彼はかつて、「神」と呼ばれていた。
話を投下すれば、大量の感想レスの嵐。
無数の信者を引き連れて、スレ1つを完全に牛耳って。
他の所には見られないシステムを彼1人で確立し、スレの方向性を決定付けた。
書き上げた総文章量は他職人の追随を許さず、信者たちの擁護もまた強く。
彼はまさに、新興宗教の教祖的存在――否、「神」そのものだった。
無数の信者を引き連れて、スレ1つを完全に牛耳って。
他の所には見られないシステムを彼1人で確立し、スレの方向性を決定付けた。
書き上げた総文章量は他職人の追随を許さず、信者たちの擁護もまた強く。
彼はまさに、新興宗教の教祖的存在――否、「神」そのものだった。
そんな彼が、今は。
……森の中、彼は泣きながら自らの支給品を確認していた。
痩せこけた頬。汚らしい無精髭。何日も風呂に入ってない、ぼさぼさの頭。
前歯は欠け、目は濁り、服もボロボロ。
そこにはかつての教祖的カリスマは微塵もなく、その姿はゴミを漁るホームレスにしか見えない。
痩せこけた頬。汚らしい無精髭。何日も風呂に入ってない、ぼさぼさの頭。
前歯は欠け、目は濁り、服もボロボロ。
そこにはかつての教祖的カリスマは微塵もなく、その姿はゴミを漁るホームレスにしか見えない。
「ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう……!
『奴ら』が余計なことさえ言わなければ、今頃『14部』は……!
俺がこんな馬鹿げたゲームに巻き込まれることだって、なかったはずなのにッ……!」
『奴ら』が余計なことさえ言わなければ、今頃『14部』は……!
俺がこんな馬鹿げたゲームに巻き込まれることだって、なかったはずなのにッ……!」
逆恨みかつ筋違いな呪詛を吐きながら、彼は頭を抱える。
それは本来、火をつけた人々を恨むような話ではない。
完全に彼の自業自得。二次創作と言えど「絶対にやってはいけない領域」に手を出した彼への罰。
それは本来、火をつけた人々を恨むような話ではない。
完全に彼の自業自得。二次創作と言えど「絶対にやってはいけない領域」に手を出した彼への罰。
男の名は、ネギまロワ『 作者1 ◆0Z3l12M4xM 』。
その職業(クラス)は、SS職人――ではなく、盗作魔である。
自ら頭を捻り、苦しみながら作品を書くのではなく、他人の作品を丸ごとパクって改変してお手軽に仕上げる。
通常ならすぐに露見し批難轟々となるこの悪行。しかし彼は上手かった。
投下先として交流所との接点の少ない場所を選び、盗んだ元も投下先とは縁遠い野球関係などを選び。
露見しない自信は、あったのに。
その職業(クラス)は、SS職人――ではなく、盗作魔である。
自ら頭を捻り、苦しみながら作品を書くのではなく、他人の作品を丸ごとパクって改変してお手軽に仕上げる。
通常ならすぐに露見し批難轟々となるこの悪行。しかし彼は上手かった。
投下先として交流所との接点の少ない場所を選び、盗んだ元も投下先とは縁遠い野球関係などを選び。
露見しない自信は、あったのに。
転落してからは、名を捨て、ペンを捨て、息を潜めて暮らす日々。
謝罪の言葉を残して消えた彼だが、その心の中は穏やかではない。
あまつさえ、全てを捨てざるを得なかった彼を巻き込んでの、リアル・バトルロワイヤル……。
彼は血走った目で吐き捨てる。
謝罪の言葉を残して消えた彼だが、その心の中は穏やかではない。
あまつさえ、全てを捨てざるを得なかった彼を巻き込んでの、リアル・バトルロワイヤル……。
彼は血走った目で吐き捨てる。
「こうなったら……み、みんな殺してやるっ! 『オリジナル』たちを全部殺せば、俺が『本物』だッ!」
支給品のデザートイーグルを手に、彼は心を決めた。
ちょっと不吉な匂いはするが、支給品は文句なしの強力な火器。
扱い方は(他人の真似でしかないが)知っている。その気になれば十分に戦えるだろう。
それに――
ちょっと不吉な匂いはするが、支給品は文句なしの強力な火器。
扱い方は(他人の真似でしかないが)知っている。その気になれば十分に戦えるだろう。
それに――
「それに――俺には『この力』があるしなッ!
どうせ他の連中も常人じゃないんだろうが……全部、俺がパクってやる!」
どうせ他の連中も常人じゃないんだろうが……全部、俺がパクってやる!」
能力者としての彼の力は、『他人の超常能力をコピーする能力』。
コピーと言っても劣化は免れないし、コピーで得た能力は1回しか使えない。
その代わり、他人の能力の発動を見るだけでコピーが出来、また能力は何人分でもストックすることができる。
『その力』が健在であることを確認すると、彼はふらりと立ち上がる。
コピーと言っても劣化は免れないし、コピーで得た能力は1回しか使えない。
その代わり、他人の能力の発動を見るだけでコピーが出来、また能力は何人分でもストックすることができる。
『その力』が健在であることを確認すると、彼はふらりと立ち上がる。
「さて……まずは、誰かと接触して、能力をコピーしなきゃな……。
優勝してやる……絶対に、優勝してやる……。そして、またいつか再び、『神』の座に……!」
優勝してやる……絶対に、優勝してやる……。そして、またいつか再び、『神』の座に……!」
明らかにアブない笑みを浮かべながら、彼は他の参加者を求めて歩き始めた。
なんといっても、彼は「誰か」が居なければ何もできないのだ――SS職人ではなく、盗作魔なのだから。
なんといっても、彼は「誰か」が居なければ何もできないのだ――SS職人ではなく、盗作魔なのだから。
【開始十数分後/D-2/一日目】
【作者1@ネギまロワ】
[状態]:不健康な外見
[装備]:デザートイーグル
[道具]:支給品一式(地図無し)
[思考]
基本:優勝を目指す。特にSSの書き手は全て(最終的に)殺す。
1:当面、ステルスマーダー路線で「他人の能力のコピー」のストックを得ることを優先
2:
※他人の特殊能力をコピーする能力を持っています。
他人の特殊能力の発動を見ることでストック可能。使う際は元の能力の制限に準じます。
コピーした能力は、1回しか使えませんし、オリジナルと比べると威力・精度共に多少劣化します。
スタート時点では、ストックされている能力はありません。
【作者1@ネギまロワ】
[状態]:不健康な外見
[装備]:デザートイーグル
[道具]:支給品一式(地図無し)
[思考]
基本:優勝を目指す。特にSSの書き手は全て(最終的に)殺す。
1:当面、ステルスマーダー路線で「他人の能力のコピー」のストックを得ることを優先
2:
※他人の特殊能力をコピーする能力を持っています。
他人の特殊能力の発動を見ることでストック可能。使う際は元の能力の制限に準じます。
コピーした能力は、1回しか使えませんし、オリジナルと比べると威力・精度共に多少劣化します。
スタート時点では、ストックされている能力はありません。