月すら嫉妬をためらうほどの美貌を、漆黒の夜の膚に包み、
光を拒絶した森の深淵に、彼らは静かに眠る。
神々に捨てられたのではない。
眩しすぎる光の偽善を嫌い、己の意志で影を選んだのだ。
銀色に輝く髪は流星の残光、
闇に覗く紅き瞳は、くすぶる情熱と永遠の孤高。
引かれた弓の弦が静寂を切り裂くとき、
死すらも美しき美律となって静寂に溶けていく。
屍人の姫よ、知るがいい。
漆黒とは、色を失った姿ではない。
あらゆる光を呑み込み、自らの糧とした強者の色だということを。
影に生き、影に舞い、影として輝く。
滅びの矜持を纏う、闇の貴族たち。
Black Forbidden Anomaly
蝕
照らせ。もう一つの文が現れるだろう。
最終更新:2026年09月13日 20:38