「未知花」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

未知花」(2012/05/29 (火) 22:11:45) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*未知花(みちか) **『現世への執着』 自分が何者かをまだ解明できていないため **キャラクター設定 いわゆる『記憶喪失』状態の少女。 道端に倒れていた1年前より昔のことは何も知らず、手がかりも何一つ見つかっていない。 外見上は10代後半ぐらい。 身長162cm、体重45kgのスレンダーな体型。 少しツリ目気味の整った顔をしている。 彼女の基本行動原理は自分が何者かを知ること。 そのためにはとりあえず何でもやってみる。 学習速度が異常であり、たいていのことは誰かがやったことをみれば1度で再現できる。 また、他人に対しても興味津々である。 サーカス団に保護されており、軽業を習得している。 特にジャグリングは異能レベルに達している。 (物理的かつ自分の腕力的に可能ならば自由自在に投擲することが可能。) ジャグリングナイフを24本所持している。 未知花という名は自分を保護してくれたサーカスの団長にもらった名前。 攻撃:一般人よりは遥かに上で、魔人の中でも低くはないが、戦闘力に特化した魔人たちには遠く及ばない。 防御:平均的な魔人レベル。戦闘力に特化した魔人の一撃をまともに食らえばまず耐えられない。 スピード:魔人の中でも上位のレベル。銃も不意打ちでないかつ多少距離があれば急所は避けれるしうまくいけば完全回避可能なぐらい。 知能:頭の回転はかなり高いが、記憶喪失の関係で知識には乏しい。常識もあんまり知らない。 **特殊能力『道化シ化粧(CROWN MAKE)』 半径50 m以内に存在する物体の表面の色を認識(SCAN)し、それを自在に変える(RECOLOR)ことができる。 周囲にまで影響を与えるカメレオン的な能力。 能力は他人に知られてない。 **プロローグSS その日は雨が降っていた。  ◆ 私はわりと雨が好きなのだが、我がサーカス団のメンバーは残念ながらこの情緒を解ってくれないようだ。 皆が皆、団長直々の誘いを断り、今日は引きこもりを決め込むと言う。 「ふむ。まあ、昨日まで興行だったから仕方がないか」 そんなことを独りごちりながらブラリと散歩をすることにする。 トトトトトと大粒の雨が傘を叩く。 その音は、お客様方の盛大な拍手を思わせる。 ああそうか、だから私は雨が好きなのかもしれない。 上機嫌になった私は、自分の胸元の何もない空間からそっとオンシジュームの花を取り出す。 花言葉は「遊び心」。 パチャリ。 水溜りを踏む音。 目の前に全裸の少女がいた。 異常。 慌てて「何か」を取り出そうとするが失敗する。 ありえない。 人の形をしたそれは、呆けた表情を数秒したのち、 「すごい、今のどうやったの!?」 とオンシジュームを指さし、顔をほころばせながら言った。 とても素敵な笑顔だ。 今度は彼女の胸元の何もない空間からカサブランカを一輪取り出すことができた。 ああ、良かった。 花言葉は「無垢」。 私はホッとしながら、動揺していたことを悟られないように、いつも以上に仰々しく言う。 「こんにちは、かわいい御嬢さん。何を隠そう私はマジシャンなんだ」 「マジシャン!すごい。もっと見たい!」 「それは構わないけれど、君こそこんな雨の中どうしたんだい?びしょ濡れじゃないか。  それに、その、服も着ていないし・・・」 「あたし?あたしは、その・・・、気が付いたらここにいて・・・。うん、そう、  どうも、あたしは記憶喪失らしいの」  ◆ 彼女は魔人だった。 【周囲の物体の表面の色を読み、自在に変える】能力。 出会う直前までこの能力を使って迷彩状態だったらしい。 私が彼女に気付かなかった理由が一つ解けた。 何故そんなことをしていたのかと聞くと、 「んー。多分裸が恥ずかしかったんじゃないかなあ」 とあやふやな答えが返ってきた。 彼女は、私がそばに来るまで自分が何を考えていたのかさえよく解らないらしい。 その後、彼女の正体に至る手がかりは「魔人であること」と「運動神経が常人離れしていること」ぐらいしか解らず、警察も早々に匙を投げた。 結局私は彼女を我がサーカス団に引き入れることにした。 困っている子を放っておくなど、私の信条に反するし、 何より私自身が彼女の正体を知りたかったからだ。 【自分や相手の心を表す花言葉をもつ花を摘む】 それが私の能力だ。 私ははじめ、彼女の心の花を摘むことができなかった。 そのようなことは、私が魔人に目覚めてから一度もなかった。 あの時、彼女はいかなる花言葉でも表せない心情だったのだろうか。 それとも、あの時彼女は記憶だけでなく心すらもなかったのだろうか。 私は彼女に『未知花』という名前を与えた。 「あたしはとっても嬉しいらしいの」 そう、少し他人事のように言って彼女ははにかんだ。 彼女は自分自身を少し離れた視点で観察している節があった。   「あたしは雨の日が結構お気に入りらしいの」    「あたしはバニラが好きらしいの」  「あたしはグリーンピースが嫌いらしいの。これあげる」     「あたしはジャグリングがとっても楽しいらしいの」   「あたしはお客さんに喜んでもらえるとすっごく嬉しいらしいの!」 記憶自体は戻らずとも、私と彼女はたくさんの「彼女」を見つけていった。 物理的にも精神的にも人間離れしている部分があったが、一方で少女らしい感性も多く持ちあわせていた。 我がサーカス団にも馴染み、お客様の前でもプロとして十分以上の仕事を果たしてくれた。 何より彼女と過ごす時間を、私はとても楽しんでいた。  ◆ そして、出会ってから1年後、雨が強い日に、彼女は死んだ。 ⇒To be continued On the Hell **MPおよびGKスタンス | キャラ | 能力 | SS | ボーナス | 増減 | 計 | 仕様 | | 2 | 2 | 2 | | | 6 | ドM | ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: