昼食-決闘
普段は和気藹々とした昼食の風景も、やはりたった一人の存在のせいでいつもとはかけ離れた
雰囲気になっていた。
「コーホー、コーホー」
ベイダー卿は当然のようにルイズの向かいの席に座り、腕組みをして身動き一つしなかった。
実際のところ何を見ているのかわからないのだが、マスクの眼窩は常にルイズを凝視している
ように見える。
監視されているかのような居心地の悪さをルイズは感じていた。
まぁ、ルイズはまだ我慢できるからいい。
問題は残りの生徒たちだった。
(飯が不味くなる…)
口には出さないものの、大部分の生徒が感じていた。
人が食事をしている時間は、ベイダー卿にとって退屈だった。
マスクが外せないのだから、当然物を食べることはできない。
手術の時間を含めてもう何日も食事をしてないのだが、不思議なことに空腹を感じることは
なかった。
そもそも消化器系は残っているのだろうか?
光学センサーのピントをあちらこちらに合わせて退屈しのぎをしていると、メイド服を着た
少女がデザートのケーキをトレイに載せて運んでくるのが目に映った。
短めの黒髪と、貴族たちとはやや色調の違う肌。
ほぼ単一に見える種族の中で、その姿は軽いアクセントを加えていた。
危なっかしい足取りだ。そう思ってしばらく注視していると、その少女がベイダー卿の視線に
気づいたのかふと彼の方を見た。
貴族の食卓に堂々と座を占める異様なその風体は、彼女の動揺を誘うのに十分だった。
「あっ」
軽い声と共にお盆が傾き、白磁の皿に乗ったケーキが一切れ宙に舞った。
ベイダー卿が咄嗟に片手を伸ばしたが、間一髪フォースが作用するより先に、ケーキは
一人の生徒のマントを羽織った肩に着地した。
…当然、クリーム地をの方を下にして。
「き、キミィ…」
貴族の証たるマントを汚され、ギーシュ・ド・グラモンはゆらりと立ち上がった。
それまで微動だにしなかったベイダー卿が突然片手を伸ばしたことで、彼の周りでも惨事は発生していた。
まずルイズがスプーンを放り出して椅子から転げ落ち、太っちょのマリコルヌは頬張っていた
大量の肉片を正面の生徒に向かって噴き出した。
皿がいくつも飛び、フォークを口腔に刺してしまう生徒さえいた。
自分が起こした数々のハプニングには目もくれず、ベイダー卿はギーシュがメイドの少女を
叱責するのをその強力な聴覚で聞いていた。
曰く、「平民風情が」
曰く、「貴族に向かって」
曰く、「国に帰りたまえ」……
子供時代を砂漠の星で奴隷として暮したベイダーの胸の内で、暗い情念が沸々と湧き上がるのが
感じられた。
(これだ…)
昨晩目を覚ましたときから感じられていた違和感。今ようやくその理由が確信された。
ダークサイドに転落しきったはずの自分が、いつの間にかライトサイドに復帰していたのだ。
かろうじて一線を踏み越える直前の感覚に戻っていた。
その時既に持っていた闘争心はともかくとして、渦巻く暗い憎しみが霧散していた。
ルイズが言っていた『契約』のせいだろうか。いかに凶悪な獣も、主人たるメイジと契約する
ことで馴化されるという話だ。
ベイダー卿にとっては今感じられる怒りが貴重なものに思えて、もう少し野放しにしてみる
ことにした。
元々ボキャブラリーの貧弱なギーシュの叱責はそう長くは続かず、彼はメイドを手振りで
遠のけると、着替えのためにその場を立ち去ろうとした。
その椅子の上に小瓶が転がっているのにメイドが気づき、よせばいいのにギーシュを
呼び止めた。
「あの、これ落としましたけど…」
「これは僕のじゃない。君は何を言っているんだね?」
「でも確かに…」
その小瓶の出所に気づいたギーシュの友人達が騒ぎ始めた。
「おお? その香水は、もしや、モンモランシーの香水じゃないのか?」
事態はあっという間にメイドの手を離れた。
騒ぎ立てる友人たちと、それを抑えようとするギーシュ。
そこにこのところギーシュが口説いていた後輩の女生徒が通りかかり、状況はますます
紛糾していった。
名指しされたモンモランシーという金髪の少女が騒ぎを聞きつけてやって来る。
こうしてメイドの少女の目の前で繰り広げられていた修羅場は、ギーシュがモンモランシーに
香水を頭からぶちまけられるという破局で収拾がついた。
収まらないのは二股をかけていたギーシュだ。
「君が軽率に香水の瓶なんか拾い上げてくれたせいで、二人の名誉が傷ついた」
ギーシュの怒りの矛先がメイドの少女に向いた時、ベイダー卿は残忍な喜びを感じながら
席を立った。
人並みを蹴散らし、腕組みをしながらメイドの背後に立つ。
「それくらいにしておけ、童貞」
その瞬間、シ…ンと食堂内の喧騒が収まった。
「どどど……。そ、そういえば君はさっきも僕をコケにしてくれたな。ゼロのルイズの使い魔
だけあって、どうやら貴族に対する礼儀を知らない平民のようだ」
「だったらどうする?」
ベイダー卿の挑発。
いつの間にか食堂内の全員がこちらを注視していた。
メイドは泣きそうになりながら二人の顔を交互に見る。
ルイズもやって来たが、ベイダーが放つ迫力に声をかけられないでいた。
ギーシュは改めてベイダー卿を見上げた。
身長は彼より頭一つ半は高い。単純な腕力では勝ち目はなさそうだ。
だが、たかが平民だ。魔法を使う貴族に、平民は絶対に勝てない。
その絶対の確信が、彼に虚勢を張らせていたものの、揉め事は回避したい。
結果として、挑発に乗るのは貴族のあるべき振る舞いではない、そんな論理が弾き出された。
「ふ、行きたま……」
「怯えているな」
畳み掛けるようなベイダーの口調。
「お前の恐怖が見える。恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛に、苦痛は暗黒面に
つながる。心地よいぞ。さあ、怒れ…」
「けけけ、決闘だ!」
耐え切れなくなったギーシュが叫んだ。
ルイズとメイドの少女が顔色を変える一方で、事態の推移を固唾を呑んで見守っていた生徒
たちはギーシュの宣言に歓声を上げた。
「ヴェストリの広場で待つ」
そうとだけ言い残して、ギーシュは半ば逃げるようにその場を去った。
ヴェストリの広場は魔法学院の敷地内の『風』と『火』の塔の間にある中庭であるが、
当然ベイダー卿はそのことを知らない。
メイドに尋ねようと思ったが、彼女はいつの間にか逃げ去っていた。
「ベイダー!」
とりあえずギーシュと同じ方向に歩き出そうとするベイダー卿の前に、青ざめた顔の
ルイズが立ちふさがった。
「いい加減に『卿』を付けることを覚えたほうがいい。それよりもマスター、ヴェストリの
広場というのは?」
「お、教えるわけないでしょ!お願いだから決闘なんて馬鹿な真似しないで」
ベイダーは一瞬考え込む素振りを見せた。
「…なるほど、敷地の西か」
「……! かか、勝手に心読まないでよ!」
「この体の慣らしがしたいと思っていたところだ。ちょうどいい」
ルイズを押しのけ、歩き出すベイダー。
「待ちなさいよ!あんたは多少の力を持ってるかもしれないけど、平民は魔法を使える貴族に
絶対に勝てないの! 怪我じゃすまないかも知れないのよ!」
ルイズはベイダーのマントを掴み、なおも追いすがる。
その鼻先に、ベイダーが指を突きつけた。
「僕は決闘してもいい」
「決闘、していいわ」
ルイズの指がするりとマントを離れた。
「お前は僕の心配などしない」
「わ、わたしは心配などし…しな……べっ別にあんたの心配してるわけじゃないんだからねっ!」
その回答に満足したのか、ベイダーは決闘の地へと再び歩を進めた。
ルイズは彼が食堂から出て行くのを呆然と見ていたが、やがて我に帰ると後を追って走り出した。
ヴェストリの広場は物見高い生徒たちでいっぱいだった。当然、その中心に立っているのは
一方の当事者であるギーシュ・ド・グラモン。
「やっちまえ、ギーシュ!」
「生意気な平民を叩き潰せ!」
「ギーシュ様~!」
やはりベイダーに対してストレスが溜まっていたのだろう、同級生だけではなく、上級生も
下級生も口々に勝手な声援を送っている。
ギーシュは魔法の杖である造花の薔薇を口にくわえ、その声援に応えるように片手を
挙げていた。
だが、放っとくと震えそうになる膝頭を押さえ込むのには、かなりの精神力を要した。
(な、なんで決闘なんて申し込んでしまったのだろう…)
ベイダーの言葉を聞く内に心を鷲づかみにされるような嫌な感覚に捕われ、半ば強制される
ようにして決闘を宣言してしまったのだ。
だけど、今からやめると言ったところで、この無責任な観衆は聞く耳を持たないに違いない。
そんな騒乱きわまる広場だったが……
「コーホー」
その途端、ぴたっと歓声が止んだ。
太陽が中天に差し掛かったところだというのに、誰もがその瞬間に寒気を覚えた。
号令でも受けたかのように人波がさっと二つに割れ――
シスの暗黒卿がギーシュの眼前に姿を現した。
「と、とりあえず、逃げずに来たことは、誉めてやろうじゃないか」
キザに決めたつもりが、声が裏返っていた。
観衆から失笑が漏れる。
とはいえ、彼らの方も先ほどより若干二人から遠のいていた。
(ず、ずるいじゃないか…)
一方のベイダー卿は腕組み仁王立ちの姿勢のまま。どちらが格上かは一目瞭然だった。
すっかり余裕を失ったギーシュは、いきなり薔薇を振った。
「僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』が
お相手するよ」
枝から離れた薔薇の花が一片地面に舞い落ち、戦乙女の姿をした人間大の青銅の人形が
地中から出現した。
「ほう」
そこでようやくベイダー卿が声を漏らした。
さして足の速くないルイズが広場に辿りついた時には、既に決闘は始まっているようだった。
ギーシュのことだから散々前口上で盛り上げるつもりなのかと思っていたが、あてが外れた。
小柄な体格を利用して、人込みを掻き分けながら最前列に向かう。
そうこうしている内に、先ほどまで妙に静まり返っていた観衆たちが次第に興奮してきていた。
悪い胸騒ぎを感じながらルイズが最前列に出たとき、そこで繰り広げられていた予想通りの
光景に息を呑んだ。
ベイダー卿が青銅の戦乙女の繰り出す目にも止まらぬ打撃をその身に受け、一方的に殴り
続けられていた。
(行ける、行けるじゃないか。全然余裕だ)
ギーシュは普段の余裕を取り戻していた。
ワルキューレを突っ込ませた当初は、いくら攻撃を加えても避けられるのにすっかり慌ててしまったが、
ここに来て急に調子が乗ってきた。
青銅製の固い拳を受け、ベイダー卿がどんどん後退していく。
(ギャラリーもすっかり盛り上がってきたみたいだな)
髪をかき上げながら観衆を見回していると、その視界の端に桃色の髪の少女が移った。
ルイズは長い髪を揺らし、よく通る声でギーシュを怒鳴りつけた。
「いい加減にして! 大体ねえ、決闘は禁止じゃない!」
「禁止されているのは、貴族同士の決闘のみだよ。平民と貴族の間での決闘なんか、
誰も禁止していない」
そう言われてルイズは言葉に詰まった。
確かにギーシュの言うとおりだ。
だけど、それは今までそんな馬鹿げた前例がなかったからだ。
「でもっ…」
「邪魔をするなマスター」
なおも食い下がろうとするルイズを遮ったのは、ギーシュでも周りの観衆でもなく、
その瞬間にも青銅の拳をその身に受けているベイダー卿だった。
「ベイダー! 何言ってるのよあんた!」
「邪魔だと言っている」
余裕のギーシュは、そのやり取りを見ながら薔薇の花を振った。
一枚の花びらが、一本の剣に変わる。
ギーシュはそれを掴むと、ベイダー卿の方に向かって投げた。
「君。これ以上続ける気があるのなら、その剣を取りたまえ。そうじゃなかったら、
一言こう言いたまえ。ごめんなさい、とな。それで手打ちにしようじゃないか」
「ギーシュ! ふざけないで」
「わかるか? 剣だ。つまり『武器』だ。平民どもが、せめてメイジに一矢報いようと
磨いた牙さ。未だ噛みつく気があるのなら、その剣を取りたまえ」
ベイダー卿はしばらくその剣を見ていたが、やがてそちらに片手を差し出す。
例の不可視の力が剣に作用するより先に、ルイズがその手にむしゃぶりついた。
「だめ! 絶対だめなんだから! それを握ったら、ギーシュは容赦しないわ!」
ベイダー卿は頭だけをルイズの方に向ける。
「もう一度警告するぞ、マスター。邪魔だ」
その言葉と共に軽く手を振ると、それだけでルイズは振りほどかれ地面に転がった。
「君がいるとどうも僕は調子が出ない。ダークサイドに身をゆだねることができないんだ」
ベイダー卿はルーンの刻まれた左手のグローブを脱ぐと、ルイズの方に放った。
「預かっておけ。それがあるとなぜか不快だ」
そして地面に横たわった剣を引き寄せ、柄ではなく刀身を握る。
「この体はなかなか気に入った」
刃を握ったサイバネ剥き出しの左手に力が籠もり、ギーシュの作った剣はあっけなく砕かれた。
ギーシュはぎょっとして、再びワルキューレを突っ込ませた。
(スピードと装甲服のテストは終わった。後はパワーと…)
ワルキューレの右拳を、ベイダー卿の左手が難なく受け止める。
人間を遥かに超える戦乙女の膂力が、ベイダーを一歩も後退させることができない。
青銅のゴーレムがさらに左手を振り上げた瞬間、ベイダーは右の掌を思い切り突き出した。
「僕のフォースのテストだ」
観衆から悲鳴が上がった。
ギーシュは我が目を疑った。
シス卿のフォースの衝撃波をもろに受けたワルキューレは四肢を撒き散らせながら吹き飛び、
ギーシュの頭上を遥かに越えて火の塔の壁面に叩きつけられ、四散した。
ギーシュが優勢なのを見て、一番安全だろうと判断した多くの生徒たちが彼の背後にいたが、
青銅の重い破片を喰らって幾人もの負傷者が出た。
悲鳴と怒号が上がり、観衆の輪が一気に広がった。
それに取り囲まれる形で残されたのは、ギーシュとベイダー卿と、そしてベイダーの背後に
へたり込んだまま震えるルイズだけだった。
「なるほど。やはりこちらは幾分衰えているか」
右の掌をじっと見る。それからベイダーはギーシュの方を向き直った。
「どうした。続けよ」
すっかり恐慌をきたしたギーシュが薔薇の花を振ると、六枚の花弁が舞い飛び、
六体のワルキューレが地面から出現した。
今度は一体一体の手に青銅製の短槍や長剣が携えられている。
全部で七体のゴーレムが、ギーシュの武器だ。一体しか使わなかったのは、
それには及ばないと考えていたからである。
だけど、たとえ何体呼び出したところで、さっきの力を使われたら…
すっかり静まり返った広場の真ん中で、ギーシュは自分が唾を嚥下する音が
やけに大きく響くのを聞いた。
「お前の恐怖を感じるぞ。もっと怖れよ。僕をもっと憎め。お前の恐怖と憎悪が
ダークサイドを強くする」
六体のワルキューレに囲まれながらも、ベイダー卿は余裕の態度を崩さない。
背後からの奇襲を振り返りもせずにかわし、たたらを踏んだ青銅人形を蹴り飛ばす。
「失望だな。僕が最後に戦った騎士は一秒間に12回切りつけてきた」
六体のゴーレムが繰り出す絶対避けえないはずの連携攻撃が、ベイダーの巨体が
見せる身のこなしに全く追従できない。
「マスター、よく見ておけ。これがダークサイドの力だ」
ワルキューレたちの攻撃をあしらいながら、ベイダー卿の右手が軽く動いた。
今まで出番のなかった銀色の円筒状の武器がフォースに応じて腰のフックから外れ、
その手の中に収まった。
「武器? 平民が磨いた牙? 笑止だな。僕らが命を預け、敵と切り結ぶべき武器は――」
普段になく饒舌なベイダー卿。
その動きが止まったのを見て、二体のワルキューレが同時に殺到した。
「これだけだ」
何が起こったのか理解する者はいなかった。
ベイダー卿の手元から赤い光が迸り出て、青銅製の頑丈なゴーレムが瞬きする間に
二体とも左右に割れた。
「な、なんだあれは…」
ギーシュは動転していた。
ベイダー卿の握る、半ば玩具のような柄元から発した強圧的な光。
青銅のゴーレムの強度では一瞬たりともその力に抗しえなかった。
ライトセイバー。
グリップ内に収められたパワーセルを源とし、クリスタルを経た高純度のエネルギーを
長剣状に噴出させた、ジェダイとシス卿共通の武器。
ベイダー卿の持つそれは、皇帝の憎しみの籠もる人工クリスタルに形を結ばれた、禍々しい
赤色の刃だった。
その特長は、刀身に重量がないため、今のような目にも止まらぬ剣技を可能にすること。
そして――
「わ、わあああぁぁぁっ!」
パニックに陥ったギーシュが残る四体の内三体を突撃させる。
ライトセイバーの第二の特長は、同種のエネルギー体以外何物もその威力を防ぎ切ることが
できないこと。
三体のワルキューレは、その手に持つ武器もろともあっさりと切り裂かれ、活動を停止する。
ギーシュが残る一体を盾代わりに自分の目の前に呼び戻した直後、彼の目に映ったのは
青銅の体躯を易々と貫いた赤い光刃だった。
ジジ…ジ……
自慢のブロンドの前髪が焦げる音を、ギーシュは確かに聞いた。
灼熱の刃はその額に到達する直前、ほんの1サントの所で止まっていた。
最後のワルキューレが、その身を焼き切られるに任せたまま倒れた時、ほぼ同時に彼も
地面にへたり込んでいた。
「ま、参った…」
辛うじて口に出せたのはそれだけだった。
貴族が平民に敗れた瞬間だった。
この歴史的偉業に歓声を上げる者は、しかしながら主人のルイズを含めて誰一人として
いなかった。
勝負は決した。
だが、ギーシュの降伏宣言に対するベイダー卿の返答は、彼を絶望の淵に叩き落すものだった。
「参った? 笑わせるな。ダークサイドのもたらす本当の恐怖はこれからだ」
真っ二つにされ、赤熱した断面をさらすワルキューレの半身が、ベイダー卿のわずかな手振りに応じて
空中に浮き上がり、ギーシュめがけて唸りを上げて飛来した。
最終更新:2007年10月17日 16:58