月読茎五(つくよみ けいご)


『現世への執着』

かつて身を呈して自分を復活させようとした月読三枝のため。
本人がどう言うか知らないが、借りを作りっぱなしってのは気に食わねぇ。
あとは…半分意地のようなもの。

キャラクター設定

人よりちょっと恨みを根に持ちやすい男。DQN。
レディース『華否薔薇』総長月読三枝の弟分であり、「キレたナイフ」と呼ばれていた。
型も何もない喧嘩殺法で戦う。タフな肉体と己の力のみを信じて戦うタイプ。
石松町での格闘大会(ダンゲロス・ホーリーランド)にて命を落とし、その後転校生として復活するが(ホーリーランド2)不完全であったためすぐに封印されてしまう。

特殊能力『倍にして返してやるぜ…!』

能力の本質は、人間の感情や思念を力に変える能力。

だが茎五自身はその能力の使途に気づいておらず、自らの恨みを増幅させる能力としか認識していない。
その気になれば周囲の負の感情、さらに正の感情さえも力にすることが出来る強力な能力である。

特殊能力の例としては、
  • 攻撃を受ければ受けるほど恨みの力で強くなる。また、感情が高ぶるほど身体能力が向上する。
  • 周囲の霊魂の怨嗟の声を吸収してパワーアップ。
  • 最終的には、その場の感情(熱気)を吸収して自分の力に上乗せする。
(周囲や自分たちがノレばノルほど力を発揮できるイメージ)

プロローグSS

「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない――」

この地獄に似つかわしくない呑気でおちゃらけたような声が響く。
その声の主、透けるような白い肌に長い黒髪の女の前に二人の少年が正座している。
一人はヤンキー風の少年・月読茎五。
もう一人は真面目そうな少年・月読葛八。

「二人共…格闘大会に出るのはいいけどまさか死んじゃうなんてねぇ~」
「……」
「……」
「カズヤくんはケイゴくんを探しに参加したんだっけ~?……まあ、見つかってよかったけどぉ~……」
「……」
「……」
「そもそもケイゴくんが無茶しなければこんなことにはならなかったわよねぇ~」
「ぐ……」
「ま、まあそうだけどさぁ、オレもケイゴが死んでるとは思わなかったし……」
「でも死んじゃったものは仕方ないわね~」
「……」
「……」

二人の周りをぐるぐる回りながら呟く女。
その女……月読千種は思いついたように二人に向き直って言った。

「二人共罰としてしばらくココにいてもらうわね~
カズヤくんはしばらくしたら十萌ちゃんに迎えに来てもらうけど……
ケイゴくんはねぇ~三枝ちゃんのこともあるからぁ~」
「……姐御のことは、俺の責任だ」

唸るようにケイゴは言った。
かつて彼を生き返らせるために街を戦場にし、禁忌に手を染めた姉貴分のことを思い出す。
彼女―月読三枝は、『地獄門』を封印するために地獄と現世の間で生きているとも死んでいるとも言えない時間を過ごしている。

「姐御は、俺のためにあんなことになっちまった。
このままじゃ俺は死んでも死にきれねぇ」
「……わかってるじゃない。
じゃあ自分の力で生き返れるように頑張りなさいね~。ちょうど、こんな大会があるみたいだし~」

そういってこれまた地獄には不似合いなカラフルなチラシを取り出した。

「このトーナメントで優勝していらっしゃ~い。
ケイゴくんは自分の能力の使い方もあんまりわかってないようだから~、ちょっと修行がてら頑張るのよ~」
「あァ?トーナメントだァ…?ま、俺にはこういうのの方が向いてンぜ」
「現世の格闘大会と違って負けたらアウトよ~。せいぜい頑張りなさいね~」
「…チッ、うるせえなババァ…!ゼッテー優勝してやっから首を洗って待ってやがれ…!」
「はいはい。待ってるわよ~」

そう言って千種は姿を消した。
チラシを握り締めるケイゴに、隣の少年が声をかける。

「オレはしばらく観客席で見てるよ。楽しみにしてるぜー。…ま、母さんもあれで心配してるんさ。頑張れよ」
「……うるせェよ。てめーに言われなくても軽く優勝してやんぜ」

拗ねたように視線を逸らし、永遠に続くかのような地獄の道を歩き出す。
生をつかむために……

MPおよびGKスタンス

キャラ 能力 SS ボーナス 増減 仕様
2 2 1 5 ドM


最終更新:2012年05月29日 21:41