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第五十六話:二日ロス

第五十六話:(二日ロス)


歩「う・・うぅん・・・」
ペ「歩美?大丈夫?歩美?」
歩「う・・・、ペレンネ・・・」
ペ「ああ、よかった・・・」
歩「・・・ここは?」
ペ「ああ、ソウジンシティの共用避難所。二日前から居るんだ」
歩「そう・・・。え?二日!?」
ペ「そ」
歩「私・・・」
ペ「僕はその時まだ気絶してたから・・・」
E「崩れた家の残骸から未歩さんを守ろうとしたんですよね」
歩「EV」
E「治ってくれてよかったです。二日も目を覚まさないから・・・、みんな心配がってました」
ペ「僕もそうだったけど、特に進はね。少し痩せたんじゃないかって思うぐらいだよ」
歩「・・・そう言うあなたも、一睡もしてないのね?」
ペ「え?」
歩「目の下にクマあるわよ?」
ペ「ホント?」
歩「ええ。フフッ」

私は辺りを見回した。
避難所だからここにいる人達は避難してきた人達って事だ。
大体二十人ぐらい。
それでも結構広い。

歩「・・・あれ?他のみんなは?」
E「逃げ遅れた人が居ないか探してます。それに水を確保という事で生きている温泉を探しに」
歩「未歩が凄い事になりそう・・・」
ペ「察しの通りだったよ」
E「彼女も怪我をしてるんですけどね」
歩「守りきれなかったのね・・・」
ペ「でもその傷気にしてないんだよ未歩は」

まあ案の定だ。
そして探す速度はとんでもないんだろう。

進「ただいま」
E「おかえりなさい、進さん」
歩「おかえり」
進「歩美!大丈夫か?」
歩「うん、ほら、イッタ!!」
進「おいおい!ペレンネ!EVも!なんで言ってないんだよ!」
ペ「いや、ちょっと舞い上がってて・・・」
E「私もついうっかり・・・」
歩「はぁ?」
進「良いか歩美?お前は左後ろ足、右前足を折ってる。それにあちこち打ち身だらけだ」
歩「うわ・・・」
進「絶対に動くな。良いな?お前の為だ」
歩「はいはいはい・・・」

そのまま待つ事二十分。
他のみんなが全員帰ってきた。
未歩は尻尾を痛めたらしいが生きている温泉を見つけてかなり上機嫌ではね回っていた。
スピアはかなりグッタリしていた。
大方未歩と一緒に温泉を探していたのだろう。
他のみんなは救助の方に行っていたらしい。

未「温泉♪温泉♪ねー、早く行こうよー!」
歩「落ち着きなさいよ・・・。・・・?あら?フィーネ?」
フ「?どうかした?」
歩「なんでいるの?」
フ「居ちゃ悪い?」

フィーネはクスクスと笑った。
状況を飲めていない私はポカンとしているだけだった。

フ「一応恩返しのつもりよ。進くんに助けてもらったしね」
歩「へぇ」
フ「まあ、すぐに居なくなるから心配しないでね」
歩「何を?」
フ「あなたのお兄さん盗ったりしないわよ」

フィーネはからかうようにまた笑うと、進にウィンクして部屋の隅の方へ行った。
進は白けた顔でそれを見ている。
他のみんなは失笑と言った具合だ。
一瞬動揺したのは私だけだったらしい。
なんだか悔しかった。


最終更新:2009年01月25日 19:56
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