、子実体などが見て取れ、必要に応じて引き出されている。
よって世界(文章)に明確な記述を拒絶されるほど醜悪で怖気が走る造形をしている。そのため一般的な人間や魔人は肉塊を見ようとしない。事実上見えていないも同然である。
そんな彼女たちが今回この世界に召喚されるにあたって持ち込んだ肉だが……、あなたたちが絶望するには十分な総量が用意されていることは間違いない。
たとえば、解いてしまえば学園ひとつに網を張れるほどに巨大な塊でもいいし、東京二十三区を飲み込むほどの――さしずめ海でもいいだろう。
もちろん、星を包み込むほどの、それこそ世界と等しい質量を姉妹が備えていると考えてしまってもいいのだ。
「『泣いてください』笑ってちょうだい?
私たち『姉妹』が来た以上はきっと『おしまい』なのだから」
最終更新:2022年04月02日 19:27