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イマジネーション無限大

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イマジネーション無限大 ◆NIKUcB1AGw


ドラゴンクエストVIは、自分が置かれた状況が信じられなかった。
今の自分の身体能力は、レベル50の主人公相当。
支給品も大当たりの、メタルキングの剣。
最強とまで言い切るほどの自信はないが、参加者の中で自分の戦闘力はトップクラスのはず。
ドラクエVIは、そう思っていた。
しかし今、彼は目の前の少年にまったく太刀打ちできずにいた。

「くそ……! ライデイン!」

苦渋の表情を浮かべながら、電撃呪文を唱えるドラクエVI。
まばゆい稲妻が宙を裂き、対峙する少年を襲う。
だが稲妻は少年の持つ盾に受け止められ、彼に一切の傷を負わせることなく霧散してしまう。

「無駄無駄、無駄なんだよ」

少年の口角がつり上がる。そこに浮かぶ表情は、紛れもなく嘲りであった。

「このRPGツクールの能力は、思い描いたアイテムを生み出すもの!
 最強の剣も最強の盾も自由自在! 既存のRPGの枠組みに囚われたお前に、俺が倒せるかぁぁぁぁ!!」

間合いを詰め、RPGツクールが剣を振るう。ドラクエVIは、とっさにおのれの剣で受け止める。
だが最強を誇るはずのメタルキングの剣は、その一撃で無残に砕け散った。

「なっ……!」

あまりの衝撃に、ドラクエVIの動きが止まる。
それはこの場において、あまりに致命的な隙であった。

「じゃあな」

嘲笑を浮かべたまま、RPGツクールはドラクエVIの胸に深々と剣を突き刺した。


【ドラゴンクエストVI 死亡】


「くっ……!」

骸となったドラクエVIが地に伏した数秒後、勝者であるRPGツクールも地面に膝をついた。
その表情は戦闘中とは打って変わり、実に苦しげである。
彼は一度たりとも有効打を受けていないにもかかわらず、だ。

「ここまで消耗するとはな……。こんな強力な能力がノーコストで使えるほど、世の中甘くないか……」

そう、RPGツクールの能力は決して万能ではない。
生み出したアイテムが強力であればあるほど、コストとして体力を消耗してしまうのだ。

「だが俺は、これしきではめげないぞ……。必ず優勝してみせる……!」

顔に無数の汗を浮かべつつも、彼の目は爛々と輝いていた。


【A-3 森】

【RPGツクール】
【状態】疲労(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:優勝を狙う
※外見は中学生くらいの少年です。
※「どんなアイテムも作り出せる」能力です。作ったアイテムは、一定時間で消滅します。


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