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雨竜院 雨雫(うりゅういん しずく)


『現世への執着』

恋人・雨弓や愛する人達への再会。また、兄との決別。

キャラクター設定

雨を司る一族・雨竜院家(分家)の娘で雨弓・畢・金雨の従姉妹。享年19歳。
涼し気な顔立ちに前髪パッツンの姫カットで一見ショートヘアのようだが後ろ髪の一部を腰まで伸ばし、細く編んだ独特な髪型。長身だが体型はスレンダーで貧乳。
二人称は「君」で王子様っぽい口調で話す。雨弓と並び称される傘術家だが、男の達人級戦闘型魔人に比べると膂力の面では見劣りする。性格はいたずらっぽく、人をからかうのが好き。
雨弓とは恋人同士でもあったが、若干レズとペドフィリアの気があり、畢や金雨にわざと怖い話をしてお漏らしさせるなど変態的な面があった。

下記の双子の兄に肉体を乗っ取られ、兄と共に雨弓に殺される。

雨雫兄
雨雫の双子の兄。出産時に死亡するが、死の瞬間魔人に覚醒し雨雫に憑依、以後雨雫の左肩で人面疽となって現世に留まり続ける。能力は雨雫に取り憑き、雨雫の睡眠時や精神的に弱った際に肉体を乗っ取ることが出来るというモノ。その際は肉体が男体化し、膂力が格段に上がる他、雨雫の魔人能力も使うことが出来る。ただし傘術の技術はかなり低下する。また、霊的肉体においては服も男物に変化する。性格は卑劣かつ凶悪で、何度も雨雫の肉体で悪事を働いていた。手術で幾度も人面疽を切除されているが特にダメージは無く数時間でまた現れる。雨雫の肉体を乗っ取り傘術の道場生の少女をレイプしようとするが激しく抵抗されて殺害。そこに駆けつけた雨弓と戦闘になり、死闘の末に敗死。名前は無いが、雨雫には「兄者」と呼ばれている。霊的肉体では雨雫への憑依は肉体(人面疽)に依存しており、そこを大きく抉られるなどすると兄は死亡扱いになり、雨雫が勝利しても彼は地獄行きとなる。

主な傘術の技

雨流れ:開いた傘を高速で回転させ、攻撃を弾く防御の技。傘術を象徴するとも言われ、達人級なら戦車砲やメタルジェットさえ弾くことが可能。正面への防御には鉄壁と言える技だが視界が大きく遮られるため、実戦では防御力はやや損なわれるが半開きで使うことが多い。完全に閉じた状態でも敵の攻撃を捌くために回転させて受けるのが基本。

雨月:基本の突き技。「月」は「突き」の当て字で、雨粒を突きで撃ち落とす稽古をすることからこの名がついた。

篠突く雨:雨月の連撃で、常人の目には無数の突きが同時に襲いかかるかのように映る。

雨巻:剣道で言う巻き技。巻き技は竹刀同士でしか通用しないと言われているが、傘は畳まれて折り重なった傘布が回転した際に相手の武器を絡めとるため竹刀以上に巻き技に適している。

雨竜:雨流れで敵の攻撃を弾きながら突進し、刺突で仕留める技。攻防一体の技だが、ただでさえ視界が遮られる雨流れからの突進は隙も大きい諸刃の剣。「牙突」のような構えから放つ。

武傘「青蓮華」
傘術に用いる戦闘用の傘。耐火性、耐熱性等に優れた強靭な特殊繊維の布と強度と弾性を兼ね備えた特殊合金の骨組みで出来ていて、石突はカバーを外すと突剣になっている。ガンランスのようにガス圧で射出することが出来、まともに食らえば戦闘型魔人も即死する威力を誇るが、撃つと戦闘型魔人でも肩が外れ、衝撃で骨組みが分解するため一度きりの奥の手。

パチンコ玉
50個ほど巾着袋に入れて持ち歩いている。宙に放って能力で高速落下させて攻撃する。

「身体スキル」:【敏捷Lv.5】【膂力Lv.3】 【快楽耐性Lv.5(ただし雨雫に限る)】
「知的スキル」:【気象の知識Lv.4】【オカルト知識Lv.2】 【煽りスキルLv.3】
「固有スキル」:【遅速降る[魔]】【傘術Lv.5】
「オプション」:【武傘「青蓮華」Lv.4】【パチンコ玉Lv.1】

特殊能力『遅速降る(ちはやふる)』

自由落下する物体の落下速度を操作する能力。流星の如き速度で降らせることも、空中で停止していると思われるほどに遅くすることも出来る。能力が及ぶのは有視界内の落下物全てだが、一度に操作する対象の数とその精度は反比例する。雨粒のようなほぼ同じ速度で落下するものの速度を一様に操作することは難しくないが、本来の落下の速度が違う複数の物体をそれぞれ違う速度で落下させる場合などは高い集中力が必要になる。

能力内容は非公開。

プロローグSS

「お兄ちゃん、雨降ってきたね」

「おお。もしかしたら、墓参りに来たから雨雫が喜んでるのかもな」

墓前で降りだした雨に傘を差しながら雨竜院兄妹はそんな風に話していた。
本家のそれに比べると些か簡素な墓の下に雨弓の1つ下の従姉妹・雨雫が眠っている。2年前の今日、彼女は死んだ。
妹たちは触れないでくれているが、雨弓が彼女を殺したのだ。尤も、殺さざるを得なかった、という形だが。『奴』に付けられた腹の傷痕は湿気のせいかやけに疼いた。




「雨弓君…君が…兄者を止めてくれたのか…?」

虫の息の雨雫は、血まみれで自分を見下ろす雨弓にそう問うた。
彼女の左胸から肩にかけてはちぎれ飛んでおり、恐らく心臓も大きく抉れているが、それで一応息があるあたりは流石魔人という生命力だ。
抉り取られた肩の肉に宿った元凶にして彼女の「兄」は先ほどまでぎゃあぎゃあと苦悶の声をあげていたが、すでに事切れていた。

手術で切除してもすぐに復活した奴も恐らくもう現れることは無いだろう。何故なら-。

「すまない、雨雫…。殺さずに止めることが出来なかった…。」

「兄者を止められなかったせいで何の罪もない彼女を死なせたんだ…。そんな身で君を恨むなんてゴホッ…」

「雨雫っ!」

「出来れば…君と結ばれてから…死にたかったな…最後に…いいかな…?」

そう言う恋人の体を抱き上げ、無言で口付けると、安心したように微笑んだ後、息を引き取った。
徐々に冷たくなる彼女の体を抱いていると雨が降り始めて、雨弓は「こういうのを涙雨と言うのだろうな」と思った。




「お兄ちゃん。お姉ちゃん、天国で元気にしてるよね?」

畢の突然の問いかけが、雨弓を過去から現在へと引き戻した。

「ん?ああ、そりゃあそうさ。いい子にしてないと、お前の夢に出てきて怖がらせるかも知れないぜ。」

そんな風に驚かすとひゃっと声をあげて縮こまる妹2人の姿に、雨弓は思わず目を細める。
その一方で、妹の先程の問は彼の心の水面に雨粒が落ちたように、さざなみを起こしていた。

「(天国、か…。)」

死後の世界がどうなっているかなど知る由もないが、もし天国地獄などと生前の所業で行く世界が別れているなら彼女はきっと天国に行けたのだろう。
ならば『兄』はどうなったのだろうか。前述の論理なら奴は地獄行きに違いない。
生前は肉体を共有していた2人も、死後は魂になって別々な世界に行ったのだろうか。



「…」

女の茂みに隠された秘穴に男の腕ほどもある触手がずぶずぶと侵入すると、その白い体を破瓜の赤い血が流れ落ちる。
万をとうに超えた数の処女喪失に、雨雫はその痛みなど意に介さなくなっていた。
雨弓に捧げることが叶わなかった処女を触手に初めて奪われたときは、生前の彼女を知る者には想像もつかないほど泣き叫んだと言うのに。

ここは色欲触手地獄。全身の穴という穴を死ぬまで犯され、完全な状態で生き返り、また死ぬまで犯される。それを永遠と思える程の年月繰り返すのだ。
既に万を超える回数処女を失った雨雫だが、この先彼女が失う処女の数は億か兆か那由多の彼方か。

遺族の祈りを裏切る形で、彼女は憎むべき兄と共に、この地の獄へと堕とされた。
現世では理不尽な苦しみを味わっても、死後には救いが待っている。そんな儚ない願いは脆く崩れ去った。
物質世界である現世の苦しみなどたかが知れている。せいぜい100年、死のうと思えばいつでも死ねる脆い体。命という枠から解き放たれたこの世界の苦しみに限界は無い。

そして理不尽の最たるモノと言えば、そんな精神世界でありながらどういうわけか現世と同様に兄と肉体を共有し、地獄へ堕とされたことだろう。

「どうして」「何故」。理不尽に憤ることももはや無くなった。


「ああああっいぐううううううううううっ」

何の反応も示さない妹とは対照的に、触手の分泌する催淫作用のある体液がもたらす快楽に、肩の人面疽が嬌声をあげる。
妹を引きずりこんだ兄は地獄を満喫していた。無限に続く快楽を飽きること無く貪り続ける。
最初はこの忌まわしい兄がよがり狂うたび怒り狂い、素手で抉り取っていたが、快楽に対するように兄にも何の反応もしなくなった。

触手が尿道と大腸を陵辱すると無表情のままに大きく汚い音を立てて大小便を漏らし、光の無い双眸を抉り取ろうと触手が眼前に迫っても眉ひとつ動かさない。
瞳に映る闇は彼女の心そのもの。虚無のままに永劫の果てを待つ。ただそれだけ、のはずだった。


「生き返れる…?本当に…?」

「「「はい、優勝すればの話ですけどねー」」」

「会える…の…?雨弓君に…畢ちゃんに…金雨ちゃんに…」

「「「もちろん」」」

とうに諦めていた愛しい人達との再会。捨てたはずの希望。「希望の光が差す」などと言われそうな心境だが、雨竜院家に伝わる言い方を借りるなら「雨が降り始めた」と言ったところだろうか。

「うあああっ…あああああああ-っ」

魂故に涙は出ないが、泣いた。静かだった心の水面に、降りしきる雨が無数の波紋を起こしていた。

「「「もちろん負けたら地獄行き。いいですねー?」」」

「ああ…大丈夫。勝てばいいのだろう…」

しばらく経って泣き止む頃、発せられた問に毅然として応える。
絶望を味わった彼女にとって、一縷の望みであってもそれは確実な成功と変わらなかった。
負ける可能性を考えることに意味は無い。ならば勝ち確と同じ。
そんな極端なポジティブ思考は究極のネガティブを味わった反動だろう。

「(会える!みんなにまた会える!待っていてくれ雨弓君!もう処女とは言えないかも知れないが、君と結ばれる…!)」

今度こそ、自分の力で勝ちを手に入れる。生き返ることが出来る。兄に運命を歪められることなどもはや無い。
雨雫の心は希望に満ちていた。しかし、彼女はわかっていなかった。

「何故…兄者が…?」

「きひひひっ!どうやら俺たちゃ離れられねえみてえだな!よろしく頼むぜ妹よ!」

武器や装備も含め、望むままに再現され与えられた戦うための肉体。肩にはまた「兄」がいた。兄のために死に、兄のために地獄へ堕ち、そしてまた兄のために-。

「「「地獄へ戻りますか-?」」」

「…ッ!」

「俺は地獄は地獄で気に入ってるけどなぁ…チャンスがあるなら縋っておくのが男ってもんだろぉ!現世じゃ童貞のまま死んじまったしよお!」

きっと、私たち兄妹は離れられないのだろう。死後にまで同じ肉体を与えられ、希望が見えたと思ったらまた同じ肉体。
もはや理不尽などでは無く、これが当然なのでは無いか。

霊的肉体は精神状態が如実に影響するのだと彼女らは言った。ならば肉体を共有していることは兄のみならず、自分自身、兄をこれほど憎みながらそこにいて当然と思っている証では無かろうか。

「私達が勝てば、2人とも生き返るのか…?」

「「「いいえ!生き返れるのはどちらか1人!もう一方は地獄に戻ってもらいます!そこはお2人で決めてください!」」」

「ふうん…優勝すればお前とも確実にお別れってわけか…ほぼ永遠に」

「そういうことらしいな…だが生き返るのは私だ」

「いやいや俺よ。お前がオカズにしてた雨弓ちゃんは真っ先に地獄に送ってやるさ。まあとりあえず優勝するまでは力を合わせようかー」


忌まわしい絆で結ばれた兄妹はようやく訪れた永訣のチャンスに手を伸ばした。

MPおよびGKスタンス

キャラ 能力 SS ボーナス 増減 仕様
3 2 2 1 8 ドM


最終更新:2012年06月01日 22:38