アットウィキロゴ

修行少年~第五話~

修行少年~~第五話


今日の修行は山昇り兼、食材探し。
コウヘイとアオイは険しい山道を昇る。

「ハァ・・・ハァ・・・、つ、疲れた・・・。」

アオイは近くにある大きな岩に座る。

「大丈夫か?水、飲めよ。」

コウヘイは持っている水筒を差出す。

「ありがと・・・。」

コウヘイは別の山を見てぼやく。

「あのジジイ・・・。修行とか言って、山の食材探しに俺達を使って・・・。大体、あるのかよ?”チェルーラの実”なんてよ・・・。」

アオイは宥める様に、

「あるんじゃないかな?おじいちゃんが昔、食べさせてくれたし・・・。」

そして、水筒の蓋を締め、コウヘイに水筒を返す。

「ん・・・。そうか・・・。」

そして、コウヘイは写真を睨むのを止め、あたりを見回す。

「ここにはない・・・か・・・。」

そして、アオイを見る。

「大丈夫か?無理なら、ここで・・・。」

コウヘイの言葉にアオイは、大丈夫。と返す。

「そうか・・・。」

しかし、コウヘイは心配顔。
そして、山の頂上を目指す。

「コウヘイ・・・。もう少しじゃな・・・、キャアッ!!」

アオイがその場に座りこむ。
グキッ、と言う音と共に。
流石にコウヘイも異常に気がつく。

「どうした?」

コウヘイは後ろにいるアオイに駆けよる。

「ゴメンなさい・・・。足、挫いたわ・・・。」

アオイは申し訳なさで涙が出る。
しかし、コウヘイはアオイを責めない。

「謝る必要はないぞ。俺も、この山に来るたびしょっちゅう足を捻ったからな。・・・孤児院の皆には、内緒だぞ。」

最後の方の言葉を赤くなりながら
言い終わると、アオイをお姫様抱っこする。
さすがのアオイも、赤くなる。

「こ、コウヘイ!お、降ろして!あたし、重い・・・。」

しかし、コウヘイは降ろそうとしない。

「重くねぇよ・・・。いいから、じっとしてろよ・・・・。」

赤くなりながらボソボソ言う。
そんな中、山の頂上につく。
岩の前にある、初々しい緑の葉っぱを
揺らす木・・。
そこには、実がなっていた。
赤く、花の形をしたきれいな実・・・。

「あ、あれだ!」

コウヘイは頭の中にインプットした写真を思い出し、確信する。
アオイに実をもぎ取ってもらう。
そして、帰って行く。

「お疲れ様。このチェルーラの実、パイにするわね。」

孤児院のマリコ叔母さ
んが暢気に言う。
こっちは大変だったのに・・。
コウヘイはそう思いながらも、
医務室のアオイの元へ行く。

「アオイ、足、大丈夫か?」
「う、うん。シップ張ったから、大分平気。」

アオイは笑顔で返す。

「そうか、そりゃ、よかった・・・。」

アオイはもじもじしている。
顔を赤くしている。手を動かしている。

「・・・コウヘイ。今日はありがと。嬉しかったよ。」

そして、立ち上がると、コウヘイの頬にキスをする。
コウヘイはあんぐりする。
そして、コウヘイは正気に帰ると、医務室のあたりにいる野次馬を攻撃した。
“今日は大変だったけど楽しい修行になったな。”
と心の中で実感した。


最終更新:2009年01月10日 02:13
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。