BL勉強会ログ置き場
概要
- BLを理解するために重要なファクターとして、「攻め」と「受け」の概念が存在する。
- 「攻め」も「受け」も、そのなかでさらに細分化される。これを「属性」と呼ぶ。
- 属性ごとに「あるべき」振舞い方、また相手への接し方というものは変わってくる。
「攻め」と「受け」の基本
受け攻めの基本形にして最終形は、「入れる」か「入れられる」か。
ただし実際的な運用に関しては、入れる、入れられるだけではなく、性差に関するニュアンスがある。
つまり、「受け」は実際的には「女」として考える。「攻め」は「男」である。
「カッコイイ」のが「攻め」。「カワイイ」のが「受け」。二人キャラがいた場合、どちらがより「カッコイイ」「カワイイ」かの相対的な立場で「攻め」「受け」が決定される。
例:真田は基本的には「無口」なので「カワイイ」である(真田の潜在的な属性は「受け」)。しかし、真田と幸村のカップリングの場合であれば、幸村が「お姫様キャラ」であり「カワイイ」ので、真田は相対的に「カッコイイ」となり、この組み合わせの場合には真田は「攻め」となる。
※ただし、この二人の場合は「攻め」「受け」が逆転することもある。これをリバーシブルと言う。
基本的な「攻め」と「受け」が決まった後で、キャラごとのオプションが決定される。例えば、跡部は基本的にバカキャラ(「俺様の美技に酔いな」とかがバカ)なので「カワイイ」であり「受け」である。これに跡部のオプションである「俺様」が加わり、「跡部」は「俺様受け」となる。
主【基本的な役割(受け/攻め)】 + 従【オプション(俺様など)】 → 属性決定
「攻め」とは
攻めは、歎美さ・カッコよさを忘れない。
「へたれ攻め」であっても、いざという時は頼りになるように。
「やっぱりお前がいないとダメなんだ」と受けに思わせる。
「受け」とは
受けは常に可愛らしさを忘れない(熊受けでも!)。
ただし、年下攻めに対してはおっさん受けが有効。
また、尽くし攻めとヘタレ攻めに対しては女王様受け(尻にしく感じ)が有効。
「攻属性」の一例
- 総攻=全てのキャラに対して攻になるキャラ(高圧的な態度、全員に対して攻めになるのは俺様攻め、鬼畜攻めが多い。途中までは酷い扱いだが、最後は愛が芽生えたり。監禁したりする→愛してることに気付く)
- 俺様攻=オラオラで俺様な攻。健気受と対になる(自分中心。鬼畜攻めほど酷くない)
- 鬼畜攻=サディスティックな攻。意地悪だが愛がある(いろいろ酷いことをした後に、「オレはアイツが好きだったんだ」と気付く)
- 尽くし攻=かいがいしく受につくす攻。姫受・女王様受と対になることが多い(跡部さまに対する忍足。風邪ひいてると思ったら、何も言わずに薬買って来て「ハイ」ってあげたり。無口な場合も多い。「何が欲しい?何が欲しい?」という感じではない)
- 年下攻=受よりも攻の方が年下。少年攻と同意語(相手がおじさん、ヘタレおっさんのことが多い。鉄板)
- ノンケ攻=普通に女性が好きな男性が、誘い受・小悪魔受に誘惑されて攻に回ること(男に誘われて、「(あんまり断る理由も抵抗感もないし)いいよー」という場合もある)
- へたれ攻=気が弱く、ダメダメなキャラの攻(見た目は受けよりも身長が高かったりカッチリしてたりとか。受けに「お前、なんでそんなに背が高いんだよ」って言われて、「ごめんね、ごめんね」と謝ったり。料理が得意だったりする。俺様受けとかでも一生懸命愛してあげる)
- へっぽこ攻=地位も名声も力も財力もないが、愛だけはある攻。愛と情熱だけで受を守っていけると信じている(性格的には熱血系が多い。「オレが愛情でなんとかしてやるぜ」的な)
- ベッドヤクザ=普段は好青年だが、性交渉のときだけオラオラ系の自己中になる攻(ギャップ萌え。BLを読んでる女子の代弁。二人で学校にいる時は普通だけど、いざ事になると自己中な獣のようなセックスをして欲しいという女子の欲望)
「受属性」の一例
- 総受=すべてのキャラに対して受になるキャラ(どっからどう見ても受けのキャラ。BLゲーで言うところの主人公。ギャルゲーで言うところのメインヒロイン。BLゲーは基本的に全キャラを落とせる(攻略可能)なので、主人公が総受けになる。無難なキャラが多い)
- 襲い受・誘い受=受の方が積極的に肉体関係を持とうとすること。誘惑すれば誘い受、もっと強引に迫れば襲い受(襲い受けはやりすぎると受けじゃなくなる。誘い受けはビッチな感じで女のように誘う。自分の手は汚さない。小悪魔誘い受けは相手を翻弄するような感じ、女性の小悪魔キャラと同じ。天然誘い受けは誘ってる気はないけど相手にとっては心ときめく。「頬にごはんつぶ付いてるぜ」など)
- オヤジ受=中年以上の男性の受(ヘタレた感じのおじさんが多い。自分がおっさんであることをひけめに感じながらも~という感じ)
- 俺様受=見た目は強がっていて「俺様」って言う感じで男々しているのに実は女役、っていう受けの事。強気受の一種(ツンデレのようなもの。強がってるけど相手のことが好き。女で言えばハルヒとか。二人になったら甘えたり)
- クール受=冷静なキャラの受。攻に対しての愛情をあまり表さない(ヤるだけヤれればそれでいいよというタイプ。ヤるだけやって「僕、先に帰るから」みたいな。愛がないか、あっても見せないか)
- 筋肉受=筋骨隆々でたくましい受。野郎受(ガチホモなのでBLではマイナー。見た目が筋肉質)
- 熊受=体毛が濃く、肉付きのいいムッチリした受。BLではあまり見かけない(マニアックなBL事例もある。著者:内田カヲルなど)
- 健気受=どんなにひどいことをされても、健気に攻を一途に思う可愛らしい受(例えば、親が借金して逃げる。子供がヤクザに借金のカタとして連れ去られてヤクザにやられる。こういうの。俺様とか強気とかと対になることが多い)
- 小悪魔受=ショタ系の可愛い外見を持ったキャラが、自分の外見を知ったうえで攻を利用したり翻弄して楽しむ(相手を翻弄して楽しむキャラ。愛情がない場合も多い。ただし、そのうち愛情が芽生えていく。「他の男なんてボクにかかれば」とか、男を財布としか見てないとか)
- 女王様受=外見が美しく高圧的態度な受。強気受の一種(跡部様。周りが見えてない。自分が一番素晴らしいと思ってる。二人きりになってヤるぜ、となったとき、急に乙女になったり、「オレとヤれるんだから感謝しろよ」とか)
- 性別受=受の外見・性格・言動が女性にしか見えない場合に使う。(みんなが守ってあげたいと思う。ブラコンの兄がいたりとか)
- 姫受=お姫様のように大事にされ、かしずかれている受。みんなに大切にされている受(上の性別受けに近い)
- ベッドジプシー=普段は普通に男らしいが、性交渉のときだけ乙女化して「優しくして・・・」などとのたまう受(ギャップ萌え。普段は男同士として接してるが、急に女っぽくなって攻めがきゅんとする)
最終更新:2009年10月28日 22:37