悩める英雄 ◆NIKUcB1AGw
がんばれゴエモンが去った後、スーパーマリオワールドはしばらくその場に立ち尽くしていた。
彼の頭の中には、様々な思いが渦巻いていた。
彼の頭の中には、様々な思いが渦巻いていた。
(私には、彼を止められなかった……。止める資格もなかった……。
マリオシリーズは今も続々と新作が発売され、プレイヤーから愛されている……。
そんなマリオシリーズである私が、シリーズが途絶えた彼に何を言ったところで……。
いや、本当にそうか? 私は単にもっともらしい理由をつけて、自分の無力さを正当化したいだけではないのか?)
マリオシリーズは今も続々と新作が発売され、プレイヤーから愛されている……。
そんなマリオシリーズである私が、シリーズが途絶えた彼に何を言ったところで……。
いや、本当にそうか? 私は単にもっともらしい理由をつけて、自分の無力さを正当化したいだけではないのか?)
苦悩するマリオワールド。だが彼も、いつまでもそうしているわけではなかった。
(落ち着け、私。後悔なら後からいくらでもできる。
今は殺し合いを停止させるために、少しでも活動をするべきだ。
そのためには……まずはおのれの戦力の確認か)
今は殺し合いを停止させるために、少しでも活動をするべきだ。
そのためには……まずはおのれの戦力の確認か)
マリオワールドは自分に支給されたリュックをのぞき込み、支給品を確認する。
先ほどは会場に到着してすぐにがんばれゴエモンの襲撃を受けたため、確認する余裕もなかったのである。
先ほどは会場に到着してすぐにがんばれゴエモンの襲撃を受けたため、確認する余裕もなかったのである。
「これは……当たりと言っていいだろうな」
彼の手に握られていたのは、2枚のマント羽根。
使用することでマントマリオに変身し、飛行とマントによる攻撃が可能となるアイテムだ。
2枚という中途半端な数なのは、「マリオワールド」において使用中のアイテムの他に1個アイテムをストックしておけるシステムになぞらえているのだろう。
使用することでマントマリオに変身し、飛行とマントによる攻撃が可能となるアイテムだ。
2枚という中途半端な数なのは、「マリオワールド」において使用中のアイテムの他に1個アイテムをストックしておけるシステムになぞらえているのだろう。
「さっそく使うか。チビマリオのままでは何かと不便だしな」
マリオワールドは2枚の羽根のうち1枚を消費し、マントマリオへと変身した。
縮んでいた体の大きさが元に戻り、背中には黄色いマントが出現する。
縮んでいた体の大きさが元に戻り、背中には黄色いマントが出現する。
「よし……。では、行くか。他の参加者に接触しないことには、どうにもできないからな」
助走をつけ、マリオワールドは跳躍。風を受けたマントが広がり、彼の体を宙に浮かせる。そのまま彼は、大空へ飛び立っていった。
余談ではあるが、この時マリオワールドは無意識にがんばれゴエモンが去って行ったのとは別の方向に向かっていた。
もし彼ががんばれゴエモンを追っていればロックマンXとの戦いに介入できていたかもしれないが、それは言っても詮ないことである。
もし彼ががんばれゴエモンを追っていればロックマンXとの戦いに介入できていたかもしれないが、それは言っても詮ないことである。
◆ ◆ ◆
空中を移動するマリオワールドは、すぐに近くから聞こえてくる声に気づいた。
機械で大きくなっているらしいその声は、なにやら物騒なことを告げていた。
これは止めるべきだと感じ、マリオワールドは声の方向へと向かう。
程なくして、彼は声の主であるファイナルファイトの元へとたどり着いた。
機械で大きくなっているらしいその声は、なにやら物騒なことを告げていた。
これは止めるべきだと感じ、マリオワールドは声の方向へと向かう。
程なくして、彼は声の主であるファイナルファイトの元へとたどり着いた。
「ほう、マリオか……。どのシリーズかはわからんが、相手にとって不足なし!
さあ、戦いを始めよう!」
「待て! 私は戦いに来たわけではない! 君を止めに来たんだ!」
さあ、戦いを始めよう!」
「待て! 私は戦いに来たわけではない! 君を止めに来たんだ!」
さっそく臨戦態勢に入るファイナルファイトを、マリオワールドは手で制する。
「私たちが戦って何になる。戦うべきは、こんなイベントを開催した3DSじゃないのか!
その有り余る闘志は、3DSにぶつけるべきだ! だから、私と共に……」
「悪いが、断る」
その有り余る闘志は、3DSにぶつけるべきだ! だから、私と共に……」
「悪いが、断る」
ファイナルファイトを説得して仲間に加えようとするマリオワールドであったが、その言葉は途中で遮られてしまった。
「私が求めるのは、戦いだけだ。そこに主義も主張もない。
目の前に一流の戦士がいて、なぜ戦わずにいられようか。
協力する必要など、全くない」
「聞く耳持たずというわけか……。ならば仕方ない。
お望み通り、戦いに付き合ってあげよう。
君のような危険思想の人物、放置しておくわけにはいかないからな」
目の前に一流の戦士がいて、なぜ戦わずにいられようか。
協力する必要など、全くない」
「聞く耳持たずというわけか……。ならば仕方ない。
お望み通り、戦いに付き合ってあげよう。
君のような危険思想の人物、放置しておくわけにはいかないからな」
覚悟を決め、拳を握るマリオワールド。それを見て、ファイナルファイトが満足げに笑う。
今、戦いが始まろうとしていた。
今、戦いが始まろうとしていた。
◆ ◆ ◆
そしてその様子を、物陰から見つめる参加者が一人。
「ちょ、マリオ来たw これは面白くなりそうな予感w」
一足先にファイナルファイトの声を聞いて駆けつけていた、ヨッシーのたまごである。
「これは漁夫の利を狙うべきかw でも、こいつももう生まれそうだしなw」
彼の手の中には、すでにヒビだらけとなったたまごがあった。
明らかに、そこから何かが生まれるのは時間の問題である。
明らかに、そこから何かが生まれるのは時間の問題である。
「おっと、そんなこと言ってる間にw 来ましたよwww」
たまごが大きく揺れ、殻がはじけ飛ぶ。そして、中から姿を現したのは……。
「こ、これは!?」
【C-4 市街地】
【スーパーマリオワールド】
【状態】マントマリオ
【装備】なし
【道具】支給品一式、マント羽根@スーパーマリオワールド
【思考】
1:この殺し合いを止めたい
2:ファイナルファイトを倒し、彼を止める
※外見はスーパーマリオです。
※スーパーマリオ、ファイアマリオ、マントマリオに変身する能力、またその状態なら致命傷を受けてもちびマリオになるだけで命に別状はありません。
【状態】マントマリオ
【装備】なし
【道具】支給品一式、マント羽根@スーパーマリオワールド
【思考】
1:この殺し合いを止めたい
2:ファイナルファイトを倒し、彼を止める
※外見はスーパーマリオです。
※スーパーマリオ、ファイアマリオ、マントマリオに変身する能力、またその状態なら致命傷を受けてもちびマリオになるだけで命に別状はありません。
【ファイナルファイト】
【状態】健康
【装備】ゲームボーイ付き拡声器、【『サンダーLV.68』×1枚、『雷エネルギーカード』×59枚】のデッキ
【道具】支給品一式x2
【思考】
1:『戦う』
※外見はマイク・ハガーです。
【状態】健康
【装備】ゲームボーイ付き拡声器、【『サンダーLV.68』×1枚、『雷エネルギーカード』×59枚】のデッキ
【道具】支給品一式x2
【思考】
1:『戦う』
※外見はマイク・ハガーです。
【ヨッシーのたまご】
【状態】健康
【装備】卵からふ化した何か
【道具】支給品一式、通信ケーブル
【思考】
1:積み上げて積み上げて……ドーンwwwwww
2:なんか産まれたwww
※外見はヨッシーのきぐるみを着た男です。
※通信ケーブルで誰かと触れることで物の交換とかができる
※能力は「でっていうのタマゴを生成」、上カラと下カラで何かを挟むと?
※卵から何が産まれたのかは、次の書き手さんにお任せします
【状態】健康
【装備】卵からふ化した何か
【道具】支給品一式、通信ケーブル
【思考】
1:積み上げて積み上げて……ドーンwwwwww
2:なんか産まれたwww
※外見はヨッシーのきぐるみを着た男です。
※通信ケーブルで誰かと触れることで物の交換とかができる
※能力は「でっていうのタマゴを生成」、上カラと下カラで何かを挟むと?
※卵から何が産まれたのかは、次の書き手さんにお任せします