柑橘軍のWBR奮闘記 > 第十四回WBR編終章 ~大会を終えて~

【第十四回WBRを終えてロクサーナとときよちゃんが色々話し合うようです】
ロクサーナ・ルプル

「ときよちゃん、今回のWBRはどうだった?」
稲美時代
「ああ、予選こそ余裕の1位突破だったけど、決勝ではニコラエさんに散々邪魔されてあまり振るわなかったよ……。
まあそれ以上に他軍選手達からニコラエの暴走を批判する声も多く聞かれたからどのみちおあいこだったけどね」

ロクサーナ・ルプル
「そうか……。でもあたいみたいに出オチで終わって予選落ちしなかっただけマシだと思うよ?」
稲美時代
「まあ何だって私は腐っても自軍を第三回NBWBR優勝へ導いた一番の立役者だから決して弱いワケがないですよね……」
虎見雄斗
「やあ、2人とも元気かい?」
ロクサーナ・ルプル
「あっ、雄斗君?ここに来て何か用があるの?」
虎見雄斗
「ああ、実はこの前自軍の雑談所を掃除していたらこんな封筒が隠されていたことに気付いたんだけど……」
稲美時代
「封筒ですって?まさかその中に怪しげな内容が書かれているとかじゃないですよね?」
虎見雄斗
「あははははは……。まあそれについては事前に俺が封筒の内容を確認してみたら、
怪しいどころかむしろ自ら感動すら覚えた位素晴らしい内容だったから安心しなよ。
ほれ、今から俺が持っているこの封筒の中身を取り出して読んでみろよ」
(ときよちゃんは雄斗が持っている封筒の中身を取り出した)

稲美時代
「ふむ、どれどれ……」

 

【柑橘軍の皆さんへのメッセージ】

やあ、君達。
このメッセージは僕なりのサービスだから、落ち着いて読んでね。

実はこの前、僕はあの頃の悲劇を招いた本当の原因を探るべく色んな情報をかき集めたんだけど、
どうもそれは僕自身の思春期時代の過ごし方にあるのではないかと気付いたんだ。
で、その頃に僕は普段どう過ごしていたのか分かる?

……まあぶっちゃけ質問の内容からしてあまりいい思い出ではなさそうだとは思うけど、
実は僕はその頃毎日のように便所の落書き、つまり2ちゃんねるに没頭していたんだ。
何故2ちゃんねるに没頭していたのかというと、僕は小六の頃から本格的にネットを使い始めたんだけど、
何せ当時はやれ電車男だの、恋のマイアヒだのと、何かと2ちゃんねる関係のコンテンツがはっきりと一般層にも認知され始めた時代だからね。
それだけじゃなく当時の2ちゃんねるには個性溢れるAAキャラ達が活躍する作品も沢山発表されたんだよ。
勿論僕が当時2ちゃんねるに興味を惹かれたのもこれらの時代背景が大きく影響しているんだ。

とはいえこの頃僕はまだ中学生で、まさに思春期真っ只中とも言うべき多感な時期。
そんなある意味危うい時期で便所の落書きみたいな世界に入ろうだなんて思うなら大火傷するのは想像できるよね?
実際僕も始めて2ちゃんねるに入った途端、早速その殺伐とした空気に飲み込まれて大変な目に遭ったんだ。
まあその後僕は自分が立てたAA作品スレの避難所へ活動場所を移して上手く困難を乗り越えようとしたけど、
今思えばこの時点で性格が歪んでしまっていたことが後の悲劇を招いたんだと思うとちょっと悲しいね……。

でも当時の利用者達は、おそらく「余所の世界を知る」ことの大切さをあの悲劇を目の当たりにして改めて実感したのではないかと思うんだ。
んで、余所の世界を知る為にはまず自分のことをよく知っておかなきゃ何も始まらないよね?
だってそれらの過程を経て、人は初めて人を大切にする心が芽生えてくるものだからね。
まあ逆に言えば当時の僕は他人はおろか自分自身ですら大切にしていなかったから、
その後周りから大きなしっぺ返しを食らう羽目になったと言えるけどね……。

とはいえ、改めて考えるとむしろ当時の利用者達のおかげで僕は今まで自分がやってきたことを見つめ直すきっかけを作ることが出来たし、
そこをちゃんと理解した上で常に自分と向き合うように心掛けるようになったから今の自分があることもまた事実なんだ。
勿論君達が今日まで無事に活動していられるのも僕のおかげだということも覚えているよね?

まあこれからどんなことが待ち受けているのかは誰にも分からないんだけど、
それでも自分と周りを大切にする気持ちは決して忘れずに生き続けて欲しい。
そういう思いも込めて、このメッセージを書いたんだ。

じゃあ、僕は君達の今後の健闘を祈ることにするよ。

柑橘類の人より

 


稲美時代
「ふむ、作者って思春期真っ只中というとても大事な時期に毎日の如く2ちゃんねるを使ってたのか……。
そりゃバトロイ界であの悲劇を引き起こしてしまうのも無理はないわけね……。
まあ流石の作者も今はその辺りを深く反省しているから、別にいつまでも暗い過去を引きずる必要なんてないよね?」

ロクサーナ・ルプル
「うん、あたいだって学生時代の頃はホントに色々と酷い目に遭って大変だったけど、
それらの課程で得た教訓を上手く活かして何とか乗り越えることが出来たから、
今となっては自分の自由で生きる毎日に心から感謝の気持ちでいっぱいだよ」

虎見雄斗
「おう、二人とも大切なことは予め理解出来ているようだな。まっ、結局俺は何が言いたいのかっていうと、
『自分の人生を自分で決められる人間になるように成長して欲しい』、ただそれだけのことさ」

稲美時代
さて、おそらく皆も私達の帰りを待っているだろうから、そろそろ憩いの場に帰りましょ」
ロクサーナ・ルプル
「そうね」
 


【一方、ニコラエはと言うと……】
ニコラエ・ドラクレア
「ちくしょう、せっかく計画達成までもう一息というところまでいったのに……」
(するとマリナが散々大会の邪魔をしてきたニコラエのところへ来た)
マリナ・アシュケナージ
「おいニコラエ、あんたさっきまで一体何をやってたの?」
ニコラエ・ドラクレア
「げぇっ!?マ、マリナ様……!?」
マリナ・アシュケナージ
「まあ流石にここまで来たならばよく解っているだろうけど、この前あんたが魔理野で
色々やらかしたせいで今や他軍選手達から多数のクレームが殺到しているのよ!!」

ニコラエ・ドラクレア
「まっ、まあ一応そういう声が多数寄せられている件については認めますけど……」
マリナ・アシュケナージ
「はあ!?そんな情けない言動で許してもらえるとでも思っているの!?
まあ悪いけど今日から当分の間はあんたが魔理野に参加するのを禁止するからね!!」
ニコラエ・ドラクレア
「グワアアアアアアアア!!そ、そんな……バカなアアアアアアアアア!!」
(その後マリナはニコラエを敵陣専用の基地へ強制送還した)

by柑橘類の人

最終更新:2017年05月18日 18:01