2008年10月×日
とあるBBSで知り合った知人の友人(八王子在住)から缶ビール1ダースと引き換えに
パラレルツィンガンマⅡ型が我が実家へと到着しました。
パラレルツィンガンマⅡ型が我が実家へと到着しました。

画像でみるとすぐにでも走り出しそうですが、どうやら5年ほど熟成された立派な不動車です。
2009年3月△日
まずは手始めにパーツリストと、オイルだだ漏れのFフォークシールを注文しました。
スズキ純正品番51153-16730 (結構高くて2個で2,092円)
スズキ純正品番51153-16730 (結構高くて2個で2,092円)

パーツリストを見ると
フロントがスラントノーズになったこと以外は
ほとんどⅠ型と共通かと思っていたⅡ型も、
意外な事に同じ品番はほとんど無いことが判りました。
フロントがスラントノーズになったこと以外は
ほとんどⅠ型と共通かと思っていたⅡ型も、
意外な事に同じ品番はほとんど無いことが判りました。
鏡餅のように硬くなったタイヤと恐らく終わっているであろう
ブレーキパーツ、前後サスのオーバーホール・・・
ブレーキパーツ、前後サスのオーバーホール・・・
けっこうやりがいがありそうな個体です。
「ガンマ劇場の開幕」
不動エンジンの整備の基本はまず、
①圧縮
②混合気
③点火 の3点が適正になされているかの確認からスタートします
②混合気
③点火 の3点が適正になされているかの確認からスタートします
最も気になる点火はと言うと PEIフラマグ点火という聞き慣れない方式を採用した初期のガンマはバッテリー無しでもプラグがスパークするらしいので早速プラグを取り外して・・・と思ったらレンチ挿せません
専用の丈の短いソケットでないとタンクの下側に頭が埋もれてレバーが装着できません(とうとう始まったかーガンマ劇場)

仕方ないのでスパナで外して空キックしたら左右ともバッチリ飛んでます。
一昨年のRZ250 29Lの時はCDIがイカレていて手こずったので まずは一安心です。
一昨年のRZ250 29Lの時はCDIがイカレていて手こずったので まずは一安心です。
「エアクリとの死闘編・序章」
点火系に問題が無い事が判ったので 次はキャブの分解へと取り掛かりますが・・・
当然エアクリ本体をどかさなければ脱着はムリのようです。
当然エアクリ本体をどかさなければ脱着はムリのようです。
パラツィンのバイクのキャブはインマニあたりを外せばたいていはボロっと外せるものと思っていましたが
基本的にレーサーを市販車にしたようなガンマにはそんな理屈は通用しません。
ま、いいか もともとパワフィルにするつもりだったから多少コジっても取っちまえばこっちのモンダ
と甘く考えていました。
基本的にレーサーを市販車にしたようなガンマにはそんな理屈は通用しません。
ま、いいか もともとパワフィルにするつもりだったから多少コジっても取っちまえばこっちのモンダ
と甘く考えていました。

美しいアルミフレームに囲まれて あたかも周囲の凹凸に合わせて膨張し続けて出来上がったのかと思うほどの
パッツンパッツンのボリューム
パッツンパッツンのボリューム
「今日こそはここから出て行ってもらいますよ 絵亜栗さん!!」
と家賃滞納の居住者に勧告する大家さんの気分(ていうか勧告は初めてでしたね ハハ)
と家賃滞納の居住者に勧告する大家さんの気分(ていうか勧告は初めてでしたね ハハ)
「エアクリとの死闘編・前編」
鼻歌交じりにビールを呑みながら始めた脱着作業でしたが、
そのビールも呑み忘れるほどのドロ沼にはまりつつある事など知る由もありません。
そのビールも呑み忘れるほどのドロ沼にはまりつつある事など知る由もありません。

ありとあらゆる知恵と工具を駆使してミリ単位でケース本体が動き出します
「どんだけデカイんじゃーっ」などと叫ぶ前に、こんな外し方普通有り得んだろ?
となぜ気が付かなんだー オレ!!
「どんだけデカイんじゃーっ」などと叫ぶ前に、こんな外し方普通有り得んだろ?
となぜ気が付かなんだー オレ!!
(酔っ払いオヤジの酩酊作業はまだ続きます)
しかしどう見ても左が張り出した本体を力技で右側から出すのはムリだし
障害物だらけの上も・・・リアサスの調整ダイヤルもどうやら無関係
キャブを2個とも外してブラブラにしても道は開けない・・・(深い溜息)
しかしどう見ても左が張り出した本体を力技で右側から出すのはムリだし
障害物だらけの上も・・・リアサスの調整ダイヤルもどうやら無関係
キャブを2個とも外してブラブラにしても道は開けない・・・(深い溜息)
ここでとうとう行き詰った薄毛オヤジ・・・
「エアクリとの死闘編・後編」
「こ、これは牛の出産かっ・・・」

デカイ頭出たまんまで膠着状態です。

ここまでかかった時間およそ30分
こんなバイクは見たことがない
いや有り得ない(完全にテンション下がってしまいました)
こんなバイクは見たことがない
いや有り得ない(完全にテンション下がってしまいました)
呑み忘れていたビールを一気に呑み干して頭を冷やします。
「フゥー・・・仕方ない ドタマかち割り作戦決行!!」(怖えー)
「フゥー・・・仕方ない ドタマかち割り作戦決行!!」(怖えー)

長かった死闘は終わりました。
勝敗はあしたのジョーのクロスカウンター状態って気もしますが、
妙にスカスカになったキャブ周りが虚しいです。
勝敗はあしたのジョーのクロスカウンター状態って気もしますが、
妙にスカスカになったキャブ周りが虚しいです。
ちなみにパワフィルに変更するとMJもノーマルの170番から175番に変更する云々と
ガンマサイトで読みました。
走るようになったらきっちり寄せていくことにします。
ガンマサイトで読みました。
走るようになったらきっちり寄せていくことにします。
後日談ですが、どうもこの手のガンマは、エンジンを下ろしてからエアクリボックスを取り外すらしいです。
ほんの僅かに角を丸くしたら普通に外せるし、ボルトやバックルで左右分割できるようにしたらどうってこと無いのに・・・
そもそもセンタースタンドなし、6速でレブカウンターが動き出す3000rpmは法定速度オーバーのバイクという設定が当時お上の認定取れたのが奇跡的と言われたそうですが、今聞くと陳腐です(小笑)
ほんの僅かに角を丸くしたら普通に外せるし、ボルトやバックルで左右分割できるようにしたらどうってこと無いのに・・・
そもそもセンタースタンドなし、6速でレブカウンターが動き出す3000rpmは法定速度オーバーのバイクという設定が当時お上の認定取れたのが奇跡的と言われたそうですが、今聞くと陳腐です(小笑)
80年代のレプリカ車はこんなマニアック路線で始まったわけですね(先が短い訳だ)
- - To be continued -