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やさしいラスボスの作り方

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やさしいラスボスの作り方 ◆NIKUcB1AGw


主催本部。

「あーあー。改心しちゃったねえ、コロコロカービィ」

会場の映像を見ながら、ニンテンドースイッチはそう呟く。

「となると、殺し合いに乗り気なゲームはあと一つになっちゃったわけだけど……」

ニンテンドースイッチは、別のモニターに目を遣る。
そこには、ひげおやじともつれ合う少女の姿が映されていた。

「さすがに、風邪引いた女の子に期待しろってのはねえ。
 今となっちゃ全滅させて滞りなく殺し合い成立ってのは難しいだろうけど、せめてもう少し数を減らしてもらわないと……」

独り言を続けながら、スイッチは傍らに置かれていたモンスターボールを手に取った。
本部に予備戦力として保管されていたものを、拝借してきていたのだ。

「主催介入といきますかね」

スイッチが、モンスターボールを投げる。
出てきたのは、エスパーポケモンのケーシィだった。
進化すればユンゲラー、そして初代環境ではミュウツーに次ぐ強豪エスパーとして猛威を振るったフーディンとなるケーシィだが、
進化なしでは技を一つしか使えずとうてい戦力にはならない。
だがその一つが、今のスイッチに必要なものだ。

「ケーシィ、テレポート」

スイッチの命令に、こくりと頷くケーシィ。
次の瞬間、彼らの姿はその場から消えた。


◆ ◆ ◆


一方、参加者達が集結する民家。
文章化すると20KBくらいいきそうなドタバタの末、なんとか落ち着いた一同はグルグル2の説得を始めていた。
もっとも落ち着いたといってもグルグル2は隙あらば暴れ出そうとするため、毛布でぐるぐる巻きにしてあるのだが。
グルグルだけに(爆笑のSE)。

「というわけで、もはや殺し合いに乗り気なゲームは君だけだ。
 すでに殺し合いは破綻していると言っていい。
 これ以上我々で争っても、無意味だ。
 どうか君も、我々と共に3DSと戦ってほしい」
「いやよ」

マリオワールドの言葉を、グルグル2は即座に拒絶する。

「私の願いは、3DSでリメイクされることよ。
 その3DSを倒しちゃったら、願いが叶えられないじゃない」
「だからといってあなたは、こんな非道な戦いを始めた相手に従うんですか!」
「非道だろうが残虐だろうが、私にとってはどうでもいいわ。
 願いさえ叶うのなら、私は悪魔にだって喜んで魂を売るわよ」

星のカービィの言葉も、グルグル2の心を動かすには至らない。

「よくぞ言ってくれた」

その時、この場の誰も知らない声がその場に響いた。

「!!」

全員が、その場に突然現れた男に視線を向ける。

「何者だ! 生き残っているゲームは、もう私達以外いないはず!」

マリオワールドが語気を強めて問い詰めるが、男……スイッチはニヤニヤと笑っているだけだ。

「やるか……?」
「落ち着けよ。敵か味方かもわからないんだぞ。
 敵だとしても、どんな能力を持ってるかわからない相手に迂闊な行動は取れない」

臨戦態勢を取るコロコロカービィを、スーパーデラックスが制する。

「慎重なのは悪くないねえ。まあ、どっちみち結果は変わらないけどね!」

笑みを浮かべたまま、スイッチが右手を掲げる。
その瞬間、彼以外の全てのものが静止した。
スイッチはケーシィともう一つ、あるアイテムを持ち出していた。
それがタイムストッパーのチップ@ロックマンワールド。
これを体に埋め込んだことにより、彼はわずかな間だけ時間を止められるようになったのだ。

「主催者が直接手を下すのは、したくないんでね。
 あくまで殺し合いは、参加者同士でやってもらわないと。
 それじゃあ行こうか、お姫様」

グルグル2を担ぎ上げ、スイッチは時間停止を解除する。

「なっ! あいつ、いつの間に!」
「超スピード!? 催眠術!?」

混乱した声が飛び交う中、マリオワールドが無言で振るった拳がスイッチに迫る。
だがそれがスイッチを捉える前に、ケーシィがテレポートを発動させる。
スイッチの姿は消え、マリオワールドの拳は空しく空を切った。


◆ ◆ ◆


C-4にある、とある施設。スイッチはグルグル2を連れて、この場所にやってきていた。
ここは邪教の館。序盤にしか描写されなかったのでもう存在を忘れていた読者も多いかもしれないが、主催者側が用意していた施設である。
ゴジラの放射能火炎によってけっこうな損害を受けた館であったが、まだ施設としての機能は生きていた。
スイッチはそれを利用するつもりだったのだ。

「ちょっと、なんなのよ、あなた! ここはどこ!
 私をどうするつもり!」

いかにもな怪しい部屋の床に転がされたグルグル2は、スイッチに向かって叫ぶ。

「まあ、そう青筋立てなさんな。俺はあんたを強化してやろうとしてるんだよ」
「はあ? なんのためにそんなことを?」
「俺は3DSの仲間だ。この殺し合いを殺し合いのまま終わらせたいと思っている。
 だが、もう殺し合いに乗り気のゲームはおまえさんだけだ。
 殺し合いを成立させるには、おまえさんに皆殺しにしてもらうしかない。
 しかし、おまえさんは片腕骨折、熱まで出してる。
 そんなコンディションで残った連中を殺すなんて、無理ゲーだろ?
 だから強くしてやるのさ」

長々と説明するスイッチだが、それを聞くグルグル2の表情は険しい。

「理由はわかったわ。で、どうやって私をパワーアップさせるつもり?
 この建物の雰囲気を見る限り、ろくな方法じゃなさそうだけど」
「まあ、別に教える義理もないが……。俺は親切なんで教えてあげちゃおう。
 おまえさんには、悪魔人間になってもらう」

悪魔人間、それは女神転生シリーズに登場する存在だ。
簡単に言えば、悪魔と合体しその力を獲得した人間のことである。

「必ずしも成功するってわけじゃないが……。
 ククリは原作でもデビル化を経験している。相性はいいはずだ。
 心配しなくていいぜ」
「冗談じゃないわ!」

ヘラヘラと説明を続けるスイッチに対し、グルグル2は声を荒げる。

「他のものが混ざったら、私は私じゃなくなってしまう。
 それじゃあ、勝ち残ったところで意味が無いのよ!」
「その心がけは立派だ。だが、俺にとっちゃどうでもいい。
 安心しなよ。おまえさんがたとえ自我のない化け物に成り果てたとしても、優勝すれば報酬は払うからさ」

グルグル2の叫びを軽くあしらうと、スイッチは館の主人を呼び寄せた。

「後は任せたぜ」
《承りました》

主人の傍らには、合体素材となるモンスターが佇んでいた。
ドラクエモンスターズの忘れ形見、おどる宝石である。

「ちくしょー! やめろ! やめろー!」

わめき散らすグルグル2。しかし拘束され、熱で体に力が入らない現状では、それ以上の抵抗はできない。
やがて無情にも、合体の儀式は実行された。


◆ ◆ ◆


儀式が終わったとき、そこには悪魔の角と翼を生やした少女が立っていた。

「上手くいったみたいだな」

離れたところから様子をうかがっていたスイッチは、相変わらずのヘラヘラ笑いを浮かべながらグルグル2に近づいていく。

「やあ、気分はどう? まだ意識ある?」

道ばたで出会った友人に話しかけるような気軽さで、スイッチはグルグル2に言う。
それに対し、グルグル2は無表情で短い言葉を口にした。

「死んでくれる?」

次の瞬間、スイッチの体は床に崩れ落ちた。

「死んでくれる?」とは、アリスが使うことで有名なメガテンシリーズの呪殺攻撃である。
悪魔合体という行為そのものが、グルグル2にメガテンの因子を吸収させる結果となったのだ。

(ちょ、嘘でしょ……? 鳴り物入りで登場したのに、これで終わり……?)

攻撃が成立してしまった以上、もはやどうしようもない。
あまりにあっけない結末を受け入れられないまま、スイッチは絶命した。

《ひいっ!》

その光景を見ていた館の主人は、すぐさまケーシィをつかんでその場から逃げ出す。
グルグル2は、わざわざそれを追う気にもなれなかった。

(もはや私は、純粋なグルグル2じゃない……。違法改造されたジャンク品……。
 私はもう、死んだも同然だわ。だったらいっそ、本当に死ぬ?
 いや……)

肉体は変質しても、グルグル2の精神は変わってはいない。
まだ彼女の中には、夢がある。自分に付き合ってくれたおせっかいなゲームとの、思い出がある。

(たとえ正規品でなくなってしまったとしても……まだ可能性があるなら諦められない。
 最後の最後まで、戦い続けてやる!)


◆ ◆ ◆


「本当にこっちでいいんだろうな、桃鉄DX!」
「そう心配するな! 俺様のストーキング能力は一級品よ!」
「威張って言うことじゃないよね、それ……」

マリオワールド達は、先導する桃鉄DXの後に続いて走っていた。
実はスイッチがテレポートする直前、桃鉄DXは彼にとりつき対象を変更していた。
そして桃鉄DXは、とりついた相手をどこまでも追尾することができる。
それを利用して、スイッチがどこに逃げたかを突き止めようとしているのだ。

「ん?」

しかし桃鉄DXの足は、突如止まってしまう。

「おい、どうした」
「とりつきが解除されたようだ」
「なんだって!? やつはそんな能力まで……」
「いや、違う。俺様のとりつきを他人に押しつけるのであれば有り得るが、今の状態は完全なフリーだ。
 俺様が自分の意志でとりつきをやめる以外で、この状態になるのは……」

もったいぶって数十秒溜めた後で、桃鉄DXは結論を口にする。

「対象が死んだときだけだ」

一同が、揃って息を呑む。

「殺されたってこと? いったいあの状態から、何がどうなって……」
「私が殺したのよ」

星のカービィの言葉に、上空からの声が答える。
一同が空を見上げると、そこには黒い翼を広げたグルグル2の姿があった。

「グルグル2!? その姿はいったい……」
「なんだって、あなたたちには関係ないでしょ? さあ、最終決戦といきましょうか」
「待ってくれ! 戦う理由が私達には……」
「今さら戦いが避けられるわけがないでしょう!」

マリオワールドの言葉は、グルグル2の叫びに遮られる。

「戦う気がないなら、さっさと死んで。トカゲのしっぽ!」

今のグルグル2に、杖は必要ない。原作終盤のククリのように、指先で宙に魔法陣を描くことができる。
マリオワールド達に襲いかかる炎。それがまさに、戦いの口火を切る一撃だった。


【ニンテンドースイッチ 死亡】


【C-4 市街地】

【星のカービィ】
【状態】疲労(中)、ダメージ(小)
【装備】「ワープスターを操る」能力の☆
【道具】支給品一式×4、不明支給品×3、斧、す~ぱ~ぷよぷよの☆、サバイバルキッズの☆、サンリオタイムネット未来&過去編のミックス☆、「参加者の能力をコピーする」能力の☆
【思考】
1:今までの償いの為に戦う
※外見はほしのあきに似た女性です。
※ 「飲み込んだ相手の能力をコピーする」能力と「ワープスターを操る」能力は「別の能力のスターを飲み込むと元々持っていた能力のスターを吐きだす」という仕様上、同時併用できないので「ワープスターを操る」能力発動中はコピースターを取り込めません。

【コロコロカービィ】
【状態】疲労(中)、ダメージ(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品、モンスターボール(ピッピ)、コピーのもとDX(プラズマ)@星のカービィスーパーデラックス
【思考】
1:星のカービィ達に協力し、主催者を倒す
※外見は丸々とした体型の巨漢の男です。
※身体を丸めて転がることで超スピードでの移動が可能で、さらに跳ね上がることで周囲にいる者を跳ね上げて転ばせることができます。
 転がるスピードと破壊力は連続して転がり続けることにより上がっていきます

【とっとこハム太郎2】
【状態】ダメージ(中)
【装備】なし
【道具】支給品一式、ハム語辞書@とっとこハム太郎2
【思考】
1:仲間と一緒に頑張る
※外見は5歳くらいの男の子です
※とっとこハム太郎2内で出てきたハム語以外の言葉をしゃべることができません

【星のカービィスーパーデラックス】
【状態】疲労(小)、ダメージ(中)
【装備】『全てを0にする』能力の☆
【道具】なし
【思考】
1:参加者を主催本部へ連れて行く

【スーパー桃太郎電鉄DX】
【状態】ダメージ(中)、手が臭い
【装備】サイコロ×10
【道具】支給品一式×3、ピッピにんぎょう@ポケットモンスター緑、桃鉄のカード(各種)
スーパーゲームボーイから奪ったゲームボーイカセット、ゲームボーイ付き拡声器
【『サンダーLV.68』×1枚、『雷エネルギーカード』×59枚】のデッキ
【思考】
1:主催たちを邪魔する
3:『立ち上がれ! 対主催!』
※外見はキングボンビーの格好をした小太りのおっさんです。
※取り憑いた相手からの攻撃を無効化できます
 対象は原則として一人です
※スリの銀次への変身が可能になりました。(他にも変身が可能かどうかは不明です)
※スーパーゲームボーイから奪ったゲームボーイカセットを星のカービィのコピー能力に利用できるかもと考えています

【スーパーマリオワールド】
【状態】ちびマリオ、疲労(大)、ダメージ(大)、
【装備】ラミアスの剣@DQ6
【道具】支給品一式×3、マント羽根@スーパーマリオワールド、まほうじんのつえ@魔法陣グルグル2、きぬのローブ@DQシリーズ
【思考】
1:戦うしかないのか……?
2:この殺し合いを止めたい
※外見はスーパーマリオです。
※スーパーマリオ、ファイアマリオ、マントマリオに変身する能力、またその状態なら致命傷を受けてもちびマリオになるだけで命に別状はありません。

【魔法陣グルグル2】
【状態】悪魔人間化
【装備】ドラクエVのマント
【道具】支給品一式
【思考】
1:念願のタッチペン操作のグルグルの為に優勝する
※外見はデビルククリです
※意識がもうろうとしていましたが、いちおう第1回放送は聞いています
※第二回放送は聞き逃しました
※悪魔合体により、状態は万全に回復しています


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