番長GSS

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だれでも歓迎! 編集

世界番長連合構成員(エージェント)SS



番長グループ1



希望崎で鳴らした俺たち番長グループは、番長を暗殺され勢いを失ったが、
海外魔人を買収し番長小屋に引きこもった。敵陣に攻め込むような俺たちじゃあない。
筋さえ通りゃ理屈次第でなんでも言ってのける命知らず、不可能を可能にし、生徒会を追い返す、
俺たち特攻野郎番長グループ!

私はリーダー、外腹チェ子軍曹。通称ミスセカン。奇襲戦法と投石の名人。私のような天才革命家でなければ百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん。

俺はアクラム・ヴィン・ムフタール・アル=ディヤーヴ。通称入江正一。自慢の経済力に諸国はみんなイチコロさ。ランプをしごいて、魔人から壁まで、何でも動かしてみせるぜ。

白熊。通称くま。内ゲバの天才だ。飼育係でもブン殴ってみせらぁ。でも発動ミスだけはかんべんな。

よぉ!お待ちどう。俺様こそアンドリー。通称鳥人間。ジャンパーとしての腕は天下一品!マンチ?王様?だから何。


番長グループ2



昨日、近所のジャパン行ったんです。ジャパン。
そしたらなんか外国人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか殺伐としてて、第五次ダンゲロスハルマゲドン、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。熊かと。
お前らな、第五次ダンゲロスハルマゲドン如きで普段来てないジャパンに来てんじゃねーよ、ボケが。
ハルマゲドンだよ、ハルマゲドン。
なんかフランス人とかもいるし。良家のお嬢様がハルマゲドンか。おめでてーな。
ごきげんよう、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前な、エッフェル塔(実物)やるからその席空けろと。
ダンゲロスハルマゲドンってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
同マスに止まった奴がいつゲリラトレーニング始めてもおかしくない、
狼は生きるか豚は死ぬか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。棒高跳びはすっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、チーズフォンデュでもいかが?、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、チーズフォンデュなんてきょうび流行んねーんだよ。中立国が。
得意げな顔して何が、チーズフォンデュでもいかが?、だ。
お前は本当にチーズフォンデュを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、チーズフォンデュって言いたいだけちゃうんかと。
ダンゲロス通の俺から言わせてもらえば今、ダンゲロス通の間での最新流行はやっぱり、
捕食、これだね。
我前に敵は無し。これが通のやり方。
捕食ってのは味方が1人死ぬ。そん代わり防御力がアップ。これ。
で、それにNPCを食べる(白熊の飼育員)。これ最強。
しかしこれをやると次から味方に一瞬殺されるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、壁でも動かしてなさいってこった。


アンドリー・クロチコワ1



誰もいなくなった教室で、一人アップをしている男がいた。ハゲタカのクロチコワ。番長グループの突撃隊長である。
現在。希望埼学園の学び舎は戦場と化していた。戦場は憎悪、怒り、恐怖、あらゆる負の感情によって満たされている。
誰もがその空気に呑まれていた。自分たちの狂気によって作られた戦場によって、己の狂気をさらに増幅させる。今、この場にいる人間は誰もが正気を失っていた。否、正気を失わなければこの戦いに参加することすら許されない。
ウクライナのハゲタカ。アンドリー・クロチコワも戦場の狂気に躍らせているものの一人だった。
彼の任務は棒高跳による奇襲。通常ならそんな任務は受けれない。彼のポールダーとしての誇りが許さない。
しかし、今の彼は誇りも何もかもなくしてしまっていた。あるのはただ敵を殺したいという黒い欲望だけ。
校舎で棒高跳なんかすれば壁や天井に激突してひどいことになるってことぐらい、冷静に考えればわかるだろうにそれすらわからない。
「よし、アップは、終わった。そろそろ生徒会のビチグソどもぶっ殺しにいくとするか。」
自らに言い聞かせるようにしてアンドリーは呟いた。バックの中に入れといたポールを取り出し、姿勢を整える。
目をつぶって大きく息を吸った。自分が緊張しているのがわかる。だが、それは心地よいものだった。勝負の前に感じるちょっとした怖さ。これがなければいい記録は出ない。
走り出した。跳躍し、ポールをボックスに突き立てた。その瞬間、この跳躍は今まで最高のものになると悟った。ポールが大きくしなって、体と天井がほぼ平行になる。
このとき、アンドリーは一つの事実に気づいた。
「あれ?これ、天井にぶつかるんじゃね?」
ドグリグオガローン(擬音
ぶつかった。痛い。すごい痛い。え?なんで俺はこんなとこで棒高したら天井にぶつかるって気がつかなかったの?馬鹿なの?
ゾリムグエロゲーン。(擬音
二階の天井にぶつかった。痛すぎる、死にたい。なんだよ、体中血だらけじゃねぇかよ。しかもぜってぇ骨折れてるよ。全身の骨折れてるよ。死ぬよ。着地するまでに。
泣き言を唱えながら、ポールから手を放し、3階の壁に激突した。鼻血が出てきた。涙も出てきた。頭がグワングランする。横になりたい。帰って寝たい。
ふたたび壁に激突した。アンドリーが突き抜けた壁には昔のコントのように人型の穴ができていた。床を壊しながら落下し始めた。
だんだん、ムカついてきた。なんで俺がこんな痛い目にあわなきゃいけないんだ。チクショウ、なんで俺はこんなとこで棒高したら危ないってことに気付かなかったんだ。チクショウ。
どれもこれも全部生徒会の腐れ儒者どものせいだ。だれでもかまわねぇ、下に降りて一番最初に目が入った生徒会のウジ虫野郎を思いっきり蹴ったくってやる。
二階の床を突き破った。生徒会の人間が目に入った。さらに怒りがました。てめぇのせいで、てめぇのせいで、てめぇのせいで。
「よくもやってくれたなこんにゃらぁぁぁぁぁぁぁ!」
アンドリーは自らの怒りを放つように叫びながら、完全に油断していた敵に思いっきり蹴りを入れた。
この現場を目撃した生徒会役員はのちにこう語ったという。
「何故あんなに怒っていたのかはわかりませんが、あの蹴りは完全にやつあたりでした。それだけはわかりました。」


アンドリー・クロチコワ2



『帰りも鳥人』

ポールを構え、呼吸を止める。
静から動へ。
走り出す鳥人。叫びながら。

「アンドリイィィ・・・・!」

大地に槍が突き刺さり、折れんばかりに大きく撓(しな)る。

「ジャアァァァァンプ!!」

空を駆け上がり、天を突く。続けて

「キイィィィィィィィッック!!!」

風を切り裂き、弾丸が敵を貫く。
着地した彼の背後で、遅れて人影が崩れ落ちる。
最高の跳躍。そして

「アンード・・・ジャアァァァンプ!!!」

くるくると宙返りをしながら、ビデオの逆再生のように同じ軌跡を描いて元いた場所に戻るアンドリー。
華麗な着地。汗が光る。

一同「棒いらないよね・・・」


アンナマリー



放課後の教室 アンナマリーとチューリッヒの会話

「ねぇアンナちゃん。番長グループって聞いたこと有る?」
「番長…グループ?」
「うん、生徒会のお友達が言ってたんだけど、この学校で怪我人が絶えないのはその人たちが喧嘩を売って回ってるせいなんだって」
「えぇー!?なんだか怖いね。ローザちゃん、私たち二人だけは永久に中立でいようね」
「…うん、でも――」
「どうしたの?」
「私たちだけが争いを避けていても平和にはならないと思うの。だってね、番長グループには熊までいるらしいんだよ」
「えっ!!じゃあ、あの時私が見たのって…」
「見たことあるの?」
「うん、男の人が鞭で叩いてた。熊はナンバーファイブって呼ばれてたみたい」
「酷い!そんな人たち放っておけないよ。私話に行ってくる」
「あぶないよローザちゃん」
「きっと大丈夫よ。おいしいチーズフォンデュを食べながら話をすればわかってくれるわ」
「そんなこといって震えてるじゃない」
「あはは…アンナちゃん、番長小屋まで一緒についてきてくれない?」
「付いて行くだけだよ?小屋の前まで行ったら私一人で帰るからね?」

――フォンデュパーティは大成功に終わったという。
そしていつの頃からか番長Gにすっかり馴染んでいる二人の姿が見られるようになった。


緊迫のライノセラス



「うおおおおお、デノミネーションQ!」
小宇宙の高まりが師であるムッカベ老師を画面右下から左上に打ち上げる。
「このムッカベを車田ふっとびさせるとは、見事!」
明らかに致命傷を負ったかに見えた老師は何事も無かったかのように立ち上がり、さっきはアッパーカットのポーズで攻撃していたカイオーケン(ライノセラスの本名)はいつの間にか正拳付きの構えを取っていた。
「苦しい修行に良くぞ耐えた、お前にはこのライノセラスの聖衣を与えよう」
正直、銀蠅座の聖衣とかだったらどうしようと思っていたカイオーケン。とりあえず名前だけは強そうで安心する。ライノセラス座なんてあったっけな?
しかし、カイオーケンの前に置かれたのはカバの着ぐるみである。
「な、何じゃこりゃあ!?」
「ふふふ、よく見ろカイ。この聖衣は1億Z$札をセロハンテープでくっつけて作っておる。しかも使用した紙幣総額よりセロハンテープのほうがちょっぴり高かった!」
「ツ、ツノも無いのにどこがライノセラスだ!?」
「この頭の部分にお前のゴールデンスピアーが入るようにして着用すれば、ホレこの通り……」
「うおおおおお、デノミネーションQ!」
自分に技をかけて自害を図るカイオーケン。しかしデノミネーションQは当たれば絶対死ぬが、すぐに生き返る奥義。仕方なくカバの着ぐるみをサイっぽく改造して、日本に旅立つ。アテネの御前試合に参加するかどうかは今のテンションだと五分五分だ。


外腹チェ子1



『FMJ』

私が訓練教官の外腹先任軍曹である
私が話しかけたとき以外は口を開くな
その口で砂糖をたれる前と後にサーを付けろ
分かったかこのクソ虫ども!
(Sir,Yes Sir!)
ヤツらはスタメン延期を断るようなケツの穴の小さいクソどもだ
遠慮はいらん、思う存分クワガタれ!
屁理屈でもいい、意見を通せ
掲示板がギスギスしてからが本番だ
勝つためにはあらゆる手を使え!
いいか、私の使命はこの役立たずだらけの番長Gを勝利に導くことだ
分かったかこのクソ虫ども!
(Sir,Yes Sir!)
分かったかこのクソ虫ども!
(Sir,Yes Sir!)
大事なことなので2回言いました
(Sir,Yes Sir!)


外腹チェ子2



女A「キャー!チェ子様ー!素敵ー!抱いてー!」
男G「チェ子様ー!俺だー!踏みつけてくれー!」
外腹「みんなー!革命革命をしたいかー!」
男R「ダメだ……す、素敵すぎるー!(ガクッ」
女J「あぁーーーん!私をムチで打ってー!」
女F「チュフェレー!らめぇぇぇーーーー!」
バシュン!シュリン!
外腹「ならば諸君、石を持て!そしてにっくき生徒会に怒りを放つのだ!」
女N「キャミィィィン!美しいイイイイイ─────ッッッ!」
女Y「フィミューン!チェ子様の為ならなんでもするわー!」
男X「グオォー!俺は岩を投げてやるぜー!」
外腹「よし!ならばゆけい!勝利は我らの手にあるぞ!」
男・女「チェ子様万歳!チェ子様万歳!チェ子様万歳イイイイイイイィィィィィイイイイイイイ!」


チューリッヒ・ローザンヌ



「戦いを!!!やめてください!!!」
校舎内に甲高い高音がこだまする。
さっきから10分もずっと叫びっぱなしでいい加減うっとうしい。

今更何を白々しいことを…
あの女が番長グループ所属だということは誰もが知っている。
鋼鉄の乙女(フルメタルメイデン) チューリッヒ
ある日突然番長小屋におしかけ、番長達からのリンチを一晩中耐え抜いたあげくにフォンデュを食わせたという伝説は校内にとどろいている。

ああいう手合いを相手にしてはいけない。
生徒会の面々は目をそらし、無視を決め込んだ。

どうやら静かになったようだ。ようやく誰にも相手をされないことに気が付いたか。

「ヨーロレイ、ヨーロレイ、ヨーロレイッヒー♪」

今度は一体何が始まったんだ…

「おいしいフォンデュが食べ放題♪食べ放題ヨロレイヒー♪」

ローズのイライラは頂点に達した。
「てめーさっきからうっせーんだよ!」
舌打ちして近づき、フォンデュ鍋に蹴りを入れる。
見事にひっくり返り、チーズが床一面に流れだす。
「ケッ、いい気味だ」


その様子を遠くで見つめる白熊の口元に笑みが広がった。
「勝ったな」


「いい加減にしなさいよーーーーーーーーーーーー!ヒエーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
チューリッヒの前進は真っ赤に膨れ上がり、目は釣りあがり、口は耳まで裂けた。
「謝りなさい!!フォンデュの神様にお謝りなさい!!!!」


「アラクレモードに入った彼女を止めることはできない。誰にもな」
白熊は尻の古傷をさすりながらそう呟いた。


ローグ=ブラムス



くひひひ、みい~んないい感じに疲れた顔してんじゃねえか。
たまんないねえ、今ならオレのハッタリも通用しそうだねえ。
まったく、ここまでの準備に苦労したぜ。まあ下準備をしたのは
オレ以外の皆さんですがネー。んじゃそろそろ真打登場といきますか。
っといけねえ、こんな顔で出て行っちゃあ成功するもんも成功しねえ。
気持ちを切り替えないとな。


ルン ルン ルン 今日のご飯はモツご飯 生徒会の皆がくれたモツご飯♪
薪割りできーたえたこの腕力で 男も女も真っ二つ♪
生徒会のみんなこーんにちわー!私は2年生のブラムスでーっす。
さっそくだけど私不死身なんだよ。私のご先祖に女のモツばっかり食べていた殺人鬼がいてー、
それで、私はその人と同じ力を持っているの。ううん、私の力はご先祖様以上かもね。
私は男も女も皆殺してモツを食べきるまで止まらないよ。もちろん攻撃とか一切通用しないから
せいぜい上手く逃げ回って楽しませてね。じゃあいくよっ、俺・式・モツ・喰い・ブラムス!


フフ・・・ウフフ・・・フフひひひ・・・くっひひひひひひひ!!!騙された、お前ら皆騙されやがった!!
え?最初から全部嘘だって分かっていた?そうだな、確かにオレは自分の能力を隠蔽していない。
お前ら生徒会はオレが不死身でないことをとっくに知っていた。オレの能力は相手をビビらせて
攻撃を行わせないというものだと知っていた。でもやっぱりお前らは騙されたんだよ。
理屈ではオレがただのハッタリ男だと知っていても戦いで疲れ果てたお前らの脳みそはオレの
不死身を受け入れた。言い換えれば、次々と人が死んでいくこの戦いから逃げ出す言い訳が
欲しかったお前らの本心がオレを逃げ道にしたんだよ。ほらほら、足が震えているぜぇ?
そんな状態じゃまともな攻撃なんて繰り出せないよなあ?悔しいか?オレよりもずっと強い
はずのお前らが、オレなんか一発でぶっ殺す事ができる腕力を持っているお前らが何も出来ずにいるこの現実が!
くひひひひっ!イ・イねぇ~この圧倒的な展開。日本の女を無理やり犯している時には決して味わえない
エクスタシーを感じるねぇ~。くひひひひひっ!


白熊1



殺伐!事前SS くまとおれ

希望崎学園の校舎に熊の叫び声が響き渡る

グァアアッ!グマァアアッ!(訳:いいか貴様ら。いよいよ生徒会のクズどもが仕掛けてくる。俺様の指示通りに罠を仕掛けてきただろうな?!)

福音の4姉妹、福音丸子の能力は熊との意思疎通すら可能とした。
彼女の能力の凄まじさというべきか。
それにしてもこれほど高度な会話ができるということは、そもそも熊自体に相当の知能があったという証左であろう。
魔人たちに指示を出す熊の隣には、先日まで飼育係を自称していた男だったもの――今ではただの食料であるが――が転がっている。

そういえば熊がしゃべりだしたのはあの男を突然襲った後であった。
男の肉の力なのか、熊の能力なのか。
いずれにせよ、先日まで番長グループの暴力を象徴するマスコットに過ぎなかった動物は、いまやヒエラルキーのトップに君臨している。

小屋の隅では足に首輪をつながれたアンナマリーが能力で部屋の温度を下げ、肉の保存と熊にとって快適な環境作りのため奉仕している。
恐怖と寒さのためか、最近では一部の構成員以外は部屋に入ることは稀である。
いや、もはや番長Gではなくなったのかもしれない。

グァアアッ?(訳:おい、入江正一。ボックスの準備はどうだ?)

アクラムが眉を顰めながら答える
「俺のランプのことならチェックは万全だ。壁だろうが部屋だろうがなんでも自在に動かしてみせる」

アクラムは熊のこのあざけるような呼び方が心底嫌だった。
一度精霊をけしかけて不意打ちをしかけたが、あっさり返り討ちに遭ったことがある
(――俺、救援を、所望す!!)あのときの屈辱は終生拭えないだろう。
それでも彼は自尊心を取り戻すために復讐の機をうかがい続けている。

ォァアアッ(訳:てめーの匣兵器のことじゃねえよ。ボックスってのは棒高跳びのポールを固定する土台のことだ。モノをしらねー奴だな)

「クッ!!貴様が、紛らわしい言い方をするからだろうが!大体俺の名前は――」
ォァアッ?(訳:あ?何か言ったか?)
「いや、何でもない…。今一度確認してくる」

アクラムは怒りを必死にこらえながら退室した。

熊の言うボックスとは、番長G側の勢力陣地全てに棒高跳び用の土台を設置することだった。
ジャンパーであるアンドリーをこのような形で奇襲に使うとは――やはり並の発想ではない。
それだけではなく、敷地には手ごろなサイズの石が転がっている。
遠距離からの攻撃のためだという。
わざわざ元傭兵という怪しげな人物まで召集したらしい。
一体どこからそんな知識を得たというのか。
小屋でジャンプを読んでばかりいるあの熊が。

悔しいが熊に従っていれば生徒会の壊滅も夢ではないと思える。今はまだ堪えるしかない。しかし…
――必ず、この抗争のドサクサで、貴様を暗殺してみせる


白熊2



希望崎学園第四理科準備室にて

「どうやら戦いが始まったようですね…」

学園が喧騒に包まれる中、白熊の飼育係は学園の隅にある
全く使われる事のない第四理科準備室にて一人で、ある作業を進めていた。

「あとはこの机を除ければ…」

飼育係が机を動かすと第四理科準備室の壁が低い音を立てながら少しづつ開いていく
そしてその先には深淵へと続く階段があった

「よし…情報通りですね」

懐中電灯を手にして飼育係はその階段を慎重に進む

「希望崎学園も国際生徒会機構もWBFもしょせんは踊ってるにすぎない
 学園地下に封印されたオオツキの試作機を持ち帰り最後に笑うのは我々ロシア!」

「随分と楽しそうだな」

「ギャー!!誰!?何者ですか!?」

飼育係のすぐ後ろに筋骨隆々の大男が立っていた

「まったくこんなネズミまで入り込んでるとは…」

「何者かは知りませんが、知られたからには死んでもらいますよ」

「両軍ともにトップがろくでもない人間だとこうも堕ちるものか…」

そう呟きながら男は鉄球を飼育係に向かって投げつけた
物凄いスピードで飛来する鉄球は飼育係の左肩から先を抉り取った

「ぎぃゃぁぁあああああああ!、う、腕がぁああああ!」

「おっと、殺り損ねたか。こう狭い場所だとうまく振り回せんなあ」

「く、クソ!私は[E・S]の称号を持つ者!この程度で…」

「五月蠅い」

ドグッシャァァァアアアアアア

飼育係の顔面に鉄球がめり込む
飼育係はその一撃によって昇天してしまった

「まったく、この体たらくじゃあ計画はまだまだ先送りだな」

男はそう呟き眼鏡のズレを直しその場を去り
そして秘密の通路は再び静寂と暗闇に包まれた

飼育係:死亡

■キャラクター名:白熊の飼育係ソフィーヤ
■キャラの性別:女
■国籍:ロシア
■学年:部外者
■所持武器:さすまた
■攻撃力:5■防御力:8■体力:8■精神力:4■FS(フリースキル):5
■FS名:熊使い
■特殊能力名:Bear Cub Misha
■能力オプション:無し

■特殊能力内容

熊を手なずける


■キャラクター説明

白熊をつれてあらわれたWBFの魔人
実はその正体はロシアのスパイで「E・S」の称号を持つ

希望崎に眠るある兵器を持ち出そうと企んで学園を探索していた
しかし秘密の通路を探索中にある男に殺されてしまう

戦闘中の白熊の世話は
そのへんで雇った別のアルバイトの飼育係の男に任せている


白熊3



水木一郎 僕らのバロムワンの替え歌で、白熊番長のテーマ
http://jp.youtube.com/watch?v=zCucmDjGh90

ペレストロイカで
グロロロロー グロロロロー グロロロロー(鳴き声)
ぶっとばすんだ
ギュンギュギュン(擬音)
生徒会長を ルロルロロ(鳴き声)
やっつけるんだ
ズババババーン
おいしくお食事
キューンキュン(鳴き声)
ふたりがひとり 栄養素
みんなでよぼう 白熊
必ずくるぞ 白熊
番長 番長 ぼくらの
白熊


白熊4



プロゴルファー猿OP 夢を勝ちとろうより 
http://jp.youtube.com/watch?v=hkPZPDv0-u8

「わいは熊や!ホッキョクグマや!」

つむじ風舞う希望崎で
狙うは味方のサーロイン
大地を掴む両足と
闘志をつなぐ両腕に
命を奪うこの一打
白い毛皮よ血に染まれ

食え!早く強く旨く
食え!早く強く旨く
皮を裂き骨を砕いて
肉を肉を肉を
肉を勝ち取ろう!


白熊5


水木一郎 おれはグレートマジンガーより
http://jp.youtube.com/watch?v=qv5sYOhy02I

クマー!クマー!ホッキョクグマー!
クマー!クマー!ホッキョクグマー!
こんな餌食えるか!

俺は言葉を話さない(クマッマー)
白熊だから、ホッキョクだから(クマッマー)

だけどわかるぜレアな人肉
魔人の肉は栄養たっぷり

必殺パワー 内ゲバブレイク
味方の肉でも構わない
ハラショー シベリア
ごちそうさまでした

俺は白熊
白熊番長


白熊6



「白熊のアビェット」

生徒会と番長グループの激戦の最中
飲茶あJはどうしても気を落ち着かせることができなかった

飲茶あJ(なんなんだ…)

前方の敵の動きに集中しなければいけないのに
ついつい自分のまわりをチラチラとよそ見をしてしまう飲茶あJ

飲茶あJ(こんな奴を送ってくるなんてロシアの野郎共は一体何を考えてるんだ!)

落ち着かない様子の飲茶あJの視線の先には280cm程のホッキョクグマが佇んでいた

飲茶あJ(あの飼育係の女が操ってるって話だけど本当に大丈夫か?
   今にもこっちに襲いかかってきそうで気が気でないぜ)

白熊「グァァアアアアア」

飲茶あJ「ヒッ!!こっちに近付いてきた!怖っ!」

アクラム「おーい、飲茶あJー!」

飲茶あJ「おい!アクラム!こいつ本当に大丈夫なんだろうな、今にも襲ってきそうなんだが」

アクラム「いやーその事についてなんだが丁度お前に言い忘れてたことがあったんだ」

飲茶あJ「丁度?な、なんだいやな予感がするんだが」

アクラム「戦う前にさ、飼育係から聞いたんだけどその熊なんでも
   腹空かせて味方の人間を襲う可能性があるらしいんだ」

白熊「グマワァァァァァアアアアアアア!!」

白熊が前足を大きく上げ飲茶あJに向かって襲いかかる

飲茶あJ「ひっひっひぃぃいい!!言うのが遅いよ!今まさに食おうとしてるじゃないか!」

アクラム「あー、あともうひとつ」

飲茶あJ「なんだ!?早く言ってくれ!っていうか助けてくれ!!」

アクラム「そいつはなんでも人間一人食べれば十分腹いっぱいになるらしいんだ
   だからお前、世界番長フロンティアのためにそいつに食われてくれない?」

飲茶あJ「ちょっと待て!ふざけ…あ、あ、あああああ!!」

白熊「グアウグアウ、グマグマ、グマァァァァアアアアアアア!!」

アクラム「おお、流石飲茶あJ!みんなのために身体を張って引き受けてくれるとは!」

世界番長フロンティア全員「ありがとう飲茶あJ!君は白熊の血となり肉となり生き続けるのだ!」


白熊7



白熊「ぐぉぉぉぉ、くまー(グオー!もう限界なんだ飲茶!お前と一つになりたくて俺のベアークローももう限界なんだ!)」
飲茶「やめるんだー!白熊!そんな北極限まで膨張した牙を俺の体に押し付けるのはやめろー!」
白熊「ぐぉぉぉ、くま、くま(ふふ、ロシアと云えばツンドラ気候。つまりロシアのクマはツンデレが大好きなんだ。わかっているじゃないか。)」
飲茶「うぎゃー!助けてくれー!モルドレッドー!」
白熊「グォォォォ(いただきまーす!)」

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