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夜魔口工鬼&夜魔口断頭(やまぐちぐれむりん あんど やまぐちでゅらはん)


『現世への執着』

地獄は面白くない。
楽しくない。まだまだ生きて楽しい事をしたいのだ。
だから死にたくはない。

キャラクター設定

指定魔人暴力団である夜魔口組の構成員。
夜魔口工鬼(やまぐち ぐれむりん)と夜魔口断頭(やまぐち でゅらはん)。
夜魔口組では一定の実力を認められ組長との杯(さかずき)を交わすことで夜魔口の性を名乗る事を許され親分から子としての名を貰う事になる。
ダンゲロスには夜魔口魔眼(ばっくべあーど)や夜魔口悪夢(ないとめあ)といった魔人が姿を見せている。

  • 工鬼(ぐれむりん)
身長は166cm、体重は56kg。
夜魔口組では下っ端のチンピラであるが、その腕っぷしと能力を買われている。また組長の信頼の厚い断頭に惚れており、その点での忠誠の高さもある。
金髪、サングラス、アロハシャツにブーツといったスタイルで腰には小型の消防斧を二本ぶら下げている。また斧を象ったピアスやアクセサリーを色々な所に付けている。
希望崎学園の斧部のOBで同じくOGである断頭の後輩にあたり学生時代から付き従っている。斧を二本使った梁山泊黒旋風流という斧術を使う。
頭は悪くないが馬鹿である、断頭の命令なら死ぬこともいとわないほど惚れている。

  • 断頭(でゅらはん)
夜魔口組の女性幹部。若手ながら冷静で落ち着きがあり組長や若頭の信頼も厚い。体と頭が離れるという特技と影の馬を召喚する能力を有するが地獄では何故か頭部だけになっており能力が使えない状態である。銀色の髪に金色の瞳で普段は黒いスーツ姿のインテリヤクザである。
 工鬼と同じく希望崎学園の斧部のOGであり馬術と組み合わせた処刑断頭斧術の使い手。所持武器はフランス革命においてアントワネットを初めとした王家の首を落とし、革命軍の内部粛清においても猛威を振るったギロチンの刃を使った呪いの斧「マリーアントワネットの断頭斧」を用いる。柄の長さは1.5mほど、今は体が無いので仕方なく工鬼に貸している。

特殊能力『グレムリンワークス』

体長5cmほどの小悪魔を生み出すことができる工鬼の能力。小悪魔は漫画的なサルのような容姿で頭には角が一本、お尻には悪魔的な尻尾が生えている。
彼らは機械を狂わせる能力を持つ。
コミカルな動きで悪戯好き、「うっきー、うきき」などと謎の言語で喋るが慣れた者なら会話が可能。
術者と小悪魔同士はテレパスで会話や視界の共有が可能である。
一度に生み出せる小悪魔は10体程度、それぞれに個性がある。小悪魔たちによる索敵や情報収集、工作活動を得意とする。

プロローグSS


貴方が落としたのは、この金の斧?それともこちらの銀の斧?
 泉の女神/グリム童話

1
夜魔口工鬼は馬鹿であった。
決して頭が悪いわけでなく学校の成績は平均点をとるし頭の回転も悪くはない、むしろ悪知恵が働く方であった。
しかし高校時代、まだ彼が夜魔口ではなかった頃。
通っていた希望崎学園で出会った先輩に一目ぼれし、先輩が入っている斧部に即日入部するくらいは馬鹿であった。
 告白して断られるがそれでも諦めずに部活に励み、斧部のレギュラーになってしまうほどの馬鹿であった。
 卒業後に先輩についていくためにヤクザになるくらい馬鹿であった。
 未だに週一くらいで告白しているが相手にはされていない。

2
…。
………。
声が聞こえたような気がする。
「…起きろ…」
んー?まだ眠いっスよ。
「起きろ!!グレムリン!!」
いやいや、まだ寝かせてくださいよー。
「起きろッってんだろ!!この甲斐性なしがッ!!」
先輩に起こされるなんて夢に違いないし。
「うるせえ!!このタコ!!アホンダラァ!!!ぶち殺すぞ!!」
ん、んー。
……。
もうちょっと寝ていたいが仕方ない。
たとえ夢であってもデュラちゃん先輩の言う事は絶対だ。

3
重い瞼をあけると見慣れない風景が広がっている。
「んあ?」
目の前には見慣れた夜魔口断頭(やまぐち でゅらはん)先輩、通称デュラちゃん先輩の顔があった。
空は淀んで赤黒い。
というか雲もなく太陽もない、あれは空なのか。
「おい、グレムリン。まだ寝ぼけているんじゃないだろうな?」
「おはようございまス。デュラちゃん先輩。いつから俺達寝起きを共にするような仲になったんでスかね?それと先輩なんで逆立ちしてるんでス?夢?」
「よーし、ブチ殺されたいみたいだな。さっさと私を起こせ。ひっくり返ったままだと喋るのも面倒だ。」
良く見ると先輩の頭が地面に逆さまに転がっている。
まあ、先輩の頭は着脱可能だから、そういう事もあるだろう。
「それくらい自分でやりゃあ良いじゃないでスか」
とまあ不満を口にしつつも先輩の顔に公然と触れるなんてめったにない機会なので言葉に従う事にした。
「あれ?先輩?体どうしたんスか?」
「無くなった」
「はあ…」
なくなったのか。
まあ離れるんだからそういうこともあるだろう。
「その様子じゃ。何があったか解ってないようだな」
「なんかあったんでス?」
「寝起きのお前じゃ話にならんなあ。まあ、正直なところ私も状況が良くわからんのだ。ここが何処か。とりあえず状況を把握したい。やれるか?」
「あー、そういや此処は何処なんスかね。まあ使いましょうか。俺の『グレムリンワークス』を」
段々と頭がさえてくるの感じながら能力を開放する。
足元からもぞもぞと奴らが蠢き始めた。
俺の能力『グレムリンワークス』は機械を狂わせるサルを使役する能力だ。
もっとも偵察などに使う方が多いかもしれないが。
「よーし、野郎ども。今日もハッピーか?」
「「「「「「うっきーッ!!」」」」」
手乗りサイズの角の生えたサル。
小悪魔とも呼べる俺の分身達が一斉に雄たけびを上げる。
「まずは点呼からだ、いくぜ番号!!」
「うきっ」「うききー」「うっきー」「うっきき」「うきき」「うっきーき」「うきっき」「うきゃ」「うきゃきゃ」「うっきゃー」
「10人か、まあまあっスね」
呼び出せる数は俺の体調次第というところだが、6~13程度は確実にだせる。
そういう意味で10は悪くない数であり体調も悪くないと思える。
「だいぶ目が覚めてきたようだな。さて…状況は解るか?」
「周囲を探索。4体は四方へ探索。残りは周囲を警戒しつつ状況を探れ。」
「うきッ」
サルたちは敬礼をして周囲に散る。
「さて、私達もするべき事があるな。そもそも記憶が曖昧だぞ。私達は昨日何をしていたんだ?グレムリン、お前覚えてるか?」
「やー、そういわれると覚えてないッスね。」
ふーむ。と先輩が首をかしげる。
まあ頭部だけなので首をかしげたようなポーズをとったという感じだ。
あー、可愛いなあ。
「うきッ」
サルの一匹が話しかけてきた。
「なんだ?」
「うききッ。うきッ。」
「覚えてる?お前覚えてるって?」
「うきッ。うきーッ」

4
サルは頷いて周囲のサルを呼び集めた。
「うきー!!バタン!!」
サルのうちの一匹が首を絞めるようなポーズをとってバタリと倒れた。
もう一匹は頭に三角の白い布を付けてお化けのようなポーズ。
もう一匹の頭はなぜかアフロのようだ。
一匹が前に出て喋りだした。
「うきゃっきゃ。うきゃきゃ。みょーん、みょーん。」
へー。
なるほどねえ。
俺達は死んだのか。
…。
冗談じゃねえ!!
「おい、グレムリン。私達はどうやら死んだようなんだが?」
「いやいや、冗談じゃねえッスよ。先輩。冗談じゃねえ」
「しかしだな。こいつらは悪戯好きだがお前や私にウソはつかんだろう」
「しかしでスねえ先輩。俺達はここにこうして生きてるわけで」
「事務所に爆弾投げ込まれて爆死か。いや、ロクな死に方じゃないなあ。はっはっは。」
「いやいやいやいや、先輩。なんでそんなに冷静なんでスか?死んだんでスよ」
「まあ体がない事から考えても、普通じゃないと思ってたからな。そういう事もあるだろ。私達はヤクザなんだぜ?」
冗談じゃねえ!!
死んでたまるか!!
「いーやーだー!!死にたくねえ!!死にたくねー!!まだやりたいことは沢山あるんだー!!先輩と愛のある家庭を築くとか!!組を世界一の犯罪組織にするとか!!先輩の胸を揉むとか!!」
「順番がおかしいだろ」
あー先輩は冷静だなー。
可愛いなー。
でもなー。
「まだまだやりたい事があるんでス!!先輩はこんなトコで死んでて良いんでスか?先輩だって体が無いんでスよ?ナイスバディの体が!!胸が揉めないじゃないッスか!!」
「お前に揉ませる胸はねーよ!!」
うーあー。死にたくねー。
「うっきゃー」
お?
なに?
小悪魔の一体が騒ぎ出した。
「うききききッ」
声が聞こえる?
先輩の顔も真剣だ。
「おい!!グレムリン!!静かにしろ!!」
声が…聞こえる。
誰だ?
聞いたことのない声だ。
「戦い、殺しあえ。最後に残った者だけを現世に蘇らせてやろう」
…。
何言ってやがるんだ?

5
……。
同じ言葉が何度か繰り返されたのち辺りは静かになった。
「うきっ」
小悪魔が周囲には誰もいないことを告げる。
「…先輩。」
「なんだ?」
「先輩は今の、どう思います?」
「限りなく胡散臭いな、しかし」
先輩が笑う。
考えてることは同じか。
「戦って勝ち取るってのは判りスくていいでスねー」
「無論だ。我々は魔人ヤクザだ。夜魔口組だ。欲しい物は力で手に入れる。」
流石は先輩だ。
楽しくなりそうだぜ。
「しかし誰ともわからん奴の妄言かもしれませんぜ。どんな裏があるかもしれませんよ?」
「構わん。動かなければ何も得られはしないのだ。最初は踊らされるくらいが良い」
「敵は沢山いるかもしれねーでスよ?」
「当然だ。我らと同じ状況に堕ちた奴がいるなら好都合だ。力ずくで情報を得ることもできるだろう。だから」
「だから?」
「私はこの状況だ。お前の力を貸せ、グレムリン。これは命令だ。」
「うっきっき。喜んで。この命は先輩に。」
俺の返事に対して心底呆れた顔で先輩は答えた。
「お前はアホだな。私達はもう死んでいるのだぞ?」

6
「ふぅ~。やはり一服すると落ち着くな」
先輩が煙草を吸いたいといったので渡した。
いつも思うが体と分離していてどうやって煙草を吸うのかは疑問だ。
幸いなことに葉巻にライターなどのいつも持ち歩いている日用雑貨はバッグに入っていた。
爆死したんだったらこの辺もボロボロだと思ったんだがそういうことは無かったようだ。
「周囲の状況はどうなっている?」
おっと、流石にだらだらしてるヒマはなさそうだ。
「周囲1kmに小悪魔を索敵にだしていまス。報告は周囲に敵なし」
「良し。確認だが小悪魔との距離は1kmが限界か?」
「実際はもう少しいけまス。が自由に行動させるなら1kmでスね。

まあ、体調が良ければもう少し行けるとは思うが今はこれくらいだろう。
「ふむ、普段ならこの上なく頼れるが、この状況下で機械を狂わせる力がどれほど頼れるかは不明といったところだな」
「周囲の索敵を主に行うしかありませんねー」
「そうか、ところで小悪魔の数に余裕はあるか?」
「まあ6方向に警戒にだしているんで、まだ手元に余裕がありまスが?」
「では1号2号、こっちへ来い」
「うきッ」「うきゃッ」
小悪魔1号2号が先輩の元に駆け寄る。
うーん。
先輩に使われるのは別に構わんのだけど。
お前ら俺の能力だよな?
「よし、1号2号。お前達はいまから私の手足だ。頭だけじゃ動けんからな。持ち上げてみろ」
ん?
「ちょ!!えー?ちょっと、ちょっと待ってくださいよォ!!先輩の頭なら俺が責任をもって大事にでスねー」
そうだ。
先輩の顔を持つというご褒美は俺が受けるべきなのだ。
「グレムリン。お前はアホか?」
「や、まあ。アホではありまスがね」
「私がこの状態で誰が戦うんだ?お前、私の顔持ったまま戦えるのか?」
…。
そうだけどさ。
「えー?戦えまス!!戦えまスよォ!!」
少しくらい我儘言ってもいいじゃない。
「てめえ。往生際が悪いぞ。お前の斧の流派はなんだ?」
「梁山泊黒旋風流でス」
「お前の両手に持つべきは私の頭か?斧か?」
「…先輩の頭…」
「もう一度聞くぞ。下らねえ事言いやがったら杯割るからな。もう知らん。」
「斧でス!!はい、斧でス!!先輩に敵対する奴をぶち殺す為の斧!!」
畜生。
「いいだろう。よし1号2号頼むぞ。」
「「うっきー」」
小悪魔が先輩の頭を持ち上げる。
ちくしょーいいなー。
「右へ」「うきッ」
「左へ」「うきッ」
「ふむ、中々良い感じだ。動きも素早い。」
「すばしっこいでスからね。そいつら」
「あの先輩。戦闘時以外はでスね」
「黙れ。戦いはいつ始まるか判らん事くらい知っているだろう。」
「あ、はい」
「グレムリン。お前武器は持ってるか?」
「もってまスよ」
腰には消防士が使う消防斧が二挺。
これが俺の武器だ。
防御にも攻めにも使える。
「そこに私の武器が落ちてるんだが、それも使えるか?」
後ろを振り返るとギロチンの刃がついた斧が目に入った。
「先輩の武器っていうとマリーアントワネットの断頭斧?あの呪われた伝説級の?でも良いんでスか?」
たしかにこいつは別格の破壊力を持つ斧だ。
しかし先輩はこれを他人に触らせるのも嫌がっていたはずだが。
「今の私にはそいつを扱う体がないからな。お前の力なら問題なく片手で扱えるだろ」
「そんなに信頼してくれるなんて、大事にしますね先輩」
「誰もやるとは言ってねーよ、貸すだけだ」
「わかってまスよ」
手には馴染む。
これが先輩の…。
「変な事に使ったら後でぶち殺すからな」
「嫌だなあ、先輩。もう俺ら死んでるんでスよ?」
「じゃあ、口をきいてやらん」
「げええ。それは勘弁してほしいでス。もちろん変な事には使いませんよ。俺だって斧使いの端くれでス。斧には敬意を払いまスよ。」
「ならいい」
「それに、変な事するなら先輩の体の方が…」
「私に体があれば変な事する前にお前の首が飛ぶがな!!」
「せっかく二人きりなのに?」
「お前に体を許した覚えはねえって言ってんだよ!!」
振り回してみる。
攻め手を重視して技を組む必要がありそうだな。
「冗談はいらん。どうだ?」
「いいッスね。問題なく扱えそうでス」
「よし、では行こうか。早く生き返ってここから出たい。地獄は辛気臭くていかん」
「そんなに早く生き返れまスかね?」
「知らん。グレムリンよ、お前は生き返りたくないのか?」
「そりゃー死んでてもつまんないでスからね。ここは飯も不味そうだし。何が居るのか得体がしれませんし、先輩も嫌でしょここ」
愚問だ。
地獄に長々と居たいやつなんて。
大体先輩には似合わないしね。

7
俺達は命を落としてしまった。
ここで殺し合いをして何を得られるかは解らない。
だが、派手な報酬はいらねー。
俺達が落としたものを返してもらえればそれでいい。
返してくれないのなら自らの手で拾いに行くだけだ。
「なるほど、金の斧と銀の斧だな」
「あー斧部問答でスね」
「金の斧と銀の斧は売りとばせば少しの金になるだろうが、元の使い慣れた鉄の斧を失えば仕事にならん。だから斧使いなら」
「うるせえ鉄の斧返さねえとぶっ殺スぞ。でしたっけ?」
「まあそういう事だ。生き返る手立てが殺し合いをすることだとか、上から目線だろう?他に必ず生き返る方法があるはずだ」
「殺し合いをしながらそれを探れって事でスね?うっきき」
「そうだ。その手段を探るためなら多少の無理は必要だ。だから、戦えるお前の体を優先して動け」
「え?ええ?気を使ってるんでスか?俺に?」
「単純に有効な手段の話をしているだけだ。私を庇って二人とも生き返れないじゃ話にならん」
「うっききき。何言ってんでスか!!俺もこいつ等も」
「「「「「「「「「うっきーッ」」」」」」」」」」
サルたちが一斉に敬礼する。
「先輩の為なら命を捨てる覚悟でスから。任せといてくださいよ」
ふん、と先輩は呆れたような顔をした。
「…お前は、本当にアホだな。私達はもう死んでいるんだぞ?」
プロローグSS 了

MPおよびGKスタンス

キャラ 能力 SS ボーナス 増減 仕様
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