「あれ? おかしいなあ、たしか島の中心を目指してたはずなんだけど……。なんでこんなところに出るんだ?」
マサキ・アンドーは、崖の上で地図を片手に首をひねっていた。
本人の言う通り、彼は島の中心を目指して歩いていた。なのに彼は今、島の端である崖の上にいる。
これは一体どういうことなのか。答えは簡単、彼が重度の方向音痴だから。ただそれだけの話である。
本人の言う通り、彼は島の中心を目指して歩いていた。なのに彼は今、島の端である崖の上にいる。
これは一体どういうことなのか。答えは簡単、彼が重度の方向音痴だから。ただそれだけの話である。
「しょうがない、とりあえず引き返すか……」
マサキがきびすを返し、その場から立ち去ろうとしたその時。彼の耳に、妙な叫び声が聞こえてきた。
「ヒアウィーゴォォォォォ!!」
「な、なんだぁ!?」
「な、なんだぁ!?」
マサキが見たもの。それは、一心不乱にこちらへ突撃してくるマリオの姿だった。
「お、おい! 止まれ、マリオ! あぶな……」
マサキの制止も聞かず、マリオはそのまま突っ込んでくる。回避行動に移るマサキだが、間に合わない。
結果として二人は激突し、双方の体が吹き飛ぶ。
マリオの体は陸地側へ、マサキの体は海の上へ。
結果として二人は激突し、双方の体が吹き飛ぶ。
マリオの体は陸地側へ、マサキの体は海の上へ。
「え?」
自分の体が落下を始めていると気づいたマサキの口から漏れたのは、間抜けな声であった。
(ふ、ふざけるな! こんな間の抜けた死に方なんてあるか! どうせ死ぬんだったら、もっとかっこよく……!)
切実な思いも、それが天に届くことはない。マサキはあまりにあっけなく、海の藻屑と散った。
【30番 マサキ・アンドー 死亡】
残り30人
残り30人
【31番 マリオ】
【学年】高3
【状態】毒キノコによるトリップ状態
【所持品】毒キノコセット(残り半分ほど)
【能力】知力:C 体力:S ヒゲ:S
【学年】高3
【状態】毒キノコによるトリップ状態
【所持品】毒キノコセット(残り半分ほど)
【能力】知力:C 体力:S ヒゲ:S
【30番 マサキ・アンドー】
Former
初登場!
Next
死亡