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轟く雷撃!偶然という名の必然

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轟く雷撃!偶然という名の必然 ◆OmtW54r7Tc


「炎吸収!変身、ファイアマリオ!」

トカゲ、というよりは見た目的には竜を模したように見える炎の前に立ちはだかるのは、スーパーマリオワールド。
彼は魔法陣グルグル2の放った炎の魔法「トカゲのしっぽ」を取り込み、ファイアマリオへと変身した。

「炎吸収…勇者みたいなことしてくれるわね」

攻撃を無効化されるだけでなく力として取り込まれてしまったことに苛立ちの表情を見せるグルグル2。
そんな彼女に対し、マリオワールドは語る。

「グルグル2…君だって聞いただろう?スーパーデラックスの話を。優勝者以外のゲームは…消されてしまうんだ」

彼が切り出したのは、全員が民家に揃った後に星のカービィスーパーデラックスの話。
前回の話では触れられなかったが、実はグルグル2の説得を行う前にスーパーデラックスは伝えていたのだ。
この戦いの真実…3DSは優勝者以外のゲームを、消すつもりであると。

「…あの時も言ったはずよ。そんな話、関係ないわ。勝てばいいんだから」
「桃鉄から聞いた。君には同行者がいたと。彼のことも、切り捨てるつもりか?」

僅かに、グルグル2の顔がこわばる。
しかしすぐにキッと表情を引き締めると、言った。

「……ええ、そうよ。あいつは、私を優勝させるための駒…本人がそうなることを望んだんだもの。消されようが…関係ない」

そう言うとグルグル2は一同を睨みつけると、魔法陣を展開した。

「いでよ、『ピースカ』!」

光の精霊『ピースカ』が、マリオワールドに向けて攻撃を仕掛けてくる。
マリオワールドが無効化できるのは炎だけであり、光属性のこの技なら通用するはずだ。
しかし…

「グエッヘッヘッヘッヘ!」

この場には、更に上手の攻撃無効化を持つ参加者がいた。
桃鉄DXは、マリオワールドの前に立ちふさがると、ピースカの放った攻撃を無効化した。

「無駄無駄ァ!俺様は今、貴様に取り憑いている!」
「パワプロと同じタイプの能力…ドラクエⅤから聞いてはいたけど、厄介ね」

かつてグルグル2は、この桃鉄DXと似たような能力を持つ参加者と戦った。
実況パワフルプロ野球94…「野茂だから大丈夫!」の一言だけであらゆる攻撃を無効化してくるチート野郎。
あの時は、ドラクエⅤの裏技で切り抜けた。
しかし今…彼はいない。

(ドラクエⅤ…)

彼のことを思い出し、胸がチクリと痛む。
彼にはPS2版やDS版があるため、消されたとしてもドラクエⅤそのものが消えるという事はないだろう。
しかし…SFC版ドラクエⅤは、いない。
あの時ピンチを救った「ひとしこのみ」を使える彼は、もう誰からも遊ばれることはないのだ。

(…余計なことは考えちゃダメ。今すべきことは…この場の全員を殺して、優勝すること)

とはいえ、どうすればいいか。
パワプロの時は、あの最強クラスの魔法、『ベームベーム』すら通用しなかった。
果たして、自分一人で彼を倒すことができるのか…

「グエッヘッヘッヘッヘ!俺様がいる時点で、貴様の負けは決定だ!」
「そ、そんなことやってみなくちゃ分からないでしょ!」
「いいや、決定だ!何故なら俺様は…切札を持っているんだからな!」

そういって桃鉄DXが取り出した物。
それは…60枚のカード。ファイナルファイトが持っていたポケモンカードだ。
ルールに従い7枚のカードを引いた桃鉄DXは、その内の一枚を取り出す。

「俺様のターン、サンダー召喚!」


ギャーオ!


桃鉄DXの宣言と共に現れるのは雷の伝説の鳥ポケモン、サンダー。
このポケモンカードデッキにおける、唯一のモンスターだ。

「サンダーの特殊能力発動!カミング…!」
「なっ!?待て桃鉄DX、その技を使うな!」

技を使おうとする桃鉄DXを、マリオワールドが慌てて止める。
以前ファイナルナイトによって使われたこの能力の効果を、マリオワールドは知っている。
この特殊能力…カミングサンダーは敵味方関係なくランダムでダメージを与える技だ。
今ここには敵よりも味方の方が多い。
使えば、こちらがダメージを受ける可能性が高かった。

「邪魔をするな!俺様は使うぞ!」
「分かっているのか!?その技の効果は…!」
「分かってるさ。だが…俺様には関係ないね!カミングサンダー!」
「なっ…」

マリオワールドの制止を振り切り、桃鉄DXは使った。
前述の通り、この技は実際に使用するまで誰に命中するか分からない。
この場にいるのは6人の参加者とスーパーデラックス、更にはサンダー本人の計8人。
魔法陣グルグル2に当たる可能性は1/8…12.5%しかない。
だが、しかし…


「きゃあああああああああああ!」


その12.5%は…見事に的中した。


「当たった…!」
「ニャハハ!だ~から言っただろう!」

笑いながら桃鉄DXは、雷エネルギーをサンダーに1枚つける。

「このまま今度はビッグサンダーでとどめをさしてやる!」
「ぐ…偶然だ!それにその技もランダムだろう!しかも威力はさっきの倍だ!」

ビッグサンダー。
それは雷エネルギー3枚で発動できる技だ。
この技も先ほどのカミングサンダー同様、敵味方関係なくランダムに命中する相手が選ばれる。(ただし今回はサンダー本人は含まれない)
そして先ほどのカミングサンダーが威力30なのに対し、こちらは威力70。
敵に当たればいいが、先ほどのカミングサンダー同様味方に当たる可能性が高いのだ。

「はあ…全くうるさい奴だ。マリオワールド、貴様、俺様を誰だと思ってる?」
「…何?」
「俺様はボンビラスな世界からやってきた、ボンビー様だ!その俺様が…」



「取り憑いた相手を、不幸にできないと思うか?」



「な…」

マリオワールドが絶句する中、桃鉄DXは2枚目の雷エネルギーをサンダーにつける。

「さあさあ、グルグル2!後1分で、さっきの倍以上の威力の雷が、お前を襲うぞ!グエッヘッヘッヘッヘ!」
「う…ぐ…さ、させるかあ!」

気絶から立ち直ったグルグル2は、あらゆる攻撃魔法を桃鉄DXに仕掛ける。
しかし、どの攻撃も桃鉄DXに傷一つつけることができない。
そして…3枚目の雷エネルギーがサンダーにつけられる。


「サンダー!ビッグサンダー!」

「きゃああああああああああ!」


先ほど以上の極大の雷が…グルグル2を貫いた。


「本当に…偶然じゃないというのか」
「グエッヘッヘッヘッヘッヘ!」

二度連続のランダム攻撃の命中。
もはや偶然で片付けられるようなものではなかった。
取り憑かれたグルグル2は、桃鉄DXからもたらされる不幸から逃れることができない。
彼、スーパー桃太郎電鉄DXは…偶然を必然としたのだ。

「ま…まだよ!私は…負けない!」
「お、まだ生きてたか、しぶといな。もっとも、もう一発耐える体力は残ってなさそうだが」
「ぐ…!」
「タイムリミットは一分。その間に何ができる?グエッヘッヘ」

確かに、あの雷をもう一発食らえば今度こそおしまいだろう。
なにか、なにか策はないのか。
あいつに、攻撃を与える方法は。
この、取り憑かれた状態を解除する方法は。

(取り、憑かれる…?)

(そうだ、確か桃鉄の貧乏神って…)

何かを思いついたグルグル2は、魔法陣を展開する。

「これが私の逆転の一手!『プチ惑星』!」

プチ惑星。
それは敵を引き寄せる惑星を召喚し、惑星に衝突した敵を粉々に消滅させる魔法だ。
つい先日のアニメに出てきたばっかのグルグルである。(アニメ3期、、みんな見よう!)

「それがどうした?俺様には効かんぞ」
「分かってるわよ。目的は…あんたじゃない」


「わたた!?」


とっとこハム太郎2が、引き寄せられる。
他の面々はなんとか踏ん張ることができていたが、子供の身体の彼は耐えることができなかったのだ。

「ち!」

舌打ちしつつ、桃鉄DXは引き寄せられる彼の身体を掴む。
他のメンバーは引き寄せに耐えるのが精いっぱいで、救助に行くことができなかったのだ。
そしてこの時点で桃鉄DXはグルグル2の策に気づいたが…もう遅い。

「今よ!『いかりのほのお』!」

ハム太郎2を救助した直後、桃鉄DX目がけて放たれるのは先ほどのとかげのしっぽ以上の火力の炎。

「ち…おいコロコロ!こいつを頼む!」
「はあ!?そんないきなり…」

慌てつつもコロコロカービィは自らの身体を壁代わりにハム太郎2を受け止める。
そして、桃鉄DXは…


「ぐおおおおおおおおおおおおお!」


炎上していた。


「ちょ…どういうこと!?なんで攻撃が通ってるのよ!?」

星のカービィは驚きの声をあげる。
先ほどまで、グルグル2の攻撃は桃鉄DXに対して全く通用していなかった。
それなのに今…彼女の炎は、彼の身体を燃やし尽くしていた。


「ギャアアアアアアアアオ!」


そして、桃鉄DXが燃えたことにより、彼が持っていたポケモンカードも消失した。
当然サンダーのカードも消滅し、それと共に実体化していたサンダーは断末魔をあげながら消滅していった。

「ふふ…あなたたちだって知ってるでしょう?桃鉄の貧乏神の特性…『ほかのプレイヤーと接触した時、そのプレイヤーに押し付けることができる』」

魔法陣グルグル2の策。
それはかつてクロノ・トリガーと海腹川背が実行し、彼女の相棒であったドラクエⅤに対して行ったことと同じだった。(グルグル2はその事情は知らないが)

「あいつがそこのガキを助けたあの時、取り憑き対象が変更されたのよ。そしてその隙に…攻撃を仕掛けた」

取り憑いた相手の攻撃を無効化する桃鉄DXの無敵の能力。
しかし、この能力には弱点があった。
取り憑き相手以外の身体に触れると、本人の意思と関係なく取り憑き対象が一時的に変わってしまうのだ。(あくまで取り憑きや押し付けが発生するのは貧乏神の特性なので、スーパーゲームボーイとの戦いの時にぶつかった時は、スリの銀次への変身を隠れ蓑としてこの弊害を回避していた)

「がちゅん!?」

ハム太郎2はショックを受ける。
つまり、桃鉄DXが攻撃を受けたのは自分のせいなのだ。

「さあ、プチ惑星!またこっちに取り憑かれる前に…そいつを消せ!」

プチ惑星により、桃鉄DXの身体が引き寄せられる。
取り憑きが解除され、プチ惑星の引き寄せも通用するようになったのだ。


「げひゃひゃ…全くヘマしちまったな」
「桃鉄DX!」

引き寄せに耐えながら、マリオワールドが手を伸ばそうとする。
しかしその手を…桃鉄DXは払った。

「な…!」
「俺様はここで終わりだ!だが、お前らは負けるなよ!俺様だって、消えたくはないからな!」

その言葉を最期に、桃鉄DXの身体はプチ惑星と衝突し…粉々となった。


【スーパー桃太郎電鉄DX 死亡】



第一ラウンドは、魔法陣グルグル2が制した。
彼女によって、サンダーという強力な支給品と、無敵の能力を持つスーパー桃太郎電鉄DXが倒された。
しかし、そこに至るまでに受けた彼女のダメージは大きく、満身創痍に近い。

対主催陣営と魔法陣グルグル2。
最終的に勝利の女神がほほ笑むのは、果たしてどちらか。


【C-4 市街地】

【星のカービィ】
【状態】疲労(中)、ダメージ(小)
【装備】「ワープスターを操る」能力の☆
【道具】支給品一式×4、不明支給品×3、斧、す~ぱ~ぷよぷよの☆、サバイバルキッズの☆、サンリオタイムネット未来&過去編のミックス☆、「参加者の能力をコピーする」能力の☆
【思考】
1:今までの償いの為に戦う
※外見はほしのあきに似た女性です。
※ 「飲み込んだ相手の能力をコピーする」能力と「ワープスターを操る」能力は「別の能力のスターを飲み込むと元々持っていた能力のスターを吐きだす」という仕様上、同時併用できないので「ワープスターを操る」能力発動中はコピースターを取り込めません。

【コロコロカービィ】
【状態】疲労(中)、ダメージ(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品、モンスターボール(ピッピ)、コピーのもとDX(プラズマ)@星のカービィスーパーデラックス
【思考】
1:星のカービィ達に協力し、主催者を倒す
※外見は丸々とした体型の巨漢の男です。
※身体を丸めて転がることで超スピードでの移動が可能で、さらに跳ね上がることで周囲にいる者を跳ね上げて転ばせることができます。
 転がるスピードと破壊力は連続して転がり続けることにより上がっていきます

【とっとこハム太郎2】
【状態】ダメージ(中)
【装備】なし
【道具】支給品一式、ハム語辞書@とっとこハム太郎2
【思考】
1:仲間と一緒に頑張る
※外見は5歳くらいの男の子です
※とっとこハム太郎2内で出てきたハム語以外の言葉をしゃべることができません

【星のカービィスーパーデラックス】
【状態】疲労(小)、ダメージ(中)
【装備】『全てを0にする』能力の☆
【道具】なし
【思考】
1:参加者を主催本部へ連れて行く

【スーパーマリオワールド】
【状態】ファイアマリオ、疲労(大)、ダメージ(大)、
【装備】ラミアスの剣@DQ6
【道具】支給品一式×3、マント羽根@スーパーマリオワールド、まほうじんのつえ@魔法陣グルグル2、きぬのローブ@DQシリーズ
【思考】
1:桃鉄DX…!
2:この殺し合いを止めたい
※外見はスーパーマリオです。
※スーパーマリオ、ファイアマリオ、マントマリオに変身する能力、またその状態なら致命傷を受けてもちびマリオになるだけで命に別状はありません。

【魔法陣グルグル2】
【状態】悪魔人間化、ダメージ(大)、MP4/5
【装備】ドラクエVのマント
【道具】支給品一式
【思考】
1:念願のタッチペン操作のグルグルの為に優勝する
※外見はデビルククリです
※意識がもうろうとしていましたが、いちおう第1回放送は聞いています
※第二回放送は聞き逃しました

※『サンダーLV.68』×1枚、『雷エネルギーカード』×59枚】のデッキは消滅しました。
 それ以外の桃鉄DXの荷物は放置されています。


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